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『夜鷹無限上昇』ネタバレ雑感

月が変わって、12月です。
まいくろです。
あれから一週間経ったようには到底思えないけど、
確実に時間は流れているのですね。

そんなわけで、ロデオ★座★ヘヴン
『青い童話と黒い音楽』ネタバレ雑感。

まずは、「夜鷹無限上昇」のほうから。
久々に、思考と手のスピードが一致しない苦労を味わいました。



↓ ネタバレ&長文注意!





物語は、女性記者「宮野」の回想。
彼女が出会った、一人の音楽家の話。

「本当の音楽」に触れてしまった作曲家が、
もう一度それを求める話。

んー、どう書いてもこの作品を説明するのは難しい。



仁科鷹雄は、
「いばらぼし夜想曲」で一世を風靡した作曲家。
(荊星なのか棘星なのか謎だったので、一応ひらがなで)
彼は自らを「音楽をおとしめている人間」と評します。

本当の音楽は人間が作り出しているのではなく、
作曲家はそこに「ある」音楽を耳にし、記した人間。
しかし「本当の音楽」は音符に書き残した瞬間に、
楽器で奏でた瞬間に、まったく別のものになってしまう。
世に名を残した音楽家達には、
その「本当の音楽」を聞く力はあったけれども、
完全に書き記すことはできなかった。
我々は音楽を作り出しているのではなく、
音楽を貶め続けている者である。
…と彼は主張します。

「本当の音楽」に触れてしまった幸せ。
そして、触れてしまったが故の苦しみ。
「それ」にもう一度触れたいと願う彼ですが、
周りにひしめくのは貶められた音楽達ばかり…。

本当の音楽はこんなものじゃない。
しかし、彼の手も、
耳に聞こえたあの音楽を記すことはできないのです。



ほんとにね、この「仁科鷹雄」の生き様が、
さまざまな表情が、胸ふるわせる瞬間だらけでした。

「本当の音楽」を求める作曲家、
鷹雄先生の魂は上昇しようとするのだけど、
社会的には落ちていきます。
本当の音楽に触れてしまったゆえに、
幸せだけどもがき苦しむことになった先生。

音楽とは少し違うジャンルの話ですが、
彼の陥った状況と似たようなことを、私は聞いたことがあるんです。

「概念に言葉を当てはめると、
 別のものになる。色あせてしまう。」

一言一句覚えているわけではないのですが、
彼女はお芝居をつくる上で、そのようなことを言っていました。


地球も、そこで起きている現象も、
それを受ける自分の身体も、そこに宿る魂も、
自分自身で作ったものではありません。

人類の進化の過程で、この形になったのだけど、
暴飲暴食のせいでこの体型にになったのだけど(←笑)、
それでも、発生したのは私の意志だけが要因ではない。
では母親・父親が作り出したのか。
その母親・父親を生み出したのは?
さかのぼって、最初の人間を生み出したのは?

人類が生み出したものでない「それ」を、
人類が考案した「言葉」の中に完全に収めることは
できないのかもしれません。

だから、歴史上の作曲家や、
鷹雄先生が記したものはただの音符の羅列でしかない、と。
ただ、それでも彼らは書き記さずにはいられなかった。

鷹雄先生を通じて見えた、
数々の表現者たちの「分かってほしい」が、胸を打ちました。



そうそう、今回。
ロデオ公演ではおなじみの
キャスト紹介映像はありませんでした。
でも、すごくいい感じの映像効果が!

鷹雄先生の頭の中を一瞬かすめた「音楽」。
鳥の羽音とともに後ろのスクリーンを昇っていきます。
それはまるで記号のような文字のような、
なんだかよく分からないものの集合体。
でも最後に、引っかかるように一瞬だけ目に留まる、
音符のように見える「それ」。
あの表現、好きだったなぁ。

映像オペレーターは保坂聡さん。
なにげに過去3回の公演に出演していた彼、
今回もやはりロデオに関わってましたねぇ( ´∀`)


どんどん長くなるので、役別は次の記事で。

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