Short Act Battle Vol.2 感想(予選C・D)

引っ越しますと言って
実はそのあと1年延びるかもみたいな方向になったのですが、
希望物件が空いたのでやっぱりガチで引っ越します。
でもやっぱり同じ県内。
最寄り駅が変わるだけ…まいくろです。


さて、ずいぶんと時間が経ってしまいましたが
Short Act Battle Vol.2 を思い返していきます。

遠征しても観たい役者さんである野村侑志さんが
主宰劇団「オパンポン創造社」名義での出場という事を知り、
遠征を決定しました。
「年内でオパンポン名義の作品が観れるのはここだけ」
…とか告知されたら、遠征しないわけにはいかない(笑
なんといっても、野村さんの脚本・演出作ですから!


まずショートアクトバトルのルールなんですが、
1グループで5つの劇団(ユニット)が
各20分の持ち時間で表現して、
客席の「満足度」の合計が高かったところが決勝へ。

「満足度」は各団体公演後すぐに
客席の一人一人が採点します。
10点満点で、個人の裁量で自由につけてOK。
ありがたいことに、順位をつける方式じゃなかったので、
極端な話、すべての団体に10点をつけても問題ないわけです。
これだけ方向性が違う団体達に順位つけるのは、
わたしには無理!(笑

まいくろは「観ているとき、楽しかったか」で
満足度を測ることにしました。
だから、「この劇団の為だけに遠征はできないな」と思っても、
観ていて楽しかったところには高い点数を入れたし、
「ここの劇団の別作品をまた観てみたい!」と思っても、
観ていて心が大きく動かなければ、それなりの点にしました。


予選を2週間行い、最終週は
各週の予選満足度1位+審査員選出(ワイルドカード)の団体、
そしてvol.1からのシード2団体を加えた決勝戦。

最初は野村さんが出演する週、
9月28日(土)「予選ラウンド2週目」だけのつもりでした。
その前週の予選第1週にも
気になる団体が出ていたのですが日程合わず。
そしたら、
気になってた団体が第1位+ワイルドカードで選出!

つまり、10月5日(土)の決勝ラウンド行けば観れるわけです。
もうググッと行く方向に気持ちは動きます。
しかし交通費…でかいよなぁ…と躊躇もあり。

そしたらもう、アレですよ。
野村さんのオパンポン創造社も決勝進出です。
とどめの一撃をくらって、
即、決勝戦の往復夜行バスを予約しました(笑

そんなわけでまさかの2週連続遠征をしてしまった
ショートアクトバトル。

今回は、この企画の感想は鮮度が命だろうなーって事で、
終演後に1団体ずつ軽い雑感をTwitterに投稿してました。
それもあわせて記事に残しておこうと思います。

順番は、観た順です。
まずは予選ラウンドから。


↓ ネタバレ注意! (2013.10.17書き上げました)

>>予選ラウンド(グループC)

>オパンポン創造社『ストラーイクッ』
Twitter
「あの姿だったけど、観てるうちに
 彼が奇抜な衣装であることを忘れてしまった。
 あの話を観てたら、
 自分の身体を愛してやらなくちゃなぁと思った。
 同時に他人も。
 決勝ラウンドに残ってほしい。
 笑えるのになんか涙が上ってくる」

LINX'S TOKYOで初めて観た『王様大脱走』以来、
久々にナマで観るオパンポン創造社名義の作品。
(『夏と、俺とアイツとお前』は映像で見たのみ)

卵巣の手前の卵管で、卵子と精子が出会う話。
擬人化のようで擬人化でなく、
分身のようで分身でない…という
絶妙なキャラ付けが見事だと思いました。

聞くところによると、
例の衣装(正装?)でいる時間が
最も長い作品なんだとか。
たしかに最初から最後までずっとあの格好だった…

野村さんを恐ろしいと思うのは、
「あの衣装なのに
 ストーリーに集中させられてしまう」という事。
作中で「あんたパンイチやん!」と
相手役にツッコまれるシーンがあるのですが、
そこで
「あ、そうだこの人パンイチ…
 …パン…パンツなのかあれ?」
と冷静になるという、不思議な現象を体感しました(笑

無駄な会話に見せかけてラストへの伏線が含まれていたり、
なにより心にはグッとくるのに
シチュエーション的にはなんだか妙ちくりんで、
思わず笑い泣き…ってのがね。本当に楽しくって好きです。



>劇団プロトテアトル『圧倒的ブラック』
Twitter
「若い集団だったのか。
 エンディングで言われるまでそれを感じなかった。
 セリフまわしのライトノベル感(偏見?)が軽妙。
 異物に次ぐ異物。覆る世界観。
 余韻を残す展開は、今回のメンツの中ではやや特異な印象。
 始まりのシーンが好き」

長い時の果て、宇宙の果てのどこか、
全ての知識を持ち、もはや会話もし尽くした
黒スーツの男3人の前に、突如現れた箱…。

物語開始数分で状況を一気にまくし立てる初めのシーン、
「○○、と男は言った」のように、
地の文も発音する方式、男たちのキビキビした動き、
いつも観ない雰囲気のものだったので、興味深かったです。

箱を倒しにやってきたスペース中国人(?)の少女。
ラストで男が言った言葉を振り返ると、
妹を喪った兄の心が迷子になってしまっている
…という世界だったのかな。



>しろみそ企画『よすみ』
Twitter
「ドタバタがちょうど良い加減で安心して笑える。
 ラストシーン、なんだあれ!?(笑)
 彼女のキャラが濃くて印象的すぎる。友達になりたいタイプだ。
 ご祈祷のユイガリさんの、そっちのけされっぷりにバカウケ」

6月6日6(18)時6分、
3人で部屋の隅に立って呪文を唱えると、
無人の隅にひとり増える
…という遊びを試したカップルと、その姉の話。

安心して観れる、という印象でした。
明らかに増えたのコイツだよー! なのに、
どんどん話が丸め込まれていってしまう(笑

カップルの彼女、ユズコちゃんだったかな。
キャラクターが強烈で、でも実際にいそうな女子。
彼氏のタカシくんとは体型も似ているカップルで、
「シャツ、おっきい(はぁと)」エピソード紹介で
「…いや、おっきくないおっきくない」と
姉に冷静にツッコまれててウケました(笑



>たなべとはまべ『お茶漬け ~おかわり~』
Twitter
「個人的に[あるある]な感じで男性に同情(^◇^;)
 私よくあーいうことしてるかもなぁ。
 あのキャラ出てきて、
 その後飲んでる飲み物がそれか! とまたウケてしまった(笑)」

新婚旅行前夜の夫婦の話。
背がでかくて優しげ、理論的な旦那さんが、
小柄でフィーリングで発言する気分屋の妻に振り回されます。
会話の端々から、毎度毎度なんだなぁってのが微笑ましい。

なんというか、
やりとりが我が家っぽくてニヤニヤしてしましました。
こうやって客観的に見せられると
自分のどこが悪いのか冷静に考えられるのに、
実際の場面になるとどうしてうまく行かないんでしょうねぇ。

旦那さんが古畑○三郎のモノマネして、
そのあとの場面で「麦とホッ○」を旦那さんが飲んでたので、
合わせてきたのか!? とウキッとしました。



>演劇集団Believe『ティシュニストな人々』
Twitter
「ストーリーは真っ直ぐのはずなのに、
 三種のイケメンが真面目にやればやるほどに
 笑いがこみ上げてくる…!
 サイン入りのブツを頂いてしまったのだけど
 これ返さなくてもよかったのかな?(^◇^;)」

とある国の、ティッシュ捌き大会。
決勝戦は名門家の息子トルネオと、謎の外国人選手。
トルネオの優勝は間違いないと思われていましたが、
相手の謎の秘技によってまさかの敗北。
アイデンティティが揺らぐトルネオに、
突きつけられた真実とは…!

王子様系イケメン、ワイルド系イケメン、
そしてダンディ系イケメンの3人芝居。
「BOXティッシュからどれだけ早く全部引き出すか大会」
という試合内容がちょっと間抜け。
でも選手の2人がめっちゃ真剣で、
その後の感情の動きもマジメに表現しているので、
ちょっとした異空間ができあがっていました。

王子系イケメンが登場の際、客席に下りてきて
ポケットティッシュをくれました(´∀`*)
とっさのことだったので、体が硬直してしばらく戻れなかった…!



>>予選ラウンド(グループD)

>昆虫PEG.『マリーの店は夜ひらく』
Twitter
「途中まで[いつ白衣の人が出てくるんだろう]
 と思っていた(^◇^;)
 彼女はあのあとどうしたんだろな。
 考えを改めて電話してみたらもう…という
 悲劇を想像していた自分は性格悪いかもなぁ。
 本気で泣く人にはやはり引きずられる。もらい泣き。
 カーテンコール自由すぎてウケた」


結婚と離婚を繰り返してバツ9になったバーのママが、
身の上話をする話。

今回の参加団体の中、唯一の一人芝居だったそうで。
当日配られるリーフレットには、
出演する役者さんの名前は出ていなかったので、
途中から誰かが加わるんだろうなぁと思っていました。

「日常の中にあるナンセンスさ」とか
「第三者からみる悲劇さ」に的を絞った作品を創っている


とかリーフレットに書いてあったし、
なんとなく彼女の笑いが空々しく感じて。
きっと、彼女は正気を失っていて、
精神病院で喋ってるんだろうなぁって思ってたのです。
だから白衣の人が出てくるのを待ってた。
…そしたら最初から最後まで一人(笑

一人芝居という形を取ったことで、
彼女の癒されぬ孤独をヒシヒシと感じました。



>ArtistUnitイカスケ『トドロキ博士のアバンチュール』
Twitter
「ここは抜群に私好み。ストーリーも役者も。
 なにより舞台でないとできない演出をしていたから好き。
 エジル役の人の動きが良すぎて目を引く。
 BGMが知ってる曲で、
 前に別の芝居で使ってた曲だったので驚いた。
 来年の奈良公演行ってみたいな…予定合うかな」


トドロキ博士はもうすぐ50歳。
「女の子と一緒に花火が見たい!」と言い出します。
ターゲットは駅前によく居るサユリちゃん。
しかし、おやじな上に不潔な博士では望みは薄い。
何とかしろと博士に命じられた、
アンドロイドのエジルくんは、
博士の身体を改造して壮年のイケメンにつくりかえて…
という話。


もうね、これ、大好きです。
起承転結しっかりしてて、笑いもあって。
コメディコメディしてるから油断して観ていたら、
感傷的な演出で泣かされました。

別の役者に変わることで博士の改造を表現したり、
過去と現在を同時に板に乗せたり。
舞台作品ならではの演出がまったくもって好みでした。

ラストの花火のシーンが、すごくキレイで、
セリフ無いのに、博士の気持ちが伝わってくる。
20分とは思えないストーリーでした。

そういえば、この主人公「トドロキ博士」。
この一つ前に観た昆虫PEG.の主人公の元夫も
「トドロキさん」だったんだけどなんか…偶然…?



>斬撃☆ニトロ『コンビニにて。』
Twitter
「あちこちでチラシを見かけたり、
 字面的にインパクトあるので名前だけは知ってた。
 殺陣をやるのかと思ってたけど違って、
 でもある意味戦いだった。
 ここの演出も好きだったなぁ。ネタ的にも嫌いじゃない。
 みんなそうだったけど主人公がかなり熱かった。
 観てるこっちも暑かった(笑)」


男子高校生が、コンビニでエッチな本を買う話。
そこにフェロモン過多の万引きGメン、
学校に内緒でバイトしてる主人公の同級生、
コンビニ常連のクレーマーが居合わせて、
勘違いが勘違いを生んで大変なことに(笑

主人公役の学ランの役者さんをはじめ、
みんなとにかくシャウトシャウト。
そして早口で状況をまくし立てる。
みんな汗びっしょり!
スピード感あふれる作品でした。
店内の時計を操作して、
同じ時間を別の角度から見せる演出が好き。

Gメンさんの持ってた「自主規制」の文字入りの布。
最初何を規制してるのか把握できなくて、
Gメンさんのセクシーな姿が、
高校生の彼には刺激が強すぎるからの自主規制かと。
動きを見てたら、トイレの個室でした。
そういう意味の目隠しか(笑



>DEW PRODUCE『ウナーウォーズ 新たなる土用』
Twitter
「まさに小劇場のコメディ! って感じ。
 ネタとして勢いがあるし、本人たちが楽しそうで、
 こっちも連れて行かれる感じになってケラケラ笑った。
 20分という公演時間を思うとちょうど良いクドさと
 いい意味でのヨゴレ感。
 しかし、どうオチつけるのかと思ったら…そこか(笑)」


未来の話。(でもほぼ現代風)
ウナギの密漁で、
自治体の係員から尋問される公務員のアベくん。
好物のウナギを食べたいための犯行でした。
そして、彼がトイレに行った先で起きた大事件。

えー、お食事中の方申し訳ございません的な単語が
ボカスカ出てきますが、
個人的にはキライではないテンションです。

タイトルにもなってるんですけど
某有名映画をパロッたオープニングにね。爆笑。
紙をめくりそこなったときの、
必死に平静を装ってる姿は、
アドリブなのか、それともそういう演出なのか(笑
ちなみにこの彼ですが、
後半演技中に熱い演技中にいろんな汁が飛んで、
最前列でうっかり避けました(笑
汗といわず、ここではあえて汁と表現したい。

ストーリーは不条理ってほどではないですが、
脊髄反射的な展開だったので、
どうオチをつけるのかとソワソワ。
暗転からの、効果音。
「何が起きてるのか! 生まれたヤツはどんな姿か!」
と暗闇を注視していたら3人お辞儀して終了。
やられた! と思った瞬間でした。



>吉田商店『くま+√893』
Twitter
「正直展開が読める系なんだけども、
 オチでちょっと裏切られて嬉しい。
 哀川翔っぽいアニキがかっこいいな。
 広島弁崩れ(?)のネタは
 前にやってた集団のをあえて持ってきたのか、
 それとも発想がかぶったのか(笑)」


ヤクザの事務所が、物語の舞台。
親分が狙撃され、
彼の母親の形見である
熊のぬいぐるみに魂が乗り移ってしまいます。
このあたりはタイトルから予想のつく展開。

親分がぬいぐるみから離れられない様、
親分の声が聞こえる子分Aの広島弁勘違い、
そしてすれ違いの人情。
王道の、わかりやすい話です。

Twitterで書いた広島弁崩れのネタというのは、
親分の「おどれ!」(=お前、このやろ的な発言)を
子分Aが「踊れ!」と勘違いして
唐突に踊りまくる…という所なんですけど。
ダンスの振り付けが
「ArtistUnitイカスケ」でエジル君が踊ってたのと
同じだったのでどんな偶然かと…(笑
ちなみに決勝ラウンドでも踊りは同じでした。


ちなみに√893は
私の計算機の使い方が合っていれば、
29.8831056だそうです。
なんかの語呂合わせになっては…いないか(笑
かく言う自分は、
そもそもルートってなんでしたっけねぇ? の世界。
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(画像は7年前に描いたものです)