『フォアローゼス』役別雑感 2

『フォアローゼス』
役別に、考えたこととか感じたこととか。

つぎは、清水組系じゃない人。


ゲキバカ面白いなー。
次回公演も行こうと思います。

(26日:誤字修正。ご指摘ありがとうございます)

↓ ネタバレ注意!

>落合@高橋征也さん
川上が刑事だったとき、コンビを組んでいた刑事。
「この真っ暗な世の中…」という言葉を伝えたのも、彼。
関わった事件には最後までつきあい、
犯人更正の道しるべにもなってくれる彼は
「ホトケ」と呼ばれています。
もしかしたら「顔も三度まで」の意味もあったりして。

川上の事務所に顔を出したとき、
すでに落合さんは犯人に気づいてるんです。
あのあたりの細かい演技に、背筋がピリピリしました。
真犯人に自分が顔を見せるだけでも、
抑止力になるんじゃないか的な、一縷の望み。
そしてそれを分かっていて、笑顔の壁をつくる真犯人。

犯人が止まれないところまで行ってしまっていても、、
「とんでもねぇことしちまったな」という言い方をします。
犯人を捕まえるんじゃなく救いたいんだろな。

刑事として生きてきて、
犯人に寄り添って救えたこともあれば、
拒絶されたことも裏切られたこともあったでしょう。
(田島とか、後者のクチかしら)
そして定年まぎわでの、このフォアローゼス事件。
とてつもない無力感が落合さんを襲ったんじゃないかな。

それでもその「ホトケ」の生き方を曲げずに、
退職して一般人になっても
出所した磯野を出迎えた落合さんです。
言葉の一つ一つから人生の重みを感じた人物。
役者さんの演技もさることながら、
そういう言葉をあてた脚本にも、グッときました。

初見でわたしこの役者さんを
ゲキバカメンバーのハルニさんだとばかり思っていて、
「『ごんべい』では今人さんと兄弟役だったのに!」と
ビックリしていました。
終演後確かめたら別人でした(゚Д゚;
高橋さんにもハルニさんにも申し訳ない…



>浅尾@酒井俊介さん
川上の刑事時代の後輩。
いまでも川上のことを慕っている様子。
川上と落合のコンビに憧れ、
落合と一緒に行動しています。
正式にコンビを組んでいるってわけではないようです。

ロビーパネル写真を見たとき、
「めっちゃ逃亡者っぽいなぁ」と思ってたのですが、
むしろ追いつめる方の役でした(笑

私ね、クライマックスで彼の口からきっと
「妹さんがこんなことして喜ぶわけない!」
っていうベタなセリフが出るだろうって思ってました。
…出ませんでしたが。
それくらい、彼が刑事として甘ちゃんに見えたんです。
演技が稚拙とかじゃなく、
経験がまだ足りない刑事に見えたって意味で。

浅尾刑事、このフォアローゼス事件を経て、
キレイゴトばかりでは生きていけない
…という真実をさらに強く感じたんじゃないかな。
これからの浅尾刑事、
川上のようになるのか落合刑事のようになるのか。
今後のノワールシリーズで未来の姿、出てくれないかなぁ。



>ジロー@渡辺毅さん
川上さんの弟、その1。
復讐を誓って、弟のサブローとこの街に住み始めて、
妹の死に関わったであろう人物を次々と強襲。

金髪だったこともあり、1回目の観劇では
渡辺さんだって気づかないまま終演を迎えました。
カーテンコールでちゃんと顔見たら、
『ごんべい』の拳さまだった(笑

中島を躊躇い無く撃ったり、
あと腰が引けたサブローの鉄パイプを奪って、
相手に攻撃したりもしてたかな。
登場人物の中で最も、
「大切な人を失うくらいなら、
 たとえ他の人を傷つけてもしかたがない」
という気持ちを、まいくろに感じさせた人物です。
兄弟の中で、一番目がまっすぐでギラギラしてた。
彼は、兄や弟が越えられなかった一線を越えてた気がします。

当日配布のリーフレット見たら、
なんと渡辺さんコントの監修もしていました(笑
ターゲットを狙う時のコント、個人的に最後のが好きです。



>サブロー@佐々木誠さん
川上さんの弟、その2。
復讐を続けていく内に、
「復讐心>自分のやっていることの恐ろしさ」
になる時間が増えちゃったのかな…。
もうオカシくなっちゃうんじゃないかって感じに怯えてて、
声が常に悲痛。死に際はもっと悲痛。
殺人者ですからこうなって当然とも思えますが、
なんせ客席は彼らの事情を知ってしまうわけで。
人格を知ってしまうと、ドライに考えるのは難しい。

そうそう、彼ら兄弟は表の顔はバーの店員なのですが、
兄弟の店は、田島(後述:ゲス男)の
提案…という名の強要で女装させられ、
オカマバー状態に(笑
しかもそのオカマ状態でコントみたいなのするんですけど、
カウンターから出てきたときの足とか、
両足全開でイスに座ったときのパンチラ(もはやモロ)とか、
最前列はいろいろと嬉しくない二人のサービスショットが(笑

佐々木さんの所属する「匿名劇壇」。
そこ名義の作品はまだ観たことないんですが、
ひょんなことからこの劇団の脚本家さんの
ツイート&ブログを読む機会がありまして。
なんというか独特の感性でね、
こういう人の書く話ってどんなのだろーって。
そこで佐々木さんどう動くのかなって思ったのです。
脚本家さんが外部で書いて出演した作品を
ひとつだけ映像で見ているのですが、やはりナマで見たい。
ロデオと同時期に、大阪で公演やるらしいので、
これは、11月はロデオからの夜行バスコースの予感。



>田島@音野暁くん
元刑事なんだけど、問題起こして免職。
その後はツテをつかって、銃や薬を売りさばき、
各種ギャンブルと夜のおねーちゃんに
稼いだ金をつぎ込む、その日暮らし男。

今回の音野くんが演じました田島はね、
どこに出しても恥ずかしいクズな男でございます。
もう、私が知っている
すべての侮蔑用語を浴びせたいくらい、
田島という男はクズでゲスい人物でございました。
こんな音野くんは初めて観た(*´∀`)
オープニングのダンスでは
普通に気のいいお兄さん系ヤクザだと思ってたのに(笑

だって刑事時代に起こした問題ってのも
淫行(しかも相手は、なんと男!)ですよ。
作中でも下半身的な冗談を飛ばしてノリツッコミしては
まわりがどん引きしてるのを意に介さず
ひとりで「ゴキゲンだねぇ♪」状態になっているというね。

表情そのものは他の作品でも見たことのある
「いやぁ、はっはっは」な笑顔なんですけど、
冗談言ってても目が笑ってないときが時折あって
私は客席で、ぴゃぁぁぁΣ(゚Д゚;)となってました。
なんかね、飲み屋とかで意気投合して、
そのままズルズルと寄生してきそうな感じ。
「こいつオカシい?」と思う頃には、もう遅い的な。

養育費発言からして、
どうやら田島には別れた妻との間に子供もいるようです。
おっぱい売りのインパクトに撃沈してて、
1回目は私聞き逃して2回目の観劇で気づいたんですけど、
初登場でおっぱい売りに「あとでケツ貸せ」とか言ってました。
スジガネ入りの両刀…なんでしょうか。
あ、でも田島がクズでゲスいのはそこじゃなくて。
別に両刀だろうが合意の上なら別にいいと思うんですよ。
ま、現職中の淫行はクズですけど!

問題なのは、
とにかく自分だけ助かりたいっていう、その姿勢です。
他人を利用するのとか嘘つくのとか得意で。
川上兄弟の復讐心を、自分のコソ泥行為に利用しちゃう。
清水組が集まってるから一網打尽にしようって嘘付いて、
事務所に詰めてる組員が少ない時に突入。
ロレックスや金庫の中のお金を狙います。
おそらく兄弟は、弾除け&スケープゴート用ですね。
この手慣れてる感、鉄パイプで殴るときのイカレてる感。

ただ、今回は読みが甘かったみたいで、
ジローに銃を渡してしまったせいで反撃され、
清水組にみつかってしまいます。
ジローには撃てないと思ったんだろうな、たぶん。
清水組に泣きついてるときも、ゲスいんですよ。
「全部話すから、オレひとりは助けてくれ」ですもん!

尋問という名の拷問の途中でお亡くなりに。
「人が人を思う心」を守る職業の刑事だったにも関わらず、
人が人を思う感情を軽視して利用していた、
そのツケが回った感じです。
死者にツバはくのも性格悪いなと思いますけど、
田島、ざまぁ…! と思わせてくれました。
語られない悲しい過去があったのかもしれないけど、
作中では最初から最後までクズでいっそ清々しかったです。

田島が死んだ後、別役としてちょっとだけ清水組の一員で登場。
グラサンでテンション高く蹴りを入れてる姿は、
こっちもこっちで、たぶんゲスいんだろうな…(笑

終演するまで徹頭徹尾クズ男の演技だったので、
「陽気でいい人な音野くん」の部分は、
かろうじてダンスのドヤ顔で収集しました(笑
いやぁ、音野くんほんと面白い役者だなぁと思います。
11月のロデオ★座★ヘヴンでは、
優しい人の役がくればいいなぁ、
そのギャップでドキッとさせてほしいなぁと思いました。


田島クズ、田島クズって言いまくってますけど、
こんなに長く田島について書いてる時点で、
たぶん私、田島キライ! を一回りして
もはや田島を愛してるんじゃないかなと思う…
いや、でも、実際あんなクズ男いたら即逃げますから!



>金本@石黒圭一郎さん
清水組とは別の系列のヤクザ屋さん。
最近は風俗店などの商売方面で稼いでいるようです。
扇子の使い方が上手で、
あーこの人成金系ヤクザだなってすぐわかるんですね。

能? 歌舞伎? みたいなのとか、
あれ自由演技だったんですかね…
清水組のみなさん、よく吹き出さないなーと思いました。
落合刑事が入ってきたとき、
その扇子を
目線(写真などで目元を隠すアレ)にしてた姿にウケました。

監禁されて、目の前で部下が拷問されるとき、
特に部下がとどめを刺されるときの
金本の表情がすごかった…
そのあと彼も同じような事されたわけですが、
それでも常に逃げ出して清水組に復讐すること考えてた、
金本の執念に感服しましたね。
鍵あいてたならそのまま遠くに逃亡しちゃえばいいのに、
わざわざ三瀬達をさがして刺しに来るんだもんなぁ…



>おっぱい売り@海田眞佑さん
おっぱいパブの呼び込み。
金本の組織の構成員でもあります。
「おっぱい」って書いてあるハッピを着て、
よどみなく、ノリノリで呼び込み。
赤青黄色のおっぱいとか、
しだれおっぱいとかロケットおっぱいとか何ソレ?
実際あるなら見てみたいものです。ロケット…飛ぶの?

「街が静かだな~、みんなで言ってみよう!」
のくだり、客席の男性陣中心に声がしてましたが、
私も言った方が良かったのか…
ちょっと本気で悩みました(笑

フォアローゼス事件の犯人一味と疑われた
金本とおっぱい売り。
おっぱい売りは一度目は逃げおおせましたが、
彼に二度目はありませんでした。
事件の被害者と同じ目に遭わされるときの悲鳴、
マジでされてるか、
過去にマジで似たようなことをされた経験があって
それを思い出してるんじゃないかっ? てくらいの叫び。
ちょっとやそっとじゃあ、あんな声出てこない…



>二丁目の人、他@小林和也さん
あるときは
Tバック+乳首あきシャツで街を闊歩する二丁目の人、
あるときは白スーツのイケメン組員。
最初の方に出てきたグラサンアフロの組員も彼かな?

二丁目の人、
「見せもんじゃねぇぞ!」とか言ってますけど
どうみても見せものです(笑
だってストーリーに全然関係ないもん、このキャラ!
この街怖いと思ってたけど、あの一瞬は、それ消し飛んだ!
まぁ違う意味で怖いことに変わりはないんですけど(笑
彼が転んだときは、
いろいろな意味で目を離したかったけど離せませんでした。



>謎のベースマン@室田晃さん
上半身むき出しで、なぜかウサミミ帽子をかぶって
ベースをかき鳴らす男。
残酷シーンなど、
ノイジィな重低音で客席の空気を一気に変えます。
ウサミミ帽子なのに笑えない…
むしろそれが、よけいに怖いです!(笑

で、この方の名前どっかで見たんだよなー思ったら
組長と二役だったんです(笑
カーテンコールで組長がベース持って出てきたのに
まだ同じ人だと気づかず、
「あぁ、ベースマンはあくまでも謎のままにするのか」
とか思ってました。
だから開演前にちゃんとキャスト表を見ろ、私…!

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Comment

[234] >おとさん

閲覧&コメントありがとうございます(´∀`*)

書いているうちに三部作になりました(笑
たくさんのことを考えさせてくれるような
作品&演技だったからこそですよー。

次回ホームでの演技も楽しみにしてます♪

[232] ありがとうございます!!

三部作に感動です。ってか、もう尊敬です 笑

いつもホンマにありがとうございます。これからも楽しんで頂けるように、全力で頑張りやス(`◇´)ゞ


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(画像は7年前に描いたものです)