今更! 『マリー・ボドニック』ネタバレ雑感 2

そうそう、実は先日の中之島感想記事を
「携帯から」カテゴリから
「観劇@アンドレ以外(遠征)」に移しました。
そんで、ネタバレ部分を折りたたみ記事にしました。

けっこうそういうことチョイチョイやります。
まいくろです。


さて、引き続き『マリー・ボドニック』ネタバレ雑感。
役別雑感の後半。


参事官ユンイエ氏、シェイディン爺、テング、
付き人ティエン、従業員スウ(Wキャスト)、
お髭のユアンさん、語り部ファンくん。



↓ ネタバレ注意!



>チュ・ユンイエ@杉山圭一さん
上海工部局の参事官。
名前の最後の一文字は
「火へん」に「華」で日本語読みは「ヨウ」。
しかしパソコンで変換候補に出ない…!

表では現地の日本人に友好的な姿勢をとっていますが、
裏ではどうにかして日本人を追い払いたいと画策。
日本側に先に手を出させて、
戦争を起こすのが近道と考えているようで、
甲斐さんを亡き者にしようともしています。

甲斐の妻、カシーンを見るときの目が印象的です。
なんというか舐めるような目つきっていうのかな?
頭のてっぺんからつま先まで、
すっごい好色そうな目で見てるんですよ!
やばいカシーンさん逃げてー! 超逃げてー! って
ヒヤヒヤしてました…(笑

杉山さん、『セレンディピティ』の時にも
うわーイケメンやわぁと思ってましたが、
今回の悪い男もかなりイイ感じです。
衣装もね、中国服も洋服もどっちもカッコイイ。
中国服のマントばさっとする姿が何より一番好き。



>ウー・シェイディン@保坂聡さん
女スパイ「マリー」を保護している上海の組織のボス。
組織のみんなからは「爺(じい)」と呼ばれています。

いや、今までとまったく違う保坂さんを観ました。
1、2作目はボケ倒しっていうか賑やかしというか、
物語を攪乱するキャラクターだったと思うんです。
(2作目『Project G』で攪乱されたのは主に塚本氏)

今回はもう完全にオールシリアスで、
実際の歳(知らないけど・笑)以上の老獪な役で、
しかも良子さんとのオトナな絡みも。これはすごい!

「爺は約束、守りますよ。新しいのを、あげますよ」
って感じの喋り方が独特です。
悪い奴ほど、しゃべり方優しくて人当たりいいんですよ。
まいくろは、知ってます(←?)。



>テング・ウェンジィ@深津裕則さん
「爺」ひきいる上海組織の一員で、「マリー」にベタ惚れ。
21番(良子さん)の「マリー」だけが好きなようで、
「マリー」の「顔がきれいだから好きなんでしょ?」
という猜疑心を煽ることとなります。

テングの愛情。
「他の顔を捨てろ」
「21番が、おまえの本当の顔だ」っていうのがね。
イエユイ嬢の中に、甲斐さんへの想いが無ければ
ここで割り切って生きていくって手もあったと思うんです。
ただ、テングがもうちょっと
彼女の話を聞いていれば、ですけど。

テングは彼女の話をあんまり聞いてない感じ。
自分の思いを伝えることに終始している印象です。
そこが違っていれば、
テングもあんな結果にはならなかったのかなぁ…なんて。
テングは、首一つに人格一つだと思ってたのかな。
康子時のイエユイ嬢を
「おまえはマリーじゃない」と言い切ってました。

彼が、地下の首倉庫に火を投げ入れるシーンが壮絶。
複数の女の悲鳴とともに、
切り裂くように「マリー」の叫び。
どれも自分の顔ではないと言いつつも、
「マリー」は「私の顔が燃える」って言うんですよね。

あと、甲斐さん暗殺が失敗して、
テングが「マリー」に
「あいつに惚れたのか?」って聞くときのシーン。
ずっと惚れてましたけど? って感じに笑う
「マリー」が切ないですねぇ。



>ラン・ティエン@五十嵐山人さん
「マリー」の付き人をしている、盲目の青年。
オープニングの映像を思い返すと、
イエユイ嬢が生まれた頃から知っているようです。

ジャーナリスト志望の青年ファンへの
「語り部が死んではいけません」発言からして、
いつかイエユイ嬢の為に死ぬのを覚悟してたのかも。
あとは、ティエンはイエユイ嬢を愛していたから、
語り部という客観的な立場になれない、
…って意味もあったかな。

どんなときもずっとイエユイの傍にいるティエン。
盲目だから、
ティエンは自分を見た目で判断することはない。
イエユイ嬢にとって、彼は唯一心許せる相手です。
彼女が悲しむのを感じ取ると、すかさず撫でにきます。

彼はずっと盲目のフリをしていました。
そして、彼女の本当の首をずっと守ってました。
自分が傍にいたいから盲目のフリしてたんじゃなくて、
彼女の為にやってたってのがヒシヒシと感じられて。
思いが報われた瞬間に、まいくろ泣きました。

しかもラストシーンの
「おかえりなさい」で追い打ちかけられたし。
あそこに出てくる彼は、ティエンそのものっていうか
イエユイ嬢が思い起こした「幸せ」の瞬間なんですよねたぶん。
彼女の幸せな時間に、ちゃんとティエンが居るってのが…
もうね、涙無しには語れませんよ(TДT)


>スウ@斉藤恵太くん&中崎美香さん
ホテル宝華来(バウホウライ)の従業員。
実は、甲斐さんの命を狙うヒットマン。
Wキャストです。
黄酒verは男性、白酒verでは女性。

男性verは淡々とスマートで、
「まさかこの人が犯人なんて…」と言われそうな
殺意を隠した黒スーツ&蝶ネクタイくん。
衣装や動きの印象で、雑用係じゃなさそうだなーと。
なんとなく「マネージャー」とか言われる役職っぽい。

そういえば、アンドレWS卒業公演で彼、
「タキシード」役やってたっけなぁ(´∀` )
(『WHITE WHITE SCARECROW』の筋トレ系タキシード)


女性verは、なんていうのかな…。
妬みっぽい感じで、
怪しすぎて、むしろ怪しまれない系。
はいはい大富豪様いいわね、ふーんだ! みたいな(笑
彼女が甲斐さんを襲うときの
「この日本人がぁっ!」ってセリフ、
従業員の時に言ってた「ケッ」とは
比べものにならない憎しみパワーがこもっていました。

あのですね、男→女verの順番で観まして。
最下手で男スウくんがお亡くなりになったので、
上手で観てたまいくろは、見えなかったのです。
だから夜公演は下手に座ったんです。
女スウ、なんと上手で力つきました。
しまった、Wキャストの罠か!
まぁ上手といっても段になってる部分でしたので、
下手席でも見えました。良かった(笑



>ヒ・ユアン@音野暁くん
ホテル宝華来(バウホウライ)の従業員。
接客というより、清掃係みたいですね。
「マリー」が滞在する部屋を担当しています。

ルオ・ファンくんが父から
「上海に行ったら、この人物に会え」と言われていた男。
ファンの父親(ユーピン)とは知り合いのようですが、
ユアンさん曰く「一回だけ呑んだ」だけとか。
「マリー」の秘密に迫るファンを、
つかず離れずの距離で見守っています。
気が付くと、なんかファンくんの背後にいるような。
「落ちるなよ」で落ちちゃったファンくんに、
暗転ぎりぎりまで謝ってるけど…
反省の色が、あまり見えません(笑

何を考えてるのかよくわからない具合を、
音野くんお得意の「いやぁ、はっはっは」ムードで、
うまく醸し出していますねぇ。

しかし今回の彼は、それだけじゃない。
マリーの客室のことについてファンくんに聞かれたとき、
ユアンさんは地下にある箱の話をします。
食いついてきたファンくんに「…なんてな」と言って
冗談にしてしまいますが、
この時の「…なんてな」を
シリアス声で言ったのが珍しいなぁと。
あの流れなら「なぁんてな~★」っておちゃらけそうな所。
(台本もこういうニュアンスで書いてありました。
 本ができた後に演出が変わったのですかね)

ヒ・ユアンは漢字で書くと「喜 源」。
実は日本人で、軍人。
甲斐さんの部下になるのかな。
本名は「喜多嶋 源一郎(台本より)」。
あ、本名から一文字ずつ取ってたんですね。
この辺から、七三わけの前髪が乱れてきて
イイ感じに渋くなってきます。
そう、これよ!
こういう演技が観たかったの、まいくろはヽ(゚∀゚)ノ

マリーを撃とうとする参事官どのを、
甲斐さんとユアンさんが同時に撃ちます。
日本の外交官が上海の参事官を撃った、
なんて世間に知れたら騒ぎになってしまいます。
ユアンさんは自分一人が撃ったことにして、
甲斐さんを逃がします。

私、ここで
「甲斐さんの弾しか当たらなかったのかな?」と
思っていました。
でもそしたら、ユアンさんの銃の腕が
大変残念なことになってしまう! 現役軍人だっての(^^;
普通に、二人の弾が当たったんですよねー。
ユアンさん、見くびってすみません(笑



>ルオ・ファン@澤口渉さん
ジャーナリスト志望の大学生。
「現実をありのまま知るため」、
北京から上海に一週間滞在。

父親は、建築家で大富豪のルオ・ユーピン。
初登場シーンは、
もう全身からボンボンオーラが出てまして。
理想に燃える青少年っていうんですかねぇ。
キラキラしてるんです。
苦労を知らない、世界は綺麗で平和だって信じてる目。

最初に出会うユアンさん役の音野くんが
ヒゲをはやしてておっさん系キャラクターだったので、
よけいにファンくんが少年っぽく見えてくる。
あれ? ロデオの二人って同世代のはずでは…?

宿泊した部屋のベランダから目撃した
甲斐敏行狙撃未遂事件をきっかけに、
女スパイ「マリー」周辺の記録を残すことになります。
「女が、首を、はずした!?」の驚愕っぷりがスゴい。
たしかに声出すなって言われてもそりゃ驚くわ…

ファンくんは、
ティエンやユアンさんに言われるように、
あくまでも「語り部」です。
マリーに恋愛感情を持たない展開が、好き。
だからこそ、
最後のセリフ「美しかった」が、力を持つんだと思います。
このセリフを言う頃には、
もう大人になっているファンくんです。
顔つきだけで年くったのが分かるんだから
面白いものですよね。


「美しい」は造形じゃなく、
生き生きしてるか否かって事じゃないかなと思うのです。
見た目だけなら、私は「綺麗」を使いたい。
そんなことを思った作品でした。



ロデオ★座★ヘヴン、次回公演は11月20~24日。
相変わらず告知が早い!

なんと、次回の脚本は空想組曲のほさかよう氏とか。
いいなぁと思った要素が、
どんどんロデオにくっついてくる。
毎回「次」が楽しみになるんだよなぁ(´∀`*)

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(画像は7年前に描いたものです)