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『SPY ~Reservoir Dogs~』観てたのさ。


まいくろには
「その人が出演するってだけで、チケット買う!」
っていう役者が数名おりまして。
「王子」と勝手に称してます。
なんで王子って呼ぶようになったのか…覚えてない(+д+)


第1王子が諒太くん(=本命くん)、
第2王子が赤塚さん。そして第3王子が森山くん。
活動場所が遠いので別枠扱いで大阪王子、野村さん。


そんな第3王子、
森山光治良(もりやま・こうじろう)くんがご出演。
先週の土曜は、新宿シアターモリエールにて
Spookys(スプーキーズ)『SPY ~Reservoir Dogs~』を観劇してきました。


サブタイトルの「Reservoir Dogs」は
直訳は「Reservoir(貯蔵・たくわえ)」「Dogs(犬)」
なんですけど…
どうやら映画のタイトルで同じモノがありますね。
Wikipediaの映画作品ページによると
「掃き溜めの犬達」の意味らしいです。

ほこりやゴミにまみれて這いずり回る者たち。
でも、最も貪欲に「生きよう」としてるんじゃないかな。


↓ ネタバレ注意!




劇団公式サイトのほうを見たら、
過去に『SPY』という作品を上演されてるんですね。
だから再演なのかなぁと思っていた次第。
過去公演のダイジェスト舞台写真が載ってたので
ちら見だけして観劇しました。
そしたらね、まんま再演ってわけじゃなかったんです。
なんといっても、スパイの隊士が違う(笑
だから展開にも多少違いがありました。

今回のストーリーは、
新撰組が一躍有名になった「池田屋事件」以前のお話。
まだ新撰組じゃなくて、
壬生浪士組って呼ばれてる頃なんです。
この辺の知識が私、そりゃもう全く無くてですね。

近藤勇や土方歳三など、
のちに新撰組でも名を馳せる方々に関しては、
なんとか大丈夫でした。
観柳斎はね、
自分の持ってたイメージと役者さんの演技が
完全に一致してて感動してしまいました。
しかし斉藤と永倉を時々混同してしまった(ノД`)


倒幕派の人々がね。
桂小五郎と中岡慎太郎、
河上彦斎に久坂玄瑞の4人以外全員知らない…!
配布リーフレットに人物説明があって助かっちゃいました。
あと、たいがい名前を呼んでくれるのも助かりポイント。
それでもいくつかの場面で
「えっと、この人誰だっけ」と
一瞬悩んで素に戻ってしまうことがありました。
というか、幕末モノだって知ってて配役も発表されてたのに
勉強していかなかった自分が悪い。
時間戻って叱りたい!

殺陣は速さというよりも、
刀の重みを重視したような感じ。
相手に刃を当てた瞬間にいったん止まって、
そこからグッと斬り払う動きが何度もありました。
速さは、綺麗な剣舞で見せてくれました。
シュッシュッって感じで、まばたき厳禁な勢い。

日常シーンでの、刀の扱い方もきちんとしていた印象。
抜く手と反対方向に刀を置くんですねー。
逆に、土方と中岡が語るシーンでは、
警戒してるから土方は刀をいつも抜けるように、って。



土方に命じられ倒幕派にスパイとして潜入する、
陸奥出海(むついずみ)役の方宛の花が、
劇場入り口にいっぱいありまして。
彼の名前をちょいと調べてみたら、
bpmの伊勢直弘さん演出作にも出演したことあるらしいです。
おっ、意外なところで意外な名前だ…。

藩を追われ、阿片に手を出した出海くん。
「医者として生計を立てている姉の伊織さんが、
 阿片密売をして弟に流しているのでは?」と疑われます。
もちろん姉は無実。
姉の嫌疑を晴らしたくば…ということで、
流されるように、スパイとして生きることに。

「命をむやみに奪ってはならない、
 父を殺した者と同じになってはならない」
というのが、姉である伊織さんの教え。
弟と2人で生きてきたため、
伊織お姉さんには父親的な厳しさがあります。

だけど、スパイは他人の命を売る仕事。
姉を助けるため、姉が嫌う生き方をする。
自分はどう生きればいいのか、
出海くんの心はガンガン揺らぎます。
席の関係で、独白する出海くんの表情を
うまく確認できなかったのですが…
声が悲痛でしたねぇ。


反対側のスパイ、天童静馬。
坂本龍馬の
「日本を洗濯(くっりーにんぐ)する」
という考えに心を打たれ、
リョーマのためなら何でもやってやる! と、燃える青年。
理想の国づくりのために、
倒幕の心を持ちながら、新撰組にスパイとして潜入します。
(そうそう、静馬と龍馬。
 字面が似てるのでこれから龍馬はリョーマって書きます)

静馬には「おゆう」という妹ちゃんがいまして。
兄のために刀を持って、ばっさばっさと人を斬ります。
彼女がまぁ、明るくってですねー。
静馬はリョーマのため、おゆうちゃんはお兄ちゃんのため。
2人とも迷いがないから、まっすぐ生きています。
迷いながら生きている出海くんとは逆ですね。


観劇のきっかけになった森山くんは、
壬生浪士組の「原田左之助」役。
豪放磊落(ごうほうらいらく)な暴れんぼう。
たしかに、ワイルドでちょっとおバカなキャラ。

頭使うより体動かす方が好き! って感じで、
駆け引きとか策略とか苦手。
スパイと連絡を取るのは土方&山南のみ、
情報漏洩の危険があるから…って話になったときに
「俺たちを信じてないって事かよ!」って土方にブチギレ。

彼がとってもわかりやすい性格だったので、
観ててすごく面白いんですなぁ。
細かいところでもちょいちょい動いてて、
本筋追ってたら全部見切れませんでした。
できたら夜公演も観たかったなぁ…!
(天候的な理由で、夜公演の当日券断念)

さて、ブチギレちゃって
「もう辞める」発言まで出ちゃった左之助ですが。
土方も土方で、近藤さんに諭されてね、
一人で全部抱えてトガるのを、ちょっとゆるめてみます。
(ここの近藤さんの「時計のたとえ」面白いと思いました。
 しかし労咳を走らせるな~!・笑)
諍い後、土方に完全に背を向けている左之助ですが、
土方が頭を下げたところで振り返るんですね。
そのあと「ソコまで言われちゃあ…」って
素直になりきれなくてムニュムニュ喋るところ、
とてつもなくカワイイと思ってしまいましたヽ(゚∀゚)ノ
バカカワイイまっすぐ男子、好きですね。

左之助=槍のイメージがあったので、
槍の殺陣が見れるか? と思ってたけど刀でした(笑
でもイイんです、かっこいいから。
これからも森山くん観続けてれば、
いつか槍キャラも観れるだろー、と勝手に思ってます。
ワイルドって事で、
羽織の中に来てる服は結構胸元開いてるんですけど、
色気っていうよりやんちゃっぽいというか。
この辺が役者さん各々の持ち味なんでしょうね。


他に印象的だった登場人物は、桂小五郎。
尊皇攘夷派の中心人物ということで、落ち着いた佇まい。
しゃべり方も、なんか育ち良さそうな感じでした。
「僕は、なぜここにいるんだろう」って、
血気にはやる倒幕派の中でも珍しく、常に自問自答。
自分がここに立っている事で、どういう意味になるのか。
「桂」という存在は、周りにどんな影響を与えるか。
常々考えながら、生きています。

そんな桂の恋人である芸妓の幾松さん。
超可愛いんです! 
そして超強い。…あ、心が、ってことです。
桂は乞食に身をやつして京に潜伏するんですけど、
まぁ乞食ですからクサいわけです。
そんなの全く気にしない。
ハグる! それ以上もする!(笑
壬生浪士組から桂をかくまうシーンも、
彼女の強さが際だつところです。
壬生浪士組も、奥に桂が居るのが明らかなのに、
幾松さんの信念に敬意を表して見逃してます。

なぜ、そこまでして桂を守るのか。
彼女の「女の意地」が好きです。

幾松さん、Wキャストだったのです。
私が観たほうの幾松さんは
着物で大開脚してました。
「股関節どうなってるの!?」ってツッコミがウケる(笑


桂は、自分の夢のために犠牲が出ることも知っていて、
それを背負って生きようとしてるイイ男。
倒幕派の仲間たちが死んでいくシーンのあと、
死体の人たちはハケません。
そこを、舞台特有の「時空のゆがみ(?)演出」で、
逃亡中の桂と幾松が歩いていきます。
まさに「犠牲の上に立っている」状況でした。

でもね、倒幕派の人。
最初は白フンドシで出てきましたからね…!
初演『SPY』でも、このシーンあったみたいだけど、
展開違ってたから無いだろうって思ってたのです。
しかも、2回このシーンやった(笑 
でもみんないい筋肉しててですね。
「脱いでも、なんかイイ人」って、
世界にはけっこう居るもんですねぇ。びっくりですよ。
まぁ、最前列じゃなかったから
ここまで冷静なんだろうな、自分(笑

船宿の女将、登勢さんにバッチーンとはたかれた人、
手形がみるみる赤く浮かんできて。
登勢さん容赦ないなぁ(笑


そう、登勢さん。
倒幕派の潜伏先、船宿「寺田屋」の女将。
「いつ、どんなときでも商売を」が口癖で、
差し入れのように見せかけてお酒を注ぎ、
料金はしっかりいただきます(笑
彼女のたくましさ、好き。
同じ言葉を、色々な印象に変化させて使っていました。
宮部切腹の時、いつもと同じ口癖を言います。
それがなによりも優しくって、いいシーンでした。

そうそう、倒幕派の重要人物である宮部テイゾウ。
切腹で、あまりにもスゴい苦悶の表情だったので
こっちまでおなか痛くなって、早く介錯して! 状態。


あと、八木マサさん。
壬生浪士たちに自宅を貸しているそうです。
でも、なかなか家賃を入れてもらえなくて(笑
壬生浪士の近藤勇に、いつも催促しています。
そんな彼女に、近藤さんは頭が上がりません。
そういう意味で、最強なマサさん。
彼女の強さは、母としての強さ。
子供が産まれるのと同時に、
別の場所で一人の倒幕派の志士が亡くなっています。
そういう演出がドラマティック。

亡くなった志士は古高さんという商人なんですが、
土方に拷問受けてるシーンの
うめき…えづき(?)が、めちゃくちゃリアル…!
拷問する側の土方も顔色ひとつ変えないし、
背が高くて無駄な動きしないしで、怖い怖い!!
でも昔はそんな土方さんも…なエピソードも入っていたので、
土方さんも「ただの怖い人」では終わらせません(笑



そういえばこの作品、リョーマ自身は出てこないんです。
だから、リョーマと共に歩む倒幕派の宮部さんや中岡さん、
勝海舟の門下生たちの言葉から、
彼の姿を想像するしかできないんですね。
それぞれの登場人物の中に生きているリョーマの魂は、
どれも同じようです。
想像するに、
裏表のない朗らかな人柄なんでしょうね、リョーマさん。

ですがリョーマの夢を実現するためのアプローチ法は、
各々で違うようでした。
「傍観者が居てはならない」
「国の全員が痛みを味わわねば」と倒幕派は起ちます。
それに対して
「なぜわざわざ戦を起こすのですか」って言う人も居ます。
なんか、現代日本に通じるものがあるよなぁと。
どっちが正しいのか、自分がどうしたいのか…
国民全員に聞いて回るって、
厳密に言うとできないことなんですよね。
自分が正しいって信じる道を進むしかないのかな。
そう思うと、
この世は自我(エゴ)のひしめき合いだなーって。
どれも正しくて、どれも自分勝手。

物語は池田屋事件のところで終わるのですが、
一人一人の熱い心を描いていました。
みんな熱いので、後半ほとんどシャウトでしたねぇ。
なんか久々に、
勢いのあるすっきりした話を観た! って気持ち。



次回の本公演は9月19~23日、
池袋シアターグリーンBIG TREE THEATERだそうです。


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