『ハーメルンの記憶』役別雑感 6



今回の『ハーメルンの記憶』役別シリーズなんですが。
意図的に記事の先頭に毎度毎度
バンタムさんの紹介的なことを書くようにしてるんです。
なんでかっていうと、
この「バンタムクラスステージ」の作品を
ANDENDLESSのファンの人にも観てほしいなぁって思うから。

このブログ見に来てる人って
基本、ファンドレさんが多いと思うんですよね。
元々アンドレ関連の記事をメインに書くブログでしたし。

折り畳んだ先の本文までは読まないにしても、
ここらへんに書いておけば
ファンドレさんも見るかなぁーって(笑
こっちは殺陣がガシガシ入るわけじゃないようだけど、
アンドレで西田さんが描く人間模様が好きなら、
バンタムさんの作品も面白いと思うんじゃないかな、と。

でもチケット代払うのはご自身ですから、
あくまでも、いちファンドレの意見として、
参考程度に受け取っていただければ。

なんか書けば書くほどまわしものっぽいな。
以前も「どこかの劇団関連の方なのですか?」
…と聞かれたことがありましたが、
まいくろは、ただのしがない観劇好きな会社員です。



そんなわけで役別雑感ラスト。

雁屋刑事と関わりの深い女性2人。



↓ ネタバレ注意!



>縣杏子@田中良子さん
あがたきょうこさん。
演じてるのは、たなかりょうこさん。
…ちょっと似てますね(笑

移民局の厚生保安室所属の調査官。
移民関連で起きたトラブル専門のようですね。
警察と同じくらいの権限があるみたいで、
荒っぽいことも担当することがあるので
銃の携帯も許可されている、と。

「戦災孤児入国リストに改竄がある」
という匿名の通報を受け、
孤児の受け入れ先である戦災孤児救済センターに
関わる人を調査するために、やってきました。

職業柄なのか元々の性格なのか、
ちょっと攻撃的なツンツンおねーさんです。
可能なら実行し、不可能でも断行する、みたいな勢い。
トラブル解決に関する情熱と責任感は人一倍。

孤児の記録改竄の件で
祇園夫妻の近辺を調査していましたが、
相手はさすが政治家センセイということで、
上から圧力をかけられて本部に戻るよう命じられます。
しかしアガタさんは、納得できないことはしない人。
有給休暇申請をして滞在、調査を続けるのです。

ロングコートと髪の毛一本しばりという
はっきり言うと色気がない服装なのですが、
その姿はすごくかっこいい。

彼女、雁屋とは自衛官時代から面識があったようです。
しかも自衛官時代にも
二人で何かの事件だかトラブルだかに関わっていた様子。
除隊のことも、ソレが原因なのかな。
この辺、作中では基本会話でのみ語られていてね。
だから劇団で「雁屋刑事シリーズ」として
何作か既に作品が上演されてるのか? って思ったのです。
今回が初めてらしいですね。
この練りに練った設定…構想期間どんなもんだろう。
脚本演出の方のTwitterによると、
前日譚などの構想も練られてるらしいので、楽しみ。

言動から察するに
雁屋とアガタさんは友達以上恋人未満だった感じ。
時々、女性的な表情を見せたりします。
西の田中良子さん…絶妙な演技でした。

特に、事件が解決した後、雁屋との別れ際のシーン。
雁屋は「ハーメルンの記憶(のマネス)」と
接触したことをずっと周りに伏せていましたが、
ここでアガタさんの端末に孤児リストの一部を渡します。
リストという物的証拠があれば、
ハーメルン計画関連の人を立件できますので。
その時のBGMが
ジャズというかシャンソンというかそんな感じで、
なんかすごく大人な男女…って雰囲気だったんですよね。

自分が受けた印象として、
アガタさんは雁屋に恋心(未練?)があるけど、
雁屋は、アガタさんの助けにはなりたいと思うけど
諸事情あって彼女に恋愛感情は持てない…って感じ。

諸事情というのは、雁屋の過去に関わる話。
過去を探ったことを内緒にしきれなかったアガタさんの
「調べちゃったの」発言からの2人の距離感、切ない。
彼をこちら側に引っ張りたい彼女と、
あちら側に居続けたい彼。
隔たる壁が見えるような感じがしました。



>ゆかり@柳生みゆさん
雁屋刑事の彼女さん。
仕事に追われる雁屋とはなかなか会えなくて、
たとえ会えても、すぐ職場から電話で呼ばれちゃう。
それでも、ゆかりちゃんは雁屋を待ち続けます。
たまに拗ねてみたりするのも、
まぁイチャイチャカップルによく有るもの的な。

作中に何度も、ゆかりと雁屋のデート風景が挟まれます。
2人が居る場所は様々ですが、
いつも雁屋がゆかりにプロポーズをする展開です。
「それって、プロポーズ?」という彼女と、
照れくさそうにする雁屋のくすぐったい感じ。
どこの風景でも可愛くって可愛くって。


実は、彼女。
雁屋の恋人の趣味・嗜好・行動パターンを元にして
つくりあげられた自律擬似人格、いわゆるマネス。
「人間」としての雁屋の恋人は、
雁屋と結婚する前に亡くなっているようです。

雁屋の項でもちらっと書いたんですけど、
「マネス=本人か?」て話。
魂とか心とか、データ化できるものなんでしょうか。
人間って、今までの行動とは全く違った
突飛な行動をとったりすることもありますよね。
だから構築されたマネスは、あくまでも本人ではなく、
「過去の経験から想像される、
 未来の可能性の一つを視覚化したもの」
…って、まいくろは思いました。

えっと、祇園美智子がセンター設立の演説をしている、
2033年(確か成田夫妻妊娠おめでとうの時だったか)で
お喋りしている雁屋とゆかりちゃんは、
まいくろは「本当にあったこと」だと解釈したのですが。
パンフレット見る限りだと、
全部マネスゆかりちゃんなんですかね。
チャン大佐周辺のこともあるし、
DVD発売したら絶対買ってもう一度考えたいです。


永遠に失われてしまった彼女の、
行動パターンとか趣味・嗜好とか身体特徴とかを
入力して構築したマネスゆかりちゃん。
雁屋は、幾度となく彼女にプロポーズをして、
聞けなかった「答え」を聞こうとしているようです。
プロポーズをするときの
シチュエーションを毎回変えているのは、
雁屋が設定してるんですよね、たぶん。
で、いつも肝心な所で「ねぇ、コマンドを…」って。
だから雁屋は
「君を手に入れるまで、何度でもくりかえす」と。

NOなはずは無いと思うんです。
でも、
彼女の口から彼女の声でYESが聞きたいんだろうな。
マネスに囲まれて生きる、
誰よりも病んでいて誰よりも幸せな男、雁屋春樹。

雁屋はこれで幸せで、
これからもこういう生き方なんだと思います。
私には理解しがたいけれど、
何が幸せかって本人が決めることだし…

でも、マネスゆかりちゃんを
ネジメさんみたいに外に連れ出さない所に、
かすかに雁屋の理性を感じてしまうのは、
私の考え過ぎですかね。




バンタムクラスステージ『ハーメルンの記憶』。
いろいろと考えさせられる内容でした。
現代から30年後の近未来という設定。
他人事ではないテーマの話でした。

野村さんが出るし、
西の演劇界の田中良子さんの演技も気になる!
という動機の観劇でしたが、得たモノも大きかったです。

今後は都内を拠点に活動されるという事で、
観る機会も多くなると思います。
また、通いたい劇団に出会ってしまったわぁ(´∀`*)
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