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『絶対の村上くん』ネタバレ話。

昼夜の寒暖の差に、まだ春になりきってないことを知る。
まいくろです。

10日は下北沢で
サリngROCKさん作・演出
『絶対の村上くん』
を観てきました。
初めて観る演出家さんです。
もちろん観に行くきっかけは、
野村さんが出演するから(笑

若手演出家コンクール2012という催しの、
最終選考に残った優秀賞4作のうちのひとつでした。
土曜も空けておけば他の3作も観れて
観客賞の投票にも参加できたのですが、
スケジュールの関係で
これしか観れなかったのが悔しい。
審査結果も知りたくて、17時からの公開審査も見ちゃいました。
そして他作の批評を聞いて、
ますます悔やまれるというね。
でも空想組曲は2回観たかったんだもん(ノД`
身体は1個しかないの…!


今回1度しか観れないので、
詳細なネタバレは避けつつちょいっと下調べをしていきました。
この『絶対の村上くん』は
以前にも上演されていて、
その時は上演時間も30分だったらしい。
今回は、50分に延ばしたそうです。
女優さん2人バージョンの
『絶対の村上ちゃん』という作品も有るんだとか。
それも気になるなぁ。


で、観てきて。
もう終演してるのでネタバレで話しますけどね。


↓ ネタバレ注意!

まず「圧倒された」というのが一番の感想です。
出演者は山田まさゆきさんと野村さんだけ。
2人は、舞台装置のほぼ無い空間を
様々な景色にしていきます。
音響や照明も効果的に最小限って感じ。
だから、役者さんのパワーがダイレクトに伝わってきます。


ストーリーは、
「ユキオ」とその友人の「村上くん」の物語。
2人が中学生の時から始まります。
実家でたくさんのニワトリを飼っていて
学校で「ニワトリくさい」などと苛められているユキオ。
絶望している彼に、
小説を書くことをすすめる村上くん。
やがてユキオの書いた小説が賞を取り、
村上くんも小説の素晴らしさを知って小説を書くように。
2人で文豪になろう! という少年の約束。

でも、年を重ねていく内に夢ばかり追えなくなっていきます。
ユキオはサラリーマンになって、
小説の世界から離れていきます。
しかし村上くんは、文豪になるために…と
すべてを「小説を書くこと」に費やします。

ユキオが受賞した小説の作品名は『ニワトリと未成年』。
それを象徴しているかのように、
村上くんに寄り添うニワトリ頭の人物、ヘンリー。
(山田さんの演じわけもすごいんですよね、ここ)


作中に出てくる
「実際に体験したことしか書けない」
ってな言葉。
私も以前に言われたことがあったなー、と
ちょっとドキッとしました。


誰にも書けないような小説を書く。
そしたら一番をとれる。
そのためには、他の人が体験しないような事もやってみなければ…
村上くんは両親を自ら殺害し、家に放火しています。

このくだりのシーンの野村さんが壮絶な演技でした。
叫びの中にいろいろな感情が混じり合っていて、
むしろ吼えていると言ってもいい。
その行為の後に、
見たもの聞いたもの感触などを文字におこしていく姿に
さらなる戦慄を覚えました。

というか、村上くんが刑務所に居るって判明する
このあたりからラストまでずっと、
彼の狂気にクラクラしっぱなしでした。
絶対に、自分の生き方を曲げない村上くん。
たぶん私、野村さんの少年っぽいところが好きなのかもなあ。



「村上くん」「ユキオ」という役名から、
「村上ユキオ」の二面性を描いた作品だとも見えるし、
登場人物のコミュ力の差からくる呼び方の不統一とも取れるし。
その辺は客席に委ねてるんだろうなぁと思いました。
表現力不足って意味じゃなく、
あえてそうしてる感。

だからラストシーンは
実際に刑が執行されたとも、
彼がやっと現実に折り合いをつけて
「殺した」のだとも考えられる。

子供のころって、
自己と他者の境界が曖昧だったりします。
なんかそういう部分も描いてたのかなあって考えたりして。



17時からの公開審査でも話題になったのですが、
「なんでヘンリーがニワトリか」って話。

私は、ヘンリーを見たときに
「鶏口となるも牛後となるなかれ」
という言葉を思い出しました。
ユキオが得た賞は
当時の少年2人には大きなものだったけど、
それでも小説界では鶏口だった、って意味なのかなーって。
でも考えてみると、
ヘンリーは村上くんにだけ見えてるものだから、
それじゃ村上くんが「村上くん」じゃないなあ、と。

公開審査でサリngROCKさんの回答が聞けて良かったです。


彼女の演出は、
(まだ1作しか観てない状態ですが)
色鮮やかで毒々しく見えるけど実は繊細、っていう感触でした。
ちょっとクセになりそう。


サリngROCKさんと山田さんが所属する劇団「突劇金魚」。
(3月30日:誤字修正。突撃じゃなくて突劇でしたゴメンなさい!)
夏前に大阪・名古屋で公演をうつとか。

名古屋なら大阪より少し近いので、
都内の本命劇団と被らなければ行ける!
むしろ被ってもヘタしたらハシゴして夜バスで行きかねない、
最近の自分が怖いです(笑)

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