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「LINX'S TOKYO」Aチームネタバレ雑感


11:00開演のBチームを観劇して、
次に15:30開演で観たのがAチーム。

A、Bチームともに一作品ごとにMCのトークが入ります。
頭がリセットされ、次の劇団への予備知識もゲットできるという仕組み。
まいくろが観た回のMCは、
ゲキバカの伊藤今人さん&西川康太郎さん。
実はゲキバカさんのお芝居はDVDでしか観たことないので、
ナマのお二人を拝見するのはこれが初めて。

そういえばBチーム上演時、2人とも開演時間を勘違いして、
大変なことになっていましたが、
トラブルもイベントのうちということで…(笑
制作さんや、観客として来ていたAチームの役者さんで、
代理MCをこなしておりました。
到着後に理由を正直にみんなに言って誠意ある対応してたので、
怒りの気持ちは生まれなかったなぁ。

そのMCさんによると、
「Bチームはエンタメ系、Aチームはマニアック系」と
石田1967氏はチーム分けをしたそうです。
そうだな…観終えた印象だとマニアック系というか、
物語にどんでん返しがある系ってことですかね。

以下の雑感、
どんでん返しの部分はなるたけ明言しないように書いたつもりです。
でもぼかして書いてはいるので、その旨ご容赦ください。


↓ ネタバレ注意!





>『ファンファーレと熱狂』@THE2VS2
―逃げる女と、追う男。男の恋は成就するか?

北海道で生まれ、都会にやってきた青年。
クリスマスの日、故郷の匂いがする女性を見かけ、恋をします。
話しかけようとしますが、なかなか勇気が出ません。
そこに現れる、黒服の男。
青年にマスクを渡し
「来年のクリスマスにはうまく行くようにしてやる」と告げます。

同様に、青年が恋した女性の前にも別の黒服男が現れ、
「逃げるのは悪い事じゃない」と囁きます。

もしかして…悪魔なのかしら? と思う、客席のまいくろ。

黒服の二人は仲が悪いようで、
青年側の黒服は実家に多大な借金があるとか。

悪魔に実家? 借金? あぁ、でもそういう設定もあるかもね。
と思う、客席のまいくろ。

そしてクライマックスシーンで、彼ら4人の正体が分かります。
…たしかに、仮面(?)付けるし、
オープニングで女性は青年に蹴り入れてたよなぁ。
タイトルを振り返ってみて、まるっと納得。
そりゃもう、すっかり騙されました。
騙されたことすら楽しかったです。

青年についていた黒服男の役者さんが
芝居が終わった後のトークで、
別人のように顔が違っててびっくりでした。
特殊なメイクなど何もしてなかったはずなのに…!



>『あひるぐち、ハニー。』@劇団エリザベス
―ただ、恋人に会いたいだけなのに。

主人公はももいろクロー○ーZ的な少女、あひるちゃん。
「アヒル口が好き」と言ってくれた彼が大好き。
遠く離れた場所にいる彼に会うため、飛行機に乗ろうとします。

物語は、空港の金属探知機ゲートの所で展開していきます。
何度通っても、あひるちゃんは引っかかってしまいます。
これじゃあ、彼に会えない。
彼女は係員の女性+その上司の言うがままに、
持ち物をはずしていきます。

あひるちゃんはちょっと「痛々しい」感じの娘なんですが。
とにかく目的(=彼に会う)を果たしたい一途な子。
「あなたに○○があるからアラームが鳴るんだよ」と、
係員に言われれば、
腕を切り落とし、悲しみの感情も捨て、心臓すら捧げます。
だって、飛行機に乗れないと彼に会えないから。

最後に、ゲートを通るためにアヒル口も手放したあひるちゃん。
ゲートを通って彼に会いに行くべきは、どちらなんだろう…
というくだりで、背筋が冷えました。
ゲートを通るために腕を切るあたりから
観客の「常識」が少しずつおかしくなっていく様が、
恐しく、そして面白い。

劇団エリザベス、ゲキバカさんたちの後輩なのだそうです。
だから、パワフルに騒ぎまくるお芝居を想像していました。
そしたら、ギャグに見せかけて実はシュールなお話。

「違いますぅ、○○(腕・心臓など)は『私』じゃありません」
を繰り返すシーンの、ゲートの使い方がうまかったです。
何度も何度もゲートを通らされているのを、
360°の視点で見せてくれました。



>『セックスレス夫婦の大冒険』@劇団ニコルソンズ
―殺人ゾンビがあふれた街でも、悩みは悩み。

何が原因かわからないけれど、
いきなり街の人々がゾンビ化して襲いかかってきました。
逃げ延びた数人の男女は、ひとつの部屋に立てこもります。

キャバクラのオーナーと、男性店員。
デリヘル嬢。
結婚詐欺師に、ゆとり教育世代のオタク青年、
セックス中毒の青年。
そして離婚届を役所に提出する寸前にゾンビにおそわれた夫婦。

結婚詐欺師がカモにしていたオバサンが、
キャバクラ男性店員の母親だったり、
婦人警官かと思ったら婦警プレイ中に逃げてきた風俗嬢だったり、
少々下ネタ寄りの笑い要素多め。

途中からゾンビの事そっちのけで、
普通の会話をしている面々が面白いです(笑

タイトルに『セックスレス夫婦の…』とあるように、
登場人物の夫婦の離婚原因は夜の生活。
結論、夫がEDなんです。
外はゾンビだらけ、いつ突入されるか…な状況だってのに、
部屋の中の男女は、夫のEDをどうにかして治そうと模索。
デリヘルさんの家庭教師プレイがおもしろすぎました(笑
あれじゃあ、ぜんぜん興奮できない(笑

ラストは「おいおいそこで終わるんかい!」と、
笑ってツッコんでしまいたくなるようなオチ。
環境設定の突飛さと、
それでも日常を貫く登場人物のギャップを楽しみました。



>『うしおととら外伝 ーエクリプスー金環日食』
  @シアターOM「うしとら」プロジェクト

―うしおととらと闘るのなら、今日という日はやめておけ。


2ヶ月に1本のペースで、
原作遵守の「うしおととら」舞台化を行っているという劇団。
「東京で外伝公演をやるらしい」と、
チラシを友人から見せてもらったのは…たぶん10年以上前。
観たいけど、
大阪まで行くのはなぁ~と、長らく思っていたので、
今回のLINX'S に出演は願ったり叶ったりです。
あきらかに獣の「とら」を
舞台ではどうやるのか気になってたんですよね。
昔のチラシだと顔のアップだけだったんで。

さて、正直なところ。
もっと、うしとらコンビを前面で観たかったなぁと思いつつ。
舞台上を縦横無尽に踊りまくるお化けダンサーズ、
彼らの衣装も凝っていましたね。一反木綿さんがお気に入り。
ちょこちょこ出てきた妖怪の再現度、
およびとらの輝く毛並みと表情、
潮のパワーは文句なしだったと感じました。

結局今回の作品の原作となった外伝「金環日食」のマンガは、
読まずに臨んだのでストーリーの再現度はまだ不明(゚ε゚;



>『丘の上で描いた絵の話』@彗星マジック
―あの子は、いつも景色に語りかけながら絵を描いていた。

移り変わる景色すべてを絵に込めようとする「少女」と、
それを見守る「景色」の、あたたかい感情の交差。

まず絵描きの「少女」がメロメロに可愛い。
てっぺんの抜けた帽子からはみ出した、くりんくりんの髪の毛。
パッチワークのようなエプロン型のお洋服。
そして絵を描いているときの生命感あふれた喜怒哀楽。

その「少女」と描かれる絵を見つめている男女。
男でもあり、女であるもの、
男女の性のない存在を演じているんだな、と一目見て解釈。
歌っているわけじゃないのに、声の調子がまるで音楽のよう。

リーフレットには「少女」は「君」、
「景色」は「僕」と表記されています。
たしかに、語り手は基本的に「景色」の男女だったなー。

他の登場人物も、世界に存在はしているのだけれど、
動けない「僕」にとって呼びかける相手は、
いつも丘に来る絵描きの「少女」しかいないのです。
だから動けない「僕」にとって、
彼女は名前でも少女でもなく「君」という存在なのかな。

「君」と「僕」がいったい何者なのか、
それはラストシーンで明かされます。
ただの「少女」ではない。ただの「景色」ではない。
冷たいからだに宿る温かい心。
そこから生み出された、幸せな存在。
透明感のあるお話でした。



>『虎をカる男』@ステージタイガー
―人間におびえる男が、彼らを人にする。

野生児(動物に育てられた人間)を、人間に戻すための施設。
熊髭のセンセイが、
マンツーマン体当たりで野生児と暮らしています。
今までセンセイが人間社会に戻した野生児は数多く、
大学に戻ればその功績から高い地位が約束されるはず。
ですがセンセイは地位を望まず、
へんぴな山奥で暮らしています。

今、センセイが一緒に暮らしている野生児は、
虎に育てられた少年「トラオ」。
そこに、かつてセンセイの助手をしていた女性、
「しいな」が訪れたところから物語は動きだします。

もうね、しいなさんに視点重ねまくりでした。
トラオに「センセイに迷惑かけるな」「あんたなんか嫌い」と
ネガティブな感情をぶつけてしまいます。
一瞬「センセイに恋してたから嫉妬?」と思っちゃう。
でも、それはちょっと違うんです。
「ここで暮らしていた時のことは…思い出したくもない」
と、本音をフッとこぼす際の表情の変化が秀逸。

自分の過去をトラオに重ね、彼につらくあたるしいなさん。
それはひとえに、センセイの幸せを願う故のこと。
ただ、センセイ自身の思う幸せと、
しいなさんの考える「センセイの幸せ」に、
ズレがあるのが悲しいところ。
センセイが心情を吐露する場面が2度あるのですが、
どちらも切なくてね…

「動物の感情は『YES』か『NO』しかない」
というセンセイの教えが、物語全編にわたって生きています。
センセイとトラオ達が引き離されてしまう最後の日、
純真な目で「YES」のジェスチャーを繰り返すトラオに涙。

ラストシーンの幸せそうな3人には、心があたたまりました。

笑う場面も多くて、全体的にバランスのいいお話。
おっぱい丸出しで暮らしてた…のくだりで、
しいなさんがトラオに言い放ったセリフ
「アンタのは梅干し! 私のは宝石!」に爆笑。
まいくろは梅干し苦手なので、天地の差っぷりがよりリアル。
語感も小気味良くて、どっかで使ってみたいです…このセリフ(笑

ここでこっそりと白状しちゃいますが、
一番最初の、トラオにスポットライトがあたってたシーン。
顔が見えず、照明が暗めでぼんやりとしか見えなかったので、
女性だと思って「うほっイイふともも…」とか考えてました(笑
顔上げたら男だったよ! しかも普通に男らしい体型だよ!





さて、Aチーム6劇団、Bチーム6劇団。
石田1967氏が独断で選んだ12劇団ということでしたが、
実に個性さまざまでした。
まだまだこんなに、
味わったことないタイプの作品があるんだなー! と感動。

物販では過去のLINX'SイベントDVDも販売してました。
通信販売はしてないそうで、
イベントに行って買うしかないようです。

面白いなぁと思ったのは、DVDのケースの中に
過去の公演のチケット(見本)が入っていたこと。
人によっては、観劇した後に
チケットの半券とパンフレットをセットにして保存してますよね。
そういう、観劇人の心理を知っている。
「客席から始まった人」ならではの仕掛けだなぁと思いました。


年内はがっつり観劇予定を入れてしまったので、
大阪遠征は厳しいのですが…
遠征しても観たい! と思わせる人たちに出会えました。

やっぱりね、口コミでいいとか言われててもね、
自分で雰囲気味わってみないと、
交通費ウン万かけての遠征は私にとってギャンブルですよ。
(と、このブログの存在意義を揺らがせる発言・笑)

だからこういう色々な劇団と出会えるイベントは助かるし、楽しいです。
細かいこと考えずにお芝居観るのが、わたしは一番好き。

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(画像は7年前に描いたものです)


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