「LINX'S TOKYO」Bチームネタバレ雑感

『戦国BASARA3 瀬戸内響嵐』の当日券は先着式らしい。
まいくろです。

27日に観てきた、
演劇イベント「LINX'S TOKYO」のネタバレ雑感。
奇しくも10月の観劇は両方とも短編集でしたな。

本イベントの主催者、石田1967氏は大阪の方で、
妻子持ちのサラリーマンとしての生活を送るかたわら
年間200~300本のお芝居を観る、という演劇大好き人。

自分が観た劇団をもっとみんなに知ってもらいたい!
 ↓
百聞は一見にしかず、みんなに観てもらえる機会を作ろう!
 ↓
大阪にて、1劇団20分の短編作品詰め合わせイベント開催
 ↓
大阪の劇団を東京の人にも知ってもらいたい!
 ↓
今回の「LINX'S TOKYO」イベント開催


自分の好きな劇団を知ってもらいたい…というのは、
スゴく共感できる感情。
私はせいぜいブログ書いたりTwitterに公開するくらい。
この人、 ケ タ が 違 う !

イベントを知ったきっかけは、実はTwitterだったりします。
うーむ、電脳社会サマサマですなぁ。
まいくろはBチームを先に観たので、雑感こちらから。


↓ ネタバレ注意!


>『王様大脱走』@オパンポン創造社
ーある男が収監された房には、自称「王様」がいた。

人を疑うことを知らず、
自国に帰ろうと何度も脱獄を企てる小国の「王」と、
出会ったばかりの王のペースに巻き込まれながらも、
脱走を止めようとする「囚人」の掛け合いが面白かったです。
投げられて受け身が遅いにもほどがある(笑

王様はもう一回脱走したら絞首刑になってしまうという立場。
それでも愛する民に会うべく、房を飛び出していく王。

脱走を看守に報告すれば刑期短縮されて、
愛する息子に会えるかも…と思いつつも、
ただ純粋に民への愛を説く王と触れあううちに心が揺らぐ囚人。
囚人の葛藤が手に取るようで、胸が締め付けられました。
脱走を報告しつつも、王が逃げのびることを願ってしまう。

王の国の言葉
「パーラー(←だったっけ?)」=「愛しています」が、
ラストへの軽い伏線になっていて涙ぐんでしまいました。

劇団名が「オパンポン」なんてふざけた感じの名前だったし、
イメージ写真がパンツ一丁でポーズ決めてる男一人だったので、
「脱ぎ芝居かなぁ」なんて軽く見てたら、
一作品目からクリティカルヒット食らいました。
まぁ、Bチーム全劇団上演後のエンディングで脱いでましたが(笑



>『絶滅さん』@超人予備校
―絶滅さ~ん、いらっしゃ~い。

動物を擬人化して、あるあるネタ的なトーク。
衣装で動物耳をつけたり、手足も獣にして、極めつけは名札(笑
ニホンオオカミが司会となって、
絶滅した動物をゲストにする「絶滅さん」ショーを行ってました。
ニホンカワウソの天然腹黒な感じが可愛かったなぁ。、
天然記念物から特別天然記念物になるまでの期間が
短いほうが偉いんだとか、
とっくに絶滅してたのに数十年間認められなかった絶滅さんとか、
興味深い内容を友達同士の会話のようにくだけた雰囲気で紹介。

折り鶴でトキとサギがトークを繰り広げたり、
醤油入れの魚(!)を外来種の魚にみたてて、
生態系の狂いっぷりを語り合ったり。
あとは動物の名前で言葉遊びみたいな事もしてましたね。
学名がニッポニアニッポンだからって、
自身を国鳥だと勘違いしてたトキさんが好き(笑



>『新宿~SHINJUKU~』@犬と串
―風俗嬢リリー殺人事件。

始まりはまぁごく普通に2時間ドラマ的だったんですが、
刑事が、容疑者のラーメン店員に会いに行くあたりから、
だんだんおかしくなってきました。
だって、ラーメン店員全員の台詞がバグっている(笑
「らっしゃーませーぃ!」「麺固め!」「スープ多め!」みたいに、
とにかく店内モードの言葉しかしゃべらない。
身体は、普通に物語を生きているのですけれども。
えーっとね、わかる人にはわかる言い方だと、
『熱海殺人事件(モンテカルロイリュージョン)』の、
「キムラキムラ」状態に近いのかなぁ。

容疑者の知人であるガソリンスタンドの店員も、
そんな感じに台詞がバグっています。
彼に関しては張り付いたような超絶笑顔もあって、さらに奇妙。
被害者の同僚という、
芝居がかりまくり自己陶酔型グラサン女性も、
台詞は通常言語なのですけれども個性強かったなぁ…。

登場人物の半数が台詞バグってるけど、
真犯人はちゃんと見つかります。
でも台詞がバグってるから、真相は誰にも分からない(笑

ラーメン屋の店員(容疑者)の前でカップメンにお湯を入れ、
「おまえが自白するまでコレを放置してやる(意訳)」
「麺は伸びまくるぞ、ラーメン命の貴様には苦痛だろ(うろ覚え)」
という脅しをかける、男前の先輩刑事さんに爆笑でした。



>『テノヒラサイズの天国と地獄』@テノヒラサイズ
―天国へ行けるのは、5人のうち4人だけ。

クイズ大会に挑戦中のクイズサークル部員5名。
世界大会へ向かう途中の飛行機が墜落、全員死亡。
しかし天国へ行くには、
神様が出すクイズを全問突破しなくてはなりません。
…まず、上記の設定でググッとひきこまれます。

そして運命の最終問題は、
「仲間で話し合って、誰か一人を地獄行きにしてください」
という、人間性クイズ。

話し合いがね、リアルでした。
みんな初対面の間柄じゃないし、みんな仲良しだから、
堂々と「こいつを地獄行きにしよう」とは言えない。
でも、天国を目前にして「自分が犠牲になるよ」とも言えない。
回りの顔色を読みながら、角が立たないように。
かつ自分が悪者にならないように。

クイズで貢献しまくってた「エース」が地獄行きに選定されて、
「いくら僕が優しいといってもコレは怒るよ」
「勝手に人にイメージ押しつけないでよ」と嘆くのですが。
最終的になんか鳴き声が超音波みたいになっってて、
客席のまいくろはエースと一緒に悲しむはずなのに、
無性に笑いがこらえられないという奇妙な状況に陥りました(笑



>『幕末浅葱桜』@劇団ZTON
―あの人からもらった言葉は、今も自分の胸で生き続けている。

新撰組六番隊隊長、井上源三郎。
その甥である「井上泰助」が主人公の短編。
オープニングは、どこかアンドレの『遅咲きの蒼』的な雰囲気。
そのおかげで、数秒でしたが完全に思考回路が麻痺しました。
まぁその後の振り向きシーンからアンドレぶっ飛びましたが(笑

甥っ子かわいさに、
八百長的な方法で入隊させちゃうって、どーよ! と思いつつも、
源三郎役の方の軽妙な演技に惹かれました。
あれでもうちょっと年とって白髪交じりになったら、
イイ感じの老黄忠になるだろうなぁ(´∀`*)なぁんて。

泰助役の方、カーテンコールだと線の細いイケメンなんですけど、
演技中は熱さ全開で別人みたいでした。
こちらの山南さんは女優さんが演じてました(作中でも女性扱い)。
女優さん、女らしいビジュアルなんですけど、
凛としてたので男性に混じって男役やっても違和感無さそう。
ZTONは殺陣がウリになってるようで、確かに速さがあります。
どうやら殺陣師の指導などは入れないで作っているとのこと。

新撰組モノということで、
ついついアンドレの影が私の脳内をうろついていますが。
アンドレの3時間本公演と、この『幕末浅葱桜』を
同じ土俵に立たせるのはフェアじゃないですよね。
どうせ比べるんだったら、本公演同士じゃないと!
もっと広い劇場の大人数バージョンが観たくなりました。

というか、
「重かったので近くの寺に埋めましたゴメンナサイ」
…が史実だったことにいまさら衝撃(笑



>『深海のカンパネルラ~R・O・Dversion~』
 @空想組曲

―お別れを言うときだけは、会えるんだ。

水泳部の合宿中に海で亡くなった友人を
「銀河鉄道の夜」のカンパネルラと重ね合わせて、
繰り返し読みふける少女のお話。

「子供が水に落ちた」のシーンまで行くと、本を閉じて。
そしてまた最初から…を繰り返し、
友人の死後一年を過ごしてきた少女。
本を開くとそのたびに、
友人がカンパネルラとしてフッと席に現れる演出がキレイ。
何度も繰り返し読むうちに、
どんどん演技の速度が増していくんですけど、
台詞を噛まずにこなします。噛んだら台無しだもんね…

少女(ジョバンニ)が、
カンパネルラ(友人)の天上行きを引き留めたところで、
カンパネルラは消えて、もう姿を現さなくなってしまいます。

去ったカンパネルラの代わりに現れて少女に語りかける「作家」。
まぁ、この人の声のいいこと、オーラのあること。
心地よく低くて、優しさと厳しさの同居した語り口がとても魅力的。
作家が「物語をハッピーエンドにしなかった理由」を聞いて、
後味が悪い作品全般を、
「それ」だけで嫌っていた自分がなんだか小さく思えました。

友人の死を心から受け入れ、
「忘れる」ために「ちゃんと思い出す」少女。
プラネタリウムが好きだった友人。
水族館が好きだった少女。
出会いは池袋のサンシャインでした。
彼女とどうやって出会ったか、彼女はどんな顔をしていたか、
そして彼女は、どうやって亡くなってしまったのか。

本の最後のページに到達した少女は
目の前に現れた友人「宮沢さん」に本当の別れを告げて、
「銀河鉄道の夜」の本を置いて部屋を出ていきます。
生きていくために。
そんな彼女を見送るように鳴り響く、銀河鉄道の汽笛。
その列車には、友人が乗っていたのかもしれません。

いろいろと思い当たることもあり、
作家センセイが出てきたあたりからずっと号泣でした。
さらに少女の名字が「深海(ふかみ)さん」って所がね。
もう…爆涙です! だから『深海のカンパネルラ』か!

人員の関係もあったのかもしれませんが、
鉄道が天上へ続く駅への到着を告げる「車掌さん」と、
現実を見ろ、と少女に告げる「兄」が同じ役者さんだったことが、
二つの世界をつなぐ要素になっているなぁと感じました。




なんかライトサイズで書こうと思ったのにがっつりと…
Aチームは、また後日。
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(画像は7年前に描いたものです)