『Re:ALICE(2012)』ネタバレ雑感

舞台『戦国BASARA2』、
イープラスで今度の日曜にわずかですが追加発売するらしいです。
おぉ~! と思ったら開始時間13:00とか。
めっちゃ予定入ってるがな。残念無念。
まいくろです。


今、すごく『SECOND CHILDREN』が観たい気分です。
だってあれメイン2人が渋くてせつないんだもん。
もうシブ専に片足つっこんでるどころの騒ぎじゃなくなってます。
もういいです。ひらきなおります。

7月の公演がセカチルだったらいいのになぁ。
しかしあの麓郎を誰がやるというのか…
(個人的には現メンツなら洋二郎さん希望だったりします。
 そりゃあ可能なら絶対、雅和さんですけどね!)



さてさて、
先日観劇してきました『Re;ALICE』ネタバレ雑感です。

あくまでも、私の目を通して見た解釈なので、
「あーこんなこと考えてるヤツがいるなぁ」
くらいに思ってください(´∀`;


↓ ネタバレ&長文注意!


自らを「ハンプティ・ダンプティ」と皮肉る男サダムと、
「自殺未遂に追い込まれた娘を救いたい」と願う母親、
キアリが新たな一歩を踏み出すための物語を、
鏡の国のアリスをモチーフとした世界観で表現。
そしてその国で「緑の少女」を探して冒険する、
少年リキ&ルークと少女キティ。
この絡み合いが絶妙です。

まいくろは、2008年上演バージョンも、
2010年バージョンも観劇してます。
「全部分かった、スッキリ!」とはいかない物語。
だけど、必ず心に残るものがあるのが、この『Re:ALICE』です。

まぁ現在自分が生きている世界も、
自分は把握して生きているわけじゃないですもんね。
それに、まいくろの目的は「世界観の把握」じゃなくて、
「そこに生きている人の思いに触れること」だし。
…うーん、なんか弁解っぽい(笑

把握しづらい理由は、作中に示されています。
「夢の中ではあり得ないことがおこる」から。
例えば背比べのシーンに、現実世界の住人、サイラが居ること。
それがまいくろの頭を混乱させていました。

でも考えると、その背比べのシーンは、
キアリの夢の話をビジュアル化したところなんですよね。
サイラは夢の中で、
普段とは違う役割をあてがわれていたってことか。


サダムはリキ&ルークを扉の向こうに案内しますが、
冒険するべきはサダム自身であった、という展開が好き。

最初のイメージシーンで、リサも親友も娘も、
サダムに荷物を持たせようとするんですよね。
でもサダムは「俺じゃないよ」といいたげに首を振って、
リキに渡すように促しています。
でも、ゆくゆくはそれがサダムに渡ることを、
リキに渡しながら、みんなわかって&望んでいるようでした。

リキとルークの元になった、
「いじめられっ娘に恋した少年」というのは、
確かに現実に存在しているんだと思います
でも、クライマックスでリサが
「この子たちが教えてくれた」と示した二人の姿を見て思ったのです。
彼らはサダムの内にあった
「冒険しようとする心」も兼ねていたのかも、って。
サダムとリキ&ルークが出会うのは
リサが、サダムの心的世界に少年を連れ込んだと解釈しました。

この物語は、扉を開いて一歩踏み出す物語。
扉が隔てているのは「生と死」、
そして「今日と明日」なのかな。
暗くなる前に始めるのは、未来が闇に包まれる前にってこと。
暗くなるまで待つのは、夜の先にある明日に行くため。
…と、自分の中で理由を付けました。


この『Re;ALICE』、
公演を繰り返すごとに、演出や人物設定が変わっています。
2008年のWS卒業公演でやった初演は、
リキ&ルークの少年2人が少女キティに会いに行く設定。
2010年の再演では、WS生に女子の割合が多かったせいか、
ユーリ&シーコという少女2人が、
少年ルーキーに会いにいく設定になっていました。

今回は初演寄りの設定。
ただ、入院中のサダムの妹がサダムの娘になっていました。
おそらく役者さんの見た目年齢が、
「娘」設定でしっくりくるからだと思います。
なぞかけ少女「ドルディ」になっている、サダムの娘。
Wキャストのどっちもかわいいヽ(*゚∀゚)ノ 
だからこそ「ヒント」シーンの豹変がより生きてきます。
あのシーン、楽しみだったんですよね。どんな顔するんだろうって。

そして、妹が娘になったことで、
サダムの妻であるリサの愛が多少変化してしまっていたようで。
私はその差を「違和感」としか表現できなかったのですが、
ドレ友さん達とお話をしていて形になりました。
あれから年をとって私は「妻」の気持ちになれたかもしれないけど、
「母親」の気持ちは、まだまだわかりませんでしたね。


さてドルディと一緒に「春の海辺」に登場する、
なぞかけ男ドルダム。彼が本命くんです(*´∀`)
彼の登場シーン直前は、
アンドレ名物の「イメージシーン」というヤツでして、
リピーター(前回の公演を観て結末を知っている人も含む)は
まぁ気持ちがグワッと来てるわけです。
そこで舞台明るくなって佇んでる男。
明らかに妙な動きをします。
こまります、色々な意味で涙が引っ込みます(笑

語尾がなぜか中国語(というか麻雀用語)だし、
まさかのインリンネタだし。
服を一枚も脱がないで、
あれだけ人を動揺させるんだから恐ろしい…
本命くん、またも新境地です。

あ、まじめな意味でも新境地なんですよ。
なんといっても「感情の無い目」を舞台上で見せてくれました。
彼の魅力でもある、生命力満載のキラキラ眼力、
ドルダムモードでは封印です。
私はあのシーンの彼の真意をはかりそこねているのですが、
イメージシーンでキティを見てるときの顔がなんかね…好き。


あと、数年来の謎だった冬の森の住人、エンジ。
サダムに「これはおまえのための物語だ」と示す人。
サダムの現実における誰なんだろ? と、ずっと考えていたのです。
今回の演出を見て、
きっとエンジはサダムにとってのタキシードだったんだろうな、
…と、思いました。
担当はラス(「淫」数分解)ですけど、案内人とはまた別で。
サダムが動かないから、待ち続けて老いちゃったんだ(笑

エンジは、前回・前々回は二人とも若い女性の姿でしたが、
今回は加藤さんがキャスティングされています。
そして開演してみたら…婆さん!? 婆さんなんですか?
でもサダムを迎えに来たときは、男らしく喋っていましたね。
オネエに目覚めてしまったのか…?
というか最近、加藤さんのオカマばっかり観てる気がする…



「作品は成長する」と、今回のキャスト表に下浦氏が書いています。
観ているこちらも、年月を経て確実に経験を重ねているわけです。

キアリの妹、サイラがイメージシーンで見せた、
「弱虫すぎて踏み込めない」姿。
あれと似た思いを、2009年の5月に私は経験しました。

彼女を救いたい、でもどうすればいいのかわからない。
大事な彼女を救ってくれた彼が夢みたいに居なくなって、
でも彼の代わりには、もう誰もなれなくて。

そして今も、その無力感は確かに私の中にあるのです。
あの悲しい出来事のあとに観た本命くんが、
衝撃のエーリアル(『The Tempest』)だったこともあり、
無力感MAXの時期より暗い気持ちは確実に薄くなって、
また私も笑顔になれるようになりました。
しかし、過去は消えませんから、
この思いも一生消えることはないでしょう。

でも、「人間の心には自浄作用がある」ということも、
私は実感しています。
だから私も彼女も、今を生きていけるんだし。



作中のサダムにも、
その「心の自浄作用」が働いていたのだと思います。
ラスもエンジもリーズやスノーディも、そのあらわれ。
一歩を踏み出す背中を押してくれたリサ、娘、
そしてリキとルーク。

キアリだってそうです。
彼女が見ていた「タキシードをきた青年」は、
自浄作用が生み出した存在なんだろうな、と思います。

そしてその作用を大きくしてくれたのが、
良子さんが演じていたノートン先生なんだろな。



今回、ラストシーンがとても印象に残りました。

過去の悲劇をちゃんと自分の人生の一部と認め、
新たに共に生きようとしてくれる人に全てをさらしたサダム。
そんなサダムと歩いていこうとするノートン。
(サダムの手紙を引き出しに「しまう」のが、
 なんとも彼女らしい受け止め方だと思いました)

サダムは携帯電話を『鏡の国のアリス』の本の上に置き、
二人は腕を組んで「扉」に手をかけます。

そこで鳴り出す電話。
おそらく助手のサイラか、
患者キアリあたりからのメールなのだと思います。
でもそれは、
まるで本の中のアリスからメールが来たかのようでした。

ノートンは振り返って、携帯のメールに返信をします。
あぁ、ここで『Re;ALICE』なんだなぁーと。

少女はいつだって大好きな「アリス」の冒険物語。
身体は大人になってもみんなが持ってる、「少女」の心。
「冒険しよう(=生きよう)」と呼びかけてくる「アリス」に、
私たちはいつも返事をしながら歩いているんだなぁと思いました。

そんでもって、ノートンとサダムが扉を開きます。
二人が進んでいく、未来への扉。
そこから、一人の人物が飛び出してきます。
少女キティの道案内をした、タキシード(一内君)です。

だけどあのシーンのタキシードは、
キティの道案内をする存在ではないのだと思います。

あれは客席に座っている私たち一人一人を誘いにきた、
タキシードなんだろな~。




過去に上演されたバージョンのネタバレ雑感にも、一応リンク。
同じタイトルの作品を3回観たのは、たぶんこの作品が初…かな?
(ジーザスシリーズを除いて)

初演(2008)『Re:ALICE』ネタバレ雑感
再演(2010)『Re:ALICE』ネタバレ雑感


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