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『RE-INCARNATION』 役別雑感(荊州編)

拍手ありがとうございます。
言葉にならない、という方が沢山です。
自分も文章書いている間は少し冷静でしたが、なかなかに…
続報が有るといいですよね。

なんかこの時間まで起きてると、
もういっそ寝なくてもいかなって気分になってきた。
まいくろです。

役別雑感、今回は荊州の2人です。



↓ ネタバレ注意!




>劉表(景升)@塚本拓弥さん
今回の塚本さんは、4人物、5態を演じます。
声色も姿勢も演じわけているので、観ていて楽しい。

キャストが発表されたとき「劉表・他」という表記だったのです。
「あぁ、劉備に味方する息子の劉(りゅうき)か」と思ったら、
まさか息子二人を両方演じるとは…思ってなかったなぁ(笑


>>まず、一人目。劉表さん。
荊州の太守です。
病に冒されていて、
せき込みまくって劉備のセリフの腰を折ります。
(いつだったか、くしゃみまでしてたような)
そんで、劉備にキレられてしまいます。
「とても遺憾に思う、一言謝っておこう…ごめんネ」とか。
軽っ! 軽すぎですよ劉表どの! と、ここで客席初笑い。

心情では荊州に逃げ込んできた劉備をかくまってあげたい、
けれど病に冒された身体では、荊州の統治で精一杯。
曹操の追撃から劉備達を守り通し続ける自信は無し。
そしてそのメリットも、無し。
「どっちつかずのきゃりーぱみゅぱみゅ」だそうです。
「きゃりーぱみゅぱむ。ぱみゅ…?」と言い直すあたりがカワイイ。
そしてそのおかげで、
「曹操軍がこちらに向かってきます!」的に飛び込んでくる、
劉表配下のセリフを聞き逃す、と…(笑

年齢と骨格の出やすい手元は見えない感じの衣装でね、
猫背気味にして、話し方も穏やかにゆっくり。
おじいちゃん的塚本さんです。
まぁ年齢的には60~75歳ってところで想像。
(手元が見えないのは「手の内をあかさない」の暗喩とか?)

荊州の今後について孔明にアドバイスを貰う事を条件に、
劉備軍をかくまいます。
そこで孔明達と「器(うつわ)」の話をするんですけどね。
途中で急に口調が変わります。
竜生九子の虫夏が悪戯して、劉表の言葉を操ってしまうのです。
このビジョンは切り取られた時間の中で起きているようで、
孔明以外には、劉表@虫夏バージョンは察知されていない様子。

虫夏モードの時は、
身体は劉表、中身はは虫夏なので、女の子言葉でお喋り。
塚本さんが「アタシ」とか言うのってなんか面白い。
あと、口の動きも注目ポイント。
ちゃんと劉表・虫夏の二人でぴったり合っててイイ感じ。

劉表さんは、落ちぶれていく漢王朝を、
そして戦火にさらされようとしている荊州を憂いていました。
荊州を救ってくれ、と孔明に頭を下げる劉表。
同盟の証として二人手を取り合え、と孔明に告げる劉備。
ですが、孔明は「触れた者を死に導く」業を背負っているので、
戸惑ったまま。劉表の手を取ることができません。
劉備は孔明の手を取り、劉表の手と孔明の手をぎゅっと握らせます。

…孔明は、劉備と劉表に触れてしまいます。

そして孔明の「業」は、劉表の運命を死に追いやっていきます。
劉表は、侵入してきた曹操に、斬り殺されてしまうのです。
皇帝と同じ「劉」の姓を持つ劉表にとって、逆賊とも言える曹操。
斬られて息も絶え絶えながら曹操の袖をつかんだ劉表さん。
もしも劉表が病気でなかったら、
戦況は大きく変わっていたことでしょう。
勝てたかどうかは、別ですけど…


>>二人目は、劉(りゅうそう)さん。
劉表の息子、二人兄弟の弟。
皮肉っぽいしゃべり方で、現代っ子な印象です。
劉備が畳にうったえて庇護を求めても、
「そーいうのいらねぇから」とズバッと拒否。

劉備とは少し違う意味で「命あっての物種」主義です。
命さえあれば明日逆転できる。だから今日生き延びる! じゃなくて、
命助かるならすぐ頭下げるよ、俺って賢い☆ って感じ。
頭下げてるけどそのカゲで舌を出してる、とでも言えばいいのか…
性格がよい、とは言えない男です。

劉表は二人の息子のどちらに荊州を託すか決めないまま、
死んでしまいました。
兄弟話し合いの末に、弟の劉(りゅうそう)が荊州を受け継ぎます。
劉(りゅうそう)代替わりする前に部下たちが独断で、
「荊州は降伏します」と曹操に屈してしまいます。
そりゃそうですよね。
目の前で曹操が劉表を滅多ぎりにするところ見ちゃえば、
カイエツさんも怖くなって降伏しますよ…

その後、荊州太守として曹操とあいまみえますが、
話をする価値のない人間と判断され、曹操に殺されてしまいます。
えっと、劉(りゅうそう)さんをフォローするとしたら、
自分だけじゃなくて周りの部下の命と地位も求めた、
って事くらいでしょうか。
交渉相手が曹操ではなく一昔前の悪代官みたいな人だったなら、
劉(りゅうそう)さんもそれなりに長生きできたかもしれません。


>>三人目、劉(りゅうき)さん。
劉表の息子で、兄なんですけど気弱でして。
自分には国を治める器量などない、弟のほうが相応しい…と、
後継者争いを辞退。荊州を劉(りゅうそう)に託します。
そして自分は襄陽(じょうよう)の城へ戻り、劉備達を匿っています。

さて、塚本さんが三役やっていることから分かるように、
父劉表、その息子劉(りゅうそう)・劉(りゅうき)はみんな顔がそ~っくりです。
劉(りゅうき)いわく「親子三代、従兄弟に至るまで顔がそっくり」だそうで。
「荊州跡継ぎどうしよう兄弟会談」のときは、
帽子をかぶった弟と帽子をかぶっていない兄が、
舞台袖から交互に現れるというミニコント状態になってました(笑
しかも荊州、カイエツ、カイリョウというそっくり秘書兄弟も居るし。
劉備の「どんな国だよ!」という突っ込みは客席全部の代弁です。


孔明の策により、劉備達は襄陽から民と共に脱出。
呉に向かいます。
劉(りゅうき)も、部下達と襄陽を脱出します。
その時の黄忠との会話シーンが、劉(りゅうき)のリンカネ。

劉(りゅうき)の護衛を買って出る黄忠。
しかし劉(りゅうき)は、護衛を断って一人で発つと宣言します。
そして、父劉表とともにいてくれた事、
国を統べる器を持ちながら、
劉表のために寡兵で戦い続けてくれた事への感謝を黄忠に告げます。
ここから、黄忠に語りかける劉(りゅうき)の言葉遣いが変わります。

「逃げては、花を咲かせたとは言わんだろう」
「なんといってもお前は、遅咲きだ」

穏やかな口調で、ゆっくりと。
そして劉(りゅうき)は去っていきます。

最初はね、視点が黄忠に移ったんだと思ったのです。
黄忠は劉(りゅうき)に、劉表の面影を見たのだ、と。
だけどそれなら照明の演出とかが無いのかなぁ、と不思議でした。
あのシーンは、最初から最後まで劉(りゅうき)の視点なんですね。
面影を見たのではなくて、面影を見せた。
ずっと父のそばにいてくれた男へ、息子ができること。
あなた自身が守りたいもののために生きてくれと、
背中を押してやることです。

「遅咲き」という言葉、
劉表が言っていたのを息子は聞いていたのかもしれません。
父の言葉遣いを使って、
自分の中にある、父から受け継いだ「心」を劉(りゅうき)は語ります。
荊州を大切に思っていた劉表の魂は、
息子の劉(りゅうき)にしっかり受け継がれていました。

劉(りゅうき)が去った後に「ははーーっ!」と言う黄忠の表情とともに、
ここは刮目シーンです。



>>そして四人目。
劉(りゅうそう)が殺された後、戦場に出てくる敵兵の中に、
劉一族によく似た兵士がいます。
曹操に何度か見た斬り方で斬られ、
「また出られた!」と言うかのようにガッツポーズで退場。

塚本さんが殺陣に参加! とびっくり。
あれ、でもよく見たら、
斬りかかるまで、基本下手側で待機な感じですか…?(笑



>黄忠(漢升)@赤塚篤紀さん
黄忠は、今回の『RE-INCARNATION』でドはまりして、
今もその熱が冷めない人物です。
冷静に語りたいのはやまやまですが、先に書いときます。
たぶん、無理!

さて黄忠。
中華には「荊州の歴戦に、老黄忠あり」の言葉が浸透しております。
でもこの人、見た感じは30代~40代なんです。
曹操軍の許チョも、「なんで[老]黄忠なの?」と不思議そう。

実は、黄忠は超若作りの74歳。
(11日観劇の時は79歳って言ってた気がしましたが…
 18、19昼夜は74歳でした。史実に合わせたのか?)
成長が人より遅い体質らしく、
歳よりちょっと若く見られるそうです。
いやいやいや、ちょっとどころの騒ぎじゃないですって(笑
そんなわけで、黄忠さんは設定がかなり突飛。
年齢バラシのシーンで自分の前に座ってた二人組が、
揃って身体を前に乗り出したのが印象に残ってます。
うん、すごく気持ち分かる。

弓が得意だったという設定は『三国志』を踏襲しています。
矢を射るのは当然ですが、弓で相手を打ち据えたりもしています。
オープニングでの戦闘風景がすごく迫力。
稽古場日記で「殺陣の一振りに物語が見える」って、
孔明役の米倉さんが言っていたのを、実感しました。

オープニングの戦闘のラストで一つ叫びまして、
舞台中央で至近距離から敵兵を射抜きます。
弓ってどう考えても近距離用の武器じゃないんです。
だけど絶対に反撃されない。
殺気の量が違う。実力差もハンパない。
なにより年期が違います!

初回観劇で出てきたときは作中の黄忠の歳なんて知りませんから、
張飛と関平を青二才だの小僧だの言ってるのを見て、
「みんなたいして変わらんわ!」なんて思ってたわけです。
まさかの74歳ですからねー。想像の範囲外でした。
その分、リピート観劇では、
「謀か本気か分からないような歳じゃありませんよ」が、
なんかジワジワきてしまうという困った状況に…(゚△゚;


最初にキャストが発表されたとき、
まいくろはこのアカツカアツノリさんという人のこと、
全く知りませんでした。
今回珍しく、初見キャストさんのことをほとんど調べず。
写真で見る限り赤塚さん若そうで、
「黄忠、青年キャラになっちゃったのかな?」と思いました。
パンフレット写真でも別にビジュアル的にピンとこなくて、
インタビュー文面を読まないままに開演、初回観劇。

なんですか、あの渋さは。
なんですか、あの重みのある殺陣は。
なんですか、あの熱さは。
そしてとどめの「女、50年早いわ」ですよ。
なんてイイ声! 
完全に客席に背を向けてるのに、聞こえるとかすごくね? と。

生で見ると、赤塚さんは写真とは全くの別人のようでした。
結論…やられました。
赤塚さんの黄忠にがっつり惚れました(*´∀`)
だって渋くてワイルドで喧嘩っ早くてだけど一途で、
「俺の知ったこっちゃねぇ」とかいいつつも世話焼いちゃうとか…
それで人生経験74年で超豊富でしょ、
もう惚れるなって言われても無理な話です。
設定作った西田さんもスゴいけど、
それに応える演技をする赤塚さんの役者力もハンパない!

ビジュアル的に一番好きな黄忠の瞬間は、
曹操軍に捕縛されて年齢ばらしたあと、
「実年齢より多少若く見られる云々」のセリフを言ってるときの、
何とも言えないドヤっぽいようなニヒルっぽいような表情です。
黄忠さん、捕縛直後でさっきまで怒鳴り散らしてましたから、
まだガルガルが残ってて、髪がちょっと乱れてておでこに汗がね。
なんかガーーーンッと後頭部殴られましたね。(←イメージ)
…よだれが好きって言ってた淵ちゃんのこと、言えないか。

捕縛時、曹操の質問が日替わり。
母親とお風呂に入ってた年齢とかファーストキスの年齢とか、
ときには「ガチで答えろ!」と言われていた、
プライバシー丸裸な赤塚黄忠さん。
千秋楽は一矢報いまして、
サプライズで西田曹操さんに少女○代を踊らせることに成功。
音源まで自分で用意してるとか…さすが老黄忠、余念がない(笑


そうそう、そういえば。
このあたりで、黄忠は曹操に体質を羨ましがられます。
そこの黄忠の「そんなイイもんじゃねぇよ」ってセリフで、
まいくろ妄想大爆発でした。

黄忠が仕える御大将(おんたいしょう)、劉表。
その息子劉(りゅうき)が、黄忠のことを「父と共に育った…」と言っています。
たとえば黄忠と劉表が同じ歳だとして。
黄忠は「残されてしまう」存在なんですね。
そう考えると、リピート観劇で観るオープニングの黄忠の殺陣が、
ただカッコいいだけのものとは見えなくなってしまいます
舞台奥の道を歩く劉表と、その部下のカイエツ。
そばに控える黄忠になにか語って、二人はそのまま歩いていきます。
そこに後ろから敵兵が襲いかかってきて、戦闘突入。

あの道は人生とか時間とかのイメージだったんじゃないかな。
共に育った劉表も、自分より後に生まれたカイエツも、
みんな自分より先に老いて行って(逝って)しまう。
自分はここに留まるしかなくて、
いや、自分から望んで留まって、
守りたい人達とその人が愛した地とその心を生かし続けるため、
ずっと持って戦ってる…と。
そういうシーンなのかもなぁって思ってしまいました。

でも、いつまでも青春時代の面影を残したまま傍にいてくれる
黄忠という部下で友な男のことを、
劉表はとても大事に思っていたんだろう、とも妄想。

えーっとすいません、そんなことばっかり考えてたら、
劉表と黄忠の若かりしころの話がすっごい観たくなってきた…!



黄忠役の赤塚さん。
パンフレットの写真だとだいぶ若く見えましたが、
実年齢を調べたら30代後半とのこと。
いやはや男盛りですなぁ。
若く見えるのに根に年期を感じさせる演技って、スゴい!

北区つかこうへい劇団に所属歴があり、七代目木村伝兵衛だとか。
怒号セリフが聞きとりやすいってのにも納得してしまいます。
「てめえら全員に言ってるんだよこのクソ曹操軍!」というセリフ、
叫んでるのに「s」の音が悪目立ちしないで、
いい声で後方までちゃんと届いてたのが感激でした。

赤塚さんはリンカネ続編での登場も期待しますが、
他の演出家さんのお芝居でも観てみたいな、と思った役者さん。
公式サイトチェックチェック。

というか、可能なら彼の木村伝兵衛が観てみたいです。

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