『RE-INCARNATION』  ネタバレ雑感

「女、50年早いわ」が、
もう頭の中をぐるぐるぐるぐるしています。
まいくろです。

とりあえず全体的なところで『RE-INCARNATION』ネタバレ雑感。
どうも短く簡潔に書くことが出来ない性分で、
相変わらず、とっちらかった長文になってしまいました。



『RE-INCARNATION』

中華、戦乱の世。

無類の強さを誇る曹操軍は、中華全土を手に入れるべく、
覇道をとなえて領土を日々広げています。
曹操の中華統一は、もはや時間の問題。

戦乱のきっかけになった「黄巾の乱」の頃から曹操を知る劉備。
ムシロ売りから成り上り、関羽・張飛の義兄弟や、
趙雲という一騎当千の武将と共に天下を目指していましたが、
曹操と敵対することになり、
彼の軍の恐ろしさにあてられ、逃亡に逃亡を重ね、今は流浪の身。

劉備が歴史の表舞台に立てば、曹操は必ず攻めて来る。
劉備軍は疲弊の一途。
荊州を治める劉表に匿ってもらおうと交渉中です。

これは、新たに劉備の仲間となった軍師、孔明の策。
おなじ劉の姓であり、皇帝の血筋の末裔である劉備を、
劉表は無碍には扱えないだろうという考えです。

劉備からの吉報を待つ孔明。
その元に、この世のものでない少女が姿を現します。
孔明が劉備に仕えるようになってから現れるようになった彼女。
自らを「竜生九子(りゅうせいきゅうし)」「虫夏(はか)」と称し、
孔明に笑いながらささやきます。

「天下の才と引き換えに、あんたは業(ごう)を背負うのさ」
「あんたの業は【触れた者に死をもたらす】こと」
「信じないのは、勝手だよ」

戦況は悪化し、民を連れた劉備軍は、
曹操軍10万から逃げ延びなくてはならない羽目に。
触れたものを殺してしまう業を背負った孔明は、
主君である劉備、そして仲間たちの命を守りきることが出来るのでしょうか。


 ― 私が業を終える日は、来るのかい?

  ― 生まれ変わったらね。


三国成る前の中華に降り立った、天の龍の子「竜生九子」と、
天の龍に才と業を与えられ、天の下に生きる人達の話。




↓ ネタバレ注意!





さて、『RE-INCARNATION』は、大好きな「三国志」をモチーフにした作品。
そこに中国の伝説「竜生九子」をプラスして西田さんが料理し、
出演者の皆さんが形にしてくれました。

まず新鮮なのが、音楽。
今までは書き下ろしの曲を使うときでも、
既製の音楽を多少なりとも使っていましたが、
今回は(たぶん)すべてオリジナル曲みたいです。
オープニングで使われるメインテーマがあって、
そのフレーズが色々な場面で曲調アレンジされて使われています。
群雄割拠、個性豊かな武将達が次々出てきても世界が統一感を失わないのは、
音楽が一貫しているからというのもあるのかな。


戦のお話って事で、まぁ殺陣の多いこと多いこと。
たぶん半分くらいキンキンカンカンやってます。
今回は武器が色々でね。BASARAほど変わった武器は無いけど、
ひとりの人が何種類も武器を使ってるので、見ていて楽しい。

どの方も、戦うときの表情はちゃんと「武将」で、
生真面目趙雲、殺気飛ばしまくり夏侯惇など、やはり華があります。
でも個人的に一番好きな戦い方は黄忠です。
オープニングのちょっとせわしない戦い開始っぷりと、
弓を使っての中~近距離戦、ラスト中央での凄みシャウトがポイント高し。
そんでもって空気が夏侯淵モードにシフトするとき、
一瞬目が合ってる感じがね、今後の二人の縁を予感させるのですよ。
(「三国志」定軍山でこの2人は戦います)

でもまさか淵ちゃんが黄忠に惚れるとは予想してなかった…!
そして自分も、黄忠に惚れるとは思ってなかった!(笑
柄悪くて渋くてジジイなのに若作りとか…もう最強ですね。


オープニングの戦闘といえば、趙雲の戦闘シーン。
「趙雲=槍」の印象が強いので(たぶん三国無双のせい)、
登場時に剣持ちだったときに「あれ?」って思っちゃいました。
そしたらまもなく、
一般兵の割にやたら豪華な槍を持って襲いかかる本命くん(笑
あんのじょう槍を奪われて、趙雲ハイパー槍タイムです。

趙雲、けなげです。
初回観劇は同性の甘夫人の気持ちを探りながら見ていたので、
あのシーンでは泣きませんでした。
週明けて、趙雲の気持ちになってあのシーン見てると…涙がっ!
阿斗を抱いて奮戦するときの、言葉にならない叫びに混じった唯一の言葉、
「守るんだぁぁあああ!」ってシャウトに、まいくろ号泣でした。
甘夫人が息子の阿斗にかける「この人のような男になりなさい」という言葉に、
彼の恋心は救われてるんです。
生きながらリンカネってるんです。


号泣といえば、良子さん演じる張コウさん。
実は呉の軍師、周瑜なのです。
吐血、「魯粛! …とか言ったな」、「約束があるんだ」、「孫策」。
他にも、孔明のセリフ「それはウソですね」や、張遼の言葉に伏線。
こんなに一杯それらしいところがあったのに、
三国志知ってて周瑜知ってて気づけなかった悔しさ! ヽ(T△T)ノ
いろんな意味で初回は号泣、二回目以降は彼女の思いを感じて号泣。

周瑜が良子さんなのは嬉しくもあり、
孫策との友情「断金の交わり」が恋愛になっちゃうのが歯がゆくもあり。
だけど友情だろうが愛情だろうが、
「人が人を想うこと」に変わりはないので、
おそらくやると思われる続編では、是非とも孫策を描いて欲しいところ。
孫権が呉の君主って言われてるから、
孫権の兄、孫策は多分もう死んでいる可能性が高いんですが、
回想シーンでなんとか…いっそ外伝とかでなんとか…!


さて、この作品に登場する数名には竜生九子がついています。

天下の才と引き替えに、「業」を背負わされます。
困ったことに、自分から願ったものではなく、強制。

孔明 → ふれた者に死をもたらす
    (すぐじゃなく、多少のタイムラグはある)
劉備 → 自分が生きないとみんなが死ぬ
周瑜 → 人を殺さなくてはいけない

曹操は「業」という概念を知っているようです。
ただし彼に竜生九子がついている、という明確な描写はありません。
あるとしたらとなんとなく考えられるのは、
本当に欲しいものは手に入らない…とか、
心から満足することはできない…とかいう業かな?

でも曹操の言葉を聞いていると、
曹操に竜生九子はいないんじゃないかな~とも思います。
「お前はいろいろなモノを持ってるな、一度換えてみるか」とか、
「自分で自分を選んでやれ」とか。
『RE-INCARNATION』は、
天の龍様に選ばれなかった者(曹操)vs選ばれた者(劉備)なのかな~と。

…とか、19日昼公演前にポメラでちまちま書いてたんですね。
そしたら夜の公演の千秋楽で曹操、やってくださいました。

荀イクに「業とは何ですか?」と聞かれて、
「知らんな。俺は持っていないのでな」ってセリフを追加しました。
 曹 操 、 持 っ て な い の か !

というわけで、じゃあなんで曹操は業の存在を知ってるのかって話。

洛陽に身を寄せてた劉備から聞いたとか?
それとも曹操の身近な人が業を持っているとか?
持ってるとしたらなんとなく夏侯惇ですよね。
まぁ例によって根拠は業の話題の直後に出てくるから。
「俺だけが、お前(=曹操)の求めているものを知っている」
ってなセリフも、気にかかります。
夏侯惇って、ホントに夏侯惇なんだよね?(謎


孔明は助けたい人が目の前で傷ついていても触れることができず、
周瑜は愛する孫策の志である「不殺」を貫きたいのにそれもできず。
武力で劣る劉備は、身を挺して誰かを守ることくらいしか出来ないのに、
それをするとみんなが死んでしまうというジレンマ。
「業」によってやりたいことを奪われている、という印象です。
選ばれたからといって、
必ずしも幸福な人生を送れるわけではない、というのが皮肉ですね。


この話を見ていて、選ばれるのと選ばれないのって、
「知っているか知らないか」じゃないのかな~、
って思ってしまいました。
みんな誰しも業みたいなものを持ってるんだけど、
その自覚がないだけって感じ。
曹操は、教えられたわけじゃないけど自分の「それ」を知っている。そんな印象です。
「信じるか信じないかは勝手だよ」という、虫夏の言葉がなんかね、気になる。


あと、休憩明けに周瑜と孔明が言っている言葉。

「だんだん思い出してきただろう」
「竜生九子の子どもだよ」
「一つの天に一つだけ、一つの生に一つだけ」
「あんたが背負って捨てるのさ」
「天の下での名前だよ」(順不同・うろ覚え)

これはまいくろの解釈なんですけど、
天の龍様から生まれる前に言われた言葉なんでしょうか。
竜生九子は孔明・劉備・周瑜が生まれた時から傍にいるんだけど、
その姿が見れるようになるには特定の条件が必要だった…って感じです。
(「孤独」とか「絶望」など)

あそこの口パクは「そんさく はくふ」みたいですね。
孫策伯符。周瑜の大切な人の名前です。



大切な人といえば、このブログにとって一番大事な本命くんです。
今回は曹操軍の楽進役。
パンフレットだと徒手空拳キャラなのかと思いきや、
普段の作品ではなかなか見ることが出来ない、すごく大きい武器持ちです。
名前は分からないんですが…騎馬兵を馬ごと斬り倒せそうな感じ。
でも「るろうに剣心」の斬馬刀とは形状違います。
でも大きさはアレくらい。
基本的に楽進はあんまり喋んないorおしゃべりが苦手なイメージです。
曹操を見るときの目が、超忠義だよどうしてくれよう。

軍師の荀イクに連れられて、着替えさせられます。
なんと孔明と同じ衣装! 
しかし中の人のフォルムに多大なる差が…(笑
(実は衣装の襟元の模様あり、なしって違うんですけどね)

あの似非孔明。なんと物語後半で、戦の役に立っちゃうから驚きです。
必死に孔明の演技(ぜんぜん似てない)をするところ、
そしてそれにだまされてる劉備軍の某武将にばれないよう、
ガッツポーズするのが笑えます。

願わくばあの扇子殺陣、本命くんにもしてもらいたかった…
続編で見たいけど、
赤壁の戦いでも似非孔明のままだったらソレもそれで笑えちゃいますな。


タイトルの『RE-INCARNATION』。

「REINCARNATION」 は再生・生まれ変わり・輪廻。
ハイフンで分けてあるので後半の「INCARNATION」で調べてみると、
化身・前世・神が人間の姿で現れること。

化身とかは虫夏たちのこと、再生はこの国や孔明たち人間のこと、かな。

ラストで言った孔明の「生まれ変わり」は再生とかやりなおしの意味だとして。
虫夏の言う生まれ変わりってのは、
孔明の言った生まれ変わりの意味とは別っぽい感じです。
虫夏が言うほうは、人生を全うするって事でいいのかな。


そういえば、周瑜は孔明の竜生九子(虫夏)を見つけて、
「何故お前がここにいる」って言ってましたよね。
竜生九子につかれている人は、他の竜生九子も見えるみたい。
しかし各々のの竜生九子は、
自分の担当している人以外に姿を見られてはいけないようで。
そして誰に誰がついているかも知らないのかな。
(これは虫夏だけかもしれないけど)

休憩明けのシーンの会話
「あの子ですか?」「いいや、私には四番目の子だ、と言った」というやりとり、
そして虫夏のビジュアル(目も髪も半分ずつ別の色)から、
四番目の子と虫夏は左右対称でそっくりなのかなぁ…とか妄想してました。


全体的に、まだ残された謎が沢山あるなぁって印象です。

千秋楽のカーテンコール、
「次は赤壁です!」という西田さんの言葉を信じてます(´∀`*)
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