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『マイセブン』ネタバレ雑感

昨日が仕事納めで、今日からお休み。
でも30日から3日までは帰省で某雪国に行くのです。
役別雑感は年内に書き上げる自信が無いので、
まずは全体的なところをUPしておきます。

でも年内に書き上げないと、
年始には『安穏 目吐露濃霧』が始まってしまうという恐ろしい罠。
帰省にはポメラを連れて行くことになりそう。
まいくろです。


さて先日観劇してきましたソラトビヨリst.『マイセブン』は、
一つの密室で起こる人間達のやり取りを描いた会話劇。

開演前公式発表の「密室サスペンス」から想像するのは推理モノ。
実際は殺人事件が起きたり推理したりは無く、むしろ密室バトルです。


以下、盛大に内容ネタバレしてます。
こちらの劇団、けっこうDVD化するのが多いみたいですが、
ネタがばれた上で見ても楽しめる作品だと思います。
特に役者さんたちの動きとか話し方とか。

メイン2人の演技が特にね、圧巻でした。


↓ ネタバレ注意!




警察署内のある小部屋に座る、白衣の女性。
傍には2人の黒服の男女が立っています。
彼らの会話を、白衣の女性は目を閉じて聞いています。

これからやってくる男の名は長門オサム。
5人を様々な方法で殺した殺人鬼で、
解離性同一性障害(DID、いわゆる多重人格症)をわずらっているとの事。
最初の別人格発現は中学生の頃で、理由は不明だそうです。

往々にして、
辛い事件や事故から逃れるために別人格が発現することが多いDID。
発現のきっかけが不明だなんてありえない…と、白衣の女性はいぶかります。

そんなやり取りをしているうちに、部屋の奥に男が現れます。
長身ですが大人しそうな、ごく普通の男性。

ですが、部屋に入ってくる彼には6人の男女がまとわりついていて…


― 七つの私、マイセブン。

「お前の中心は誰だ?」




作・演出は西村太佑さん。
グワィニャオンという演劇集団(?)の主宰とか。
ボス猫の泣き声みたいな名前の集団だなぁ…と思っていたら、
ご本人がサイトで「漢字にすると【怪鳥音】です」って言ってました。
猫じゃなくて鳥でした。
いや、むしろブルース・リーネタでした。


まず、別人格たちが人間の姿で舞台上に居るのが面白い。
人格ごとに老若男女様々。
身体の操縦権を持ったものは、本体のすぐ近くに立つので、
人格交代の様子も観客に分かりやすくなっています。

実在のDID患者ビリー・ミリガンも、
おのおのの人格は別の姿をしていたそうです。
(人格たちの書いた自画像も現存していますが、
 描き手によってマジでタッチが違うんですよね…)

実際のDIDに詳しい人から見たらファンタジーな要素もあるのでしょうけど、
まいくろはにわか知識しかないので、まったく違和感ありませんでした。
でも、人格「瀬戸内教授」や精神鑑定医の一子のセリフなどから判断するに、
製作側のDIDに関しての知識は深いように思われました。


そして、なによりどんでん返しが面白い。
数回起きますが、すっかり騙されました。
でもそのうちの一個は、わりとベタなのかなぁって思ったりして…
(昔そういうオチの小説を読んでて、覚えてた)

思い浮かんだのはやはり
 「深淵をのぞく時、
  深淵もまたこちらをのぞいているのだ」
という、ニーチェの格言です。

精神に異常をきたしている人と対峙する精神鑑定医の環境は、
深淵に最も近い場所。
助けを求める彼女のたった一人の戦いに、こみ上げるものがありました。

殺人鬼の長門と、精神鑑定医の一子。
2人は対話を続けていくなかで、互いに弱い部分をさらけ出し、
お互いが相手の癒しとなります。
愛情じゃなくて、同志的な意味で。

やがて彼らは自分の「中心」部分を捉えていきます。
「お前の中心は誰だ?」というキャッチコピーがここで生きてくる。
コントロールできてもできなくても、
結局のところ「中心」がモノをいうのです。

ラストは、統合に向けた光が見えます。
シアターモリエールという劇場の大きさをうまく利用していた、にくい演出。

取調室という設定で作られた舞台装置ですが、
周りをとり囲むようにあった白い格子は、
檻の意味でもあり脳内シナプスの意味でもあり、
彼らの背負った十字架の意味も有ったんじゃないのかなあと思いました。


役者さんたちの着ていた衣装は、
チラシのものとほとんど違いました。
だけどオチまで観てからチラシを見返すと、
あながち別物ってわけじゃないことに気づきます。

特に「おおっ」と思ったのがミキヤ役の二川さんの格好。
チラシではバスケ少年、でも舞台上ではキザイケメン風のスーツ姿。
そっか、そういうことか。
チラシを撮影した時点で、
脚本と配役がほぼ出来上がってたって事なのでしょうか。

ちなみにチラシ裏では、
ソラトビメンバー以外の方も役っぽい格好(衣装姿ではない)で写ってます。

…わわ、森山さんのサンタが超可愛いんですけど Σ(゚Д゚;
というかなんで今のタイミングで気づいたんだよ自分、遅すぎ!
(ちなみに劇中の森山さんは、サンタ役ではありません)


ソラトビの公演は初体験。
キャスト陣に関しても、まったくといっていいほど知識が無くてですね。
今回の『マイセブン』、
終演後に役者さんたちが客席に出てきてくれて、お話が出来たのです。
でも知ってる人ほとんどいなくて、一人観劇だしほぼ全員初めまして状態。
作中でものすごーっく恐い役(森山さんではない)をやってる人がいまして、
終演後にその方、めちゃくちゃにこやかにお話してくれて。
…あぁそうだこれってお芝居だったんだよね、と実感させてくれました。

お芝居だけど感情はリアル。感覚もリアル。
目の前で起きたあの90分、本当に楽しい時間でした。
次回公演も観にいけたらいいなと思います。
その前に買ったDVDも観なくちゃ。


そうそう、劇場に行ったら買うぞ! と思ってた過去公演DVD。
お目当ての『大ニンゲン展』と『ほたえな ~胸中が猿~』、
それに『ジャンキー・チエの木人犯』が3枚セットで
かなりお安くなってたので買ってきました(´∀`*)

3枚目のは劇団サイトにも載ってないので知識ゼロ。
帰宅して調べたところ、
『ジャッキー・チェンの木人拳』へのオマージュ要素がありそうな感じ。
確かに…タイトルも似ている(笑

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