RAGTIME S&Dネタバレ雑感『ESORA』編 1

ひとつ前の記事から時間をちょっとだけ戻して、24日の話。

 明日はチケット発売だぜイエァ~☆と帰宅
  ↓
 庭のバイク置きテントが崩壊
  ↓
 悪戯!? 警察呼ぶべき!?
  ↓
犬の散歩中の近所の方より
「昼間のすごい強風で倒れてましたよ」との目撃証言x数件

ホントどきどきしました。
チケットどころじゃなくなるかと思った。
まいくろです。


拍手ありがとうございます。

『NEW WORLD』でメフィストシステム初体験の話を教えてくれた方々、
色々ありがとうございます。
どう思ったか知りたかったのでうれしいです。

自分の中で『FANTASISTA』はメフィストシステム人情編、
『NEW WORLD』はメフィストシステム戦略編だと思ってます(笑
色々な話を作ってもらえたらなぁという考え、同意です!



さて、RAGTIME S&D『ESORA』ネタバレ雑感その1です。


海賊達が秘宝パンドラを目指して海を駆け巡る時代。
物語の舞台は、のどかな港町ホーリーウッド。

村を離れていた花屋のソフィアは、一通の手紙で呼び戻されます。
懐かしい手紙の主は、当時の村長の息子、オリバー。
オリバーには、ソフィアにどうしても伝えたいことがありました。
海辺で本屋を営んでいた、バートンという男の描いた絵の話。
村を去ったソフィアが知ることのできなかった、
小さな、そして壮大な絵空事の顛末。

 ―「俺は、空に絵を描いた。お前たちは、どう生きる?」



↓ ネタバレ注意!




物語は、回想の形をとっています。
語り手は、成長して村長になったオリバー。

妙齢の女性になったソフィア、
そして現役少女のソフィアを演じ分けてた上原さんに驚き。
まいくろは彼女をアンドレ関係でしか観ていませんが、
そのたびに、本当に素敵な女優さんになっています。
 ソフィア「もう私もオバサンね」
 オリバー「そうだね」
 ソフィア「ちょっとこっちおいで(声色変化)」で、いきなり笑えました。
そして少年オリバーが成長した姿を演じた、窪寺さんの半ズボン姿にも驚き。
成長オリバー、いくつの設定なんだ(笑


浅沼さん作・演出の作品を観るのは初めて。
この作品、とにかく笑いのテンポが自分好みでした。
笑いが後を引かない。でもすごく笑える。
時事ネタも生ものってことで好きなんですが、
こういうストレートなネタのほうが長く続けるのにはいいかもなぁ。

特にお気に入りのお笑いシーンは、ガイとバートンのやりとり。
 バートン「人生の終着点である」
 ガイ「ジンセイのすうひゃくてんである」
 バートン「終着点! …数百点って何百点だよ」ってヤツです。
ガイの間違え方がなんかリアルで(笑
そして突っ込みに終始するバートン(@谷口賢志さん)が珍しい。
自分が見た谷口さんが道長、光秀、シーザー、ヘイワードなので、
基本的にシリアスオンリーかボケ側なんですよね。
振り回されたり、女の子の前でドジったりするのが新鮮です。
こちらの作品のカーテンコールでも、谷口さん突っ込み多めでした。
バートンが抜けてないのか、はたまた素なのか…


海賊モノ、というので船の上の話なのかな、と思っていたのですが。
基本的に陸でお話は進みます。
『NEW WORLD』は、海賊どうしの華やかな「海」上を描いていました。
対して『ESORA』は、
海賊に苦しめられた一般人という、「賊」の面を描いています。
もちろん全部が全部華やかで、
全部が全部悪行三昧ってわけじゃないですけどね。
同じ「海賊モノ」という名前でくくるには、対照的なふたつです。

特徴的だなって思ったのが、
「暗転が始まってから動き出す登場人物たち」が目立ったこと。
オリバーが頭を掻いて父親との複雑な心情を表現するなど、
舞台が暗くなり始めてから新しい動きをする場面が多々ありました。
おそらく意図的なものだと思われます。
暗転するまで目が離せない演出。



『NEW WORLD』とのリンクは、
「ウィリアム」「うたかたの酒」と「どんとこい」でしょうか。

あと、「秘宝パンドラ」という単語も出てきますね。

こちらに出てくる海賊はギリアム海賊団。
ウォルフガング・ギリアム(@村田洋二郎さん)を船長とした5人組です。
このギリアムがまぁTHE・悪党でして。
気持ちがいいほどに憎まれ役。
そして清々するほどに小悪党エンド。
でも、ホーリーウッド村の人々からしたら、大きな脅威です。
海賊としては下のほうの人達(ゴメン)のようですが、
やっぱり海賊というのは「賊」なんだよなぁと実感。
怖いし、憎らしいです。ヘラヘラしてるから余計むかつきます(笑

一度目に村に襲来した時点で、
「秘法パンドラに一番近い男」という自己紹介がありました。
この時はまだジョージたちが海賊デビューしていないので、
『NEW WORLD』のドン・ジョバンニ海賊団結成もパンドラ発見もまだみたい。

そんでその7年後でしたっけ、ギリアム海賊団再来。
一人抜けて、新メンバーが一人追加。やっぱり5人組です。
「み、水…いや酒…いや、なにもかもだぁ~!」という登場の仕方が、
お化け屋敷の「おばけだぞぉ~!」と同じテンションに見えて、
一瞬笑う場面かと思いました。
でも実際は、略奪の引き金の言葉。
危険な状況です。笑ってる場合じゃない。

そういうシーン、確かもう一つありました。
キャスリン(@田中良子さん)とブライアン(@宮下雄也さん)のシーン。

ブライアンは大工さんなのですが、
キャスリンが好きすぎてその態度が隠してるけどバレバレで、
村中から(なま?)あたたかく見守られているという無骨メン。
こういう愛され方って、ちょっといいなぁ…じゃなくて本題、本題。
笑いかと思いきや…ってシーンの話です。

海賊団の再来。
女の勘が当たって、それがいつも悪いほうの予感だ…と、
思わず涙をこぼすキャスリン。
慰める言葉の出ない口下手ブライアンは、
仕事道具の金ヅチをキャスリンに渡そうとします。
いくら口下手だってそれじゃ慰めにもならんべさ、と突っ込もうと思いました。
本屋のバートンや花屋のソフィアも同じ事を突っ込もうとしました。
でも、その後のブライアンの言葉がね…シリアスなのです。

お花をもらっても、本を読んでも、満たされるのはその一瞬だけ。
誰かがこうやって泣けば、悲しみも悔しさも辛さも元通り。
悲しみを生むものをぶっ壊せる金づちのほうが役に立つ、と言うのです。

グワッときました。それも真実ですから。
こういう感情に、正解はありません。
判断基準を付けることの出来ないそこに、あえて判断基準をつけるなら、
「どの選択をすれば、今後穏やかに暮らせるか」でしょう。


この『ESORA』には、ぶっ壊す以外の選択肢も提示されています。
港に停泊するボロ船に住む兄妹、
ガイ(@浅沼晋太郎さん)とリュック(@猪狩敦子さん)。
父親のウディ(@西田大輔さん)を海賊達に殺されています。
しかしガイは、憤りを次に持ち越さないという選択をしました。
憎めば、傷つければ、ぶっ壊せば、そのぶっ壊されたほうが報復に来る。
またぶっ壊される。こちらもぶっ壊し返す。終わらないんです。
だからガイは連鎖を止めることを選びました。
妹のリュックを守るため、リュックに手を汚させないため。

物語の最初ではガイのことをこの子おバカ過ぎ! と思っていたのに、
観終えたら「尊敬する人:ガイ」になりそうな勢いのまいくろでした。
実際おバカ的なやりとりもいっぱいあるんですけどね。
先述の「すうひゃくてん」とか。「よし、『めし』にしてやる!」とか。
それは勉学の知識が無いってだけで、
人間としての知識は充分に持っている子。

いやはやそれにしても、西田さんと浅沼さんって同じ歳なんですよね。
そんな二人が親子役とは…舞台ってすげーです。
「となりのト○ロ」の「め○」バリの幼女っぷりな猪狩さんもすっげーです(笑
はしごを降りるときの「こわいよぅ…」で一気に愛しくなりました。
『NEW WORLD』ではめちゃくちゃ姉御なのに。化けます。

ガイとリュックの父、ウディ。
ウィリアム、という弟がいるそうです。

ウディと『NEW WORLD』の彼の関係など、
まだまだ書きたりないけど長くなってきたので、また後日です。

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(画像は7年前に描いたものです)