『神殿』ネタバレ感想(第二陣)

気がついたら目前まで迫っているRAGTIME S&D初日。
まいくろ観劇は楽日周辺なので余裕ぶっこいてたら…
このまま(のペース)では終わらんぞ。

青春時代を彩った格闘ゲーム「KOF」が、
なぜかハリウッドで、実写映画化という情報を先日ゲットしまして、
ずっと戸惑いを隠せない。まいくろです。


ペースあげていきたい『神殿』ネタバレ雑感。
若干『遅咲きの蒼』ネタバレも混じってます。
個人的に、『遅咲きの蒼』『神殿』はなんか頭の中で混じるんだよなぁ。

『神殿』は、大政奉還後の話。
新撰組の本拠は函館に移動しています。


↓ ネタバレ注意!



函館に移った新撰組は、
海軍の榎本武揚の部隊に組み込まれます。

榎本軍と新撰組がコラボって長州から城を奪うシーン。
池田屋に討ち入ったときとはメンバー違うんですけどね。
「御用攻めだ!」って、新撰組おなじみの決め台詞を言います。
季節が巡って、初期のメンバーは散り散りになっても、
未だ受け継がれていく誠の心を感じる大好きなシーン。
この辺で戦ってる隊士たちは『遅咲きの蒼』メンバーです。
一人一人、ちゃんと個性出して戦ってます。


さて、榎本武揚(@窪寺昭さん)です。
出番しょっぱなから、
刀を突きつけられたり鼻先で障子をピシャーンと閉められたり、
やられたい放題(!)です。
近藤さんを喪い、新撰組の始まりをともにした仲間達と離れ、
函館で新撰組局長をつとめ戦い続ける土方。
榎本はそんな土方を死なせまいとしています。
「どうしてわかってくれないんだよ!」というシャウトが切ないです。
みんなみんな同じこと考えてるんです。
でも土方は、自分の生き方を貫き通しました。
だけど、榎本たちの気持ちを無視したわけじゃなくて。
最後の最後に言ってくれるんです。
その時の榎本の泣き顔にガツンと来ます。
そして別れの言葉になるのを分かって勅命を告げる姿にもグッと来ます。

榎本で一番印象的なのは、実はイメージシーンだったりします。
『神殿』の、写真を通して近藤さんを思い出している土方の隣に、
「ここにいるよ」とばかりに座る榎本。
なんか背中とか丸めてて、そこはかとなく遠慮がちにしてる仕草に、
土方の過去を否定する気持ちが一切ない事がわかります。
榎本は、土方の「今」と「これから」を一緒にいたいんです。

あとは『遅咲きの蒼』のイメージシーン。
土方が歩いていく先に榎本があらわれます。
榎本は、土方に「共に歩いていこう」とばかりに手を差し出します。
土方はその手にバトンタッチをして、去っていきます。
その後の榎本の表情で、まいくろは泣きます(TдT)

窪寺さんは相変わらず小ネタをボカスカ入れてくれて、ほんと楽しい。
たくさんありすぎて覚えきれなかったので列挙はしませんが、
妙に印象的なのが一つ。
その場の雰囲気が険悪になるシーンがありまして、
そこで榎本が「楽し~い仲間~が…も゙も゙も゙も゙~ん!」と言ってました。
某超有名CMのアレなんでしょうけどね。
そんな効果音で出てくる仲間は絶対楽しくないわぁーーー! と、
まいくろは心の中で、作品とぜんぜん関係ない突っ込みをいれてました(笑



そんな函館新撰組に入隊してくる遊梅(@芳賀恵子さん)は、花君の妹。
出身は土佐藩ですが、脱藩して長州藩に身を置いています。
しかし、土佐藩の乾退助とは旧知の仲らしく、
乾の前ではちょっと子供じみた表情を見せたりします。

遊梅は、姉を殺した土方歳三…ひいては新撰組への憎しみを抱いています。
彼女は、上司(身元引受人?)である桂小五郎の命により、
スパイとして新撰組に潜入します。

彼女にとって新撰組は憎い集団のはずでした。
しかし、土方暗殺に踏み切れない遊梅。
仲間を信じる新撰組のメンバーの中で、一人、裏切っている自分。
誰よりもまっすぐな心を持つ彼女は葛藤します。
新政府軍としての自分、姉の敵を討つ妹としての自分、
そして新撰組二番隊隊長に任命された自分。
どれも自分で、どれが本当でどれが偽りなのか。
自分が一番やりたいことは何なのか。
芳賀さんは、遊梅の感情を本当に丁寧に表現してくれています。
いつも『神殿』では彼女の心の動きを追ってしまいます。

今回、「姉さあぁん!!」のシャウトは無くなってしまったのですが、
もう一つの心震えるシャウト、
「土方ーーーっ!」の声と表情に揺さぶられます。
遊梅がスパイであることを知らされてもなお、
土方は自分が出会った新撰組の遊梅を信じています。
大久保利通によって使い捨てられそうになった遊梅。
それを庇って撃たれ、倒れた土方への遊梅のシャウトです。
土方がまだ自分を庇うことに対しての驚き。
そして、仇が撃たれたのだから喜ぶはずなのに、
逆にショックを受けている自分に衝撃を感じていたのかも。

あと、「うるさいわね黙って!」ってのも、複雑な思いを感じますね。
相馬に羽織の重みを説かれるシーンでのセリフです。
「誠」に通じるまっすぐな心を持つ遊梅です。
相馬に言われなくても、
新撰組で過ごすうちにその重みを感じてしまっていたんだと思います。
でも新撰組は姉の仇でもあるわけです。
言語化してしまえば心にはっきり残ってしまうから、
その言葉を聞きたくない。
自分の感情が揺さぶられてしまっていることに戸惑いを隠せない。
そんな印象を受けた、遊梅の涙交じり言葉です。
「あんた達なんか大っ嫌い」って言う遊梅もうそがつけない子。
泣いています。



パンフレットでは遊梅の隣のページで、
なんとなく双子っぽい感じになってる相馬主計(@藤田優衣ちゃん)。
舞台上で見たら更にそっくりでした(笑
『神殿』の相馬は女の子なんですけどね。女性っていうかホント女の子。
新撰組マニアで新撰組ラバー。そして一番隊隊長を任じられました。

相馬のあっけらかんとした調子は、『神殿』の癒しです。
彼女の行動理念はほぼ全て「だって新撰組ですから!」で済んでしまう。
一見簡単そうですが、信じ続けるってことは難しいです。
でも彼女は揺らがない。そんな彼女だから、一番隊隊長なのでしょう。
「はい」と「あい」の間みたいな返事かすっごく可愛いと思ってしまいました。
あと、貴重な乙女モード(?)、榎本への「だいっっっきらい!」もカワイイ。
(榎本と恋仲とかそういう意味じゃなくて、
 実は自分のビジュアルを気にしてるところがなんか思春期少女っぽい)
作品とは直接関係ないですが、
漫画「進撃の巨人」のサシャってキャラを見ると相馬を思い出します(笑

相馬は遊梅とケンカするシーンがあります。
ケンカって言うと語弊がありますね…思いのぶつかり合いなんですが。
でもその後の展開的にはケンカっぽいなぁ、と。
裏切ってた遊梅を斬り捨てたりしないで「出てって?」と言う相馬。
だけど新撰組を侮辱されて、羽織を投げ捨てられて激昂します。

遊梅の新撰組侮辱セリフは、相馬に向けてもあるんだろうけど、
大半は自分自身へ向けた言葉だったのかなぁと思ってました。
スパイとはいえ新撰組だった遊梅が、新政府軍の遊梅に戻るための言葉。
しかし遊梅は戻りきれていませんでした。思いを残していました。
それを見抜いて、長州に帰ってきた遊梅を受け入れなかった桂と乾。

行き場を失った遊梅は、
自然と新撰組本拠の近くに来てしまっていたのでしょう。
遊梅を探していた新撰組隊士たちに見つかって、
蝦夷共和国の建国パーティに半ば強引に連れて行かれます。
この時点で新撰組のメンツは遊梅の正体を知っているはずなのです。
遊梅が桂たちと話しているのと同じ時間帯が、
相馬反省タイム&新撰組隊士相談タイムだったのでしょう。
遊梅が投げ捨てた羽織を、遊梅にかぶせる相馬。
羽織「誠」の文字を見つめ、改めて袖を通す遊梅です。
後姿なのですが、彼女の心が伝わってきます。

パーティで土方は遊梅に「お前の姉さんの仇は俺だ」と、はっきり告げます。
その言葉を聞いた遊梅は、泣き崩れます。
彼女の涙にどんな感情が含まれているのか、私にははっきり言語化できません。
あの部分もまた、ウソのない涙。
坂本遊梅の感情の奔流に中てられます。
そんな遊梅を受け止めようと抱きしめた相馬です。
この二人がパンフで並んでるのは意味があったんだ! と思う一瞬でした。


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(画像は7年前に描いたものです)