『ゆめゆめこのじ』役別雑感 1

まいくろです。
『ゆめゆめこのじ』役別雑感、一気に書けたので一気に行きます。

まずは西郷、水狼花、半次郎。


↓ ネタバレ注意!

>西郷隆盛@佐久間祐人さん
薩摩藩のトップ。
花街への道程を覚えていたのは、飼っている犬です。
今回は犬を連れてきてないので、迷子モード。

おりょうさんとの掛け合いが、最高に面白い。
どっちのおりょうさんにもタジタジなのです。
千秋楽、鶴おりょうさんにムチャ振りされてもちゃんと応えたイイ男。

水狼花とおりょうの間での、「ち~くしょぉ~! 嘘だぁ~!」が、
声の抑揚リズム含めて大爆笑セリフ。
困惑とか葛藤とかのドタバタ、大好きです。
梟の水狼花とせごどんの抱擁は、確かに濃い…(笑
でもね、不器用でちょっと母性本能くすぐる男だと思うのですよ、せごどん。
水狼花がせごどんに魅かれるの、なんか分かる気がします。

半次郎とは、親子のような兄弟のような師弟のような強い絆があります。
あの「すまんな」は、
泥だらけになることを辞さない半次郎の気持ちを受け取って、
たとえ周りから卑怯と謗られようとも、
徹底してクリーンでいるという覚悟の言葉だったのだと思いました。
半端じゃあ、半次郎の覚悟も水の泡になるから。

『ゆめゆめこのじ』唯一のシングルキャストな佐久間さん。
ただし、姿は各チームでだいぶ違います。
鶴西郷はちょっとまとめていますが、
梟西郷はもじゃもじゃ全開だったような。
(微妙にその日その日で違う気がしますが…
 梟半次郎も千秋楽はツンツンしてなかったし)
衣装も、鶴のほうがお相撲さんっぽいかな? 和歌的な模様でした。



>水狼花太夫@戸田佳世子さん&中村真知子さん
くじばな姐さん。京一番の「ゆめ」です。
トゲトゲしてるけど、それは誇り高いゆえのこと。

鶴と梟では、「いっそう切なくなったよ」とか「はいはい、やめやめ」とか、
逆か? ってくらい別の解釈でした。
鶴ほうが、初演を踏襲した感じの表情でしたね。
なかなか来ないせごどんを呼ぶときのいじらしさが好きです。

カサ は 梅毒の俗称。性感染症の一種。
カサブタみたいになるらしいです。ちなみに現代も存在する病気です。
なんで京一番の遊女をカサに感染させちゃったのよ店側はっ!? ってのは、
梅毒は一時症状がおさまったように見える事(一時の潜伏期)があるため、
当時の医学では「治った」と勘違いしてしまうらしい。
たぶん潜伏期の客がお店に来ちゃって、
店側も気付かずに水狼花を座敷にあげちゃって、
そのまま水狼花も感染した…って具合でしょうか。

この店で遊女を「ゆめ」と呼ばせるルールを作ったのは、水狼花です。
男たちは、自分の夢を叶える為に生きています。
夢とともに生きています。
長いこと京で生きている水狼花は、
男の夢の為に犠牲になっていく女(遊女)をたくさん見てきたのだと思います。
だからせめてもの思いで、自分たちを「ゆめ」と称したんじゃないかな。
「ゆめ」とともに生きてくれるように、って。

「私は何のために…!」とか「捨てられてたまるか」とか、
「この街は、私が作ってきたんだ」というのは、
水狼花自身のプライドでもあり、女そのもののプライドでもあり。
短刀を手にした時の言葉と表情の一つ一つが「女」で、壮絶でした。
だけど出雲に抱きとめられた時の表情は、まるで少女のようだったんです。
なんだろ、言葉に出来ないのだけれど、中てられましたね。



>中村半次郎@一内侑くん&村岡大介さん
薩摩藩士。人呼んで人斬り半次郎。
西郷とは長い付き合いのようで「せごにぃ」と呼んでいます。
梟のイメージシーン、甘やかしてるなぁ(笑

薩長同盟を快く思っていない半次郎。
新撰組にうわさを流し、混乱に乗じて桂を亡き者にしようと画策。
「せごにぃがトップの国」を夢見てたのかな。
新撰組突入後、負傷した桂を薩摩藩邸に連れて行くことになります。
ここで、めちゃくちゃめんどくさそうにしてました。
土方にわざと斬られて、桂に矛先を向けさせます。
鶴半次郎は倒れていたので顔が客席から良く見えなかったのですが、
梟半次郎はすごい目で土方と桂の様子を見てました。
「殺せ、殺せよ土方」みたいな感じ。半次郎、恐ろしい子! (((( ;゚Д゚)))

両チームともに大興奮したのがこのあたりのギラギラ半次郎です。
「一度やってみたかったんだよ」ってヤツ。
殺気と高揚と人斬りの狂気がまじりあったイイ顔。
そんであの斬り合いですよ。もう、たまらない!
殺陣の中に蹴りが入るのって、より実戦的で良いです。容赦ない感じ。
西田さんvs村岡さんの梟チーム対決は、
今まで自分が見てきた殺陣でも最速のスピードだったと思われます。

半次郎といえば名セリフ。
「俺はゆめを抱かないのは、夢を抱いているからだ」後の行動も、
鶴・梟でだいぶ違いますね。
がばっと土下座が鶴。
さりげなくふすまの陰に隠れ、ワタワタしてるのが梟。
水狼花が秋雪に言っちゃったときの演出もだいぶ違います。
個人的には、鶴の往生際いいんだか悪いんだか分からない開き直りパターンが好き。

初期のころは、桂が「オバケのO次郎」って茶化してました。
Q太郎の仲間、黄色くて小さいヤツのビジュアルは知ってたけど、
名前は失念してました。バケラッタ。

水狼花との関係は、「従妹のおねえさん」的な感覚です。
龍馬に「俺を知れ、知ってけ」と言われて照れる秋雪を見てハートブレイク半次郎。
そんな半次郎の頭ナデナデしてる水狼花姐さんの目は優しいのです。


実は、『ゆめゆめこのじ』の半次郎。
初演の時には(役者さんは好きでしたが)、
キャラとしてはあまり好きになれなかった人物だったりします。
それは、「半次郎が憎まれ役を引き受けている」真意をうまく汲み取れなかったから。
自分の観劇体勢に余裕がなかったせいでした。
今回は再演ということもあり、
ストーリーが分かっているので本筋以外の部分を見る余裕が出てきて、
精神的にも色々大人になって、衝撃セリフにも戸惑うことなく観れました。
(初演の時、自分、あの手のセリフにめちゃくちゃ耐性低かったのです…)

半次郎だけが泥を被る必要はない、ってせごにぃに言われた後の、
「…っんなわけにいくかよ!」って半泣きのシャウトが好きです。
ここでやっと、歳相応な発言をしてるな、と思いました。
(脳内で『ゆめゆめ』半次郎は20歳くらいのつもりで観ています)
半次郎の原動力は、 せごにぃの力になりたい という一途な思い。

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