『ストラルドブラグ』 役別雑感

ひき続き、『ストラルドブラグ』の役別雑感気味な長文です。

たぶん今のうちに書ききっておかないと…ってな感じで書いてたら、
日付変わってました。
週の初めから睡眠不足決定のまいくろです。


好きな登場人物は、ガープ、メティス、セメレー。
特にガープは、内面も外面も好みすぎるイイキャラでした。
役者さんの名前、チェックしておこうっと。



↓ ネタバレ注意!

ガープ(@真島公平さん)は、元ルクレチア軍の将にして現在は脱走兵。
実は不死兵ストラルドブラグになる薬を投薬された実験体。
まだ「一度目の死」を迎えていないようです。
その後の自分がどうなるか分からない…いや、分かりきっているからこそ、
自分が迎える末路を想像して、精神の死を恐れているのか。
不死の肉体を得ているのですが、死にたくないという思いは一般人と同じですね。

盾を手に戦うようになってからの戦場では、不殺を貫いているようです。
自分が死ぬのが怖いから、他の人も勿論そうだろうと思うことができる優しい男。

終盤でいきなり
「俺は今、魔神だ!」てなことを言い出して無敵状態になるので、
おやおやいったい何事か!? と思ったのですが、
銃撃で「一度目の死」を迎えたけど情念の強さによって精神が死なずに済み、
肉体も投薬で不死状態、完全体ストラルドブラグって解釈でいいのかな。

笑顔がうまく出来なくて、ほっぺたをムニムニしてる時とか、
セレス(@赤井 沙希さん)の前で臆病な面をさらけ出して泣いたりとか、
戦ってるとき以外は未熟な感じ。
ガタイがでかいのに精神的に脆い部分がある人は(キャラとして)非常に好み。

デカイ盾で相手を押しつぶしたり殴ったり、戦い方が独特でした。
ゲームになったら彼の固有技で「ぼうぎょ」とかありそうですね。
数ターン攻撃できないけど、
その間は相手からの攻撃は一切受け付けない(状態異常も含む)…みたいな。


ホルス(@小川 直さん)は基本、常に笑顔です。
ネガティブな感情を持たない神の子と言われていますが、
実は投薬で抑制されているだけ。
大切な人を目の前で失い、抑制された感情が戻ってきます。
「ホルスに涙(涙の意味、だったかも)を教えてやりたい」
というガープの願いは叶いますが、その代償は大きかったなぁ。

「感情を解放されたことで彼の幸せが壊れた」と、作中でメティス(@三上俊さん)が言いますが、
ポジティブしか存在しない状態は「だが、幸せといえるか?」って感じです。
ネガがあるからポジが活きるんだと思うんですがねぇ。


セレスという名前は、
作中でガープのマネをして「名前は好きに付けろ」と言った時に、
ガープから贈られたもの。
女記者である彼女の本名は、結局最後まで出てきません。
本当は伝えたかったのだけど、伝えられないままに終わってしまったのです。
「セレス」とガープ達に呼ばれる生活が楽しかったというのもあるだろうし、
ましてや、名前が名前だし…。
彼女の心情については、挿入歌も参考になりますね。
パンフレットに歌詞が載ってたので先に読んでおいて正解でした。

セレスというのは、ガープの初めて出会った女性の名前。
彼の母親の名前だったのです。
作中で明言されていませんが、ガープの母親はもういないようです。
女記者セレス自身も、子どもを産めなかった過去を持っているため、
どこか未熟であるガープに対しては、
異性に対しての感情と母親としての感情がないまぜになってる感じ。

彼女が新聞社を退職して戦場カメラマンになろうと思った理由に、
ちょっと泣けました。


女記者セレスの上司でもある編集局長(@町田 誠也さん)
実は、女記者セレスを守ろうとしてたみたいです。
町も焼きたくないし誰も殺させたくない。
情報操作でセレスたちをあぶり出そうとしたけど、
思いのほか民衆達がヒートアップして抑えられなくなっちゃった感。

辺境の町で、セレスを銃持って追いかける姿は、
なんか笑ってイイのか笑っちゃダメなのか悩みました。
葉巻に火をつける姿が、なんか北方謙三っぽくてハードボイルドカッコイイ。

ユピテル(@三宅 淳一さん)とのアドリブシーンも笑えました。
終演後のトークショーで、前日飲まされたというバツゲーム飲料成分公開。
たしか練りニンニクとコーラとマヨネーズ云々 うわぁ…のども焼けるわ…


王妃セメレー(@澪乃 せいらさん)はホルスの母親。
法王ユピテルとの子どもだと思われていたホルス、実は本当の父親は召使。
召使とセメレー、どちらが積極的だったのかは謎です。明言無し。
ユピテルの愛情の重さに耐え切れないセメレーと、
同情的な召使のたった一度の過ちって感じなのかな…。
ホルスが生まれてすぐこの不貞が発覚して召使は殺されますが、
セメレーを愛しているユピテルはセメレーを殺すことが出来ません。
現在、セメレーは法王庁で囚われの身となっています。

ストラルドブラグは心が死んで身体が生きていますが、セメレーはその逆。
投薬で身体の自由は奪われていますが、心は折れてはいません。
1日のうちわずかな時間だけ薬の効果が切れて、動けるそうです。
クライマックスでその時間を生かして、
プルート将軍(@根本 正勝さん)に真実を伝えようとしますが…
とうてい剣など持てない生活を送っていたであろうセメレーが、
メティスの謀によって剣を振り回す姿は哀しく、痛々しかったです。


法王ユピテルも哀しい男です。
国の実験を陰で握る法王庁。そのトップ。
しかし、彼もまた傀儡だったり。
女人禁制の法王庁に特例で住まわせるほど愛していた妻セメレーに裏切られ、
その心の隙に付け込まれるかのように側近であるメティスに薬を盛られ、
徐々に精神を蝕まれていきます。
病みきった彼に残った意志は「裏切り者は破門」だけ。
暗転していく中でけたたましく笑うユピテルには、かなりゾ~ッとしました。


ルクレチア政府軍特務部隊の面々。
プルート将軍をトップにして、副官エリゴール(@滝下 毅さん)
小隊長ニスロク(@鬼束 道歩さん)が登場します。
みんな、現役軍人時代のガープの知人です。
知人というか、むしろ仲間とか元部下とか同期とかみたいですね。
英雄のはずだったのに仲間を見捨てて軍から逃げた、と
ガープを敵視している様子。
本当は違うんです。誤解があります。
横文字が多くて、軍部と法王庁と政府の関係性が、実は良くわかんなかった…。
エリゴールは、作中でもかなりいい感じの設定なのですが、
パンフレットに書いてあった役者インタビューの、
「エリゴールに対してひとこと」もかなり印象的です。

プルート将軍は仁義の人。
かつて、御前試合でガープと対戦して左腕を破壊されたという過去があります。
破壊、って言い方がもう骨まで粉々って感じですよね…。
オールドスタイルで決着をつけようとするプルートとガープ。
戦いを通じて分かり合えるというか、同じものを持ってる2人なのだと思います。
それゆえに結びつけば強いのですが、似ているだけに反発する力も強くてねぇ…。


テロリスト「コギトエルゴスム」の主要メンバー、
マルス(@吉田 友一さん)ミネルヴァ@小林 夏子さん
そしてジェイナス(@小笠原 大晃さん)
テロリストといわれてますが、レジスタンスってほうが近いかな。
法王庁や政府によって真実が歪められています。

リーダーのマルスは子持ち。妻には先立たれております。
隠れ家では、子供たちを保護しています。
マルスは、みんなのお父さんでもあり先生でもあります。
「子どもは希望に満ちていなければならない」という彼の信条が、好き。
アクションシーンでは本当に身が軽い。
どこからか現れて、長い足でビュンビュン蹴りを入れる姿が格好イイです。
ガープとの、父親&父親的存在という似てるような似てないような境遇の友情も良い。
おそらくアドリブだと思われる、
ガ「小遣いはいくらだった?」 
マ「か、金のことは俺が握っていた」
ガ「…貰ってなかったな」 ってやり取りが笑えました。

ミネルヴァは身のこなしが軽い。
素早さはおそらく登場人物内ナンバーワン。手数で勝負タイプです。
実は狙撃手ジェイナスと恋仲らしい。
でもおおっぴらにラブってなくて、愛ってより信頼な感じなのが好感触です。
あなたが居るから私は前だけ見ていられる、的な愛。
セレスがパーティから抜けた際、セレスの役割も担おうとしてる彼女が頼もしくもあり、
そうでもしないとやりきれないのかもなぁと悲しくもあり。

そんな彼女が愛してた狙撃手(スナイパー)、ジェイナス。
まず役者名見て、大きいのか小さいのか良く分からんなぁとか考えた事をザンゲ。
(野球選手の人にもおんなじこと考えたな、自分…)
すらっとしてて、笑顔が爽やかな正統派イケメンです。

ホルス奪還の戦いでパーティと離れ離れになりまして。
「彼はストラルドブラグにされて、ミネルヴァと悲劇の決戦か…」
と思っていたら…まさかまさかのアレでした。
「愛してるぜ」がヤバイ! 背筋がちょっとゾクゾクします。
というかね、彼はパンフでネタバレしてるような気がするのですが。
…いいの? (笑


法王庁、ユピテルの側近、薬師のメティスが黒幕です。
不死の軍団ストラルドブラグを実用化するべく、
研究と実験を繰り返しています。
狡猾で非道な男ですが自分の意志を貫いています。
表向きは、
兵が死ぬのはもったいないから不死にする的な理由を掲げていますが、
実際は生命をも自由にする神の立場に立ちたかったとか?

自分には投薬してないところがポイントです。
薬が完全になったら自らも不死にするのか、
それとも永遠に自分は不死にはならないつもりなのか。
悪役として出てきて、最後に改心する人はちょっと嫌いです。
この人は改心しません。
小気味良いほどに、最期まで悪役街道ど真ん中(笑
彼が出てくるときに鳴る、パイプオルガン的なBGMが好きです。

中性的な姿で、ユピテルにも異様にスキンシップするし、
なんつーかホント、妖しい…(笑
パンフレットでは、悲しいかな今回ちょっと写真がぶれてるメティス。
修正版は、物販サイトで後日販売するそうです。
(自分は早急に資料として欲しかったので、劇場で買ってしまいました)



サンモールはそりゃあ大きくはないけど、けして狭くない劇場です。
ですがこの『ストラルドブラグ』という作品は、
なんだかサンモールじゃあ足りないよ…! と思わせてくれる、
勢いのある壮大な作品でした。
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(画像は7年前に描いたものです)