『枯れるやまぁ…』役別雑感 5

本日は迎え盆。
先祖を乗せてくる提灯を我が家では「こんばんは提灯」と言うのですが、
全国区ってわけじゃないようですね。
こちらは、迎えは提灯ですが、帰りは茄子馬で自力帰宅していただきます。
先祖も大変です。

とりあえず13日の金曜日ですが、
私にとっては金曜=「うぬぼれ刑事」なのでジェイソンは怖くない。
うぬぼれジェイソンとか居たら…ただの迷惑か。


『枯れるやまぁ のたりのたりと まほろばよ
 あぁ悲しかろ あぁ咲かしたろ』 役別雑感ラスト。

坊主・大和・女郎花・桔梗。


↓ ネタバレ注意!


>坊主@町田誠也さん
千利休。
彼の流派は豊臣家の筆頭茶道になっています。

とぼけたシーンが多いのですが、時々ふっと深いことを言います。
「私の覇気では、到底この器に湯はおさまりません」
「ならば炎を見つけておいで。椀からこぼれるほどの」
…まいくろ、茶道についてサッパリなのですが、
彼にとってお茶をたてることは、戦のようなものなのでしょうか。
勝敗は 屈服させる というよりも 包み込んでしまう という雰囲気ですが。

利休の人物像の全ては、イメージシーンにあると思いました。
清濁を併せ持ち、あるがままに受け入れて、流していく存在。
桔梗の声も聞こえるみたいです。
その時の桔梗の顔も「面白い坊主だよ、アンタ」って笑顔でね。

利休もモノノケの類かと思いきや、そういう描写は特に無し。
…でも、なが~く生きてるような気がするんですよねぇ。

信長とも付き合いあり。
「もろきゅう」呼ばわりされている日もありました(笑
秀吉と信長に第三者視点で苦言を言えるゆいいつの人物、って感じです。
(現実的な意味でも)

innerchild 『星合』で観た町田さんはノシノシ歩く感じの人物だったので、
和服でしゃなりしゃなり歩く姿が異様に可愛らしく、かつ優雅でした。
扇子を首元にあてて相手を圧倒する時の威圧感はさすがです。
相手にとっては、きっと扇子が刃に思えたはずだ。



>大和(やまと)@西田大輔氏
自分の解釈では、
桔梗と女郎花の手助けにより冥府から立ち戻った織田信長の魂。
黒猫の身体を器として化け猫として現世に降り立ったけど、
信長の覇気は猫の器におさまりきらず、もはや信長本人になりにけり~って感じ。

キャスト表で西田さん出るの分かってて、所々で「信長」オーラにおわせつつ、
でもストーリー的には休憩前くらいからしか出てこなくて…あぁヤキモキ(笑
大阪城が炎上し始めたあたり(正確には音野くんが飛び込んできたところ)で、
客席でテンションMAX! でした。

「それでも、負けません」を聞いた後のちょっとスッキリした顔が、
見たかったものが見れたって感じでしたね。
信長を超えたわけじゃなく、
信長を退けて、信長とは違う天下人として新しい国を造ろうとする秀吉の意志。


「まほろば」を辞書で調べたとき、
「大和は国のまほろば(『古事記』)」って文が出てきました。
もしかしたら関係あるのかなと思いつつも、
黒猫の大和か…うーん、危ないなぁ…とばかり、考えてしまう自分が(笑

休憩あけに眠い眠い連発していた大和は、まだ冥府の端に居たのでしょうが、
すでに猫姿でのネムネム発言だったら可愛い現場だなぁとか、
大和に関してはふざけた事ばっかり考えてました。
正直、今回の大和っていうキャラクターに関しては、
作品中で全て語りつくされてる気がするのですよ。
だから、後になって敢えて語ることが無いっていうか…(^-^;

とにかく今回のビジュアルがツボ過ぎでした。
ウェーブヘア+ヒゲの西田さんのほうが個人的イメージの信長っぽくて好き。



>女郎花(さるすべり)@村田雅和さん
化け猫。
本願寺に住み着いていた野良猫が明智光秀に拾われ、
のちに柴田勝家に託されました。
勝家からは「さるすべり」という名をもらい、
街の女郎からは「女郎花」という文字を貰いました。
(そういえば女郎花の妻ってどうしたんだろ…産後のひだち悪くて死んだとか?)

イメージシーンで、茶々の隣に座っていて、
その後そっと彼女の肩に手を沿えるシーンがあるんです。
なんかね、尻尾だけ触れてるみたいな感じで、
ちょうど「付かず離れずだけど尻尾だけは触れて親愛」みたいな猫可愛さがっ!
成長のスピードは違うけど、
女郎花にとっても茶々は娘に近かったのかなぁとか考えちゃいました。

「だから盗み返すんですよ、私とあの人で」
初回観劇では光秀と信長だと思ってたのですけど、
実際はわたしは女郎花で、あの人っていうのは明智光秀なのかなぁ。
物語中、女郎花は一貫して「女郎花と名づけられた猫→化け猫」なんですが、
途中で光秀しか知らないようなことも語られるんですよね。
光秀の念が女郎花の身の内に残っているのか、
それとも女郎花が光秀の昔話を聞いてたのか…。
(だとしたらこっちの光秀は柘榴ではなく猫を祝ってたのか・笑)

イメージシーンで、
時間を逆流していく女郎花と、家康・利家・勝家夫妻のビジョンが見れます。
家康は引っかかれてるのかな。
んで、利家は高いところにいるのを呼んでる。
勝家夫妻はしっかり抱きしめている。
あれは女郎花との関わりもあるけれど、
同時に当時の彼らの「天下」との関係もあったのかもしれないなぁと妄想。
若き家康にとっての天下はまだ手を出すと反撃を食らうくらいで、
利家は遠いところにある自分の天下をどうにか近づけようとしていて、
勝家夫妻は心の中でちゃんと手にしている、みたいな。


雅和さんの「あぁ、悲しかろ」にゾワッとしました。
またこの役者さんは一段上に昇った…と思いました。
今回の彼のまとう空気は、イヤラシさの無い色気。
うーん、ついに人間以外のものになってしまったか…とすら考えてしまいました。



>桔梗@田中良子さん
女郎花の娘。
茶々の愛猫であり、友達。
(芳賀さんブログを見ると、
 もしかしたら「宿敵」と書いて「とも」と読む関係なのかもしれない・笑)

「だって愚かでしょう? 誰かの為に生きる…なぁんて」
猫は涙を流さない。
それは目の分泌物としてではなく、情では流さないって意味で。
だけど彼女は茶々との再会のシーンでちょっと泣きそうでした。
彼女は恩を忘れない【賢い】猫だけれど、茶々の為に生きた【愚かな】猫。
物語初期ではモノノケ的な魅力ですが、
終盤まで観てくるとナマイキ子猫的な魅力に溢れていたことに気付かされます。

ラストシーンの絶景を探している時の目のキラキラ感がたまらなく可愛いです。
扉を開けて(新しい世界に行ったのかな?)去って行く彼女の笑顔はチェシャ猫風味。
飛んだり跳ねたりする時に「にゃ」と「は」の間みたいな声を出すのが愛らしいです。
猫の鳴き声とか、毛づくろいの動きとか、
いままで人外の役はやってましたが、今回はかなり新しい良子さんでしたね。


最終的に疑問だったのは、彼女は本当に化け猫だったのかって話です。
なんとなく、女郎花が化け猫パワーのメインで、
桔梗は女郎花に力借りてる&実働隊のような印象受けたのです。
(桔梗と女郎花で対の動きとか、笑う桔梗の背後にいる女郎花とか)
桔梗はひたすら猫っぽい動きだけど、
なんか女郎花は背筋も伸びてて達観フェイスだし。



ここ最近の新作は、
なんとなくスルメ(噛めば噛むほど味が出る)な印象のアンドレです。
ウソツキにだけ、桔梗は人の姿で見えるんでしょうか。

まさに、世に盗人の種は尽きまじ。
「分かっているのは、それだけでございます」という桔梗の姿が印象的です。
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(画像は7年前に描いたものです)