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少年社中『ネバーランド』ネタバレ雑感

アンドレMember'sBLOGのトップ画像が、『枯れるやまぁ…』モードになってます。
えりかさんの記事の、本命くんwithカレーにズキューンと来ました。
やっぱり、具が大きいカレーは手作り感満載で浪漫ですよね。
待受にしたい衝動が一瞬よぎりましたが、理性で抑える。
まいくろです。


少年社中『ネバーランド』、27日(日)の昼公演を観てきました。
「ピーターパン」という物語については、
内容よりも「ピーターパンシンドローム」のイメージが強くて、
実はいい印象が無かったりします。
絵本やアニメで何度かお目にかかりましたが、
なんとなく…どのピータパンも見た目が好みでないんですよね(´д`;

この話を観ようと思ったのは社中だからってのもあるし、
何よりも、ピーターパンが○○にされてしまうというオモシロ設定だったから。
なにげに、アンドレに引き続き連続で椎名鯛造くんを観ております。

少年社中は、今まで直近の3公演くらいしか観ていないのですが、
役者さんの引き出しが多いな~と思うことがよく有ります。
前の公演でやさぐれ男だったのが、今回は超好青年だったり、
同じ野心に満ちた男を演じても、アプローチ方法が違ったり。
たぶん、役者さん達の事を深く調べないで観劇してるからなのかも。
この劇団に対しては、こういう距離でいたいと思ってます。
なんとなく。


青山円形劇場はinnerchild『(紙の上の)ユグドラシル』以来。
あれはちょうど、3期WS生のドレメン入団公式発表日でした。懐かしい。
客席がグルっとステージを囲む配置で、新鮮な雰囲気の劇場。
アンドレ本公演3時間は厳しいだろうけど、
ジーザスとかなら、ココで観てみたいなぁと思う場所です。

以下、あらすじ+ネタバレ雑感。


↓ ネタバレ&長文注意!


ピーターパンに連れられて、ネバーランドに行ったのも、もう昔のこと。
あれから十数年、少年少女は成長して大人になりました。
ウェンディは雑誌の編集者、ジョンは貿易商、マイケルは役者に。

今日は事故死した父母の葬儀。
懐かしい我が家に、3姉弟が久々に揃いました。
フック船長を倒した後、
ピーターパンたちの「おかあさん」になるのを拒んで、
ネバーランドから戻ってきたウェンディ。
月日は流れ、今、彼女の身体には新しい命が宿っています。


3姉弟が昔話に花を咲かせていると、
見覚えのある服を着た男が部屋に飛びこんできました。
緑色のシャツに半ズボン、
短剣を腰にさしたその出で立ちはピーターパンそのもの。
しかし、それを着ているのは、
お世辞にも「少年」とは言えない三十路男。

姉弟が呆気にとられていると、その男はこう言ったのです。

「助けてウェンディ! 
 僕たち、フック船長にオトナにされちゃったんだ!」


子供が子供のままでいられる世界、ネバーランド。
大人になるはずのない彼らが「オトナ」になった時、
ネバーランドは一体どうなってしまうのでしょうか…?


以上、あらすじ。

秘宝チクタク時計(ワニのおなかの中の時計)で、
ネバーランドの時間を動かしたフック船長。
それによって大人の身体になってしまったピーターパン。
縫い付けてもらった糸がほつれて、飛び回っているピーターパンの影。
彼らが物語の、そして「ネバーランド」という世界の根幹です。


三十路男になっちゃったピーターパン(井俣さん)がね。
「少年の目をした」的キャラが、文句なしに似合いまくりなのです。
身体はオトナ、心はコドモ。
ちょっと傍目から観ると痛々しいところとかもイイ(笑

作中で「ちょいメタボ」と言われますが、そこまででもありません。
しかし、オトナなだけあってスネに…あ、スパッツに助けられた感じ(笑
動きは少年ピーターパンのままなんだけど、
身体は大人だから腰が痛くなっちゃうんです。
大人にされちゃった! って彼が登場した時に、
脳裏に「浅倉南、38歳(はぁと)」って言う芸人が浮かんだのは、
私だけじゃないはず。


そんなピーターパンにちょっかいを出す、黒づくめの少年。
彼は、ピーターパンの影。
ウェンディに昔縫いとめてもらったのですが、
糸がほつれてまた逃げ出しちゃいました。
地面にへばりつけられた影は、
空を飛べるピーターパンに憧れていて、空を飛びたいのです。
鯛造くんの身軽さ絶好調です。
大人ピーターを飛び越えての登場や、バク転はさすがの一言に尽きます。
物語後半では、身の軽さだけじゃなく、「背負う」重さも感じさせてくれます。


ピーターパンの宿敵、フック船長。
時計を飲み込んだワニに片手を食べられてしまい、フックになっています。
『ネバーランド』に登場するフック船長は、体調がすぐれないようです。
度重なるピーターパンとの戦いのせいでしょうか?
彼は確実に、自分の死期を悟っています。
海賊なんだけど、どこか紳士的な空気を感じます。


ネバーランドに住んでいる子ども達や海賊達も個性的な面々です。
…子供は、身体だけ大人になっちゃってますけど(笑

特に気になったのがトゥートルズ。
発音的には「(ミュータント)タートルズ」みたいな感じの名前の子。
ウェンディ達が少女時代にネバーランドに来た時は、
まだおしゃぶりくわえてた幼児だったみたいです。
しかし、現在は…ヒゲ、はえちゃった(笑
他の少年たちは、オトナになっても昔と変わらずに過ごしています。
トゥートルズは、鬱屈しています。
一番「何も出来ない」に近かった昔のトゥートルズ。
成長して手足が伸びた今、やる気になれば、自分は何でもできる。
だから、みんな昔のままじゃいられないんだ、ってモヤモヤしてるのかなぁ。
今まで観てきた社中の公演では、他の人にばかり目が行ってしまい、
この役者さんの魅力をイマイチ掴みきれていませんでした。
今回、やっと見えてきた!

あとね、物語終盤に出てくる「ワニ神様」。
このタイミングでこんなの出しちゃって…いいの? って感じに笑える人。
『機械城奇譚』ではピンボールをやっていた彼です。
彼は2役で、ウェンディ達の実家に住む犬の役もやってます。
着ぐるみ…しかもピーターパンとのやりとりがっ(笑



さて、なぜフック船長はピーターパンを憎み、戦うのか。
それは、「ネバーランド」の仕組みを知っているからなのです。
ネバーランドは、【ピーターパン】と【フック船長】が戦いつづける世界。
彼らが戦うのをやめると、この世界は消滅してしまうのです。

敗れた【フック船長】はネバーランドから消え、
勝利した【ピーターパン】は新たな【フック船長】になる。
そして、ピーターパンに憧れる【ピーターパンの影】が、
新しく【ピーターパン】になるのです。
この世界は、今までずっとそうやって続いてきました。

ネバーランドという世界の残酷なところは、
【フック船長】以外の記憶がリセットされるという事実。
全員の記憶が失われるのならば、まだイイのに…。

でも、このシステムが救いになったこともあります。
フック船長はピーターパンだったころ、
ウェンディ達の母親と冒険をした事が有りました。
大人になったウェンディをさらったフック船長は、ウェンディにぽつりと言います。
「あまりにも(母親に)そっくりで、驚いた…」
記憶が残っていたからこそ、フック船長は最後に笑えました。
ここで、ウェンディは「今日だけ、あなたのお母さんになってあげる」と言います。
その時の母性のにじんだ表情がね。すごくイイのです。
彼女自身が、本当のオトナになれた瞬間でもあったわけで。



ネバーランドには、海賊のほかにインディアンもいます。
インディアンの酋長と、その娘タイガーリリーを中心にして、
大人になってネバーランドに再訪したジョン(2児の父)が絡んで語られる、
親と子のつながりについてのエピソードがグッと来ました。
何故、親は子を守るのか。
子どもが大事にしているものを守ってやりたいから、子どもを守る。
…つまりシンプルに「子どもが大事だから、守る」。

この親子関係と、
【フック船長】【ピーターパン】【ピーターパンの影】の関係は少し似てるなぁ、と。
【フック船長】だけが、この世界の仕組みを知り、その上で散っていく存在。
親が死んでも、
自分が大事にしてるモノを同じように大事に思ってくれる子が世界に残れば、
世界に志が残るのです。大切に思う気持ちは次代に続いていくのです。


そうそう。ジョンは別の場面で、
「オトナってなんですか?」「責任ってなんですか?」と、
ネバーランドの住人(トゥートルズ)に聞かれるのです。
その時は、答えるは答えるのですが、どこか自分の言葉ではない印象。
だけど、親子のことについて語るジョンは、
自分自身の言葉で言っている、という感じがしました。
ジョンは歳をとったから「オトナ」にならざるを得なかったのかなぁ…。
無理やり自分を抑えて、自分の家族を守る為に戦争の道具を売って。
現状、心から納得してる人生ではないのかもしれない。
だって、武器を売ってることを言う時に最初口ごもるし、だんだん声が荒ぶる。



劇中で何度か言われる「オトナになる覚悟」「コドモであり続ける覚悟」。
ピーターパンは真実を知り、成長して、
オトナになる覚悟を持って、フック船長と戦います。
それに応えるフック船長。
それを見届けるピーターパンの影とネバーランドの住人、そしてウェンディ達。
フック船長の死とともに、新しい【フック船長】が生まれます。
住人達の「ハッピーバースディ」の歌の中心で嗚咽する、
ピーターパン…もとい、新フック船長。
声が負けてないのです。胸がギュウギュウ苦しくなりました。



自論ですが、オトナになることって、
手荷物が増えていくことだと思ってます。
それを「負担」だと思うか「財産」だと思うかが、分かれ目なのかな…と。
自分がオトナになれるとして、
(新たにオトナになろうとする)コドモに接する時、
手荷物を相手に押し付けるんじゃなく、一つ一つ両手で渡して、
「これは○○なんだよ、私の大事なものだよ」と伝えられればイイなぁ。


「ピーターパンは光じゃなく、光が当たってるだけ。
 だから影ができる。光は、フック船長だよ」
というセリフが、ガツンと来ました。

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