『嗚呼、田原坂』 ネタバレ雑感

劇団公式サイトで、
2007年『GARNET OPERA』本編配信(16日@金曜より)のニュース。
5月の本公演『PANDORA'S BY ME』の特設ページも着々と出来てきてますし。
ひたすらニヤニヤ&ワクワクしています。

ひとつ心配なのは、『GARNET OPERA』は何日目の公演映像なのかって事。
藤吉郎…がんばれ! 
まいくろです。

BASARAはですね…
行きたかったけど、予定と脳内記憶メモリ容量の関係で今回は見送り。
ドレメンは、本公演に期待してますヽ(TдT)ノ


さて、行ってきましたよ明治座。
観てきました、『嗚呼、田原坂』。
これって、タ ハラ ザカじゃなくてタ バル ザカなんですよね。
分かっているのだけど、なんとなく脳内でタハラザカと発音してしまう。

明治座に行くのは、もちろん初めて。
変な格好で行ったら、きっとつまみ出される…! と、
いつものように要らぬ心配をして向かいました。
(先日ツイッターで呟いていたように、
 観劇一日前まで最寄り駅を浜町じゃなくて浜松町だと思ってたバカな私)

なんで行こうかと思ったのかって、
西田さんの脚本だからっていうのがそりゃあ第一要素なのですが。
プラス要素として、
 「演出が西田さんではない」  「ドレメンが居ない」
…というのが魅かれたポイント。
(過去にこの手の話題を書いた記憶があるのですが、
 マイブログ検索しても記述が見つかりませんでした…白昼夢か?)
アンドレ分を極力少なくしたら、
西田さんの脚本ってどうなるんだろう? という純粋な興味です。
俳協研究生公演の『ONLY SILVER FISH』でも観れましたが、
アンドレ公演も観ていたので、どうしても比較の目が入ってしまいました。
今回は、それが無い。
まっさらな状態で、はじめて触れる西田さんの戯曲です。
しかしそれが明治座&早乙女太一の座長公演になるとはおもわなんだ…。


『嗚呼、田原坂』
時は西南戦争の真っ只中。
新政府軍と袂を分かった西郷隆盛ひきいる薩摩軍、
なかでも年若い少年達で構成される「抜刀隊」。
その一人、結城新之助がこの物語の主人公となります。

『早乙女太一 舞踊ショー』
田原坂が終わってから30分ちょっとで、
あの色っぽい姿に変化しちゃうってスゴイですね。
所作がほんとに上品で、
着物の裾があんなに長いのにスムーズ&美しく移動できることに感嘆。
けっこうメジャーな曲目でも踊っておりまして。
舞踏ショー初体験の私もスルリと世界に入っていけました。
love phantomをあの姿で踊るとは(これは太一くんじゃなかったけど)…斬新だ!


↓ ネタバレ注意!


名門、結城家の長男である。結城新之助。
武芸に秀で、剣の稽古で彼にかなう者は居ません。
しかしそれは稽古でのこと。
新之助はまだ、人を斬ったことがないのです。

戦況は厳しくなり、新之助の父も戦地に赴くことに。
母を亡くしてはや数年。
父がこの家を出れば、残されるのは新之助と弟の二人きり。
「自分が居ない間、家を守るように」と、父は新たに妻を娶ります。
その妻は、まだ若い伊予という女性。
新之助とは昔馴染みの様子。

新之助は、父の後を追う様に結城の家を飛び出します。
理由は、戦で父の役に立ちたい、という他にもう一つ。
…伊予を見ると、胸が疼くから。

戦場に身を投じた新之助は、
初めての人斬りに戸惑い、自分がなぜ戦うのか悩みます。

頼れる隊長、友であり同士である抜刀隊の面々、
かつての師匠、そして戦場をさまよいながら供養を重ねる巫女。
様々な人との出会い、別れを経験し、
新之助は自分の正義を、戦う理由を見いだします。

新之助を斬らねば、田原坂は、薩摩は、堕ちない。
田原坂で命を燃やした、ひとりの男の覚悟の話。





劇場で売ってるプログラム(パンフと何が違うの…?)のあらすじに、
かな~り詳しくストーリー書かれてました。
読んでて見覚えある写真があるなぁ~と思ったら、
以前観劇した『304』に出演してた役者さんでした。

さて、本編の雑感。

思いのほか笑いどころが多くて、
しかもそれが、アンドレでよく見られる笑いの方向でした。
(某新党のネタが出てきたときは「対応、早ッ!」と驚愕)
「(抜刀隊たちの)着替えのための時間稼ぎは終わりだ」ってセリフあるし。
抜刀隊はプロレスごっこ@マイクパフォーマンス付きしてたし。
若い妻を娶った父に対して、新之助の弟はロリコン変態マニアック発言だし。
時事ネタ入り混じりーの時代ぶち壊しーの。
なんだかね、懐かしい気持ちになりました。
笑えるものは誰がやっても笑える。
他の明治座での公演は、
さすがにこういうノリは無いのでは…と思いますが、どうなんでしょ。


今回新鮮だと思ったのが、
シリアスなシーンにも笑い要素が入っていたこと。
薩摩軍に裏切り者がでて、けじめとして一族全員処刑されるシーン。
「俺コレで出番最後なのに~!」って処刑されてる人がいました。
あと、隊長が庇うシーンとかもセリフがヘタしたら笑いと紙一重。

あとアレですよね。西郷隆盛の登場シーン。
謎の巫女「藤巻」が過去を語るシーンなので、
絶対笑いどころじゃないと思うんですが、
連れてる犬が全身タイツ(?)で四つん這い…!
ちょっ、後姿だけでも破壊力が…!
笑ってイイのか、笑ってはイカンのか、謎でした(笑
うーん、シリアスになり過ぎないように、あえてやってるのかもしれない。


その他にも初体験な要素がいくつかありました。
戦のシーンでは、スポットライトが基本的に延々と太一くんを追っています。
そうそう、太一くんが始めて登場するシーンもすごかった。
「レディース、アンーンド ジェントルメン!」ってナレーションが始まっちゃった!
いやぁ、衝撃的でした…

『ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット』並に舞台装置はクルクル回りますし、
銃を撃てば火花は散りますし。
色々と豪華です。


ストーリーは、王道って感じ。
真っ直ぐで熱くて儚くて。炎は消える直前にひときわ大きくなる、的な。
私はこれくらい分かりやすいほうが好きだなぁ(*´∀`)
恋愛関係のほうは、
義理とはいえ親子なのにモニョモニョ…な感じで地雷気味でしたが、
少年時代シーンがあって、
伊予は新之助の知り合いで近所のおねえさんポジションだった、
ってのがストーリーに組み込まれていました。
そのおかげで、ダメージはほとんど無かったです。

ダメージではないけど衝撃だったのが、
今回出てくる登場人物が本編とは別件で私の心を揺さぶるという事実。
 結城新之助(←字が違うけど、名前が同じ響きのドレメンがいる)
 久坂従吾(←以前に本命くんが演じた役と苗字が同じ)
 長宗我部玄也左衛門尉成久(←おおっ、長宗我部となっ!)
 桐野利秋(←明治になって改名した中村半次郎。「せごにい」発言もあるよ!)

久坂はねー、大変でした。あ、大変だったのは私。
久坂は新之助の同期なのですが、
敵側(新政府軍)に弱み握られて裏切り行為をしてしまうのです。
そのあと、クライマックスでまたもうひと働きするんですけど。
全体的にイイ役回りで、好みでした。
しかし名前がね…久坂なんです。
いやおうなしに思い出されてしまうのですよ、『堕天』の久坂玄瑞さんが。
劇中で何度か「くさかぁぁ!!」とシャウトされるので、なんか気が気じゃない。
玄瑞じゃないんだけど、別人なんだけど、
苗字の響きにすら反応する自分に笑えました。
「アンドレ分を極力少なくしたら、西田さんの脚本ってどうなるんだろう?」
なーんて言ってた自分が、一番アンドレにとらわれてるじゃないか。


グッと来るところはやっぱりグッと来るし、泣けます。
「大人の尻拭いを、子ども達にさせるな」という隊長の言葉が心に残りました。
新之助がスローモーションで敵を斬っていくときの血飛沫を、
赤の布で表現したのも、キレイでしたね。

チケット代がかなり高かったのでリピート観劇はちょっと無理でしたが、
私にとってはチケット代以上の価値がある公演だったと思います。

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