『GARNET OPERA』(クリエver)ネタバレ雑感

『GARNET OPERA』クリエバージョン、19日にトークショーがあって、
脚本演出の西田さんが出ていたそうです。
23日の公演ではカットされた幻の場面がトークショーにて再現されたんですって!
あのシーン? あのシーンですかッ?
とりあえず動画やイベントレポートがちょこちょこ上がってくれるのは、
平日無理な自分には、嬉しいことです。

まいくろです。次は千秋楽。


ネタバレ無しで感想上げようってのは無理ですね。
もういいや、ネタバレ全開で書いちゃえ。


↓ ネタバレあり、注意!!





クリエバージョンには、休憩前のイメージシーンが無いのです。
そりゃあアンドレ本公演じゃないし、一番最初にイメージシーンあるし、
洋楽で敦盛を舞うところが若干イメージシーンだけど…
だけど…
まいくろとしては、足りぬわぁ! と信長シャウトしたくなりました(笑

シーンも結構カットされてるみたいです。
幸村、勝家の部分が割りと減ってますね。
だけど上演時間は3時間…うーん、休憩が長いからか?
なんか付け加えられたエピソードありましたっけ。

大きな日替わりは、信長登場シーン。
20夜は新聞読み(←古きよき時代の父親か!)。
21昼は麦藁帽子かぶってワンピース読んでました。

1回目の観劇では、かなり近い位置で秀吉が草履をあたためてくれました。
ちょっと違うけど「草履秀吉を近くで観たい」という願いが叶った( ´∀`)

「どこに天下があるんだ?」『信長ぁ!』 のやりとりは、やっぱり鳥肌。
交錯してるのは、刀だけじゃなくて、各々の覚悟と心意気と生き様。


以下、役別に雑感。20、21日の時点の感想。
あ、アンドレバージョンは2007年グローブ座のしか観てないです。
窪寺さんの藤吉郎、まいくろは知らないのです。




足利義昭@
観劇前に、一番不安だったのが実は将軍です。(ごめんなさい)
将軍は、中盤から後半にかけてどんどんキャラが黒くなっていくんです。
役者さんのブログ見たら「麻呂メイク」発言。
えー!? 後半麻呂メイクでどーすんの? ってドキドキだったわけです。

そんで実際。
前半、不遇っぷりで客席の笑いをしっかりゲットしてました。
出てくるだけで客席で笑いが起きてた(笑
さすがに後半はまとう黒オーラで麻呂メイク効果はしっかり打消し。
笑いは起きませんでしたね。
隠し玉の「親父はどうしてる~?」がかなりのニタニタ声で良かったです。
うん、取り越し苦労でした。

前半でも、チョコチョコっと黒さを滲ませてるんですよね。
一回目の観劇のときは物語の中心部ばっかり観てたので気付きませんでした。



長宗我部元親@
今回の長宗我部は肉まんじゃなくてバッタです。
あげくのはてにはカマドウマ扱い。
たしかに身が軽くって青臭い感じがバッタっぽい…かも。
長宗我部・ザ・ヤンキーグラスホッパー・元親と名乗ればちょっとカッコイイ(笑
みんなにアドバイスしてやったのに勝頼に「知ってるよ」と軽くいなされて、
謙信になぐさめられてるのがちょっとカワイイですね。

キャラはそこそこに立ってて衣装も超好みなのに、
使い方勿体ないなーと思ってしまいました。
なんか空回りしてるように見えちゃったんですね。
これは役者さんの技量云々じゃなくて、
私が最近長宗我部メインの舞台(『誰ガタメノ剣』)を観てきたから、
前より長宗我部贔屓になってるだけかな?(笑
戦いのシーンはやっぱり経験あるだけにカッコイイです。

この人の覚悟は結局どこだったんだろう…。
「おまえと戦(や)るの夢見てたんだ!(←勝手に当て字)」とかかな。
なにげに本能寺でシャウトされる彼らの言葉って、
今後の時代の流れになんとなく沿ってるのですね。



上杉謙信@
ほうとう、のシーンちゃんと有りました(笑
シリアスに宝刀掲げるシーンで、
一人申し訳無さそうにしてるのがめちゃくちゃ笑えます。

洋二郎さんは、劇団の『GARNET OPERA』公演で勝頼を演じてた過去があります。
謙信やるって知って、年齢どうするんだろうって思いました。
実年齢より若い役をやることは多々有りましたが、
実年齢より上の役ってなかなか有りませんでしたよね。
そしたら、あのオンジ目線ですよ。
背中も丸い感じで、ちょっと身体にもガタが来てるかな、って感じでね。
でも心はいつまでも現役。

アンドレでは勝頼で泣いたけど、今回は謙信のオヤジ根性に泣きました。
息子を殴れなかった信玄の分まで、勝頼を殴る謙信なのかな。
謙信がどれだけ信玄を認めてたかって話ですよね。
あのシーンは、勝頼と謙信しか舞台に居ないのに、
信玄の人柄までも伝わってきました。

衣装、ちゃんと背中に毘の字が入ってました。ナイス。
『PANDORA'S BY ME』DMと『GARNET OPERA』パンフレットネタになりますが…
詰めるものと言ったらそれしか無いのか(笑



武田勝頼@
姿勢が良ければ良いほどに、胸を張れば張るほどに、
自身の弱音が見え隠れ。今回は髪型普通です。
(ほんと、2007年の勝頼はなんであんな頭だったんだろうなぁ…)
スタイル良いなぁってのが第一印象。無駄な動きあまり無いです。
それだけ、相手に隙を見せない、本心を見せないって事。

怒らせたら怖そう、って空気プンプンです。
怒らせなくてもちょっと怖そうですが。
でも、実は傷つきやすいガラスのハートの持ち主。
馬鹿息子呼ばわりされると傷ついちゃうのだ(笑

死に際が要です。武田騎馬隊、銃弾の雨に散る。
「俺はみつけたぞ! さいごに…」は涙腺刺激ポイントです。


そんな彼の周りをチョロチョロしている真田幸村。
今は武田の人質ですが、
ゆくゆくは天下に名を轟かせたいという野心を持っています。
グローブ幸村は女の子でしたが、今回は男。
ドレメン一内くんが演じてます。
(戯曲本の初演情報だと、最初は男の人みたいですね)
「ギョッ! とする話があるんでしょ?」とヤヤウザな感じで秀吉に詰め寄ってます。
さかなクンそっくりネタ、全開だなぁ。
あのうるさい秀吉にすらうるさがられる、という逸材(笑
エピソードカットのせいで、ラストバトル参戦の唐突感はいなめない…


お市@
所作が美しすぎる。とくにお辞儀。
八重にバシッと逆襲するも、脊髄反射で反撃されたときの複雑な表情に笑。
勝家の「上総」「上総」を聞いて、腕にすがる姿がいじらしい。
それまではにも勝家のことも「すてきな人よ」「いい人よ」と言っていますが、
どこか自分に言い聞かせてる感じでした。
やっと、行き着いたって感じです。

「そばにいて傷つけるくらいなら、会わないほうがいい」って言います。
2007年のときは、まいくろはお市に同情してました。
だから平手打ちするお濃の気持ちがわからなかったのです。
今回は「あのね市さん、ハンパな優しさが一番傷つけるんだよ」って思いました。



八重@
とりあえず秀吉より強いですね(笑
あこがれの光秀にウッキッキーを見られた後の反応が可愛すぎです。
結婚してくださいシーンの反応が、アンドレバージョンとかなり違います。
あの対応は、今回の八重らしい態度です。
こっちの八重は大人ぶってるけど、まだまだ少女くささが残ってて愛らしい。
市との絡みもスッゴイ好きです。
彼女がバツイチって知った時の反応、素直すぎ(笑

立ち止まりかけた秀吉に対して「あなたの、名前でしょ!」って、ところ。
背中を叩く一つ一つの動きに、精一杯の心を込めてます。
後の北政所を髣髴とさせる、母性がちょこっと見えるシーン。
送り出す女にも、覚悟がある。
濃の「いってらっしゃい」と併せて、実感。




家康@
後ろ毛が…ウルフ?
立ち襟衣装なんだから、短髪でもいい気がするけどなぁ。
半蔵とのやりとり、早口かつ情報量多くて大変そうです。
ほととぎすの一句を詠んで、
「どうだ!」って爽やかかつイヤミっぽいきめ顔になるのが笑えます。
勝家、憤死レベル。
秀吉とのししおどしコンビも見られて、嬉しいなぁ。
「バテレン、潰してやるよ」の言い方が重たくて、まさに覚悟って感じ。

家康の忠実な部下、半蔵を演じるのはドレメンの渡部くん。
なんだか渋い声してます。いいよいいよ~。
彼の忍術で信長から逃げるシーン。まさかラインダンスになるとは(笑
ソロで踊る半蔵も見逃せません。いい笑顔過ぎ。



勝家@
初登場、神妙な面持ち → 春の便りを届けつつ自己アピール。
お客さんの心をほぐす大事な役目です。ばっちり。

エピソード…うーん、結構カットされてますね…
素直に好きって言えないで茶化す勝家と、お市のシーンが無いのが残念。
浅井長政を愛し続けてる部分もひっくるめて、お市を愛してるんですね。

結婚式シーン、だいぶ変更されてます。
振られ記念パーティ! と利家と騒いでるところで、
一人になった時に、勝家はフッと素に戻るんです。
「なにやってんだ、俺は…!」って。
自分で自分の情けなさに苛立ってしまう。
優しい人だと皆に言われるけれど、
本当に守ってあげたい人を守れない、この体たらく。
そこをお濃に見られてしまう。慌てておどけて、走り去っていく勝家。
好きなシーンです。
彼にも彼女にも、泣く場所は有るのだけれど、
なかなかに、難しいのです。



前田利家@
基本的にいつもツッコミいれてました。主に勝家に。
穏かな感じですが、火がつくとアツイ男です。
槍でも剣でも戦います。

「あなたは何も知らない!」
お市を見続けてきた勝家、それを見続けてきた利家。
野暮だと自分でも分かってる、だけど勝家さんは…! な気持ちが見えました。

戦国の世を生き延びて、天下人を支え見届ける、という覚悟。
信長は「人に頼るな己でやれ!」と言いましたが、
誰かの支えになることも戦いだと思います。
利家にもでしゃばる資格と実力は有るので、
見守りモードにならないで踏み出して欲しい気持ちはありますが。



ルイス・フロイス@
胡散臭い宣教師です(笑
コンニチハー! ふっろ~いすデェ~ッス! が、やたら耳に残ります。

「人であるあの方との、最後の約束です」
あの方 って信長なんですかね。
天下を取る=雨に独りで打たれる 状態になった彼が悪魔なの?
それとも、本能寺で彼らの覚悟を受け止めるためだけにいる鬼神の状態が悪魔?
2007年の時からずっと、この発言の意図が謎なのです。
これ以降フロイス出番なしだし。どこ行っちゃったのフロイス!



お濃@
わざとなのか自然にそうなったのかよくわかりませんが、
演技がアンドレバージョンと似てるなぁって思いました。
(さすがに完全コピーってほどでもないけど)
彼女の、他の役での演技を観てみないとコレはなんとも言えませんかね。
「ボンボンにはちょっとキツイよ!」からの殺陣が、舞ってるようでキレイ。
ただ、刀の重みを感じられず、それはそれですこし物足りないかも…

「私は、あんたの妻だ!」で信長の襟元にすがりつくところは少女のようでした。
イメージシーンで刀を抱きしめてるのが好きです。
初っ端のイメージシーンでは斬りつけてるのにね。本音と虚勢。

そうそう、幸村の出番が減ったので、
お濃さまはゲームにまったく参加してない感じになっちゃってますね。
提案するけど却下されるところまでは一緒ですが、その後は見届け人状態。
衣装、超好みでした。戦乙女。



煕子@
なんか常に悲痛な呼吸を感じます。「短い命ですから…」とか。
儚い現世を嘆いてるのかな? 死んだ後に極楽浄土行きの教えだから。
佇まいとダンスが好き。

あぁダンスといえば、どの場面だったかな…? たぶん煕子の時じゃなくて。
役者が立ってるまわりにダンサーがバタバタ走ってきて位置につき、
踊り始めるのがやたら面白かったです。
あれ、ダンサー踊りながら登場じゃダメなんですかね。

フードから素顔をさらすところで、
彼女の心許し度が高まっていくのがわかります。
境内に招き入れるあたりの、自分の立場と感情のせめぎ合いが良い。
死に際、だいぶ背中が反るなあ~と思いました。

「おねがいだから、やってくださいな」ってあたりがね。
煕子としての、彼女の覚悟なんでしょうね。
ほんとうに、きれいな人でした。
愛でるように柘榴の花を落とすのが可憐です。



織田信長@
髪の毛長いのが最初は違和感でした(笑
なんとなく長髪=インテリな印象があって、
ガキ大将的な信長の言動と、私の中でなかなかかみ合わず。
後半になっったころに馴染んできました。
まさかあの衣装で蹴りかますとは思わなかったので、新鮮でした。
クライマックスの本能寺の鬼気迫る感じがすっごい良かった。
最期のシーンは非常に素敵です。
是非に及ばず! の後、炎の中でなに言ってるのかいつも確認できない…

前半に「信長は怖い」という布石がもっと欲しかったかな、と思いました。
信長に限ったことじゃないけど…
特に『GARNET OPERA』って作品は、
ドレメンが演じてたからこそわかるセリフ ってのが有ったと思うんです。
信長関係なら「さんざん待たせてる。機嫌は最悪と言っていい」とか、
「殿はいつもこうだ」とか。
説明しなくても 信長=超コワイ が分かるのです。
そりゃ信長を演じてるのが西田さんじゃなくてもセリフに違和感はないので、
普通に観てる分には何の問題も無いんです。
ほんとはね、それが普通。
私が信長に対してなんか足りないと思ったのは、
初登場時点で怖さがいまいち判明してないこと。その部分だけでした。
(史実で信長=怖いもんだってのは常識なんだろうだけど)

最初のシーンの「これより戦国の世を伝えろ(中略)俺が死ぬまでな」が、
信長の真意を解くキーワードだったのかな。



明智光秀@
背がでかい…メイン3人で一番デカイです。
その割りにあんまり大きく見えないのは、若干猫背入ってるからかな?
「光秀さん!」「サル!」のやりとりとか、将軍2度見とかのコミカルな部分は貴重。
売れっ子声優なだけあって、声の演技ってのが良く出来る人だなという印象。
「もちろん…出番だ」の、声の落ち感がイイです。ストンっと笑いどころに持っていく。

けっこう、何考えてるか分かりやすい光秀です。
(アンドレでの予習分もあると思いますが)
煕子との恋。こっちの光秀はわりと積極的な感じがします。
ダンスにも多少参加してたみたいですし。
柘榴だけが見ていた…なダンスシーンで、秘められた感じがいいですね。
あのシーンは触れようと思ったっていうか、思わず触れちゃった、な光秀でした。

「背中を覚えておけ」のところの涙混じりの言い方がジンときました。
勝頼の攻撃を座ったまま受けるシーン、ちょっと先読み気味な切れ者光秀です。



羽柴秀吉@
泥臭さはあまり見られませんが、落ち着きのなさと身軽さがサルっぽい。
戦でシリモチついて、キメきれないところがかわいいです。
とりあえずなんかいつも喋ってる気がします。

やっぱり「けっ、結婚してください!」が良いです。
「礼なんて言うなよ、畜生」シーンがカットされたのが悔やまれます。
その結婚してくださいシーンで、妻の呼び名を「ねね」と決めてた秀吉。
信長が帰蝶を「お濃」と名づけるのとリンクなんでしょうか…
あれは信長の愛情のあらわれだったのかも。
一度も聞かせてもらってないんじゃなく、遠まわしすぎて気付かれなかったのかな。

本能寺で炎の中に消える信長に対しての「殿、殿…」な呼びかけが好きです。
あと、やっぱりラストシーンの晴れやかな笑顔。
ここはグローブ秀吉とクリエ秀吉、どっちも良くて比べられない。
雨を受ける姿に、かなり差が出てますね。
天を見つめて、掌で受け止めてたグローブ秀吉と、
全身でひたすらに受けてたクリエ秀吉。
どっちが良いとか悪いとかじゃなく、各々の性質の違いなのでしょう。
あー、現時点の本命くんが演じる藤吉郎が観たい!

信長に一太刀いれるシーン。舞台奥の障子の向こうに光が見えます。
刹那の瞬間だった、って意味もあるんでしょうけど、
そこに信長は秀吉の覚悟と希望を見たんじゃないかなって思いました。
んで、同時に秀吉は、あの光の中に信長の心を見たんだと思います。
舞台上で二人は別方向を見てるけど、同じ光を浴びた…って感じ。


千秋楽見てきたら、また新たな感想が浮かぶと思うので、そのときはそのときで。
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(画像は7年前に描いたものです)