いまさら? 『機械城奇譚』ネタバレ雑記

2日連続定時で帰れなかった上に、
強行して電機屋行ったのに目当てのものと出会えませんでした。
まいくろです。


さてさて、今月はじめに観てきた少年社中『機械城奇譚』。
ネタバレ全開の雑感を、実に今更ですが書き残しておきます。

前回公演『ファンタスマゴリア』で、今回のタイトルは発表されてました。
『機械城奇譚』か。
なんかハウルっぽいのかな? と記憶にとどめました。
チラシができて、歯車系の画像にキュンと来て。
あらすじ見て、なんとなく「アウターゾーン(マンガ)」系かぁと思っていたのです。

昔、ブログで、
「ロボットにも電気信号以外の温かさがあればイイ」的な発言をしたのですが、
『機械城奇譚』はそういう感じの話でした。
無意識にそういうのを嗅ぎあてたのかな、自分。

ストーリーとしては切ない感じの話。
希望は有るけど、光は…どうなんだろう。
その後の「彼ら」が非常に気になります。


↓ ネタバレ注意!


どこかの街に、その店はあります。
その店で売られている商品は、奇跡を起こす不思議な機械。
ただ、今は壊れているのですが…。

入り口には、一枚の紙が貼りつけてあります。

―この店の名前はアカツキ商会。
―「機械城」それもこの店の名前。戸惑うな。

ある日の夜更け。
店主に呼び出された1人の女性が、機械城に訪れます。

機械城の時計が夜中の12時をつげたその時、
店の機械が人間の姿になり、彼女にこう言いました。
「私たちの中で、一番ステキな機械を決めて!」

どんな夜にも、朝は必ずやってくる。
夜に生きる彼らと、朝を告げる彼の物語。





そういえば、よく「あらすじ」とか言ってますけど、
私が書いてるのって、あらすじっていうか取っ掛かりですね。
まぁいいや。雑感いきます。


さて、劇場に入ると、色みの少ない世界が広がっています。
ほこりをかぶった機械たち。
あちらこちらにメモがベタベタ貼られています。
値札にしては量が多過ぎですね。
さて、どんな意味があるのやら…というところで開演時間です。

始まりは、ラジオのノイズ音。
店に入ってくる女性が店主に話しかけるところから、
物語が展開していきます。

機械城に置いてある機械は、奇跡を起こせる不思議な機械たち。
ただ、現在は壊れていて使えなくなっております。
なんで奇跡が起こせるってわかるのか?
それは、機械たちの自己申告。
夜が来ると、機械たちは人の姿になって動き回り、喋りだすのです。

人間の人生を映画として映し出す映写機。
見た目はおもちゃ。だけど本物の弾が出る銃。
材料を入れなくても、想像した料理を作ってくれるオーブン。
一千万点スコアをだすと、プレイヤーの命が増えるピンボール。
ガソリンがなくても、どこまでも走れるバイク。
勝手にメモをつづってくれる(?)タイプライター。
謎の機械。店長曰く、ボイラー。
時間を自由に操れるタイムマシン、時計。


お客様に自己紹介をしよう! って流れになって、
映写機が、ちょっとグッとくる思い出話をするんですね。
(劇中劇っぽい感じで、他の機械たちがそれぞれの役を演じます)
記憶の病にかかった男が、映写機の最後のご主人サマ。
「過去を失ったということは、未来を失ったと同じ」てなことを言います。
光陰矢のごとし。未来はすぐ現在になって、あっという間に過去になる。
過去になった途端、自分の身体から消えてしまう… と、嘆くのです。

この、ご主人サマ役を劇中劇で演じたのがタイプライター。
普段のタイプライターのあっけらかんな感じから一変、シリアスな表情です。
抜け殻な男に「未来を手にする為に自分を壊してくれ」言う映写機。
機械と人間なんですが、男と男の真剣な眼差しのぶつかり合い。
…ゾクゾクしました。
あと、男と映写機の初めての出会い、映写機の仕草がスマートで好きでした。
「どうぞ、お客サマ」みたいな。


もうひとつの劇中劇。
自己紹介が上手く出来ないピンボールとバイクと銃の為に、
映写機が脚色した映画です。
タイトルはそのまんま『ピンボールと銃とバイクと私』(笑
ピンボール演じるロミオと、女(機械城に来た客)演じるジュリエットが、
子供警察ケンサク君(銃)とともに悪の組織シネシネ団と戦うという、
機械城内の人物全部を巻き込んだ超大作。一昔前の特撮ショーのノリです。
ピンボールたちはピンチになると、
「会場の皆、俺たちに力を分けてくれ!」ってのをやります。
はい、客席をも巻き込みます (゚∀゚;
「会場の皆って誰?」という店長のツッコミが入りますが…誰も聞きません(笑
こっちはほんとにドタバタ。
クールフェイスな時計も、シネシネ爆弾起動装置役で出演です。
シネシネ爆弾のカウントダウンを止める方法は、なんとビンタ(笑
現実に戻った後の時計の動きがちょっとおかしかったです。
とりあえずイイ所は全部ピンボールが持って行ってます。
立ったまま死んだロミオ(ピンボール)…ちょっと格好良かったかも。


店主と女、女と機械、機械と店主のやりとりで、
実は店主が記憶の病(=映写機壊し男)だということが分かるのです。
記憶が、ドンドン失われてしまう病気。
だから忘れないようにあちこちにメモを貼り付けていたのですね。
貼ったのは、もしかしてタイプライターかな。
前半で、店に入ってきた女がメモに何か書いて店主に見せたのですけど、
何が書いてあったのかサッパリ見当がつきませんでした。
台本買ってみたけど、ソコにも特に表記なし…むぅ。

そうそう台本。
二度目の観劇後に、物販コーナーで台本を買ったのです。
(流れを書き残さずとも、コレを保存しておけば良いじゃん って事で)
読むと、どこがアドリブだったのかなってのがなんとなく分かるのです。
あとですね、「ぶるん」「ばるん」「どるん」しか喋れなかったバイクが、
実際は何を言ってたのかが分かる。
こういうのってちょっと好き。
ご主人と、どこまでも一緒に走りたかった。
だからバイクは、どこまでも走れる奇跡のバイクになったのでしょう。


この作品のキャッチフレーズは「それでも、朝はやってくる」。
止まない雨は無い、みたいなポジティブなイメージを受けます。
しかし、この『機械城奇譚』に出てくるモノたちにとっては、
残酷な事実をつきつける言葉だったり。
朝って、基本的に目覚める時。
目覚める事が、必ずしも状況を好転させてくれるとは限らないのかも。

機械城に朝を連れてくるのはタイムマシン、時計です。
見えないものを、見えるようにしてくれる存在。
見えないものは、時間。だけどもうひとつ、「現実」だったのかもしれないなぁ。
そんな時計。実は正体は死神です。死期の迫った店主を迎えに来ました。
彼のセリフ「「死神はみんな、時計の姿をしているんだよ」がヒットでした。
確かに。ヤな言い方をすると、時間が進むごとに人間は死に近づいてるんですよね…
ラストシーン、店主に向かっての「アンタ、馬鹿だよ」が、
一回目に観たときと二回目の時で シャウト→つぶやき に変わってました。
どっちかって言うと、シャウトのほうが好み。
ビジネスライクな時計が、はじめて業務に私情はさんだ感があったので。


銃がね、気になりました。
たぶん、性格的に店内で一番臆病なんだろうなぁ。
攻撃は最大の防御、って感じ。そこがやたら愛らしい。

彼はおもちゃの銃だけど、
頑張って本物の弾が撃てるようになったという努力家。
誰の為に頑張ったか? それは店主のため。
店主が自殺したがってたから、本物になったのだそうです。
だけど劇中で、銃は店主の自殺を止めようとしてるんですよね。
機械らしく、所有者の求めに応じようとして本物になったけど、情がわいちゃった?
その辺がちょっと良くわかんなかったな…

あの朝がきたあと、みんなは、特に銃はどんな顔をしてたんだろう。
それが気になりました。

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