『誰ガタメノ剣』 思い返し日記(ネタバレ)

公共料金の支払いで利用したコンビニにて、
そそられるグミを発見しました。

にくきゅう

イラストも数種類有って、大人買いを誘っています。
いつまでもぷにぷにぷにぷにしてしまって、
なかなか口に入れることができません…。
ねこだいすき。だけどこの包材はチワワ。
まいくろです。


4月の明治座公演『嗚呼、田原坂』の公式サイトポスターが、
正式なものに変わっています。ギンッとした顔の太一君です。
西田さん脚本の第一部ももちろん気になるのですが、
第二部の舞踊ショーも気になってます。
なんてったって初体験ですから。学ぶこともきっと多いはず。


さて、『誰ガタメノ剣』出演者さん達のブログに、
衣装姿の写真が出回ってきた今日この頃。
思い返しながらさ~っくりと書いたのですが、思いのほか長文になりにけり。
なんとなくだけど、この作品また再演する気がします。
っていうか、してほしいです。


↓ ネタバレ注意!

乱暴な言い方をすると、「夏草の賦」の実写版+α 。
てなわけであらすじは省略。

「夏草の賦」で、面白い! っと思った、
茶釜シュートのエピソードから物語が始まった時点で掴みはオッケーです。
ほかにもね、土佐国法100箇条+1のくだり、涙目な元親とか。
元親の人間臭さを浮き彫りにする笑いどころが沢山。
活字ですらふきだしたのに、目の前で展開されたらもう耐え切れません(笑

もちろん、ただの小説の舞台化というわけではなくて。
国民達が元親をどう思ってるか、も随所に挟まれます。
元親配下武将の妻とか。その配下の一領具足衆とか、その妻とか。
これ、会話だけで、誰が誰の妻かってわかるようになってるのがスゴイ。
「あーら、○○さまの奥様」なんて会話は使ってないのに!
ここのあたりはほとんどオリジナル。かしましオバサンたちがとても魅力的です。
もちろん、戦になれば女たちにも色々あります。
その緩急が好き。土佐一丸となって戦う姿を見せてくれます。


オープニングで群舞があって、そこでひとりひとりにスポットライトが当たり、
スクリーンに役名とキャスト名が出るのです。
その時のひとりひとりのポーズと表情が「彼らの生き様」そのもので。
あのシーンでゾクっとしたのは、国親(元親パパ)ですね。
少年姿って事で女優さんが演じてたのですけど、イイ目線でした。
とっているポーズと少年姿とのギャップも、たまらなく目を引きます。


衣装&ヘアメイクも、着物っぽいけど着物じゃない、みたいな斬新な感じで。
長宗我部元親をトップにすえた土佐勢の武将たちは基本コーンロウヘア。
岐阜でメキメキ伸びている織田勢は反社会的パンクロック全開。
信長亡き後に頭角をあらわす豊臣勢は、リズムにのって南国系。

そのなかでも信長&蘭丸はとんでもないですね。
まさにぶっとび信長。口じゃ説明できません。
見たほうが早いです
写真見ただけでは、ぜったい信長と蘭丸だなんて思わないはずです。
傍若無人で型破り、南蛮にかぶれまくってます。
人を蹴り飛ばすか、マイク持ってシャウトしてるのが出番の大部分(笑
それゆえに、本能寺の変での散り様の見事さが際立ちます。
今回の信長は「物語中の信長」というポジションでかなリの上位に躍り出ました。

秀吉はですね。最初は羽柴秀吉なのです。
細い手足でおちゃらけていて、まさに猿。(テナガザルとかアイアイ系)
蘭丸が重用されているのに対して、嫉妬してる様がコミカルで楽しいです。
んで、太閤秀吉になって元親と対峙します。
その時の服装はまさにハデハデ! 
(馬印のひょうたん&兜飾りのデザインを盛り込んでいる様子)
元親を驚愕させた器の大きさも、しっかりと表現してくれます。
おね(秀吉正妻)と茶々(秀吉側室)の衣装も奇抜でした。
インドの女王様か!? 踊り子か!? って。


「夏草の賦」およびこの作品『誰ガタメノ剣』の元親は、
策謀をめぐらす裏で悩んで悩んで塞ぎこんで、ぶっちゃけ細かいことに拘る男です。
思った事を完全に口に出すまでに時間がかかるので、
まわりはヤキモキしてしまいます。
素面でちょっと変な行動をする、ちょっと天然素材な感じ。
本音を引き出すと、子供っぽいところが有ります。
自分が納得できないと、動かない頑固な部分があるみたいです。
役者さんが、何かが降臨したかのように長セリフを喋ってたのが印象深いです。

そんな元親の妻、菜々は、明智光秀の重臣の妹。
好奇心旺盛で、男勝りのお転婆娘。
土佐国主にセクハラされて、茶釜をぱっかーんと蹴っ飛ばしちゃいます。
その後国主の侍女たちに追撃されるも、国主自身を人質にとって脱出(笑
元親の安らぎの場所のひとつ。そして、時に激しい議論を交わす相手でもあります。
侍女たち曰く、菜々はイノシシで、元親は狩人との事。
女優さんの演技が、すっごく好みでした。
開けっぴろげでアクティブな前半の魅力もステキですが、
後半のしっとりとした雰囲気でも、元親の妻としての覚悟とかも魅せてくれてて。
このたび、正式にシアターキューブリックの女優さんになったらしいです。
菜々が正座していて、
そこに当然のようにゴロンと膝枕される元親がメチャメチャ微笑ましかったです。

元親には主だった重臣が3人おります。
弟の香宗我部親泰、槍の使い手の福留隼人、元神主の谷忠澄。

隼人はホントにもうね、超イイです。よどみなく喋るし身は軽い。
天然の元親にツッコミしたり諌めたり振り回されたりと急がしい人。
ラストシーン、元親の姿を見て立ち上がり、表情がパァっと明るくなるのが好き。

親泰は、基本縁の下の力持ちです。
元親にも、その妻の菜々にも振り回されてる。
だけど、だれよりも元親のことを考えて動くのです。
菜々との会話シーンは、いつもちょうどいい距離感で心地よいです。

元親を支えたいが為に、神主から武将になってしまう谷忠澄。
長髪の神主時代よりも短髪の武将時代のほうが、ビジュアルも演技もツボでした。
ぶっ飛び信長を目の当たりにして、
挙動不審になるしかない香宗我部親泰&谷忠澄がイイ感じ。
 1/31訂正:
 台本読み直したら、この場面に居たのは谷忠澄じゃなくて宍喰屋でした。
 キョドる谷は、太閤秀吉のほうでしたね(^-^;

生真面目コンビだからこそ面白い、その対応。
信長の書いた、英語交じりの書状を親泰が兄に見せてるときの、
「もはやコレに意味があるのあるのかどうか」とかも笑えます。


物語は、上巻の真ん中あたりから下巻の真ん中あたりまでってところでしょうか。
下巻を最後(「夏草の賦」は元親の 生涯 が書かれています)まで読みきってしまっていたので、
「どこで終わらせる気なんだ…?」とドキドキしていました。
元親の息子、信親が出てきたのでますますハラハラしていましたが、
悲しいシーンで終わらなくて良かったです。

誰かの幸せは誰かの不幸だから、
完全なるハッピーエンドなんてものはこの世には存在しないのかもしれない。
だからせめて舞台や本などでは、
「自分の視点になってる立場の人」がハッピーエンドであって欲しい。
…と常々思っているので、
悩める策謀家元親の笑顔で終わった『誰ガタメノ剣』は、非常に好みです。



この作品は、完全に物語めあてで観に行ったので、
出演者の名前はさらっと見るだけで、個々の役者さんの下調べをせずに臨みました。
そんでキャスト表見たら、どこかで見たような名前&劇団名がチラホラと。
なんか、誰かの掌の上で踊っている気分になってきましたなぁ(笑

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