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『304』ネタバレ雑感

夜更けにこんばんは。
ちょっと心穏かでないです。

・『ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット』が始まるのに、体重変動が1キロ
・『ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット』が始まるのに、白妖精が納得いくように描けない
・「虎のこ」の次回公演、村岡さん出ないの…?
・実写カイジ

まいくろです。



さて、8/30観劇、9/1千秋楽の『304』ネタバレ感想です。

innerchild主宰の小手氏が客演する、というので知った作品。
サイトに載っていたのは端的過ぎるあらすじでしたが、
アウェー(?)の小手氏というのも観てみたかったし、
その端的さに想像力をかきたてられた、と言っても過言ではなかったり。

ぶっちゃけ、
演出家さんとか作家さんとか、予備知識ゼロでの観劇でした。
観劇感想ブログをウロウロしてたときに、
ああ、見たことあるなぁこの名前… って程度。

回想シーンなし。ドラマティック演出なし。
淡々と、ある日の304号室の出来事を描いています。
まいくろは今まで観たこと無かった、現実オンリーなお芝居です。



↓ ネタバレ注意!




北池袋のとあるアパート、304号室。
この部屋の正式な住民は、秋山(あだ名は「デンパ」)という男です。
デンパは、無線オタクの半ひきこもり。
毎晩、顔も知らない無線仲間と語り合っています。

この304号室では、時々、ある会合が行なわれます。

集まるのは、デンパの高校時代の同級生たち。
元空手部の口下手ゲーム好き、「シロオビ」。
金勘定には自信あり、暇さえあれば漫画を読んでる紅一点、「マンガ」。
常に糖分を摂取しているのは脳への栄養補給? 食いしん坊のお調子者「カロリー」。
あだ名を付け合っているのは仲が良いからという理由ではないのです。
不用意に本名をばらすな、というボスのお達し。
コードネームみたいなものです。

4人の男女は、
デンパの同居人でもあり、チームのボスでもある「マツザキ」から仕事を与えられ、
それをこなすことによって生計を立てています。
マツザキの持ってくる仕事は、どこかアヤシイ仕事ばかり。
ですが、割のいい仕事なので、彼らはそれで生計を立てています。

そんな日々を過ごす彼らに起きた、転機の話。




上演時間はとってもコンパクト。休憩無しの75分です。
しかし、75分に感じませんでした。
それは、前半のコメディタッチから急展開してシリアスに変わる緩急の良さゆえ。


前半は、「今日もアヤシイ仕事をこなそうとする、(社会的には)ダメ人間達」。
304号室に集まった4人が、ボスのマツザキについて語っています。
無愛想、自分の事を語らない、何考えてるかわかんない、などなど。
んで、そこに次の仕事を持ってマツザキが入ってきます。

聞いている限り、マツザキの持ってくる仕事はアヤシイです。
だって、
「ファミレスでダベって、その間に男が書類を持って来たらソレを預かっておく」
「書類は見ないこと」
「これ以上、この仕事についての質問はするな」

とか、

「マダムの世間話に付き合え」
「ただし、そのマダムの素性については聞かない事」
「機嫌を損ねないようにする事」
「これ以上、この仕事についての質問はするな」

とか、

「鞄を指定のロッカーに入れ、その鍵を指定の公衆トイレに隠せ」
「鞄を持っているときに、目立つ行動はしない事」
「鞄の中身は見ない事」
「これ以上、この仕事についての質問はするな」

…とか。

怪しすぎるじゃないですか! ぜったいやばい仕事ですよ!
で、4人もやばい事は分かってるんです。
だけど、やめない。


カロリーは、「ヤバイよね」と冗談っぽく口にして、連帯感を得ようとしています。
シロオビも、今後について色々考えています。最後まで口には出さないんですけど。

デンパは、考えるのを放棄…というか、先延ばしにして無線の世界に逃げてる印象。
彼は学生時代、暴力教師に苛められているところをマツザキに助けてもらいました。
マツザキとの付き合いはこの中で一番長いようです。
だけど、やっぱりマツザキの持って来る仕事に不安は感じてるみたい。

マンガは、
「ヤバイと思うんだったら、アンタたち(この仕事やるの)やめなさいよ」と強気。
彼女は、マツザキの副業(改造携帯電話の売買)の会計も担っています。
「マツザキは、私を(カロリーやシロオビ達よりは)信頼してるはずだ」と、
実は思っているんだろうな~と感じました。
彼女がもしもマツザキに感情を抱いてるとしたら、
女として惚れてるって言うより、庇護愛とかの方向かな。

お笑いシーンも散りばめられています。
小手氏演じる「カロリー」が、主に笑いを誘います。
カロリー、前半はずっとモグモグ食べてました。
まいくろは朝食にプリンを食べてきたので、
カロリーが「プリン、プリン♪」とこだわってる時に、私情でウケてました。

世間話のきっかけで、カロリーがラップを披露します。
某、青色機械人形のテーマソングのパロディです。
「ちょっと お空を飛びたいな♪」
「はい、エムディーエm(以下略)」
カ ロ リ ー あ ぶ な す ぎ る 。



後半は、
「マツザキの暗い過去発覚」
「チーム解散」
「明かされたマツザキの本音」という流れになります。

前述の鞄受け渡しミッションで鞄が先方に届かず行方不明という事態へ。
何を隠そう、鞄受け渡しを失敗に終わらせたのはデンパ。
鞄の中身をこっそり見てしまい、
マツザキにこれ以上堕ちて欲しくないという気持ちから、鞄を持ち帰って来てしまいました。

マツザキの上司にあたる「シイナ」という男が、
304号室に土足で乗り込んでくるところから話はシリアスになります。
暴力シーンもありました。

シイナは、マツザキの異母兄。切っても切れない縁の2人です。
父が死んだ後、シイナに虐待(背中一面に根性焼き)を受けて生きてきたマツザキ。
隠れてお金を稼いで、シイナの元から逃げる…というマツザキの計画がばれてしまい、
怒り心頭のシイナに殴る蹴るの暴行を受けます。
そしてマツザキは、さらに酷い事をされました。
亡き母との唯一の繋がり、へその緒を燃やされてしまうのです。

このあたりから、
カロリー達が恐れている「マツザキ」という男の印象ががらりと変わります。
気に入らない人なら教師でもボコ殴りにしちゃう乱暴者、
威圧的で無愛想で何考えてるかサッパリわからない青年…
という印象だったのが、
けして良好とは言えない環境の中でも逃げず、必死に自力でもがく少年へ。

シイナが去り、マツザキは304号室で大暴れをします。
部屋においてあるものを、投げて投げて投げまくる!
客席最前列にお客さんを座らせなかった理由は、コレだったのですね。
今まで押し殺してきた、マツザキの感情が大爆発です。
自分をとりまく汚い世界への怒り、じゃなくて。
汚い世界の中で、潰れずに生きていく為の力が足りない弱い自分への怒り、かなぁ。


マツザキはシイナに今まで貯めていたお金をすべて奪われ、
カロリーたち4人もシイナに面が割れてしまいました。
304号室の集いは本日を持って解散、という運びになります。
マツザキも、二度とこの場所に来る事は無いでしょう。
ひとり、ひとりと部屋を出て行くメンバー。

シロオビの別れの発言が、マツザキの心に光を落とします。
シロオビは、堅実にお金を稼ぐ社会生活を営み始めていたのです。
「高円寺の『牛丼太郎』でバイトしてるからな」というような言葉を残して去っていきます。

デンパは304号室の正式な住人。マツザキを見送ることになります。
マツザキは最後の最後に、デンパに語ります。
「お前(デンパ)だけなんだ、俺に話しかけてくれたヤツは」

ここで、『304』は終幕。

余韻がすごいのです。
今後の彼らの人生がどっちに転ぶのか、想像しまくりです。

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