『The Tempest』 役別雑感 2


『The Tempest』 役別雑感つづき。

命を大事に思うなら、眠気を払ってご用心。

マーロー、
スロウスキ、ファルトリコ、
マーキュリー、ヘレーネ、クリエッタ。

残り4名は、また後日(^-^;


↓ ネタバレ&長文注意!



>マーロー@加藤靖久さん
クリストファー・マーロー。
劇作家でもあり、役者もこなします。

「お前が殺さなければ、俺が殺していた」
彼の意識はシェイクスピア一直線みたいです。
アンについてはあくまでも、
「シェイクスピアの妻」だから奪ってやろうと思ってたのかなぁ。
アンの気持ちを揺らがせる雰囲気を、時々醸しだしてるような気がするんです。
でもなんかね…タイミングがやたらスマートすぎて。
アンへの愛、って感じじゃない気がしました(´∀`;

ラスト、「一杯飲んでから行くよ」ってなことを言います。
史実では、マーローは酒場の喧嘩に巻き込まれて亡くなってるんです。
だからまいくろは、彼のあの発言を聞いた時に
「あ、彼の天命は尽きちゃってたんだ、淘汰されちゃったんだ」と思いました。

そしたら、なんとなんと。
『The Tempest』でのマーロー、天命じゃなくて人為的なものでした。
(…ってなことを、トークショーで殿が発表したそうです)
犯人? いましたよ、劇中に。

フレースへの「ごきげんよう」を無視られたマーロー。
クールに背を向けますが、にじみ出る、ドロっとした感情が有ります。

今回はハジケた動きがあんまり無い、静かな加藤さん。
想い続けるのは長く、恋に落ちるのは一瞬。
「一秒で?」と食いつくアンの気持ちは、ただのツッコミじゃなかったんだなぁ。



>スロウスキ@杉山健一さん
役者。
田舎から出てきたそうです。
『テンペスト』では、アロンゾーの弟、セバスチャンを演じてます。

スロウスキ。
どこかで聞いた名前だと思ったら、
先日見た『モンスターズ・インク』の緑色の苗字と似てました。(ワゾウスキ)

「ここは笑うところですか?」って、聞いちゃうところがね。
真面目というか…鈍感というか…空気読めてないというか…
うーん、面白いと思ったら笑えばいいと思います(笑

イメージシーンでファルトリコからお金貰ってるんです。
ふつうに、給料かと思ってました。
トークショーの殿曰く、そうじゃなかったそうです。
ラストシーンで、スロウスキはマーローを追って退場。
全く気付かなかったのですが、その時に、ナイフを持っているんだとか。
つまり、酒場の喧嘩は… ってことで。
楽日のあのシーンは、彼ばかり集中して見てしまいました。
持ってた持ってた! たぶん楽日だからだと思うけど、結構主張してた!

杉山さんの役=いい人 の方程式が自分の中で確立されていたのです。
セバスチャンやってる時の、
「君がミラノを手にしたように、私もナポリを頂戴しよう」等の黒いセリフが新鮮でした。
あと、あれですね。
「最高ですね、プロスペロー!(裏声)」。これ、すっごい好き。



>ファルトリコ@八巻正明さん
興行主。いわゆるスポンサー?
昔、「金になるのはシェイクスピア」発言をしていますが、
実際先に芽が出たのはマーローでしたね。
作品の面白さではなく、興行が儲かるかどうかに重点を置いてます。

スロウスキを見つけてきたのは、ファルトリコだそうです。
マーローが、ファルトリコに刺客を雇ってくれるよう頼んだみたい。
興行が成功するまでは、刺客は動かす予定無かったのかな。
ファルトリコにとって、興行さえ上手く成り立てば良いわけですから、
最終的に消すのはシェイクスピアでもマーローでも、どっちでもよかったのかも。
マーローとの同盟が決裂し、
これからシェイクスピアを推していこうとするファルトリコにとって、
ライバルのマーローは邪魔者以外の何者でもなくなってしまいました。

イメージシーンでスロウスキとのやり取り。
スロウスキの腹をペシッとやるのは「このあたりをしっかり狙えよ」って…?

ため息と腹黒の八巻さんです(笑
この作品内で、一番怖いのはこの人でした。



>マーキュリー@岩崎大輔さん
役者。
『テンペスト』ではナポリの王子、ファーディナンドを演じます。
クサイセリフが似合うなぁ。
というか、なんか跪いてるのが似合うんですよね。
髪の毛を葦のようにおっ立てて、
「地獄は空っぽだ、悪魔が総出で攻め寄せてきた!」
って言ってるところとか、恋するため息ついてるのも見たかったなぁ(笑

プライベートではシェイクスピアの友人。
シェイクスピアに、人生変えてもらったそうです。
この辺のエピソードが気になる。
殺人までしようって思えるほどの恩って、なんだったんだろう。
なんとなく、妻関係かな~って思ってます。

まいくろのなかで、岩崎くんは黒イケメンポジションです(笑
戦隊モノでいうと黒。
ただのヒーローじゃない雰囲気があるんですよね。



>ヘレーネ@中川えりかさん
マーローと運命的な出会いを果たし、彼の心を奪った謎多き女性。
正体は、マーキュリーの妻。
そして、シェイクスピアの親友で、共犯者です。
『嵐』でプロスペローを演じたウィルにとって、
ヘレーネとマーキュリーはエーリアルだったのかな。

「おもしろかったです」
マーローへの、このセリフ。二回目のゾクゾク感ったらないですよ。
突きつけられる現実。絶望の底の絶望。

本当の親友なら、シェイクスピアを止めればいいのに、
…って考えは、まったく持ちませんでした。
「色味は暗いけど、悪くはないかも」。
世界は明るい色だけで構成されてるわけじゃないんだ。
ヒントを、そっと耳打ちます。

妙齢の女性役、しなやかに演じるえりかさんです。
マーローに正体がばれてから、
ずっと表情が変わらない冷静顔なのが、よりゾクゾクです。
まるで機械仕掛けのお人形。



>クリエッタ@宮本京佳さん
ある人に雇われた、殺し屋さんです。
ヘレーネを付け狙ってたんだとしたら、
マーキュリーとヘレーネの関係も分かりそうなものですが…。
いや、知ってたからこそ、
イメージシーンで見せてくれたあの表情なのかもしれません。

クリエッタを雇ったのは、アン。
きっと、アンはヘレーネを殺すときの条件をつけたんだと思います。
「マーローの前で、ヘレーネを殺して」って。
ヘレーネが憎いっていうよりも、ヘレーネを愛するマーローが憎いって感じ。
アンにとってヘレーネを殺すのは、目的じゃなくて、手段だったのかな? とか。

「ヘレーネのことはいいのかい? ウィリアム・シェイクスピア?」
仮面をとった後の笑顔がスッゴイのです。コワ美しい。
誰かが「モナリザ」って言ってました。
確かに、確かに。
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(画像は7年前に描いたものです)