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『ククリの空~青ゐ鳥』ネタバレ感想

まいくろです。
4月はなんだか色々とせわしなく、
ブログにも、観劇感想しか書いてなかった気がします。

GWは突発の予定だけ。
旅行とか全然入れてません。ひたすら休むのだ。

そんな4月の29日に観劇してきた、innerchild『ククリの空~青ゐ鳥』。
ネタバレ無しで感想を書こうとすると、

何故か開演10分で号泣した

としか書けません(笑
てなわけで、以下ネタバレ雑記です。


↓ ネタバレ注意!



少女が目覚めた場所は、青い鳥が飛び回る「アヲの世界」。
右も左も分からない少女に、一羽の青い鳥が話しかけます。
「おはよう、ククリ」

縄文古語で「アヲ」とは「狭間」の意。
夢と現の狭間、生と死の狭間。男と女の狭間。
今のククリは「アヲ」の状態だと鳥は語ります。

鳥達が指し示す先には、どこか懐かしい歌を歌う女性。
聞き入っていると、女性の歌声はどんどん涙まじりになっていきます。
「…ごめんね、ごめんね…。やっぱり、ダメだった…」

この女性は誰なんだろう。私のお母さんなのかな?
お母さんならば、私はあの場所に行かなくちゃ!

そんなククリを制止する鳥。
まだ準備が必要、今のククリができるのは「見ていること」だけだ、と。

「見ていることだけ」しか出来ないククリの前で繰り広げられる、
父と母の、遠い遠い記憶の物語。



innerchild、実は特に誰かファンだ! って人がいるって訳じゃなくて。
ただ、彼らの作品を観にいくと必ず癒しがもらえるんです。
そんなわけで、上演のお知らせがあると観にいっています。

今回の作品は、
日本書紀の別伝に一行だけ出てくる「菊理媛(ククリヒメ)」という人物がモチーフ。
イザナギとイザナミの仲たがいを諌めたそうです。
別に古事記とかそういう世界に詳しいわけじゃないんですけど、
何故かオープニングで既にうるうるしてしまいました。
親子関係というテーマを感じてしまったからかな?

今回のテーマには、不妊とか流産とか、そういう要素があります。
明日ぶつかるかもしれない問題だし、
今まさに闘っている人がいる問題。

私はまだ子供を産んだことがありません。
だから、実際に母となった気持ちは理解できないかも。
あくまでも現時点の感想であります。

この世に生まれて、一番最初の関係が親子。
一番不思議な関わりも親子。
親は子を選べない、子も親を選べない。
選んで此処に来た、あなたを選んだ、という証はどこにもないんです。
信じてるだけ。
それだけが唯一の繋がり。
だけど彼や彼女(子)は、彼と彼女(親)の下にあらわれている。
それは事実で真実です。
ならばよくよくの縁があって繋がったその子に、
親は何ができるんだろう。

親になるって事は、世界に一つの人生を生み出すことである。
だから、とっても難しい。
自分にはまだ親になることはできない…と思っていました。


「青ゐ鳥」のヒルコは語っています。
親が子供に「○○な人になってほしい」と願うのは親の都合。
○○な人になった子供を見て幸せなのは親。
親が子にできる事は、子が親になるまでに感じたこと、経験したこと…
つまり「好き」という概念を伝えることだけ。

人はみんな勝手な生き物。
人が相手の幸せを思って何かをすることは、
必ずしも相手の幸せとイコールではない、とも。

このあたりがズバズバ刺さってきました。
昨今の悲しい事件を思い浮かべると、なんとまぁ…
親になる前に(まだ予定は無いけど)、この話を観れて良かったなぁと思います。


innerchildの特徴である、イメージシーン(歩行)。
今回は特に、「輪」とか「流」を感じました。
猿人から原人、原人から新人になっていく過程の絵、教科書に有りますよね。
ああいう感じ。
その中心にいるククリ。
去年の『i/c』では母親役だった役者さんが演じています。
今回は全く違う立場です。発声から、前回と違います。
すっごいカワイイ、無垢な声。

今回の作品は前回、前々回作品に比べて笑いどころが多いです。
劇場内で笑い声が出るシーンがしばしば有りました。
それが、より世界観を身近でリアルにしているような。

ククリが、アヲの世界で種たちと出会うシーン。
これから役割を手にして生まれることになっている命。
ものすっごい飛び跳ねてます。
生命力の躍動感が好き。
種の外側を突き破るくらいのパワー。
動き出すその瞬間にこそ、一番大きな力が必要なんです。
「ひとりオジサンがいたよ?」って正直な感想を述べちゃうククリ。
確かに、主宰の小手さんが「ハッ! ホッ!」って跳び回る様には仰天しました(笑
今まで観たこと無い姿だったもので…。

で、そんな種だったオジサン。
ミチナガって名前なんですが、種のときにルールを破っちゃうんです。
んで、生まれた後の役目を増やされる。
そんな彼は現代世界で医師になってます。
子どもを生む子どもと、生まれてくる子どもを親子にするのが仕事、って言うんです。
それってつまり、「括って」る。


大人は死んだら青山(アヲヤマ)に埋葬。
赤子が死んだら鳥葬。天へ返す。
前回公演『i/c』と一部リンクしてるって感じでした。

innerchild。まだ観たのは、
『(紙の上の)ユグドラシル』と『i/c』と『ククリの空~青ゐ鳥』だけなんですけど。
最終的に伝えたいことは同じなんだろうなって思います。

生きるって事に対する、ものすごくポジティブな意識。

今回はメンタル丸裸で観劇したので、それを真正面に受けてしまいました。


次回公演『星合』は、2010年4月とか。
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