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『ONLY SILVER FISH』ネタバレ感想

「おねえちゃんは、なんでそんなにちっちゃいの?」
「…うーん、あんまり小魚を食べなかったからかな…」
「すききらいしちゃだめだよ!」

保育園児に説教された経験があります。

まいくろです。
小魚食べてたさ! 牛乳だって飲んでたさ!
と、園児にムキになって反論するのは大人な反応ではないので、心の中で思うだけ。


さて、俳協研究生公演 『ONLY SILVER FISH』
観劇感想です。

まいくろは20日(C-Aチーム)を観劇。

一度しか見れなかった事を後悔してます。
だってね、一人一役じゃない人が居るんです。

たとえば20日にエミリーを演じた方は、次の日にはリリィになってます。
20日にラトーヤをやってた方も、他の日アガサをしているという。
ほかにも、ロイがパーカーになったりしてました。
頭切り替え&セリフ覚えるの大変そうです。
でも、ぜんぜんそういう気配は感じませんでした。みんなスゴイ!

以下、役別雑感のようなネタバレ感想。


↓ ネタバレ注意!





気になる展開ですが、やっぱり同じでした。
細かいところは多少スピードアップされてる感があるのですが、
観劇前に戯曲を読んだりDVDを見ていかなかったため、
はっきりと、どこが…とは言えない(^-^;


マシュー、ほんと良かったです。
恋人入れ替わりドタバタ劇、プラスおばあさまでヘトヘトです(笑
まいくろ、展開分かっちゃってるわけです。
登場時から、この穏かそうな人が…とワクワクが止められない(^-^;
「ならどうして」「許せないんだ」等、二重の意味をもつ言葉を言うときは、
エミリーの顔を直視できなかったマシュー。
「居るんでしょ? 出てきなさい」と促されて登場する所から、笑ってます。
そしてあの展開。
でも、実はエミリーを見てないのだ。周りを見てないのだ。
なにもかも壊れ、まわりを傷つけ、自分も傷つくだけだって、
分かっているのに、ぶちまけてしまう。弱さをはらんだ笑顔が哀しいです。

ラストシーン「ねぇ、振り返ってよ…」の水槽の使い方に心が震えました。
みっともない愛し方しかできないマシュー。
またここで会えるとは思ってなかったので、感激もひとしお。


エミリーは普通に女の子女の子してて、マシューといい雰囲気。
ロイが女遊びやめる宣言したときに、顔がこわばってたような…
なんとなく、このエミリーさんはあの件に関して積極的だというイメージがありました。
「ほんとかなぁ?」の辺りとかでふと、ね。
ボレロがなんとなくウロコっぽい編み模様で、
さらにマーメイドラインのワンピースでしたので、なんか人魚みたい。


アガサはしゃべり方が本当におばあちゃんくさくて、ステキでした。
登場した時の笑いが、なにやら薄ら怖かったり(笑
「彼女には演技してもらった」のあたり、
表情が急にしおらしくなってるところも良かったです。
アガサは、ひとりで部屋を見回すシーンがあるんです。
そこのところの目つきが、ちゃんと考えてる目でした。
「折角こんな格好してるんだから」って、スカートをピラッと広げた姿が、かわゆい。


ロイは見たまま明らかに遊び人というか…ハーレー乗り回してそうな感じでした。
話術で女の子を丸め込み(?)、
女の子の方から誘ってくるように仕向ける策士なロイじゃなく、
肩をグイッと引き寄せてそのままデートに連れて行っちゃう感じのロイ。
(ちょっと強引なところがかっこいい! 的な…)
でも「俺がついてるから」って抱きしめる時は、なんか純情な感じがしました。
あの時が、ロイが「一人にきめた」本当の一瞬だったのかな。


ロジャーはね、凄く新しかったです。
七三分けで眉太で、(失礼ながら)出落ちキャラかと思ってしまいました。
全身から「スマート主義だけど、あきらかにスマートでない」を醸し出しておりました。
でも仕事モードのロジャーは背筋もピンとして書類の扱いも無駄なく、
そして生真面目90度おじぎ。
サマーソンと、奥のほうでさりげな~くお辞儀しあってました。
微妙なぎこちなさが…うーん、スマートでない(笑


ケビン&サマーソンの「すいませ~ん」コントも健在です。
このタイミングが絶妙ですよねぇ。何回見ても面白い。

サマーソン。本当に難しい役どころなんです。
影、薄くなくちゃダメ。でも、薄すぎてもダメ。
情けない男じゃなくちゃダメ、でも、切れ者なところも欲しい。
そういうところ、ちゃんと喰らいついてました。
やや猫背で申し訳なさげに立ってるところがちょっとかわいいです。


ケビン、ダメ兄貴全開。
初っ端の勘違い暴走っぷりと抱擁っぷりが…
ロイが物凄い勢いでタジタジしてました。あのロイがですよ?(笑
洋服もね、
手持ちがあんまり無いけど、それから一番イイのみつくろってきたぜ!
って感じの、機能主義。
「きみは、狂ってる」。言い聞かせるようにゆっくりと、強く言い切りました。
兄としてできる事。


セシルは、今日はパーティだからスカートはいてるけど、
普段はズボン派なんだろうなあ~って感じの気風の良さ。
ラトーヤに恋人入れ違いな現状を伝えて説得したり、
密かに外の状況を確認したりと、影の功労者。
けっこうね、コロコロ表情変えてたんです。
知的さよりサバサバ感が強い、姉御なセシルさんです。


リッキーは、なにはなくとも、どんでん返しのところでしょう。
ここは普段とのギャップが有ればあるほど効果的。
今までややウザだった印象を一気に塗りかえます。
サイコっぽい感じはあまり無く、こちらは怜悧な感じでした。
婚約パーティのご歓談タイムで、あこがれのアガサ様に寄っていくウキウキ顔、
作家っていうよりファンの顔でしたねぇ。さすが、自称一番のファン。


リリィは、天秤の話をかみしめる様に語っていたのが印象的です。
勝手に、マシューより年上なんだろうなと想像。
マシューの愛しかたそのものは、昔からそうだったんでしょうが、
リリィが消えたことでより強くなっちゃったのかもしれない…と思います。
このタイミングで現れたリリィという存在は、
最後のストッパーになりえるし、逆に悲劇のスイッチになる可能性もあるわけで。


ラトーヤは金髪で、スリットずばんのタイトスカート。いけてます。
ロイに疑惑を抱いたきっかけのシーン、ちゃんと一瞬考えてますね。
「あなたの孤独を、人に押し付けないで」に至るまでの彼女の表情変化を、
マシューとエミリーばっかり見てて見逃してしまったことが悔しい。
マシューを怒るときの表情がすごく良くて、
あのビンタ場面は誰を見ればいいのか目移りしてしました。

生きている以上、人には誰だって「ひとり」という瞬間があること。
そこは自分で認めておかなくちゃならないと思います。
ラトーヤやリリィは、その孤独を疎まずに「ひとりの自分」があるを認めて生きていた。
マシュー(と、エミリーもかな)は、ひとりである事をおそれてました。
水槽の中のオンリーシルバーフィッシュも、「ひとり」だったのに。
そうそう、アガサがお魚を連れてきた時、水槽が一瞬キラッと光るんです。
きれいな鱗に反射したんです。効果的な演出でした。


役者いじりに近いと思われる、
「小粒(徳さん)」「肉好き&国産(伊藤くん)」「ひょろ長い(岩崎くん)」という表現も、
パーカーパーカー♪ なギャグもそのままでした。
ケビンは背が高く、リッキーはむしろヤセ体型だったので、
うーん、そこだけ、ちょっと違和感があったかな…

でもパーカーは本当にひょろ長かったです。
色々な人に「ひょろ長い」と言われて、
そのたびに固まったり、愕然としたり、最後は笑うしかねーよって反応(笑
やっぱりパーカーは魚とセット、って感じでした。
いい感じに年齢不詳だし。

で、謎なのが、途中で行方不明になった未発表原稿。
無くなる直前は、原稿用紙に書かれたものを綴じただけ、な体裁だったんです。
それがラストシーンでパーカーが出してきたものは製本されてたみたい。
あれ? なんで? って思いました。


演じる人が変われば、そして演出が変われば、
当然、空気も登場人物も、観てきたまいくろが考えることも違ってきます。
いつかの時間いつかの場所で出会った人たち。
それとよく似ているようで全く似ていない、ここだけの『ONLY SILVER FISH』でした。

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(画像は7年前に描いたものです)


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