『どれい狩り』自分のツイートまとめ

やばいよ、もう6月中盤なのにまだ4月のまとめしてる。
まいくろです。
日々バタバタしてるけど観劇はできてます。

(先日、冠婚葬祭の
 「葬」じゃないもので飛び込みが起きるという衝撃案件で
 一部の観劇キャンセルになったけどね…)


はい、3月30日(マチネ)と4月2日(ソワレ)で2回観劇したのが
さんらん『どれい狩り』。

推しメン音野くんが出演なので2回です(笑
ちょうど、座席も逆L字型の二面客席だったので、
同時期に他の舞台がかぶってなければもう1回行ったかもしれない。


安倍公房の舞台作品、過去に『友達』を観たことがあって。
「人間関係の距離感の常識」を塗り替える存在が出てくる話でした。
そのとき、作品としては難しくないんだけど
結構演出が感覚的寄りだったので
総合的に「安倍公房は難しい」という印象を持ちました。

で、今回『どれい狩り』観ることになりまして。
だいぶ昔の戯曲なので、前もって読んで行こうと思ってたんですよね。
そしたら、簡単に手に入るほうは
上演される初演バージョン(1955年版)じゃなくて、
設定や結末がだいぶ変更になってる再演バージョン(1967年版)で。
まぁそれでもそんなに大きな違いはないだろうと思ってたんですが
 全 然 違 っ た ! ! ! ! (笑



↓ 以下、ネタバレ感想と自ツイートまとめ (※ は追記)



もうほとんど別作品だよってくらい違ってたんですが、
読んでいった戯曲と一番違いが大きかった&私が一番衝撃的だったのが
「閣下の娘(よしこ)」の立ち位置。
もうこれぶっちゃけ私の苦手要素なやつだよー! ってところ。

えっと、閣下のパパが閣下の奥さんとデキちゃってその子ががよしこちゃんで、
閣下は対外的にはよしこちゃんを娘ってことにして婚約者もあてがってるんだけど
実際は籍の上では婚約者と結婚させて閣下とよしこちゃんが夫婦になろう! みたいな。

作中でもよしこちゃんが「腹違いの兄妹」って言ってて、
ホントだよ奥さん寝取られたってのもあるけど
端的に言えばそれだよ! って感じで。
もう、ぎょえーっとなりました(笑

ただ救いだったのが、初見の日に観劇友さんが一緒に観劇してたので
「クールになれ、まいくろ」スイッチがオンだったのと、
閣下役の俳優さんが、設定のおぞましさ(←私の感覚だとコレ)をぶっ飛ばすくらいに
よしこちゃんを口説くのに必死で必死で汗びっしょりで、
まじめすぎてコミカル…というか…もはや哀れで笑えてしまうというか…
そんな感じの演技だったのと。
そういうわけで、終演後は「あーっ面白かった!」と思えました。
自分も、昔よりも「設定が地雷でも即シャットアウト」って感じにならなくなったなぁ。


音野くんは「飼育係」役。
作中では「藤野」と呼ばれています。
設定として閣下と同窓生(まあ同じ歳でなかったとしても同年代)という設定で。
ただ、お金持ちの家の閣下と苦学生ぎみの藤野ということや、
作中いろいろ語られる負い目みたいなところなどが影響して
役者の実年齢云々とは関係なく、姿勢や表情の温度など藤野の方がくたびれてる印象。
「若くないってどういうことか…」という実感のこもった言葉が好きでした。
あーこりゃ音野くんがやる役だわぁって思ったりして。

若い時ってエネルギーあふれてるけど知識や先立つものや経験が足りなくて、
それらが十分に蓄えられることになると、
こんどは実行するエネルギーや勇気が足りなくて。
そしてなにより、
経験が増えると同時に捨てられなものが多くなっているんですね。
それが足踏みやしり込みをさせてしまう。

自分もこれからそういう時期に足を踏み入れるので、
色々と思うところがありました。


-----以下自ツイートまとめ (※ は追記)-----


ウェー。(※ 終演直後はもうこれ言うしかない・笑)

『どれい狩り』超笑った…!

さんらん『どれい狩り』休憩ありの2時間10分。
休憩が入って時計を見たら開始からジャスト1時間。
えっ! もうそんな経ったの? って思うくらいに引き込まれた。
緊迫してるのに笑えちゃうし、笑えるシーンなのに切なくて。
真実は作れるし、言葉は人間が作り出した最高の発明で禁断の実だと思った。

音野くんはこのビルで何度動物の世話(する役)をしているんだろうなぁ…(笑) 
特に豚の世話はお手のものです。 
突然の注目あびと緊迫してるのに謎のコント感。
列の多い側の席が初見にはいいんだろうけど、私は横側から観たくなる顔があった。

『どれい狩り』はどの役が好きでどの役が嫌いか、
最後まで見て誰がまともかっていうのが観た人によってわかれそうで、
それによって回答者の本質を暴かれる心理ゲームみたいな感じ。
(というのを同行者と語っているなう)

他人から呪いをかけられてる人(※太郎ちゃんなど)とか、
自分で自分に呪いをかけてる人(※藤野さんなど)とかのいる芝居だった。
もうひとつ踏み込んで形を変えれば祝福になるのにね。
あるいはその全てを捨て去るか。

アクトエリアに出てきた瞬間に立ち方とか喋り方とかで
その役の年齢とか育ちとか
パッと見でなんとなく感じさせるのを何度となく実感すると、
ほんと役者ってこわいしこの人には金と時間かけていいって思う。

『どれい狩り』で好きなのは二組の夫婦。
特に両方の奥さんのほう。
あとたろーちゃんも結構好きだな。
なんというか…知恵と知性は全く違う物なんだなって思った。
すけこましも好き。「(ピー)が(ピー)だからだ!」ってところの周辺好き。
(※ 同窓の閣下が裕福でコネがある的な意味なんだけど、
 それを違う言い方で行ったんだよな。あいつがお偉いさんの息子だから、みたいな感じ)

なににとらわれてるかハッキリしてる、同窓の柱がイイ感じ。
現代っぽいアレンジを入れてた感じはなかったのに、
すぐに持ち帰れる話だったのも面白かった。
人間は何十年経とうが変わらないものなのね…

ひとかりしたあとの嫌いなキャラは先日の同行者と同じ。
理由は同行者とはちょっと違うけど。
まぁ同族嫌悪に近いんだろーな、というところ。
2回目観ると印象変わることあるので、まだ言い切らないでおきたい。
(※ 怒り方が自分と似てるので女中さん苦手でした…)


-----2回目観劇-----

これねー、実は前半個人的にかなり生理的にヤなところ(※前述)があるんだよね。
でも話が面白いからそこは流してる(設定的には流せない)。
閣下は、最初の収録シーンですでに汗びっしょりです。

人を疑う口調が似合いすぎる飼育員案件

まぁこの時代の動物はこういう扱いよね。ウェー。
(くず野菜のスープとか雑巾絞った水飲ますとか)

さんらん『どれい狩り』2回め観劇にして千秋楽。
横から観たら、此方でもみんな要所要所イイ表情してる。
「若くないってことがどんなことか」とか
「役に立つからウェーは【いる】」とか、時代を問わない名言揃いだった。
みんな、自分に都合がいい事しか言ってほしくないし、それしか聞きたくないのね。

肉体的若さって時間には勝てないんだけど、
精神的な若々しさってのは取り戻せる…自信が後押しするのかな。
『どれい狩り』閣下、
檻に指先を当てながらのプロポーズ「トレンディドラマか!」って思った。
同窓なのに諦めが勝って抜け殻な藤野の老けっぷり、ラストにやっと若返り。
(でもおいていかれる)

今回の『どれい狩り』前半に私が感じる「生理的な気持ち悪さ」っていうのは
「父親」と「男」が入り交じってるからなんだよね。
2回めでやっと、この人は最初から男として見てて、
こっちは父親として見てたのかと気づけた。
お嬢さんが「おかあさん」じゃなく「私を生んだ人」って言うのもなんか印象的。
(※言葉と真実のねじれがある環境で生きてるから
 彼女はあえて「おかあさん」ではなく事実に即した「私を生んだ人」と言ったんだろう)

飼育員にして獣医(実は免許剥奪済で前科者)のすけこまし、フジノさんの
男一匹育児奮闘記~北海道編~ください。
…というのは冗談だけれども。
「二人三脚でやって来た」って閣下に言われたときの不平等条約感を漂わせる薄笑顔とか、
ほんと音野くんのやるあぁいう自分で自分に鎖つけてる役、好きだな。

「もう泡だよ!」の癇癪玉ウェー奥さんと、なんのかんので奥さんを守るウェー旦那と、
色気を振り撒くモンロー系で実は旦那を操縦してるのはこの人? な大臣夫人と、
道化なのかと思ったら持てる者の余裕なんだって教えてくれた大臣がやっぱり好きだった。
私は冒険家がマトモだなって思った(終盤)。

必死に生きれば生きるほど、
その必死さがわからない別世界の人には、それが滑稽にうつってしまうのだなぁ。 
みくお

肩書きのどれい、理想の自分という幻のどれい、権威のどれい、物欲のどれい…
狩られてる感じはしなかったけど、どれいはいっぱいいた。
ラストの「全員、無力化して!」が狩りなのかな。
カオスシーンで警察隊員を説教してる夫人を見つけて、笑ってしまった。
あとはずっとよしこよしこっておじさんの声が

檻をはさんで二人のおじさんがおいおい泣いてて
檻のなかでは美人のお嬢さんが虚ろな目で「ウェー…」って言ってるシーンは
切ないけどやっぱりシュール

『どれい狩り』ラストのドタバタシーン、
ものすごい勢いで動物園側に逃げていく人がいて
「えっ、いまの誰!?」と思った瞬間に
外にいたらしき警察隊員に返り討ちにされて、
漫画みたいに冒険家(※探検家)が広間に転がり込んできた。
あれも面白かった。
(命かかってるから冒険家〈※探検家〉さん的には笑えないんだけど)

「いま『うわ』って」
 「若くないって事がどういう事なのか」
「風呂に入れるの苦労したっけな」
 「お前は綺麗だよ」
「撃ってみろ!! なんにもできない弱虫の癖に!!」
 「お前のせいだ!! …いや、俺のせいだ…」
「俺もいくよ…よしこ、よしこおぉぉ」 うろおぼえフジノ語録(順不同)

見目は綺麗だけど生まれた経緯がお外には言えなくて、
対外的に父親になってる人が自分をお嫁さんにしようとしてて…
嘘の言葉まみれのあの環境じゃあ、
お嬢さんも、言葉も身分も全て捨てたくもなるわな。
2回目観劇時お嬢さんがフジノに抱きついた瞬間
「そのまま抱えて逃げろスケコマシ!」って思った

(千秋楽ではロクデナシでしたが作中でフジノはスケコマシ呼ばわりされてました。
 なんせ閣下の嫁を連れて逃げたからね…)

フジノ、お嬢さんのママが好きで、
狂った家から連れ出したけど娘残してママ死んじゃって(死因は謎)、
それも自分の責任だ…的な気持ちでいそう。
連れ戻されて、精神的にアカン状態でも
まだ娘は死ぬより生きてるんだからマシ、的なメンタル。
助けられないけど離れることもできずな弱さを抱えて飼育員。

「動物磁気倶楽部」で管理してる動物の世話で中腰姿勢が多いからか、
卑屈なメンタルからか基本的に猫背。
休憩あけの忍び足シーンでヤスをひっぱたく動きがやたらダイナミックなのが妙に可笑しい
 #フジノトークに火がついた

「指示系統を忘れるな!」な閣下の
太郎ちゃんへの「お前は馬鹿なんだから」が、
最後はもはや
「お前だけは馬鹿であってくれ私の思うとおりの事だけやってくれ」という、
すがる言葉に聞こえてくるよね


-----
【脚本】安倍公房
【演出】尾崎太郎さん


閣下@逢川大樹さん
娘(よしこ)@央花さん

飼育係(藤野)@音野暁くん

秘書(タロウ・娘の婚約者)@野口聡人さん

探検家(ウエーを売り込む人)@尾﨑彰雄さん

ウエーの男@永野和宏さん
ウエーの女(トミエ・女中の姉)@木村佐都美さん

運転手(ヤス)@大塚康貴さん
女中(ハナエ)@真保栄千草さん

大臣@若林正さん
大臣夫人@モイラさん


放送局員(マイク)@由川悠紀子さん
放送局員(カメラ)@青木文太朗さん

警察隊長@福田侑香さん


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(画像は7年前に描いたものです)