スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

643ノゲッツー『希望のゆくえ』

2月17日のソワレは
下北沢の駅から出てすぐ前の建物、OFFOFFシアター。

643ノゲッツー『希望のゆくえ』を観ました。

昨年のゴールデンウィークに『慙愧』を観まして、
そのあとロデオ★座★本公演で脚本演出作を観まして。

そちらは両方とも一見コメディ調の話だったのですが、
一人一人の事情はシリアスだったりして、
「実はダークな題材も扱ったりする団体だ」という情報もゲットしていたので
そういう系統も観れたらいいなぁ…なんて思いながら今回の観劇。

上演時間が75分、と聞いて、
「おや、今回もコメディ調なのかな?」と。
でも、流れてくる、ひとさまの感想ツイートを見るとコメディとは思えないけど…
そんなわけで、ドキドキしながら劇場へ。

赤一色の鳥カゴのような、ちょっと不気味な舞台セットでしたが、
物語は定時制高校の話。


↓ 以下、ネタバレな感想と、ツイートまとめ。

あのね、どシリアスでした。

いじめた子といじめられた子のビフォアー&アフターや、
家族間の問題とか、
「定時制に家族が通っていること」についての発言とか、
預金残高とか…(笑)
自分のすぐ隣にありそうな
「怖さ」「暗さ」「激しさ」等が描かれていました。

目をそらしたい気持ちもあり、でも行く末は見たいし。
呼吸もかなり少なくなってたんじゃないかなぁ…
作中、過呼吸を起こした青年を介抱するシーン、
一緒に深呼吸してた自分がいましたもの(笑


あのセットは、
「生き方が狭まって(自分で狭めて)る」の象徴だったのかなぁ。
同時に「そこを出たらどこにでも行ける」の象徴でもあったかな。

そのほかにも作中でいろんな役割を果たすために、
あぁいう概念的なセットにしたのかな。


私ね、映画やテレビ番組を観るとき、
客席(茶の間)は「安全圏」だと思ってます。
ただ、演劇は必ずしもそうじゃないんだよな、と。

目の前に、リアルタイムでナマの人間がいるというのは、
境界線を曖昧にします。

いわゆる「客いじり」が私にとってその最たるものですが、
今回思い知った境界線越えは、そういうのじゃなくて。

いじめっ子だった河西くん、
悪ノリが過ぎて彼自身もクラスメイトから疎まれることに。
「オマエラだって一緒に楽しんでたろうが!」って、
無視するクラスメイトに向けて主張するとき、
河西くんの顔と目は完全に客席を向いてます。

客席とアクトエリアは前出の「鳥かごセット」で仕切られていて、
その向こうからの恫喝でしたが、
彼は、完全に境界線を越えてきました。

あのシーンの間、鳥かごセットは
「クラスメイト(私達)が河西くんひとりをぶちこんだ檻」
なんだな、と感じました。

ほぼ常に鳴っている心音のようなドクンドクンって音も、
境界線を曖昧にしました。
舞台の音なのか、自分の心音なのか、わからなくなっていく。

個人的に「オチだけ妙にふわっと優しいな」と思ったのですが、
諸々がリアルで怖かったから、
あれくらい優しいほうがいいのか…なんて思ったりして。


ーーーーー以下、ツイートまとめ(※ は追記)ーーーーー

バイプレイヤーズまでに余裕で帰れる嬉しい上演時間75分。
(しかし観劇後に頭パーンして気持ちに余裕がなければ、帰れても見れない)

643ノゲッツー『希望のゆくえ』
75分となめてると痛いめに遭う系の、心に突き刺さるシリアス芝居。
思い当たる感情や景色、常駐音と絶望光の効果が素晴らしくて息が止まる。
これって設定そのまま演出次第でコメディにもなりそうで、
そう思うとさらに刺さる。
面白かった。日曜までOFFOFFで。

(※「常駐音」は上にも記載した心音)

(※「絶望光」は周り全部真っ暗で、
 座ってる一人だけがぼうっと浮かんで見えるような照明効果に対する私の造語)

あんだけの出来事があってホントに75分しか経ってなくて、それが怖かった(笑)
だって沈黙とかそういう「間」みたいのもしっかりあったんだもの。
ハイスピード劇っていう感じじゃないのに、でもわりと盛りだくさんだったのに。
そして定時制高校っていう設定がうまい。

「いろんな状況に生きるいろんな年代の人が
 理由はあれどひとつのゴールに向かっている状況」っていう。
教師と生徒の距離感も子供と大人じゃなくて。
「先生」より「教師」で。
定時制の学校については詳しくないので語弊があったらゴメンナサイだけど
この「一筋縄でない」感。

一般的な高校生よりも、各々に「語られない人生」があって、
みんな「オトナ」だからあえてほじくらないようにしてる。
それがちょいちょいシャベルでツンツンされる感じで。
特に、担任さんの(ピー)はどうしてなのか超気になった。

(※ 担任教師の預金残高が3万とかだった。
 彼女の私生活気になる…観劇趣味とか?笑)

いや、どの年代の子にも「他人に語れない人生」はあると思うよ? 
でも老若男女なあの環境でクラスメイトの話を聞いたとき、
単純に自分に置き換えるにはちょっと困難かもねって意味で
「一筋縄じゃない」って思ったの

『安穏目吐露濃霧』の初代ヒバゴンの印象が強い
斉藤恵太くんが演技してるの観るのは久々だなぁ。
えぇと『マリー・ボドニック』以来…? 
初っぱなからオーラ出してきてて、すごくドキドキしました…
えっやだ超イイオトコになってるじゃんやだ…(やじゃないです)

(※松岡くんは常識人だと思ってたら
 「殴られる千葉さんがかわいくて」みたいな
 発言をかまして衝撃。ジム通いしてるのも、もしや…趣味と実益?)

マチネもソワレも…いやもうずっと前から。
そこに役者やモノ、音や光を配置するのって、
造り手側は意図的に(本能的な感性も含む)やってて、
でも観てるこっちの脳が即ダイレクトにその「効果」を理解できる訳じゃなくて、
そういうのが観劇中ジワジワ積み重なってある瞬間爆発するの(後日でも)楽しい。


ーーーーーーーーーー

河西大介(元いじめっこ・追いかけ入学)@山田慎也さん

出口景(元いじめられっこ・過呼吸)@奈良崎悠記さん

松岡徹(ジムでバイト・潜在S)@斉藤恵太くん

千葉彩(実は病気・出口くんが好き)@小宮春乃さん

倉島一昭(婿養子・計画的)@ふじおかいさおさん

高瀬しずか(教師・預金残高極少)@斉藤優紀さん

倉島桃(倉さんの妻・金で解決型)@道田里羽さん

千葉なるみ(彩ちゃんの姉・出口くんにお礼)@武富千佳さん

スポンサーサイト

Comment

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://maikuro96.blog90.fc2.com/tb.php/1165-383ff498

«  | HOME |  »

最近の記事


カテゴリー


リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索


プロフィール

まいくろ

Author:まいくろ
ついったー:maikuro9696
(画像は7年前に描いたものです)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。