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護送撃団方式『SUBLIMATION ー水の記憶ー』

花粉症の症状が完全に出始めました。

鼻炎薬は睡魔も呼ぶのでタイミングだいじ。
まいくろです。

今回は2月17日マチネの
護送撃団方式『SUBLIMATION ー水の記憶ー』の話。

この団体の本公演を観るのは、これが3作目です。
主宰の關根さんが客演していたお芝居を観て、
あ、この人のお芝居いいなぁ…ということで
ホームにも行ってみました的な始まり。


公演ごとに脚本・演出家にオファーするそうで、
今回の作・演出は福地慎太郎さん。
My little Shineの旗揚げ公演『青春ガチャン』の
作・演出をされていた方。
そのあと『山茶花』で演出をされていました。
役者としても活動しているそうなのですが、それはまだ未見。
(来月あたりに観れそうです)

上演時間は2時間。
「九龍城×スチームパンク」というコンセプトだったそうで。

今回の劇場は前回公演と同じく
大塚の萬劇場(キャパ約130人)だったのですが、
けして広くない舞台上に結構な量の装置がおいてあって、
ところどころ錆び付いたり汚れたり
歪みや軋んでいたりなどの表現も細かい出来でした。

この団体は開場中、舞台セットの撮影&SNS拡散OKなので
団体名や公演名などで検索したらネット上で見られるかと。

開場時間から主宰の關根さんが案内&諸注意をまじえながら
作品世界に連れて行くべく、色々おしゃべりしていました。

で、その舞台セット。
場面転換で動くんですね。
もちろん動かすのは人力なのですが。

スペースゼロ(キャパ約580人)などではよく見るしかけですが
この規模で九龍城のごちゃごちゃ感を出しつつ
クラブになったりビル屋上になったりする大がかりなセットは、
あまりお目にかかったことなかったので面白かったです。

見上げた先の天井ライトの付近にも
錆び付いたパイプがしつらえてあって、
後方席の視界も考慮してるんだなと思いました。


「九龍城」は実在の場所で、
3ヘクタールの敷地に5万人の人間がひしめき、
消防法の概念もなく、上へ上へと増築をしていったそうな。
建物の上空すれすれを、
飛行機が飛んでいるような環境だったそうです。

『SUBLIMATION ー水の記憶ー』は、
政府によってこの九龍城が解体されようとしている時期の話。
解体される前に、
この曖昧な環境、そこに生きた人がいた証を
点と線でできた地図としてきっちり残そうと試みた青年
「山野広志」と、
九龍城に住む「曖昧」を愛する女性「ルー・ウェンヤン」。
ふたりの出会いによって揺り起こされた
「曖昧」に埋もれてしまった愛の話。


↓ 以下、ネタバレ感想ちょっぴりとツイートまとめ。

ぶっちゃけ、今まで観てきた護送作品の中で一番好みでした。


なんというか…
ほぼ毎作品ここの団体のヒロインは
思考がマイノリティというか…イカレテル感じがあって好き(笑
いや、彼女たちは彼女たちなりのルールで動いてるのですが。

今回の作品、ウェンヤンちゃんの愛情の形や
彼女の「先生」の行動について
「…わかるかも」と思っちゃったんですよね。
思考は理解できないけど、私もそうするかもしれない、と。
それが自分自身から湧いたのか、
彼女たちに「あてられて」しまったのか…
それが自分でも判断付かない。
その状況を楽しく思ってしまったのです。


ーーーーー以下、ツイートまとめ(※は追記)ーーーーー


護送撃団方式のお芝居観てきた。2時間。
今まで団体の何作か観たが、今回のが一番自分好みだった。
作・演出が変わっても共通してる、このざらついた世界観と人心のつくる後味の悪さ。
開演前の舞台装置は撮り放題。
大塚北口、萬劇場の段差始まり席と舞台との距離感…全面的に愛してる。

護送撃団方式の良さは
「作品が始まる前からの劇場の雰囲気づくり」にもあって、
主宰の關根さんは開場からずっと会場内で案内してるし
スタッフも「ご来場」とは言わず世界観にあった挨拶してくる。
そして開演直前も現実世界と作品世界のすりあわせをして、
ストーリー仕立てで見事に舞台上から消えた。

【※ 九龍城のある地域へ向かう飛行機、という設定のようで
 「御搭乗ありがとうございます」という挨拶。
 關根さんは開演=離陸5分前くらいのアナウンスの際に
 「スチームフォン(携帯電話の意)を切ってね!」など呼びかけつつ
 急いでトイレに行きたい客(本役の「山野」だったかは不明)として客席から退場】

舞台装置が豪華…っていうか技巧をこらしてあって、
この規模でここまで! って驚き。
しゃがみ芝居もほとんどないし、どこに座ってもストレスは少なそう。
小林さんファンは前の方がいいかも…?(笑 
スチームパンク×九竜城ってモチーフがあるので、
スモークは多少たかれる。(開演前にマスクくれる)

(※マスクは前回公演でもくれた)


---以下、ふせったー追記機能使用の長文---

ぶっちゃけ役名は一度では覚えられないけど、
キャラが立ってるので話を観るのに問題なし。

以下、核心はつかないつもりだけどネタバレはある。


配役と人物相関図記載の当日パンフレットは、
世界観を守りつつ
何回か見るのに耐える紙質。
留める部分もそんなに弱そうではない。

今回の、劇団員が勢力的にいいバランスで配置されてて
各々に見処もある感じなのも良かった。

とくに今回は小林さんがめちゃくちゃいい芝居してる。
序盤のヌルッとしてる感じの視線とか。
烈火というより青い炎の人。

佐々木さん(7conパイセンとか無頼ヒラリオとか)の、
作中で、二重にダブって見えるような芝居も好き。
持ち味の寂寥感が、今回の役にも合ってる。
(※シュクジ自身と、シュクジの父親の両方に見える)

岡崎さんは正直さが全面に出ていて、
元気に健気。
重大発言前の心の動きは
身体の端まで見えていたので、
席の遠近を問わない演技だった。

關根さんは、唯一の「ヨソモノ」役。
客席と目耳を共有させつつ、
「彼」自身の今までの生き方をチラ見せる絶妙な距離感。
輪郭のくだりの会話が好きだなぁ。

現在役と過去役で二人の役者さんが演じる人物がいるのだけど、
過去編の会話が、めんどくさくてすごい可愛い(笑)

本間さんは護送の前回公演でも拝見してて。
今回の初めて愛された黒猫みたいな演技良かったなぁ。
(個人的に彼女については
それより前に観た椿ちゃん役の印象が役者さんと同化して
「知人の妹」みたいな気持ちで観ちゃう・笑)

五代さんの演じてた「彼」が
その決断して実行できたのは、
「そうでもしないと会いに行ってしまいそうな自分」
が居たから、封印の気持ちもあったのかなぁ。
(※ 自らの足を破壊する)

サスペンスというだけあって、
謎の解けるタイミングが効果的。

タイトルにもある「水の記憶」について、
世界各地のクリエイターが
情報共有してるわけじゃないのに
似たような事をしてる… みたいな現象も
これなら納得できちゃうな、と思った。
アイディアが降ってくるというか、
同じ「水の記憶」を受け取った…的な。

終盤のみんなで語る昔々の話、
作品にすごくあってる。
オリジナルかと思ったら実在するんだそうな。

途中で「魔性だな」と感じさせる笑みをしていたあの人(ウェンヤン)の、
クライマックスでの喜怒哀楽がズレてる姿。
鮮烈だった。


ーーーーー

山野広志(九龍城の地図作成)@關根史明さん

ルー・ウェンヤン(「曖昧」を愛する女性)@時田愛梨さん

ルー・クイン(ウェンヤン母)@下平久美子さん
クイン(過去)@本間理紗さん

ルー・シュクジ(ウェンヤン兄)@佐々木隼世さん

レン・フェイ(BONDSリーダー)@竹田大将さん
モウモウ(BONDSブレイン)@小林進吾さん
ミン・メイジー(フェイ心酔型BONDS構成員)@岡崎めぐみさん

レン・リー(フェイ養父・車いす)@藤田慶輔さん
リー(過去)@五代了平さん

ガオ・ジエシャン(「NEXT」のトップ)@神谷未来紘さん
ミミー(噂好きっ娘)@宮路遥香さん

ラウ(先生)@カワモト文明さん
フーグー(感応少女)@松林凛さん

住人(ダンサー)
 @岸波紗世子さん
 @木房明音さん
 @柚希かおりさん
 @西村千夜さん
 @momocoさん
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