無頼組合『スタンダード・ディ騎士』役別雑感 1

久々にブログ更新。
まいくろです。
台風で出勤遅くなるといいなぁと甘い事思いながらの夜更かし。

さて、帰省があったので回数抑えめにしてた8月の観劇。
そのなかのひとつ

劇集団 無頼組合 無頼十番勝負ー六の巻ー
騎士(ナイト)シリーズ番外編
『スタンダード・ディ騎士(ナイト)』@SPACE梟門

役別雑感です。


無頼組合の騎士シリーズはハー「ト」ボイルドということで、
「ハードボイルド小説あるある」的な展開やセリフ回し、
アクの強い登場人物、
役者の動きだけでカーチェイスや
ヘリからの銃撃シーンを描く手法などが面白いので、
今回の番外編も迷わず予定入れました。
そしたら推しメンが出演だったので、回数追加(笑

3作品の因果が絡み合うオムニバス公演。
今回は番外編という事で、
シリーズのレギュラーメンバーが出てきますが、
本編では見せない表情を見せてくれたりしました。

大きな本筋は『101ストリートジャズ』。

BAR「ハミングバード」のママ、山岸晴美。
「彼女を店から出さないでほしい」
という依頼を受け、
「騎士シリーズ」おなじみのメンバーが、
間を持たせようと思い出話をする…という形で
『サブウェイ・タンゴ(キリコが話す)』
『摩天楼セレナーデ(南雲が話す)』が挟み込まれる形式でした。

というわけで、各話の役別雑感いきます。


『サブウェイ・タンゴ』
余命数年の難病と告知された青年、渡健太。
自分の残された時間で、何か出来ることがないか…
彼がたどり着いたのは、サウスベイシティの地下。
治安を守るボランティア「メトロ・ガーディアンズ」。
先輩たちを追って沢山のことを学び、
生きることをかみしめる日々を送っていました。

そんな彼と、ふとしたことで出会った女性が、
地下鉄で借金を返すべくコールガールとして生きる真矢スバル。
蜘蛛の巣のように張り巡らされた、サウスベイシティの地下鉄路線。
沢山の人間と人生が行き交う場所が
麻薬の流通ルートとして使われているのを二人は知ってしまいます。

そんな二人を見つめていた、
地下鉄のホームで「風」を売る女。
情報屋としての顔を持つキリコ(騎士シリーズレギュラー)の話。


↓ ネタバレ注意!

>渡健太@滝澤信さん
難病に冒され、残された時間を地下鉄の治安を守る
「メトロ・ガーディアンズ」として生きることにした青年。
自分に残された時間がない様子を、
「夏休みの宿題を31日に急いでやる子供」にたとえていたの、
いい表現だったなぁ。

男をとっかえひっかえしていた母親の
「情熱的に生きられないなら死んでいるのと同じだ」が
今になって彼の心に刺さっています。
コンコースに通じる道での笑い声ね、
走っているから心臓がバクバクしてるんだけど、
その中に情熱を感じたから楽しかったんだろうなと思いました。

ラストの回想での笑顔が誇らしげで、
それこそ誉められた子供のようにかわいくて、
そっか、生き抜いたんだなぁ。
現実ラストから回想に至るときにスバルちゃん発言と連動して
視線が上向き、遠く高い部分(天国)を見てるのも、印象深い。

渡哲也の「渡」、高倉健の「健」、菅原文太の「太」です!
…ってな自己紹介をするとき嬉しそうな様子なのは、
名前を知りたいと思ってくれた、つまり
彼女は他人に興味を示し、
生きる気になったんだなーという喜び とか、
名乗ることで自分の存在が少しだけでも彼女に残る希望 とか、
最近自己紹介する機会がないけど、
前職(浄水器売り)で多用してたフレーズなので
ちょっと照れが入ってる とか…なのかなぁ(笑

「騎士シリーズ」では風吹のライバルキャラの「泊」役なので、
彼の番外編なのかと思ったら別役でした。
しかも超気弱系温厚猫背眼鏡青年で、不覚にもときめきました(笑
ピンスポに入ってナレーションするときも、
ちょっと遠慮がちになってるのが(*´∀`)


>真矢スバル@牧野亜希子さん
たちんぼ、コールガールと言われてました。
江戸時代で言うところの「夜鷹」ってやつか…。

バンドマンに貢いで、闇金に手を出して。
膨れ上がった借金を今の生き方で完済する事も困難で、
でもこの生き方から逃れることは出来なくて。
この手の商売の相場はよくわかりませんが、
酔っぱらい(判断力が鈍い相手)を対象にしてるってことは、
ぼったくり系なんだろうな、と。
ふと「死んでみるか…」って思っちゃってフラフラしてるのを
渡くんに救われました。
そのあとの強がり(照れ隠し?)とか、
あーっ網タイツ破れた…→ 何見てるのよ! の
若干、理不尽なぷんすかも可愛い。

自分の人生を軽んじ、蔑みながら生きているスバルさんは、
タイムリミットが見えている渡くんの発言に
ちょいちょいといい反応してました。
「地下なら天国から遠いから、
 神様が僕を見つけられなくて連れていかないんじゃないか」
って思って地下に来た、という渡くんの話を聞いて
スバルちゃんも上を向いて神様の存在を感じ、
何か思っている風なんですよね。

あと、序盤はたばこ(今はやりのIQOSか?)吸ってたのですが、
途中30分おまかせキャンディー的なのを舐めてたのは、
あれは渡くんに影響受けて禁煙し始めたのかなぁ…?

渡くんとの出会いと協力によって膨らんだ借金を返済し、
今は老人介護の仕事をしているというスバルちゃん。
地下から地上に戻ってくきた彼女を、
神様はきっと見つけて幸せをくれることでしょう。


>千葉敏夫@蒔任優吾さん
メトロ・ガーディアンズの創始者にして現リーダー。
人当たりの良さそうなダンディですが、
警察の介入を不自然に拒んだり、ちょっと怪しい感じ。

案の定、裏の顔がありまして。
実は彼は、地下鉄を麻薬の流通ルートに利用しようと画策していた
裏の世界に生きる人間「コンシェルジュ」。
どうやらメトロガーディアンが設立された時期と、
コンシェルジュが裏社会から姿を消した時期が一致するそうな。
問いつめられての逆ギレにびっくりしたよね…!
そしてわりとあっさり手をひいた…!

あと、えっちな本を本番中に舞台上に持ってきた、
風吹(シラカワさん?)に対する「ばっか!」って言い方が
ほんのり「バナナの気持ちも分かってよ(店名)」のママっぽい(笑
(↑ 同じ役者さんが演じていた、過去作品の登場人物)


>京一@宮本尚さん
>理子@桑山えり子さん

(↑ えっほんと? 動きで二人とも男の人かと思ってました…) 
メトロガーディアンズのメンバー。
様々な仕事をこなして、渡くんとも親交を深めていきます。
落書きを消したあとのハイタッチ、うれしそうな渡くん。
その後、口封じとしてクズ野郎(磯崎)からお金をもらって
「やったぜ☆」的なハイタッチをしてる二人。
それを見かけた渡くんの衝撃っぷり、すごいものがありました。
「ここの平和を守るんじゃなかったの…?」的な。


>磯崎@音野暁くん
作中では名前が呼ばれない、
メトロコールガール達から売り上げを徴収するマネージャー。

(以下は、
 ほぼ役に対する罵倒の言葉なので読み飛ばしても支障ないです)

まー! 磯崎ね! クズです! ゲスです!
パワハラだし、セクハラだし!
作中でも「ゴミみたいなヤツ」呼ばわりされてる社会のゴミ。 
ほんと音野くんはこういうクズやらせると
心の底からムカつくようにやってくれますよねー!!(笑
別作品でやった「田島」レベルのクソヤローです。

でも、田島は自営業のクズだけど磯崎は雇われてるクズなので、
作中では描かれてないけど磯崎、
上の人にはペッコペッコと頭下げてゴマすってるんだろうなぁ…。
そこでのむしゃくしゃを女の子達にぶつけてるんだろうなぁ…。
売り上げもちょろまかしてそうだし。
(上3行は妄想です)

そうそう、あくまでもマネージャーなので元締めではなく、
組織内での力はほとんどないそう。
コールガールさん達もそれを知ってて、あからさまに嫌ってます。
(スバルちゃんとか、若干棒読み対応&目も合わせない)
…でも自分よりは上の人だから、彼女たち、逆らえないんだけど。
ってか「商品」の子に暴力振るっちゃうあたり、小物です。
一応、顔周辺は封筒でバシバシと叩いて
痕がつかないようにしてるみたいですが、
ヒートアップして転倒させてからの腹蹴りや
首締め&ホームに落としちゃうぞ♪ がたんごとーん♪ は
マネージャーとしては短慮な行動ですよねぇ。

そういう世界では小物ですが、
一般ピープルから見たら「怖い人」。
スバルちゃんに暴力振るってる所に居合わせた周りの人への
「あーあー気にしないでねぇ(ニヤニヤ)」って感じの笑顔には
あきらかに「関わったらお前等もただじゃすまねぇぞ」オーラが。
サングラスをずらして、「あぁん?」って見てくるのも
何してくるのかわかんないよー、怖いよー。

腹蹴りされたスバルちゃんが抵抗できないのをいいことに、
ロングカーディガンをぺろってめくって
ショーパン越しにお尻ぺしぺししながら
「しっかり稼げよぉ~」って。
駆けつけたけど手出しできない渡くんにもニヤニヤしてて
(「いい尻してるだろこの女?」って感じで)
あーーーーっ ほんと ク ソ ゲ ス 男 !!!!

退場時に歌いながら行くのですが、
私が観た回、全部歌が違う余裕っぷり…
暗がり芝居(もう一人のコールガールからの徴収)では
メトロガーディアンに見つかって舌打ちしつつも
売り上げから袖の下送って無かったことにしてもらって
「へっへ~」ってゲス笑い…
後ろ指さすどころじゃきかないよね、コイツ…!

作中では先に「千野」役としての音野くんが登場してたので、
うまく説明できないけど…ホッとしたというか、
すがすがしく別人として「磯崎」を嫌いになれて良かったです(笑
一ミリも同情の余地無いんだもん、磯崎。

人情派やらせても心揺さぶられるので大好きな役者さんなのですが、
やっぱり2年に1回くらいは、
上から下までゲスい登場人物な音野くんが観たくなります(笑
観て、その登場人物を嫌いになって、
こうやって「キライ、キライ!」ってわめいて気分スッキリ効果。
なんか変な癖になってきた気がする…(笑


>テツオ@小畑貴央さん
>リョウ@高山由夏さん

なんでもやる「便利屋」さん。
戸籍を親に売られてしまい、
自分の戸籍がないため表社会にはいなかった事になってる二人。
まともな教育も受けられず、裏社会で生きています。

ただ「私(俺)たちはここでしか生きてけない」と思うと同時に
「ふつうに暮らしたい」とも思っていて、
就職しようとチャレンジしたりしています。
諸々の税金にひぃひぃしてる自分としては
「納税したい」っていう彼らの願望はかなり斬新。
でも、履歴書もまともなこと書けないし(職歴が物騒だし)、
面接も落ちまくっている様子です。
今回は「自分たちと似た背格好の人間の戸籍を手に入れた」ので、
面接もうまく行きそう! と、意気揚々。
その戸籍の出所が、
彼らが殺した相手の戸籍らしいってのがさすが「便利屋」さん…!
なかなかにディープです。
喋りかたのところどころに子供のような無邪気さを感じる(笑

二人はキリコさんと縁があるようで、
なついているし、尊敬してるし、頼まれたら断れない感じ。
彼らは『101ストリートジャズ』にも登場します。


>藤キリコ@大平美由紀さん
情報屋として裏社会に生きる女性。
今回のストーリーには関係してないですが、
風吹の探偵としての師匠「ジョージ・オハラ」の娘。
風吹のことは名前でなく「ディック」と呼び、たぶん風吹と同年代。

今回の彼女が見せた普段見せない姿は、
地下鉄の構内で「風」を売り歩く女性としての人生。
彼女が旅した外国の「風」を酒瓶に詰め、客の言い値で販売。
お金儲けがしたいわけじゃなくて、
「物質的でないモノにも興味を持つ」ような人間と出会えるのが
面白いらしいです。

情報屋という職業上、
お金にならないことには首を突っ込まない主義。
でも、なんのかんので彼女も人の子で、
渡くんやテツオ&リョウに世話をやいてしまいます。
彼女は過去に海外のNGOで活動していたことがあるそうで、
その際に片手を失ったそうな。
(彼女の片手のくだりは知りたかったので作中で聞けて嬉しい)
罪なき弱者を巻き込み、エサにして私腹を肥やすヤツラに対して、
心の中では嫌悪感を抱いているみたいでした。

テツオやリョウは、なんとなく彼女に対しては
「姉」や「母」に向けるような感じでしゃべってます。
そしてキリコさんも彼らに対して、甥や姪に話すような感じ。
小さい頃から知ってるのかなぁ。
それとも、私が思っている以上にテツオとリョウは子供なのかしら。

バーでこの話(『サブウェイ~』)をして、
まだ時間があるのでもっと話してください、
怪談でもいいですぅ~と、紅ちゃんに泣きつかれ、
「私は稲川淳○じゃないのよ!」と言いつつも
ひっそり稲川○二のようにしゃべる練習してたのが可愛かったです。
あ、あとアレ、寝落ちの速さ(笑

スバルちゃんにカモにされそうになった
酔っぱらいの桜井(横山ぜうすさん)や、
ズボンのチャックにシャツが挟まった花木(髙橋貴城さん)も、
いいキャラしてましたねぇ。
「メトロガーディアンズの日常」シーンで
酔っぱらいの喧嘩を止めるシーンがありましたが、この二人でした。
どっちもメガネなのに「このクソメガネが~」って、
言葉のブーメラン投げててウケました(笑
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(画像は7年前に描いたものです)