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彩遊戯の落チ語リ『大人礼賛』観てきた!

最近、夜眠いです。
健康なのだけれど、アウトプットが進まない…!
まいくろです。


落語にしては動きすぎ
芝居にしては役を兼ねすぎ
朗読にしては本がない。

作・演出・出演:鈴木彩子さん。
彼女が作って彼女が演じる、落語と演劇のいいとこ取り、
「落チ語リ」。

18日はその、落チ語リ『大人礼賛』を観てきました。

今までは飲食店などを貸し切っての落チ語リでしたが、
『大人礼賛』は初の劇場公演。

浅草リトルシアターは初めて行く場所でした。
「世界一小さな劇場」とのことですが、
おや、入ってみると結構広いぞ?
(たぶん劇場って名前で申請してる建物のなかで
 最小ってことなんでしょうね)
前説で小屋主さんが、
この劇場の目の前の道「六区通り」の話をしてくれました。


9月6日に観た
『ほらふき写真』と世界観を同じくする『大人礼賛』。

私は『ほらふき写真』を観てるから、
そこから思い出をちょいちょい補完してしまうので、
これが初めての人がどう見聞きしたのかを体験できないのが、
ちょっと悔しい。
「これ1作でも楽しめる」それも体験してみたい。
ま、コンプリートしたい欲が勝ってしまうので
自分はそういうのって基本できないんですけども(笑
(だから○本立てとかいう売り方に散財するんだよね)


いつもはテーマソングの中、
急に始まるのですが、ここは劇場。
なんか落チ語リで暗くなっていく客席…ってなんか新鮮。
「暗くなったあとに、電気がついたら、もう居るのかな?」
なんて思っていたら、
電気がついた後に笑顔で登場して、高座にあがって一礼。

相変わらずの、くるくる出てくる登場人物。
名前がついてるキャラは過去最多数らしいです。

名前は覚えられなかったのですが、
観てて全員、見分けがついたんですよ。
彩子さんのそういうところ、すごい。



― 写真師、下岡蓮杖は、妻と死に別れて4年。
最近は、
知り合いの由一(ゆいち)が経営する
「油絵茶屋」の手伝いにかまけていて、
写真撮影の仕事からは遠ざかっています。

息子の東太郎くんは、それが気に入らない。
写真は好きだから、
仕事を全部投げられるのは、まぁいいとして。
何より気にくわないのは、
蓮杖の妻で、東太郎の母親である「おみつ」との思い出である
写真から逃げてるような父の行動です。
そしてそして、もっと気にくわないのが、
その父が油絵茶屋のウェイトレスとイイカンジになってる事!
「たった4年で、きれいさっぱり忘れちゃうのかよ!?」
「ぜってー、邪魔してやる!」―


↓ ネタバレ注意!


今回の劇場は、ジャンプしちゃダメっていう造りらしく、
あまりどたばたする動きは有りませんでしたね。
そのぶんストーリーがわりと焦燥感・スピード感のある
(主に焦燥してるのは東太郎くんひとり)話だったので、
物足りなさはあまりなかったなぁ。

最初の「油絵茶屋」の客引きをする蓮杖が
ビラを客席にバサバサ投げるという演出。
全員に行き渡るよう、結構奥に向けても投げてたみたいで、
「これは拾っても見た方がいいヤツだな」と思いまして、
終演後にお持ち帰り。
(まとめて落ちた席の人が、周りにも配ってた…優しさ!)
油絵茶屋のチラシに見せかけて、
『大人礼賛』のこぼれ話が書いてありました。


「珈琲を飲みながら、油絵と静かに対峙する喫茶にしよう」
という由一さんに対して、
「それはあんたが絵描きだからそう思うんだろうけど、
 芸術に詳しくない人は
 アトラクション方式で絵を楽しめる方がイイはず!」
てな具合に、茶屋をからくりやしきみたいにしちゃう蓮杖。

からくり屋敷のしかけがですね。
・続けざまに設置したふすまに絵を飾る
・フランスパンの絵の前でフランスパンが落ちてくる等、
 モデル現物と絵を並べる
・見る人が絵に近づくのではなく、
 絵の方が人に近づくようなおおがかりな仕掛けをつくる
・喫茶の天井をぶち抜いて音楽を奏でる気球を飛ばす

なんだ? この発想!(笑

鮭と、豆腐の絵が飾ってある云々ということで、
あとで調べてみたら高橋由一って「鮭」描いた人なんですね。
なんか美術の教科書か日本史の教科書で見たことあるわ、その絵。

あと、私はソレを観てないのであくまでも予想なんですけど、
フランスパンを焼いたというパン屋についての説明が
やたら詳しかったので
過去作品「ちょんまげパン」の登場人物かも、と思ってみたり。
(終演後に彩子さんとお話ししたのに、本人に聞くの忘れた)


蓮杖を見ていて思いだしたのは「ドラゴン○ールの孫悟空」。
息子に対して、もう
「一人の男」として接してるんじゃないかな、って感じでした。
でも、まだ仕草とか見てる限り、
東太郎くんそんなに大人じゃなかったみたいよ!?(笑

父、蓮杖を写真師の仕事に集中させようと、
「蓮杖の手で、写真を撮ってほしい」ってお客を集めてきたり、
一人で写真の現像もしちゃう。詳細も技術も持ってる子。
でも、やっぱりそこは子供なので、
父親が母親のことを忘れちゃうんじゃないかって思うと
悔しくて寂しくて。

東太郎くんにはお姉さんがいるんですけど、
(声の感じからして、顔も母親似なんだろうなぁ)
彼女はもうだいぶ精神的に大人なので、父の再婚には賛成。
お姉ちゃんがおにぎり握りながら喋ってる時の手つきで、
おなかが空きました。
他にも、みそ田楽とかエビ天にぎりとか出てくるし、
東太郎くんたちがおいしそうに食べるので、
とにかく お な か が 空 き ま し た 。
(しかし終演後は基本的に胸一杯なので
 実際おなかにはほとんど入らないのだけど…笑)
あと、彼女が「ウチで採れたブドウです」って葡萄をだしてきたところで
『ほらふき写真』のラストを思い出しちゃったり。


劇場=完全暗転できる、ということで、
暗室のシーンでは、暗い中での落チ語リ。
どんな顔で喋ってるかも、想像できますね。

ここでは、普段無口な蓮杖の一番弟子(松さんでしたっけ)も
落ち着いた感じで喋ってくれます。
そんで、そのまま口を滑らせて
父の再婚話が東太郎くんにバレるという(笑
暗室の電気がついて、
「はっ!」とした顔の一番弟子さんを見せた後、
またすぐに暗転っていうのがマンガっぽくて面白かったです(笑

弟子さんは、
明るいところでは無口っていうかもはや基本無言。
首を左右に振って喋りっぱなしの「落チ語リ」では
かな異色なキャラですねぇ。
無口ですが表情は饒舌で、
「ここぞ」って時に彼の仕草が挟み込まれて
ソレがもう笑えるったら。
口を半開きにして、あごがちぎれそうなほどの否定とか、
「(〃´∀゚)b」とか。

なんか、見ていてどーやっても彩子さんなのだけど、
いつの間にか頭の片隅でドラマみたいに
各々のキャラのビジュアルが浮かぶ感じになります。
ちなみに、この一番弟子さんのビジュアルは五分刈りで太眉、
目が二重でソース顔のお兄さんで想像しました。
自分でもやたら具体的に顔が出るなぁと思ったら、
よく考えたらこの私が想像したビジュアル、
博多華丸大吉のどっちかの人だったね…! 
しかし、なぜ彼を配置したかは自分でも謎。
(べつに動向を追ってる芸人さんでもない)


「写真」から蓮杖が離れていた理由ね、
「記憶は変化してしまう、塗り替えられてしまう」って。
おみつさんとの思い出を大切にしたいし忘れたくないから、
だからこそ写真から離れるんだって。

わかる気が、しないでもない発言。
記憶の真空パック法って無いんですかねぇ。
私も変質したり消えてしまう記憶がイヤで、
そこに生きてた人を私の目が見た景色で
ブログに残してるわけですが、
現にこうやって書いてる時点で記憶が薄れてるもんなぁ。

蓮杖は、これからずっとおみつさんしか愛さないし、
今やってる油絵茶屋の一件も
天国のおみつさんが喜んでくれるようにやってるし。
で「それを含めたあなたと一緒になりたい」って言ってくれる、
そんなウェイトレスの彼女も大事なんだそうです。


大人が全力ではしゃいでいるのがありありとわかる造りの
からくり茶屋のしかけ。
父を捜してそこに飛び込んで、
まだ開発中だったのでさんざんな目にあったけど、
たしかに東太郎くんは「面白かった」と思ってしまった。
「いいな」って思ってしまった。

そんな父のこの発言を聞いたら、
再婚を許さない、なんて言えるわけがない。

東太郎は、写真師最後の仕事として父の再婚写真を撮り、
そのあとは、ずっとやりたいと思っていた
「写真後景画」の絵師として生きることにします。
写真を撮るときに後ろに置いて、
写真館にいながら、
日本、ヘタしたら世界のあちこちで記念写真が撮れる…という道具。

人間、大人になったら
真面目になるのかと思いきやそうでもなく。
大人になったからこそできる、
オトナならではの遊び心を持った生き方ってあるんだなーって。
そんなことを考えて眩しくなったりして。


この感想ではあまり触れませんでしたが、
喫茶の話で、珈琲についての話も出てきまして。
で、終演後に彩子さんが配ってた「おみやげ」が
コーヒーだったんです。
感想書き上がったら飲もう、と思ってて。
袋を開けたら「ビター」って書いてありました。

そうだな、いっそブラックで飲んで
「これが文明開化の味だ」って、
作中に出てきた、西洋文化しったかぶり紳士みたいに
やせ我慢してみようかなぁ…(笑

そんな感じで『大人礼賛』感想終わり。



次の「落チ語リ」は、来年4月17日(日)15時から。
連続での落チ語リだったので、なんかずいぶん空く感じ。
開場は『紫屋歌麿(東京公演)』をやった、
新宿御苑駅ドトール前の「やまちゃん」で、
ワン日本酒付きでチケット2000円とのこと。

冠婚葬祭や避けられない遠征が入ってこなければ、
十中八九、また行く感じです。

続報は彩遊戯のブログにて。
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