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今更ですが『中田さんとおるすばん』のこと


月がきれいですね。
まいくろです。

さて、大阪まで結局持っていって夜バス明けで書いてた
9月12日ぶんの観劇雑感を投下します。

toi presents 7th
『中田さんとおるすばん』のこと。

この公演を観に来たきっかけは、
同じ日に観劇上京(こりっち記入済みの『よみ人シラズ』)があったこと、
時間も会場の場所もハシゴ観劇が余裕で可能だったこと、
十七戦地の北川さんが出演だったこと、
そして会場が、劇場とは違う場所だったこと。
公演情報を見て、会場の場所を調べてテンションがあがりました。

吉祥寺には何度か観劇に来たことがありますが、
今回は初めての場所。
「CLOSET」という、古民家リメイクギャラリー。
外見は、完全に誰かの自宅です(笑

中道通りを歩くのは、この日が初めて。
キャストさんがツイッターで
写真付きの道のりを紹介していてくれて助かりましたねぇ。
開場時間になったらさらに
スタッフのおねえさんが中道通りの曲がり角に立っててくださって、
さらに安心。

上演時間は65分くらい。
15人分の客席は全部ザブトンで、部屋の壁3辺を囲む感じ。
日常の景色に
ちょっと違う物がチョコッと加わるような作品集だったので、
風で窓がカタカタしたり、
外の音が聞こえるのも日常と地続きでいいあんばいでした。

私が観た日はちょうど吉祥寺の秋祭りの日で、
タイミングによっては会場の前の道をおみこしが
「わーっしょい、わーっしょい」って通るかもしれない、と。
その旨が観劇前にメールで来て、開演前にもその話をされて。
「昼の回は、中断してみんなでおみこしを見ました」とか(笑

そもそも前説からして
「時間より少し早いけど、
 みなさんお揃いになったので始めちゃいましょうか」
って始まりかたでした。
そんな、ほのぼのゆるっとした感じも、似合う空気。


タイトルから
「中田さんがお留守番してるところにいろんな人が来る話」
だと思ってたら、全然違ってて。
 
笑いのツボが変なところにチョコチョコあって、
すごいニヤニヤしながら観てしまいました。



 以下、ネタバレ長文。


>『君の名は、ネコである』
祖父の葬儀が終わった自宅の一室。
姉妹が屋根裏と床下で見つけてしまった祖父の遺産とその行方。

気が動転してると、会話って主語・述語が無くなったり
単語だけになったりするじゃないですか。
その感じでなかなか実際なにが起きてるのかハッキリしなくて、
もやもやしながらも
景色が分かってくると他人事だからすごくおかしくて。
だって床下にいっぱいの夏目漱石(1000円札)と、その製造機、
天井裏には3人の夏目漱石(クローン)ですよ。
動転した会話の中で
時折姉妹の片方がすっごい説明口調になるところも笑っちゃうし、
けっきょくこの負の遺産どうするのかと思ったら
実にあっさりと使い道が決まってしまうという。
ちょっとブラックなオチなのに、
「お、きれいに解決!」って小気味よく感じちゃうのが面白かったです。(深く考えると法律的にとか諸々で、
 ぜんぜんスッキリ解決じゃないんでしょうけど)

今作の北川さんの出番が、まさかあの数秒だと思ってなくて、
天井裏に寝ていた 彼 が出てきたとき
「もしかして扮装した北川さんの二役?」とまじまじ見ましたが、
どうみても北川さんじゃない(←作・演出の中田さんでした・笑)。
きれいに片づいた、
恋人の祖父の負の遺産とその行方を知ったとき、
マサシくん(役名)の苦悩はさらに深くなるよね…と思うと
今後どんな複雑な顔をして生きていくのだろうなぁ、と。
(苦労を背負うキャラがどこまでも似合うのが、北川さんです)



で、個々の繋がりのない3編、
作品と作品の間はどうするのかなと思ったら、
なんと観客に目をつぶらせての暗転!(笑

しかも、1作めのラストに出てきた漱石先生のクローンが
いきなり目を開けて
「本日はご来場ありがとうございます」
って挨拶からの、暗転説明(笑
ゆるい、ゆるすぎる…
肩の力が抜ける、体育座りでひざを抱えてる手がゆるむ(笑

たしかにそれなら、電気を消したり幕をはらなくても
転換の様子は見えなくなるし、真っ暗ですよね。

別の団体で、物語のはじまりに「想像力を膨らませる」為に
全員に目をつぶらせるところがありましたが、
ここは、その団体よりも
ちょっとふざけた感じの語り口で目をつぶらせました。
「もし開けてるのを見つけた場合は…」とか、
「この作品の半分はみなさんの優しさでできてます」みたいな。
も、もしかして飴とムチ…?(笑
うっすら薄目あけて転換を見ちゃおうかと思ってたけど、
結局、まいくろはぎゅうっと目をつぶりつつ口元はニヤニヤという
人には見せられない表情でセルフ暗転してました。



>『時代に流されて』
暗転中の前説で、
現代的な「餡パン男(なんとなく伏せ字)」をやるとのことで、
その時点でプークスクスだったのですが。
で、中田さんの声でセルフ暗転を解かれたら、
目の前に縛られて倒れているオジサンが。
白い上下で背の高い帽子をかぶって、ちょっと恰幅がよくて。
あぁ、この人がJamおじさんかぁ、と。
帽子からはみ出してるのが髪じゃなく、
食品への毛髪混入防止のインナー帽なあたりも現実的です(笑

配達を終えて工場に戻ってきた餡パン男(北川さん)は
お世話になってるおじさんを見て動揺します。
現代的な…なので、着てる服はふつうの服です。
でもなんとなく色合いが赤多めなあたり、笑えます。

混乱している餡パン男のもとにやってくる仲間たち。
いや、元仲間たちというべきかなぁ…
スマートで育ちのよい感じが出てるクールな食パン男、
大人の女って感じのbutter子さん、
政府の犬になった鑑識のcheese。
彼らの口から語られる、パン工場の真実。
jamおじさんは、パン以外に別の物の取引もしている…と!

ラストで、自分の耳から餡をすくって食べて
「あー、あー、なるほどねー!」って
若干やけくそ気味に去っていくアンパン(二重の意味で?)な彼が
笑えて切なくてやっぱり笑える。

「僕いろんな人に顔を食べさせちゃいましたよ!?」
ってな、作品中での発言、
北川さんの動揺っぷりに目がいって、
あっさり聞き流したけどあのビジュアルでどうやってたんだ…?
ちょっとした衝撃画像になりそうです。

コレね、キャスティングが絶妙です。
この作品に出てる役者さんは高橋さんと北川さんだけなんですけど、
擬人化っていうか…キャラクターのイメージと
演じてる役者さんの立ち振る舞いがすごく似合っているのです(笑
真面目ピュア災難青年と北川さんの融和性…!
彼が深刻な顔すればするほど客席が笑うっていうすごい状況(笑


>『ゆっくりとエンド』
海が見えるマイホーム。
ある夫婦と、その友人たちが言葉少なに過ごしています。
壁に貼ってある数字の書かれた紙は、
カレンダーのようで実はカレンダーじゃなくて。

実はこの世界では一般人のよく知らない段階で戦争が起きてて、
敵国が放ったミサイルに搭載されていたウィルスが
国中に蔓延しているそうです。
その兵器は「一回に喋れる文字数を制限する」というもの。
文字数は一つずつ減っていき、そのタイミングは
自治体がチャイムを鳴らすことで町の人に告知されます。
制限数以上の文字数を発すると、呼吸困難で死んでしまうそうで。
(たしか「幽○白書」にあったなぁ…こんな能力)

最初のうちは10文字くらいなのですが、
物語中盤をすぎると文字数制限のペースが急にあがって
とうとう2文字に。
メンタリストのDAIGOにガチ惚れしてる女性は、
彼の名前を呼びたい衝動にかられ、
「ダイゴーーーーーーーーーーーーー」と発声して死亡。
実際、死ぬ瞬間が描かれるのは(基本的に)彼女だけ。
制限数5文字くらいからの、
彼女のあれやこれやは、見ていて笑っちゃいそうだけど
彼女は冷静そうな顔して実は必死だし、
「恋愛」の、この滑稽な感じがすごく好き。

あと、ラップが大好きな女の子と彼女に惚れてる男性。
文字数少なくなって
「(ラッパガリヤが)歌えない」って落ち込む彼女。
彼が「二人でなら小刻みに歌えるよ」って促して、
端から聞くぶんにはお世辞にもラップになってないけど、
数文字ずつでも歌えたこと、命を懸けてくれたこと、
彼女が心動かされる気持ちも分かるなぁと。
電気も止まってるだろうけど、
あえて二人はカラオケに行くことにしました。
(「彼」の役は2話めでjamおじさんだった役者さんで、
 けしてイケメンではないのですが、
 その一途さと必死さでかなりイイオトコに見えました)

妻と喧嘩したままでここに来てしまった男性は、
言いたいことが文字数にはめ込めなくて
何度も「…言えぬ」ってなってます。
表情やタイミングで何が言いたいのかだいたい分かるから、
そこが面白くもあり、
あぁ、この人もともと口下手だったのかもねーって。
文字数が少なくなって、言えるうちにって自宅に戻りました。
願わくば奥さんの名前が2文字であればいいなと思ったりして。

そして残された一組の夫婦。
1文字になって、奥さんがおもむろにテープを再生させます。
感謝の言葉、と思わせて
ずっと言いたかった旦那さんへの文句を、つらつらつらつら。
今まで、一つ言いきるまえに遮られちゃったのか、
それとも話す前にふいっと逃げられちゃったのか。
奥さん、作戦勝ち!
でもやっぱり最後の言葉は愛の言葉でしめくくられていて、
プレーヤー奥には奥さんの笑顔がありました。

ゆでていたパスタを食べて、
「やっと言えた」と晴れ晴れとした表情の妻と、
一連の妻の行動の愛らしさと
翻弄された自分とに思わず笑ってしまう夫。

そしてゆっくりと二人で…エンド。



どの話も、ほのぼのというかおとぼけというか、
でもシニカルな部分もあったし
思わずふきだしちゃう絵ヅラもあったし、
一言では言い表せないおかしさとおもしろさに溢れた時間でした。

時間かかったけど、書き残しておきたくて。
ふぅ、とりあえず9月中に書けて良かったです(笑
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