8月1、2日で3作品観た話 (ヘルメス編)

盆休み終了してしまいました。
そしてそんなタイミングで8月頭の観劇記。

こりっちのほうにも、公演期間中に投稿済。
役別も書きたいんですが、
なかなかに手が付けられないので全体的な部分のみUP。

命の使い方迷走中。まいくろです。


+1日 ジュルネ・ソワレ+
+2日 ジュルネ+

BELGANAL『ヘルメスの媚薬』

この公演をきっかけは、
今回の企画のプロデューサーであり、女優の
林田沙希絵さんのTwitterアカウントを見かけたところから。

最初は「どちらさまだろう?」だったのですが、
公演をやるよーって発言を見かけるようになって、
彼女が「わたし、この人に惚れ込んでます!」と紹介してた
公演の脚本担当が、
まさかの十七戦地の柳井祥緒さんだったという流れ。

後味の悪い話の執筆を希望したとかで、
脚本も演出も、
そして役者も自分の尊敬する好きな人たちを集めたそうです。
彼女の公演にかける熱意がTwitterやブログで流れてきて、
興味をそそられました。

キャストに
『幻書奇譚』『花と魚』に出演していた鶴町憲さん、
同じく『幻書奇譚』に出演していた北村雄大さん…と、
柳井さんの脚本で観た方が2人。
そして「絶対この人前に観たことあるぞ」って名前見て思った
狩野和馬さん。
(記録をたどったらinnerchild『i/c』と『星合』でした)

おっ、そんなにアウェイな感じがしない(笑

会場も新宿眼科画廊で、
新宿駅東口からの道のりばっちりの場所。
同じ週に観たいお芝居を組み合わせて、2公演確保。
土曜日の昼に観るお芝居の公演時間判明後、
間に合うのでジュルネも追加して、計3回観劇。


日向記念病院にて、入院患者が脳梗塞で相次いで死亡。
死んだのはいずれも個室エリアの老人男性に限られ、
病院側は新種の感染症の疑いをもち、
医療危機管理センターの大神を呼んで対策を話し合うことに。
大神は、かつてこの病院に勤務していた元医師。
彼の誤診によって新型インフルエンザが蔓延し
日向記念病院の評判は低下、
そこから経営方針が180度かわったという過去があります。

物語の舞台となる「今日」は、
「御子柴」という、院長と大神の共通の知人である医師が
過労による脳梗塞で亡くなってから、ちょうど1年経った日。
大神は償いきれない十字架を背負って、
今度こそ病院を救おうとしますが…

掴めたようで掴めない真実、
各登場人物が隠しているものがチラ見えして、
それがスイッチになり他の人が爆発する。そんな作品。
たしかにストーリーとしては後味悪いのですが、
観終えた後にどこかスッキリしてしまうのは、
その後味の悪さの一端が
最初のシーンから見えていたから
「あー、ほんと後味わるかった!!」ってスッキリなのかも。

『幻書奇譚』や
『猫と洞窟と夏についての試論』もそうでしたが、
柳井さんの外部脚本提供作品は60分が多いのかなぁ。
60分だけどめまぐるしく展開して濃いぃから、
体感時間は2時間くらいの気持ちです。

次に柳井さんの脚本に触れられるのは十七戦地の本公演
『ニホンオオカミはいなかった』の
11月11~15日になるのかな。
(そして劇場は下北沢の「楽園」だから
 問答無用で2面芝居ってことですかね…!)



↓ ネタバレ注意!

劇場に入るとひんやりとした空気がまとわりついて、
場内のスタッフさんも白衣。
メディカルサイコサスペンスって前情報なので
コンクリートの壁や閉鎖感が雰囲気ばっちりです。
一番奥に、鮮やかな色使いの抽象画。
花のような絵と、溶けだしたような、覆い隠すような色。
公演タイトルの『媚薬』のイメージに引きずられて
幻覚のようなビジュアルだな…と思いました。

床一面に、白い紙とファイルが散乱していて、
役者さんはその上で(滑らないのかな)演技をしていきます。
今回はカルテ改竄や記録の隠蔽などが取り扱われ、
あぁ、この床の紙は
「真実」とか「患者さん」の隠喩だったりするのかなぁ…
なんて考えてみたり。
兵藤先生の、紙とファイルを弄ぶような足の使い方は、
彼女の行動理由を端的に見せていたし、
大神さんの猫が砂をかけるような仕草は、
相手への拒絶の意味のほかに
「ないがしろにしてきた患者たち」をあびせていたのかも。

大神さんが封筒の中身を読むシーンで、
中身が入ってなかったことがあって。
そのとき大神さんが
床の紙からそっと一枚拾って手紙にした機転もすごいなぁって。
真実の一端、ってことで解釈できるし。
(その次の観劇回では入ってたんですよね。
 途中で演出が変わったのか、突発で中身が空だったのか…)


各々の登場人物が自分時間でうごいているので、
一人を注視していても物語になるのが、面白いところでした。
客席と演技スペースとの距離が近い作品は、
特にこういうのを味わえるので好きです。
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