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8月1、2日で3作品観た話 (ユータラスボンボン編)

1日の夕方と夜に観た作品は、
2日夕方にも観たので、そっちでまとめて書くとして。


>2日 マチネ
演劇組織KIMYO『ユータラスボンボン』

初めて観劇する団体です。
本拠地は名古屋で、今回は3回目の東京公演とか。

何で知ったのかっていうと、折り込みチラシ。
いやね、なんかこれ、
チラシ束もらう度に見てるんじゃないかってくらい
遭遇してるんですよ。

妙に目を引くピンクと黒が基調の切り絵風のパキッとした主線、
バイクに乗ってる青年が後方を見てるイラスト。
後ろになんかあるのかな、とちらしをひっくり返したら
ゾンビ(?)みたいな生き物。
広げてみるとお互いちょっと意識してる感じで。
中央に「生きてりゃ不燃」「死んだら可燃」の文字が書いてあって
その言葉が妙に心に響きまして。

「お、こりゃゾンビと人間の大乱闘芝居か?」
と思って中を見たら
キャストがみんな汚れまくった格好で写真に写ってまして、
あらすじを読むとゾンビのゾの字も出てこない。
(生肉・腐臭・バイオレンスとあるから遠くもないのか?)
かわりに目に飛び込んでくるのが
「ゴミ芝居」の文字。
文字もフォントじゃなくて釘で彫り込んだみたいな感じ。

ゴミ芝居っていうと、
舞台美術をゴミで作る劇団「おぼんろ」が思い浮かびますが、
こっちはチラシのイラストにゴミ袋が描いてあるし、
「ゴミクズみたいな人間たちのスーパー悲喜劇」とあるので、
まぁマッドマッ○スみたいなやつかなぁ…と想像。

劇団公式Twitterアカウントを見たら、
今回の公演のキャストと役名、写真を紹介してくれてて、
サイトに行ったらあらすじ書いてあって、
あと前回公演の冒頭映像もネットで公開してて、
「初めての人にも、扉を開いてくれてる団体だな」
と、好感を持ちました。
(動画見たら前回公演の設定も面白かったし
 演出もわかりやすくて好みだったのです)

ちょうどこの週末、観劇で上京してるし、
ここの団体も、次にいつ東京くるかわかんないし。
なにより観ないことには何も知れないよ、ということで観劇決定。

チラシから受けた印象以上に、面白いお芝居でした。
上演時間2時間。

9月の3~6日に愛知県芸術劇場でホーム公演だそうです。

私は基本的にネタバレしないと表現できないので、
名古屋公演に配慮なしでがんがんネタバレで感想書きます。


↓ ネタバレ注意!

会場の王子小劇場は、階段を下りた地下にあるのですが、
その階段を下りるところから音楽が鳴っていて、
「ゴミ芝居」ってことで入り口の看板もガムテープメイン、
スピーカーもゴミ袋でくるんであって、ゴミ袋が歌ってる状態。
すでに世界観が始まっているのが面白かったです。

当日配布のパンフレットもオールカラーで
チラシの汚れ姿+メイクなし姿+役名+役の性格
 +キャスト名+愛称+性別 がぎゅうぎゅうに書いてあります。
一瞬読みづらいけど、形式に慣れれば大丈夫。
(日程が王子公園の分しか記載無いから、
 名古屋公演では別刷りになるかもしれないな、コレ)


人身公益廃棄物(Human Utility Garbage)の略称HUG(ハグ)。
一般社会になじめない社会不適合者たちは、
国家の手続きを経てHUGという人種と制定されます。
恋愛依存、銭ゲバ、要領が悪い、虚言癖、KY…などなど。

第三者(親や恋人など)が「こいつ、ゴミだな」と思ったら、
書類に手続き。押印します。
そしてそのゴミ人間呼ばわりされた本人も
「自分はゴミ人間だなぁ」と思ったら、
その書類に自分のハンコも押します。
それを役所に持っていけばOK。

晴れてHUGとなりましたら、職員の管理の元、
特定地域「ゴトバ」で廃棄物の仕分けなどをして生活します。
ゴトバの語原は、島流しにされた後鳥羽天皇。
(この辺から、現代のパラレル設定なんだなーと解釈)


物語の始まりは、
平々凡々な青年「ガンジ」の家に、
ゴーイングマイウェイな昔のバイト仲間
「メメ」ちゃんが押し掛けてくるところから。

共通のバイト仲間の「ユズル」が、HUGになっちゃって、
しかも「俺はゴミじゃない、人間だ」と訴えているそうです。
なんで彼女がそれを知ったのかというと、
「戦平和(イクサ ヒラカズ)」という突撃レポーターの
ゴトバ潜入番組内で見かけたそうです。

「ヤバくない? だからさ、行ってみようと思って」
というメメちゃんに巻き込まれ、
ガンジもゴトバに潜入することに… てな話。

この辺でオープニングダンスが入るんですが、
それまで暗めだった舞台上の「ゴトバ」、
チカチカライトで全貌が判明して、
最上部の玉座に光が当たった瞬間「おおっ」となりました。
すごく印象的なタイミングで、
目をひくようにスポットが当たったので。
公演サイトのあらすじで
「HUGの王様」という概念を知っていたので、
「あの玉座にふさわしいのは誰なんだろう」って気持ちになります。

セットに出入り口が多かったのも面白ポイントでした。
どこから出てくるか、分からん!(笑

あと、舞台上でわちゃわちゃしてた人たちは
次の場面になるとシーンの場所変わるのでハケていきますよね。
なんか、そのタイミングがちょっとシビアなのが
ネタになってるみたいです。
さながら「となりのト○ロ」のまっくろくろすけみたいに、
バタバタとハケていき、
とどめに一斉にカーテンを「シャッ!」って閉める(笑

男子キャラの、脳内会議の演出も面白かったです。
HUG男子が、ガンジorユズルの脳内のセリフを代わる代わる。
このとき、彼らはHUG役とは別の役として動いてるっぽいのですが、
なんとなく彼らの性格と
脳内会議中のしゃべってる内容が似合っているような…(笑
彼らが口々に発するセリフと本体の動きの対応も
めちゃくちゃタイミング良くて、
「左腕に集中」のあたり、ずっと笑ってました。


そうそう、あとネーミングセンスが好きでしたねぇ。
作品と関係ありそうな名前から、
「絶対関係ないだろ!」ってなモジリまで。
登場人物の名前を出すついでに、各キャラミニ雑感。



>関譲(せき・ゆずる)@藤原孝喜さん
俺はHUGじゃないからゴトバの王様だぁ~っていう
調子乗ってるチャラい感じと、
後半(特にラスト)のくしゃくしゃの顔のギャップがすごい。
「この中の誰が人間なんだよ!」のあたりでジワッと来たのに、
「スーパーマックス…すーぱーまっくす…」の
ノットカリスマっぷりには「すごいな」と思いながらも
やはり苦笑してしまいます。
革命家は、王とは違うのねぇ。


>品佐田芽芽(しなさだ・めめ)@元山未奈美さん
ナチュラル自己中、極悪ヒロイン(笑
といいつつ、彼女かなりかわいいです。
心情としてはかなり「あー、この感覚わかるかも」
って感じで観てました。
あそこまで突っ走れないけれども、
あぁ、この気持ちのまま突っ走るとこうなるのか…って勉強。
「わからない」は「認めたくない」なんだろうか、とか。

「ひつじのショーン」に出てくる御婦人なみの猛攻撃、
すごかったなぁ。
街中でやる対応としてはさすがに…ですが、
曖昧にしておくより、屈折した行動で晴らすより、
あれのほうがいっそいいんじゃないかなと思っちゃいました。


>柄目願次(がらめ・がんじ)@野田雄大さん
登場人物の中では比較的常識人の部類。
彼が「平凡な男」であればあるほどに感情移入度が高まります。
メメちゃんが「泊めて!」って来たとき
「別に君を意識してるわけじゃないから、平気」
みたいな顔して余裕ぶるあたりの反応が
わかりやすくて面白かったなぁ。
後半、最強でした。彼の脳内会議も好きだったなぁ。


>岩津茂叶(いわづも・かな)@大野ナツコさん
興奮スイッチが入るとところかまわず、
言葉も選ばずヒスを起こすところがHUGになった要因っぽい。
友人を王(ユズル)に殺され、耐えきれずに「ゴトバ」を脱走。
メメちゃんとガラメくん「ゴトバ」潜入の手引きをします。
待ち合わせのやりとりが意表突きすぎ…(笑
後半の「さよなら」はかなり効きます。
だって「こいつには押せない」って確信してるわけでしょ?
言われた方はかなりキッツいわぁ。


>戦平和(いくさ・ひらかず)@宮谷達也さん
当日パンフで読み方は載ってなくて、
劇中で彼の話を聞いて
「あぁ、平和って書いてヒラカズね!」って
おもわず手を叩きそうになってしまいました…あぶないあぶない。
危険区域潜入レポーターなんですが、
なんだろうこの人、出てくるだけでなんか笑えるんですよね。
変な格好してるってわけでもなく(←まわりと比べて)、
顔も分類するならイケメンのほうだと思うんですけど、
職業的なうさんくささがぷんぷん(笑
彼の報道魂は、笑いどころにもなってるけど相当ですよ…!


>栗屋旭(くりや・あさひ)@中居晃一さん
「ゴトバ」管理局の局長さん。
劇団公式Twitterの役者紹介に添付されてた写真が超好みで、
てっきりゴミ人間側かと思ったらヒゲ追加でお偉いさんでした。
お偉いさんっていってもトップじゃなさそう。

一番好きなのは、土下座のところ! 
土下座に至るまでの表情のぐぬぬ感がたまらなく面白いです。
あと、その後の日々を表現したダンスシーンで
笑顔と困り顔と、
いつか復讐してやるの顔が混じりながらダンスしてるのも好き。

名前見たとき「…家で、冷えてるんですか?」と思いました。
しかし観たところ彼が家に行っても冷えてる気がしないので、
家庭が冷えてるのかも知れない(笑


>根沖戸きり(ねおきど・きり)@田口佳名子さん
パッと見はなんのもじりなのか悩みましたが「寝起きドッキリ」か。
クールビューティ、ツンツンおねえさん。
何人か「踏んでください」的な趣味に目覚めそう。
(具体的にいうとチョベあたり)
ユズルに主権を握られてるときは、
貼りついたような笑顔&
復讐相談を見られそうになっての「わーははは!」とか、
笑わせてくれましたねぇ。
所長の部下だけど、
たまに所長のお尻をたたくような話し方をしてて、いいコンビ。


以下は、HUGの人たち。
本名はゴトバでは使わないのかあぁ…なんか、あだ名っぽいです。

>デク@長江峰和さん
要領が悪すぎて、HUGになった人。
その要領の悪さといったら、
自分で自分の足を踏んで転んじゃうくらい。
その残念男子っぷりにまいくろはキュンキュンした!(笑
途中行方知れずになってしまうのですが、
「デクは? ねぇデクは?」と再登場までずっと不安でした。
できるやつになってからは立ち振る舞いも変わって別人のよう。
お姫様抱っこ、しのらバージョンでも観たかった!
役者さんの眼力のすごさに気づいたのも変貌後でした。
残念モードのとき、チラシの人と同じだって信じられなかった…


>しのら@藤田沙也佳さん
恋愛に夢中になりすぎて社会生活に支障をきたし、HUGに。
常に騒いでて、相手にべったりで、
ことあることに「好き」「好き」って。
でも思ったより愛が重くはなさそうですよね。
乗り換え早いし(笑
いろいろ深く考えてなさそうで、
彼女がいるから舞台上の明るさが無くならない。
チラシよりもだいぶ幼い感じの子だったので、
とあるシーンで犯罪臭を感じてしまいました…!


>ナルヘソ@青木謙樹さん
正統派イケメン。そして虚言癖。きっとホストが天職。
メメちゃん政権のもとでカウンセリング受けてるときの胡散臭い笑顔とか、
後半の、局長とのやりとりで意外と常識人の対応だったのが面白かった(笑

この『ユータラスボンボン』って作品、
イケメンの存在割合がちょうどよくて居心地よかったです。

正統派イケメン。アクション見せ型イケメン、
しゃべるとイケメン、喋らなければイケメン、あとフツメンと
もうちょっといじればイケメンと、心がイケメン…と。

同じタイプのイケメンだらけだとインフレ起こすし、
華がない役者だらけでこういうテンションのお芝居すると、
その…正直サムいんですよね。
ここは、その辺のバランスと演技のテンションがマッチしててよかったなぁ。


>ザマス@藤井見奈子さん
お金にがめつくてHUGに。
見た感じが、なんかジプシーっぽいなと思いました。
メメちゃん達が「ゴトバ」に潜入する際、
内部のほうから手引きしてくれる人。
イワヅモさんが確実にザマスさんに手紙を読ませるためのテクがすばらしい(笑

特にHUGの面々は、
チラシのイメージが作中そのままで、
初見の役者さんだらけだったけど迷わずにキャラ名が浮かびました。
彼女が、その据わった目はそのままで、
お花を育ててるシーンは妙にじわじわくる…!


>為五郎@蹄牙さん
とてつもない時代遅れで社会不適合。HUGに。
侍キャラなんですが、チラシやツイッターだと、ほんのりプロレスのにおい。
彼の部屋の壁に「亜米利加」って貼ってあってそれだけでウケました。
あれを仮想敵とかにして稽古してるのかな?
彼だけメイク(アイラインのあたり)も歌舞伎っぽかったような(笑
みんなが「王」っていうところでも、ひとり「殿」だし。


>チョベ@山本一樹さん
彼は本名が出てましたね。
千代縁番太(ちよべり・ばんた)。
空気が読めなすぎて、親からも呆れられてHUGに。
ツイッターで「顔面凶器」って紹介されていて
「変顔しまくるのかな?」って思ったらそういうわけではなかった…
「知りません言いません」のくだりは、ちょっとかわいい。
(あとお芝居外ですが、ロビー物販付近ではにかんでたのもかわいい)
空気は読めないけど、盗聴器使いで機械いじり系でお役に立っております。
A地区、B地区…のところで
チョベくんが変な動きしてるの見逃さなかった私は、
偉かったのか偉くなかったのか…(笑


ぎゃあぎゃあ騒ぐ系かと思いきや革命続きで濃いなぁと思っていたら、
終盤にぎゃあぎゃあのカオスなシーンがあって、
あまりにも絵に書いたようなカオスだったので思わず大笑いしてました。

東京に来てくれてありがとう、
ほんとうに何も知らないところだったけど、観に行ってよかったです。
劇団名、覚えておこうと思います。

チラシきっかけ観劇も、今度またやってみよう。
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