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超今更! 『VAGUENIGMA -1956-』役別雑感(鈴鳴編 2)

『VAGUENIGMA -1956-』
「鈴鳴記者の特種ノート」役別雑感。

役別雑感、後編です。
書き足りない部分もあるけど、これで終了。


両編登場の人物の雑感は こちら

祀木編登場人物の雑感は こちら

鈴鳴編登場人物(前編)は こちら



↓ ネタバレ注意!




>蘆屋 道圏(アシヤ・ドウケン)@内山智絵さん
「蘆之鏡霊泉教」の3代目教祖。
初代、2代目には血のつながりがあったそうですが、
彼女と先代たちには血のつながりはありません。
血は関係なく、我々は家族なのだ、ということで。

この教団の中で生まれ育ったので、
教団の教えが唯一の真実と信じ、
本気で外の世界の人に伝えていこうとしています。
なんかこういう書き方すると
教団をバカにしてるみたいに読めますね…
そういう意図はないです。
教団の教え自体は、反社会的じゃなく、
「相手は自分の鏡」とか真っ当なこと言ってたのですよ。
彼女が集会で信者たちに語りかけてるとき、
客席の一人一人と
まっすぐ目を合わせながら話していた(ように見えた)ので、
聞き入ってしまいました。
「御神体の鏡は蛇神様の片目ともいわれています」
的な発言はおそらくキーワード。
祀木編に出てきた「蛇の目機関」とのつながりを感じます。

オープニングで教団一同が並んでるとき、
上・下・中央のどこから観ても
彼女の顔だけは暗くて見えないようになってました。
そのあと一人で光を浴びるのですが、
悪の教団の教祖って顔してなくて、清らかな表情。
善人と悪人の対立の話ではないんだなあ…。



>蘆屋 小道(アシヤ・コミチ)@安井利奈さん
次期教祖として育てられている少女。
どうやら教祖には「道」の字が付くようですね。
「小道」は次期教祖になるとその名前になるのか、
それとも彼女に最初からつけられたものなのか…

実は『キャッチ・ザ~』で観ていたのですが、
格好がだいぶ違っていたので気づかず
「この子役さんすごいなぁ…」と思ってパンフレット見たら
成人済み&拝見済みだったという衝撃。
幹部二人のピリピリしたところに
「何してるのー?」ってな感じで飛び込んでくるときの
ピュアな笑顔とか手の振り方とか…めっちゃ子供ですよ!?
手で鏡をつくって胸に納める、教団独特のお辞儀、
教えの意味を分かってやってるから、
すごく大切そうに胸に手を当ててます。(道圏も)

「あらあら、今日の小道さんは質問魔ですね」が可愛すぎです。
カルト教団! あやしい! と思う気持ちが、
彼女たちを見ているとしぼんでいきます。
彼らにとっては、ここが世界なんだよな。

全てが終わって、連行されていく道圏。
小道に「これからどこに行くのですか?」と聞かれて、
「私にも、わからないのです…」で涙がぽろり。
自分の信じていたものが、普段の毎日が、
いきなり「間違い」とか「犯罪」とか言われて。
足下が崩れているんだもの、どこへ進めばいいのかも、
どこに道があるのかわからないよね…(ノД`)

生贄の儀式の話をするとき、
話しているうちに彼女たち「日常」が戻っていくのが
彼らにとっては自浄効果、
「こちら側」の私(や、奏音ちゃん)にとっては戦慄でした。



>葦矢 真柱(アシヤ・マシラ)@久保田南美さん
「蘆之鏡霊泉教」東京支部長。
寧子記者から取材を受け、彼女をM県の本部に案内します。
そして自らも、本部に戻ってきました。
この辺のやりとり、
今回は薄布の向こうで回想シーンで描かれますけど、
過去公演では
わりとがっつり、セリフ入りで上演されてるんですね。
役者さんも同じだし、あの設定の伏線も入っているので
どんだけ長い構想で造られてるんだベイゲニ…と驚愕。

「…やれやれ …また鼠が入ってきましたね」で、
がらっと空気が変わるのがむちゃくちゃ好みです。
あと「教祖様へのお目通りは了承できかねます」みたいな
早口で断言して有無も言わせないところとか、
「教祖様たちとその教えが健在であれば、
 館が焼け落ちようが教団は滅びません」みたいな
余裕の笑みを浮かべて去っていくところとか。
というかこの人の発言や行動のほとんどが
目をひくって言うか耳をひくっていうか。
明らかに重要人物だからってのを差し引いても、
表情の細かさがすごくて「やばい見逃せない」状態でした。

鈴鳴記者や不破警部補という、教団不信の人物が
おでこくっつける勢いで迫って喋ってるときも
ぜんぜん身じろぎしないし目をそらさないし。

在家信者について聞かれたときの一瞬の間は、
ここで明かす事と、秘密にして後で寧子に暴かれる事と
どちらが教団にとってダメージが少ないかを
瞬時に天秤に掛けてたんだなぁ…とか想像させます。
ちょっとこの女優さんは別の芝居でも観たいな。

米子や奏音ちゃんに対して
「あわれな…」とか「あなたの方がかわいそう」
みたいな反応を見せるんですね。
観てるうちに
どっちがかわいそうなのかわからなくなってきます。

まぁ、気持ちとしては米子&奏音ちゃんに心が寄るんですが、
あの村はほとんどの人間が「蘆之鏡霊泉教」信者なので
私たちの通常は、あの場所ではマイノリティなんですよね。
で、米子ちゃんの猜疑心の塊っぷりを見て、
穏やかに日々を過ごす教祖様たち見て、あれ…ってなる。
流されやすいのを自覚していても、
本当に人間の心っていうのは危ういなぁって思います。

「なつかしい…」のシーンで、
かつての家族への怒りや戻りたいという感情はほとんどなく、
ただ言葉通りに
懐かしい響きの音を聞いたって表情だったのにぞわっとしました。
教祖様へは、言葉を聞いてるときの幸せそうな様子、
理解されないことを嘆く教祖様に対しての表情など、
母を慕う娘のようにしていたと思えば、
時には妹を守る姉のように寄り添っていました。
真柱さんにとって、道圏・教団が全てだったんだよなぁ。

刺された、とは言われたけど死んだとは言われてないので、
その後にも出てくる可能性もあるよね…! とか。



>葦矢 台曄(アシヤ・タイヨウ)@斉藤貴裕さん
「蘆之鏡霊泉教」の幹部。
元税理士で、教団内の会計業務などを担っているようです。
権力としては真柱さんと対をなす感じなのかな。

教団を大きくするため、
政治家に献金してパイプをつなげたりしています。
教団の人間は、教祖様以外は黒ずくめの服なんですが、
彼だけは靴が茶色なんですよね。
なんか染まりきってないという感じがしますよね。
教祖様のお言葉でも、ほとんど拍手してないし。

教団の教えに興味はなく、
あくまでもビジネスとして接しているようです。
「ナカバヤシ最高顧問も言ってた」的な発言があったので、
ここで祀木編と共通の裏がありそうだなぁと感じさせます。

「お姉さん、借りるよ」は絶対わかってて言ってるよね…
と感じたので、この人物、実はあんまり好きではない(笑
(あと私が真柱さんに感情移入してるのも一因)
でも死ねとまでは思ってなかったので、
死んじゃってびっくり。



>葦矢 円儒(アシヤ・エンジュ)@三浦沙織さん
「蘆之鏡霊泉教」の信者で、次期幹部候補。
角禅とは双子で、彼女の方が姉だそうです。
印象として、ある程度物心付いてから入信したのかな。
で、教えに心酔しているようです。
そんで、幹部の台曄を慕っています。
オープニングでかなりわかりやすく惚れてる様子を見せるので、
あぁ、かわいいなぁって素直に見れます(*´∀`)

台曄との逢瀬シーンで、霞原霧彦(=下上)が
「誰が望んで汚物袋を抱くだろうか」てな話をしてくれるので
ラブラブ(男側に愛があるかは謎)な二人には悪いけど
いかがわしいの前に
汚らわしいの印象が植え付けられるという罠。

愛を告白してくる弟に
「気持悪い」というめちゃくちゃ素直な単語で返すのが
ダイレクトアタックだなぁと。
あそこまで鬼気迫って告られたら、
それくらいの単語じゃないと理解されないかも。
「血のつながりは関係ない」という教えが、
彼女を追いつめ、同時に彼女のスイッチを入れるというのが
ゾクゾクしました。
血のつながりは関係ないから愛し合ってもいい。
血のつながりは関係ないから、弟だろうが殺意を抱く。
そういえば、彼女は刺された後
霊魂(残留思念?)が歩き回ってなかったような。
死んでないのか、それとも現世に未練はないってことかな…



>葦矢 角禅(アシヤ・カクゼン)@義積雄大さん
円儒の双子の弟で、姉を異性として見てるっていう
盛大に私の地雷を踏んでくれた人物(゚~゚;
でも、作中で姉に拒否られている事と、
血のつながり云々がストーリーの根幹に関わっているので
彼がそうである必然性に納得できて、割と冷静に見れました。

水鏡の業(行?)のシーンで、
「こうやって自分の煩悩と向き合うのです」
というような説明されてる時に
一人顔を上げてため息をつくのですが、
それで客席側に
「あ、この人、消しきれない煩悩あるんだな」
ってわからせるの、うまい。

二人の会話の様子からして、
角禅くんは姉にくっついて入信した感じですね。
彼も彼でここに居場所を感じていて、
修羅場でも教祖様のお話が始まると真摯に聞いていました。

館が崩れゆく中の「僕だけの姉さん…」は、
ぞっとしましたけど、一途だなぁと思いました。

「独占したい」、ちょっと気持ちわかるだけに。



>白蛇(シロヘビ)@橋本侑哉さん
彼は、過去公演の知識(あるいは今回のパンフレット)がないと
一瞬「?」ってなる所がありますね。
白蛇神社という神社に祀られている神様のようです。

過去の公演内で起きた「つきまとい事件」で、
明地探偵の娘(日和見くんの彼女、万葉さんの妹)さんに
恩を受けたのがきっかけで
日和見くんと顔なじみ(?)になったみたい。

今回、奏音ちゃんと日和見くんが行く先にも蛇の伝承があり、
白蛇様にも何か思い当たることがあるようで
旅に同行することに。
同行を願うとき、ちょっと照れてるのが可愛い。
『VAGUENIGMA』の世界の奥深くにも「蛇」がいるようなので、
今後の公演でも存在感を放つキャラクターになりそうです。



>蛇影の怪(ジャエイ・ノ・ケ)@樋口沙耶さん
M県のこの地方に伝承されている大蛇の化身、
さらに白蛇様と対をなす影…という解釈をしました。

この世界で描かれている蛇伝承のモデルは一匹の蛇神で、
人間に寄り添う良神として形を持ったのが白蛇様、
逆に災いをもたらす悪神、
人の心に影を落とす「罔両」として形を取っているのが、
この蛇影さんなのかなーっていう感覚を受けました。
根っこは同じもの。
白蛇様は蛇影を斬ったけれど、
白蛇様がいる限り…というか蛇神様を祀る人間がいる限り
影である蛇影も次々と生まれてくるのかなぁって。
なんか罪と罰、犯罪者と刑事のいたちごっこみたいだな。

白蛇様も蛇影さんも目元のメイクが見事に蛇で、
見た目怖いんだけど白蛇様は優しい目をしてました。
逆に蛇影さんはとにかく人を近寄らせない感じ。
ほとんど表情を変えないのですが、
それゆえに米子の背後での笑い顔がインパクト大。

あと、これは最前列じゃないと見えないと思うのですが、
伝承再現中の、酒を飲んで寝てしまったあとに
一太刀くらってウロコではじいて目を覚ましたときの
機械的というか温度のない目の開き方がね。
もうだめだ勝てない…って絶望を感じちゃいましたよね…
(ちなみに伝承のお侍さんは機転で勝ちました。
 人間って無限の可能性がありますよね)



>蓮上 清潔浄(レンジョウ・キヨシ)@佐藤信也さん
國史院大學の助教授。
日和見くんの所属する研究室の長。
民俗学を研究しているみたいですが
神様の存在や超常現象については管轄が違う…
というかあまり信じてないみたい。
研究室に憑いている座敷童子も見えてないみたい。

常に本を読んでいて、人の話を聞くときも本を読みながら。
それで受け答えできるんだからすごい…
私、ぜったい生返事しかできない(笑

全身から「気難しいです!」ってオーラが出てて、
人をイラッとさせる話し方をするのですが、
謎の女性始澤黎子さんには
なんのかんので調子を狂わされてるし、
日和見くんのレポートも
文句言いながらちゃんと正当に評価するし、
愛すべき部分は結構ある(*´∀`)
オープニングでも、
日和見くんをめんどくさそうに見てるけど
目線そのものははずしてなかった気がします。

今回の公演期間中、
蓮上助教授がレクチャーしてくれる回があったのですが、
休めない平日だったのでね…次回公演は観れるといいなぁ。


何度か公演情報などで名前は目にしていて、
『キャッチ・ザ~』の時に初めてこの方の作風を感じて、
やっと御姿拝見となりました。
疾駆「猿」って団体名だから
勝手に猿顔の方を想像していて当然予想ははずれました(笑
あと出身県が同じで驚き。
けっこう演劇界にいるんですね…同県民!


来年11月のMy Little Shine公演(音野君も出演)でも
作・演出されるそうだし、
『VAGUENIGMA』シリーズは出演者問わず観ようと思ってるので
来年以降はこの方の名前が
このブログにちょこちょこ出てくるかもしれないなぁ。


そんなわけで長々と書き連ねました。
おつきあいいただきありがとうございます。

これで『VAGUENIGMA』次回公演がいつになっても大丈夫!

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Comment

[249] 大変遅くなりましてー!

>音さん

記事の投稿&いただいたコメントの返信 遅くなっちゃって申し訳ないです。
ベイゲニの世界観も、そこに生きる音さんもめっちゃ好きでした。
今年もたくさん観ます\(^o^)/

[247]

超大作お疲れ様です!

そして、心からありがとうございます(ToT)
今年も沢山頑張ります!!

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