『VAGUENIGMA -1956-』役別雑感(両作登場人物編)

今週末またお芝居観るのに、頭の中がまだベイゲニ。
しっちゃかめっちゃか、まいくろです。

疾駆猿第参回公演『VAGUENIGMA -1956-』

「祀木刑事の捜査ファイル『心蝕』」
「鈴鳴記者の特種ノート」
ひとまず、両方に出演していた登場人物についての雑感。
(別役だったので、ミミズクさんは入れてません)

「目に見えない存在」と「普通の人間」を
舞台上で同時に見せる、って感じの作品はその時点ですでに好み。
さらに、民間伝承というか地域の風習みたいのが入っていて、
私のアンテナをかなり刺激した公演でした。


戦後の設定ということで、
そのころの歴史に詳しくないから、
ハードル高いかな…と思ってたのですが、
どの時代でも、
生きている人間は同じような思いを抱えて生きているわけで。
「時代の支配者によって簡単に変わっちゃう」など、
戦争の傷跡を感じさせる言葉が現代にも通じるところがあって、
戦後を感じつつ戦後を感じさせないという、妙な距離感でした。


次回公演の時の覚書的な意味としても、
これは年内いっぱい抱える仕事になりそうだけど全員分書きたい。
はい、正直な話、他の出演者まだ手つかずです…!




↓ ネタバレ注意!



>祀木 観弦(マツラギ・ミツル)@柴木丈瑠さん
刑事。
元上司の天手力さんの無実を証明すべく、奔走。
視野狭窄におちいり、暴走しがちですが
それが事件解決の突破口にもなります。

祀木編内の回想シーンは
第弐回公演で上演された事件より前みたい。
(日時が字幕で出たんですが、
 頭パーンだったので覚えるのは諦めました…)
「彼女」と会ってないみたいだし、よく笑います。
孔舎衙と、やいのやいのしてるのもカワイイ(笑
刑事魂講釈に、飽き飽きしてる孔舎衙に
「ちゃんと聞けよ!」って言ってるあたり、
祀木は天手力さんのことめっちゃ尊敬してるんだろなーって。

OPで、全員集合の後ばらけていく登場人物は
各々も関係するキャラと絡みながら去っていくんだけど
それを見ている祀木の表情も、
そばを通っていくキャラに対して変化しています。
妹を見るときの優しい表情が印象的です。
実の妹だけど、名字が違うんですよね。

連続殺人事件がとりあえず一区切りついて、
妹の奏音ちゃんと会うシーン。
「寧子死んじゃったよぉ」と泣きついてくる彼女の頭に
そっと手を置くお兄ちゃんと、
その手にさらに手を重ねる妹の姿は
両サイド観てから見ると涙なしにはいられません。

このシーン、
基本的に奏音ちゃんに感情移入しちゃうんですけど、
祀木自身も大切な人を喪ってる辛さを抱えてるんだよなぁと。
妹をいたわりながら、それによって、
祀木自身も癒されてるところがあるんだろうなと思いました。

『キャッチ・ザ・レインボゥ』でアルクスのベーシストやってた方ですね。
役者名はたいがい字面で覚えるので、この人は覚えやすい…!


>鈴鳴 奏音(スズナリ・カノン)@熊本野映さん
明星書房の記者。
偽情報をつかまされて、それに気づかずに記事にしてしまい、
そのせいで自分が担当する社会派雑誌「兇惡犯罪月報」が
「カストリ雑誌」と呼ばれるようになってしまいました。
その汚名を返上するために、精力的に活動しています。

自分が見たことのみを信じて書く、ということで、
望んで最前線にいるようです。
だいたい、どんな状況でも笑顔、そして全力。
知らず知らず、彼女に感情移入してしまいます。
自分のせいで日和見くんに怪我をさせてしまった、と
落ち込んでしまうところもあったり、
行方不明の同僚、寧子について最悪のケースも考慮していたり、
「ただ明るさだけを振りまく、ウザい子」とは違う。

個人的にいい表情だな、と思ったのは
逮捕された葦矢真柱に対して、
寧子殺しの動機を詰め寄ったとき。
というか、真柱に言葉を返された後の表情です。
理解できない存在を目の当たりにして、
「なんで、なんとも思わないの…?」っていうような顔。
奏音ちゃんは、
「奏音ちゃんの常識」内での返答を
無意識に真柱に期待していたんだと思うんですよね。
でも、返ってきたのはそれに全くかすりもしない言葉で。
あぁ、あの表情に合う言葉が、私の辞書に無い。

オープニング、他の人にはたいてい笑顔なのに、
「蘆之鏡霊泉教」のメンツに対しては、
表情がギュウッと硬くなってました。
実家がお寺っていうことで、
怪しい宗教団体に鼻持ちならないのと、
親友、寧子の手がかりをもっているだろう彼らに対して
「絶対に話聞かせてもらうんだから!」って意気込みと。

祀木編、兄の胸で泣いちゃう彼女。
待ち合わせで、
「妹が兄に会うのに理由なんているの?」ってな言葉、
鈴鳴編を観た後に聞いたらなんか泣けてきました。
お兄ちゃんに、甘えに来てたんだ…!!



>日和見 愛歩(アヒヨリミ・マナブ)@竹内尚文さん
怪異、神霊などが見える大學院生。
蓮上助教授の研究室所属。
疫病神にとり憑かれて、
研究室に憑いている座敷童子について回られて、
今回は白蛇様も同行してるし、
出かけた先では猫の怪異にくっつかれるし、
一人にしか見えないけど、実は団体さんな彼(笑

今回出演してないけど彼女がいて、
名前は「万葉(マヨ)」さん。探偵の娘。
今回出演の百華ちゃんの姉で、第弐回公演に登場。
日和見くんは浮気性ってわけじゃないけど、
女性慣れしてなくて、ドギマギしたりエヘヘってなったり。
そのたびに周りから
「万葉さんに言いつけちゃうぞ」って言われます。
尻に敷かれてるんだろうなぁ…
父親についてアメリカ行くくらいだし、
アグレッシブな人だろうなぁ、と想像して過去台本読んだら
万葉さん、思った以上にそんな感じでした(笑

日和見くんは、
民俗学研究のためのフィールドワークに行った先や、
万葉さんや、彼女の父、明地探偵の手伝いをする中で
怪異が起こす事件に遭遇したりしてるみたいです。
今回は鈴鳴編で、同行者としてM県へ。
彼と強い因果がありそうな「下上」との出会いや
疫病神との意味深な会話など、彼関係のイベントはありつつ、
今回は割と観察者っぽい立ち位置だなと思いました。

よっこいせー、どっこいせー☆な耕助くんから
話を聞き出そうとヤキモキしてるのとか、
神様に小声で「うるさい、うるさい」とか、
はずみで町中で告白しちゃったりとか、
蛇影坂と蛇転坂の関係についてイソイソとメモったりとか、
カワイイ印象が強いです。



>下上(カガミ)@中村隆太さん
「君の欲望は、なんだい?」と、
「○○○って知ってるかい?」からの哲学っぽい語りがメイン。
鈴鳴編では、
霞原霧彦(カスミハラ・キリヒコ)という偽名を名乗ります。
自らを「二重に歩くもの」と言ってました。
陰陽の境目にいるとか、いないとか。

彼の話の中で最も印象的なのは、
鈴鳴編の「ボイオティアの大山猫」。
その山猫はなんでも見透かすことができるそうです。

人間の美しさは皮膚のみにある、
皮膚の下には血液や胆汁、そしていわゆる汚物と呼ばれるもの。
もし、その大山猫のように、皮膚の下を見れたなら、
誰もが女を見て吐き気をもよおすだろう。
誰が望んで、汚物袋を抱くだろう…? ってな話。
オドン・ド・クリュニーの言葉でした。

あと、祀木編で廻天斎に言ってた、
始まりの前には「始まりがなかった頃」があって、
その前に「始まりがなかったこと、が無かった頃」があって…
っていう、頭がおかしくなりそうな話も好き(笑
もとは誰の言葉だったかなぁ。
中国の思想家っぽい名前だったのですが、
言葉を聞いて脳内で漢字がが当たらなかった…

あと、彼の発言の中で
「ナカバヤシさんに言われてここに来たけど、
 きみ(=日和見くん)に会えてよかった」
…ってな台詞あったんですよね。
台曄が言ってた最高顧問や、
艘嶋の言ってた「ジャノメ機関」の人物も同じ名前だったような。
次回作以降の、キーパーソンですかね。
戦後の混乱に乗じて、なんか画策してる人たちがいそうな気配。

中村さんは『キャッチ・ザ・レインボゥ』では、
主人公の教育実習生の役でめっちゃ現実っ子でしたが、
今回は現実とそうでないところの境目を徘徊するような
非人間的な存在の役でした。
ビジュアルはさほど違いなかったのに、
演技がぜんぜん違ってて、気づかなかったよね…



>猫の怪異(ネコ・ノ・カイイ)@椙山聡美さん
M県山間部にある桑柱村の家に憑くネコマタ。
そして招き猫。
日和見くんにだけ、人間の姿で見えてます。

パンフレット見たら三毛猫って書いてありますね。
招き猫はだいたい三毛猫だけど、
この村で亡くなった鈴鳴記者の同僚、
深池寧子(みいけねいこ)となんか関係あるのかなって。
みいけねいこ、みけねいこ、みけねこ…

まぁとにかく、
怪異ちゃんは猫なので好き勝手動きまくりです。
人の名前での脊髄反射芸とか、角へのこだわりとか(笑
実際のネコも、実はこんな感じなのかなぁなんて思ったり。
教団に乗り込んで、緊迫した雰囲気で
「ここは不破さんんたちに任せて…!」とかやってる後ろで
さすがに声は出してないけど「フワッフワッ☆」言ってた…!

米子の昔話を、おばあちゃん的口調で語ってくれます。
変化っぷりがすごい。
米子ちゃんとの口の動きは一緒なのに、
手を振る感じとかの動きがちょっとずつ違ってて、
そういうところに「伝承されている」感をひしひしと。

座敷童子ちゃんとのはないちもんめで、
「鬼が怖くて行かれない♪」の部分が
「蛇がでるから~」になってるのが、地域性だなぁって。
お布団ビリビリ行かれない、お釜そこぬけ行かれない、
お盆ひび割れ行かれない、鉄砲たまなし行かれない…の、
踊り(?)がわりと前衛的で笑いました。

祀木編で、彼女はサブリナと名付けられて
明地家へ預けられた事がわかります。
今後も出てきそうで、
どんだけひっかき回してくれるのか楽しみ(笑



>座敷童子(ザシキワラシ)@高本愛子さん
泣き虫だけど、泣き→笑顔への復帰がわりと早い(笑
彼女の姿が見えるのは、
日和見くん、鈴鳴記者、ふんどし耕助くん。

研究所に出入りする謎の美女、始澤さんは
見えてるようで見えてない…? 微妙なラインです。
過去台本に、まるで座敷童子に話しかけてるような
タイミングのやりとりがあったんですよね。
あと始澤さんに影響した怪異を、座敷童子たちが外したとか。
(この辺は作中でも語りだけなので上演されないかなぁ。
 そしたら不破警部補も出てくるし。←私利私欲)
…と、まぁその過去があるせいか、座敷童子ちゃんは
始澤さんに一緒に遊ぼうアピールしてました。
見えてないみたいで、しょんぼりの背中がカワイイ。

座敷童子ちゃんを見てて特に思ったのですが、
神さま&怪異たちのセリフと、
人間の会話のタイミングが微妙に重なるのに
どっちも聞こえるのがすごいなーって。
あと、座敷童子って
憑いてる場所から動けないのかと勝手に思ってたので、
M県山間部までがっつりついて来ちゃうのが驚きでした。

『キャッチ・ザ~』で拝見してます。
アルクスのキーボードちゃんでした。
パンフの写真で「あっ」って。
疾駆猿に所属する役者さんは、彼女だけなんですね。
(佐藤信也さんも役者をされてますが、
 脚本演出もしてるので
 役者オンリーの存在って意味では彼女だけ)



>疫病神(ヤクビョウガミ)@黒坂カズシさん
「○○なんだな、これが」が語尾につく小さいオジサン。
「転ぶんだな…オレが」の、ぺちょっとした転びかた(笑

なんか、さきイカみたいのよく食べてました。
祀木編で、奇術師「廻天斎流黒」の話題になったとき、
座敷童子ちゃんに
これからこのさきイカ消します~的なショーを見せてます。
まぁ素早く食べてるだけなんですけど(笑
神様たちの動きを追うのも楽しいけど、
彼らを見てると本筋から置いてかれるっていうジレンマ。

疫病神さんね、
今後の伏線になりそうな要素が多いなぁと思ったキャラ。

「ハチ公はイイヤツだった」と言いつつ、
「にゃーって鳴いた」と…
犬の鳴き声を知らないってどんな暮らししてたんだ?
それともボケた? ツッコミまち?

日和見くんとの「名前呼んだよね?」的な会話。
とぼけたのは、ただの照れ隠しなのか?

置いていかれた後の日和見くんとの会話。
イヤなら別の奴に憑け、と言われて押し黙る。
日和見くんじゃなきゃダメな理由があるってことかな?

日和見くんが車で運ばれたから追いつけなかった、とか
耕助くんにも、彼だけ知覚されてなかったみたいだし、
神様たちが時折見せる、
「関係ないわぁ」って顔もあまりしてなかったなぁ。
なんか彼の存在は謎が多いです。




えー、こんな感じのペースで書いてるので
いつになったら不破さん(@お目当てさん)まで行けるんだろう(笑
もう少し簡略化して、サクサク書いていきたいところです。


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(画像は7年前に描いたものです)