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『LAUGH DRAFT』役別雑感

秋服って、着る機会短すぎやしませんか。
まいくろです。

今回は、貴重な秋服観劇遠征だった
劇団ガバメンツ『LAUGH DRAFT』のネタバレ感想です。

大阪は恵美須町駅、1B西出口から出て左に徒歩5秒。
初めて訪れたin→dependent theatre 1stは、
受付で精算した後に2階のロビーで待てるのでいい感じだったなぁ…


劇団ガバメンツは、
基本的に大阪を拠点に活動しているのですが
劇団員のひら凌一くんが東京で役者活動していることもあり、
過去に東京公演をやっていたこともあります。
脚本の早川さんも、
東京で脚本・演出活動などをしていたりと、
都内観劇派にも、意外と出会いのチャンスは多いです。

ジャンルとしてはコメディということですが、
ただ「キャラが変なことをしてそれを笑う」でだけはなく
嘲笑だったり、もう笑うしかないなっていう絶望だったり、
そして泣き笑いだったり…と、
多種多様な「笑い」を提供してくれます。


今回は、兵役コメディ。
タイトルは『笑の兵役』って感じなのかな。
(なんか似たような劇団名あったな…)

どこかの国で、兵役についた男8人。
他の国よりはユルい2年間とはいえ、
マンガ、ゲームなどの娯楽は禁止、
強制的に早寝早起きだし、常に教官に監視された生活。
そんな彼らが唯一手に入れた娯楽が、通販雑誌。
1冊の通販雑誌を、
禁欲生活にまみれた彼らが読んだ時から、物語は始まります。

いやはやね、面白かったです。
もはや男子校のノリに、こんなにおバカなのかーって(笑
でも、自分も女子校で育ったので、気持ちは分からなくもない。
こんな感じに、しょうもない事に必死になってたなぁって。
当時の自分たちのとっては、死活問題だったんですよね。

たとえば「もし結婚するならどの先生がいいか」とか。
いま思うと、ぜったいありえないし! って感じの先生すら
選択肢に入ってて、みんな真剣に悩んでたんですよね。
隔絶されると価値判断がおかしくなるっていうのか…。

で、そんな感じの現象が兵役中の彼らにも起きてて、
それが面白いんです。
彼らが愛した一人の女、フサエがね。
破壊力抜群なのです(笑
そして、後半のあるシーンで判明する事実によって、
その現象の根幹にあった感情が伝わってくる、というか。
彼らは狂ってしまったんじゃなかったんだなーって。
バカだなぁ、を二種類の意味で思った作品でした。

今回も、舞台奥に箱があって、
場面に存在してないキャラはそこで待機。
今回その箱が、座ってたたく打楽器(カホン)なんです。
足音や扉をノックする音、
高まる心臓の鼓動などを表現します。
全員で奏でる軍隊テーマ曲に、気持ちがたかぶりました。
ヒジでたたくとき、見た目と音の変化が楽しいけど、
実際前屈して打つ人たちは大変そうだなぁ(笑


ネタバレ役別は折りたたみで以下に。
ガバメンツ次回公演は来年。
音楽劇『星おちるまで』だそうです。
詳細待ち♪



↓ 以下、ネタバレ注意!


>ユウジ@ひら凌一くん
職業、ギャグマンガ家。
絵柄はコ○コ○コミック系…というか、
線がぶっとくてパーツを強調してて頭身が低い感じ。
彼が書いたフサエの似顔絵に爆笑です。
すっごいブス…!(笑

「面白いと思ったほうの選択肢をえらぶ」主義で、
ネタになりそうだから兵役にきたそうです。
だからかな? いろんな事に首を突っ込んでました。
話の方向を「面白い」に動かす為なら、
おふざけにもどんどん乗っかります。

エビスの「彼女」をめっちゃバカにしてたのに、
最初のうちはサンバ踊らせてたくせに、
後半には「俺フサエとつきあってるよ?」って
ドヤ顔してるのがかなり笑えました。

フサエ一週間のシーンで、
「タノモさんの次だから疲れ果ててる」っていう
設定(?)を大事にしてるのがね。
彼以外もそうなんですけど、
自分の都合のいいフサエを生み出せるはずなのになーって。
もう、自分の欲を満たす対象じゃなく、
一人の女性として接してるのか…

ただ、最期の会話でもフサエが言っていたように
「あなたが言わせているの」ってヤツ。
職業柄なのかもしれないけど、
彼はあの中でもだいぶ冷静だったように見えましたねぇ。

あと本編とは関係ないけど、彼の役名が「ユウジ」で、
過去にひらくんと兄弟役をやっていた、
某大阪王子が脳裏にちらちら出てきて、
開演前までそわそわしてました。顔の系統似てるし…!
しかも開演直後にも連呼されてたし…!(笑



>エビス@近藤貴久さん
二次元の女性「八分咲 さくら」を愛する男。
わたしもたいがい妄想族ですが、
ここまで振り切ってない…と信じたいヽ(゚∀゚;

通販雑誌の、フサエの写真とキスさせられたことで、
怒るさくらちゃん(←妄想です)への後ろめたさと、
積極的なフサエ(←妄想です)に戸惑う姿がなんとも。
あんな大きな背なのに、小さく小さくなって
「どうすればいいのか、わからないんです…!」とか、
もはや小動物にしか見えませんでした(笑

あの絵かわいかったな。誰が書いたんだろ。
そしてさくらちゃん、
ゲームのキャラなのかマンガのキャラなのかそれとも
エビスのつくったオリキャラなのか…(笑
エビスのつくったオリキャラだとしたらまさに自給自足。

献血でやってきた、
フサエそっくりの看護婦さんがくれた脱脂綿。
フサエの写真を没収されて、引き金がなくなった彼らには
この脱脂綿は貴重なもの。
脱脂綿を手にして色めき立つ仲間たちの視線は、
妄想の達人であるエビスに。
それを受けて力強く頷くエビスさんは、男らしかったです。
男というか、あえて「漢」と表記したい!(笑



>コイワ@久保田康裕さん
バツイチ。
「死にたい」が口癖ですけど、
いざ死にそうな場面になると誰よりも後込み(笑
周りの仲間もそれを重々承知なので、華麗にスルーしています。

フサエを妄想した時に「年下のオンナノコ」と言っていたので
38歳より年上なのかな…?
と思ったら、台本に年齢設定書いてあってコイワは36歳。
途中でその設定が変わった可能性もあるけど、
たぶんあの妄想フサエはしゃべり方も可愛かったし、
すこし若い設定で妄想してたんでしょうね。
(あ、もしかして「自分が年上」って設定で妄想してた!?)

もう、いろいろたまりすぎてて
「ペラペラ」が「ペロペロ」になってるのが
もう、いい意味でキモいです(笑
たぶん、昨年にこの役者さん、
ショートアクトバトルで観てる気がするな…くま組長かな?

今回の作品、日替わりゲストが作中に登場するんですけど
それが、通販雑誌を見て全員がやった、
「どの愛用者コメントの人が好みか」で選んだ人が
妄想補正かかって出てくるんです。
そう、あくまでも通販雑誌の愛用者のコメント文字から
想像してるので、ビジュアルとか行動は彼らの自由。
「そんな都合のいい女いるか!(笑)」って
つっこんでしまうほどに美人で、積極的です。

昼公演はコイワさんと、
彼が選んだメルボルン在住29歳の女性(@西村朋恵さん)。
もとになった商品は、英会話のCDだったかな。
故郷を離れてメルボルンでキャビンアテンダントをしてる彼女。
同じ国生まれだって事で親近感を持ったらしく、
コイワさんに話しかけてくる彼女ですが、
いざコイワさんが積極的な行動に出ようと近づくと
ほっぺたバチーンして現地語で侮蔑しまくって去っていきます。
あ…妄想なのに、フられちゃうんだ(笑

好みの女の子の絵をユウジに描いてもらうって話で、
要望があきらかにフサエなのに
「あぁ、しいていえばフサエみたいな?」とか
ぎりぎりの悪足掻きみたいな男のプライド…(笑



>セラ@濱本直樹さん
俳優で「俺はおまえらとは違うんだ」オーラぷんぷん。
男子校のノリのおふざけにもあまり参加せず、
懲罰の腕立て伏せなども免除されています。

けだるげな喋りかたとか、
「めんどくせぇな」って表情がやたらかっこよくて、
他人と同じ事やってても華があるのが、さすが俳優って感じ。
食堂でもわがまま全開で、セルフ式なのに配膳希望(笑
そのときのヨソイキ笑顔がうわぁめっちゃ爽やか…!

「頭がおかしくなった奴は、兵役切り上げで帰れる」
という情報をつかんでニヤッとするセラさん。
そこから、彼の「おかしくなったフリ」の日々が始まります。
真に迫りすぎて、
どこまでがフリなのかわからなくなるところまでが仕様です。

ちょっと今後の役者活動も気になるなぁと思って、
次回出演作見たら年末…年末(ノД`)帰省だぁ
ただ「DanieLonely」という団体に所属してるので
ある程度定期的に公演してくれるのかな、と。

夜公演の日替わりゲストが、セラさんでした。
彼が選んだ商品と愛用者コメントは、
口紅「21歳・接客業」から想像された
コスメコーナーのお姉さん(@上野淑子さん)。
彼女にプレゼントとして化粧品を買いにきたときに
口紅の話からそのまま誘惑される、という設定のようです。
でも彼女がニラレバくさかったらしい。変なところリアル(笑

ふと思ったけど、日替わりシーンは各々の登場人物の妄想で、
フられる方向に動くって事は…
もしやみんな、フサエに操(?)たててるの?



>ハバ@賀来正博さん
マッチョ。
兵役を終えた後モテモテになれるよう、
筋肉バッキバキを目指しています。
すでに結構マッチョ。
様々な女と広く浅くつきあってるようなフリしていますが、
実は、実は(笑

おっぱい星人で、
彼が想像→召喚したフサエは不自然にまで巨乳(笑
顔より大きかったんじゃないの?(笑

周りにはフサエのことを「ブス」と言いながら、
「何でこんなに可愛いんだよ!」って
半ギレしてたのが笑えました。
遅い思春期だなぁ…

2回目観劇は、
ジェイとの関係がわかってるので二人が絡むのを見るたびに
ジェイの気持ち考えて若干切なくなったりしました。



>ジェイ@馬目知幸さん
男同士だけど、実は、ハバちゃんに惚れてます。
でも、友達のままでいいって思ってます。
ハバちゃんの筋肉を触ってるときの表情、
睡眠中ハバちゃんに肩寄せて寝てる姿、おおぅ恋する乙女。

同じことされても、
ハバちゃんなら有りでユウジには「やめて」と冷たい対応。
なんか気にして見てたら、
一貫してハバちゃん好き好き行動してました。
降下訓練で好きな相手の名前言うときも、ちゃんと「ハバ」!
フサエは恋のライバル兼、相談相手みたいな関係のよう。
彼女のアドバイスでハバちゃんを想像→召喚。
このシーンで、1回目観劇で見逃した部分があって、
日替わりアドリブチェックとか色々理由はあったのだけど、
2回観とくことにしといて良かったなぁと。

日替わりゲストメンバーの中に一人男性がいたのですが、
彼がジェイの相手役だったんだろうなぁ…



>タノモ@八木進さん
マザコン。
実家では、いまでもお母さんと一緒に寝てるらしい。
マザコンっぷりが真に迫ってて、まいくろ、動揺が隠せない。
二十代くらいかな? と思ってたけど、
作中で全員三十過ぎだっていわれるんですよね(゚Д゚;

声が甘めで、頼りなさげな感じに色々くすぐられました。
過剰なマザコン男は嫌いだけど、
それがなくてこの演技のまま年下系男子だとしたら…
結構客席キュンキュンしそう。

あと、フサエで初めてを済ますんですが、
(おっぱいさわってみな、で自分のおっぱいさわる天然!)
その後の食堂のシーンで
ひっそりと勝ち誇ってニヤニヤ笑いしてましたね。
次の瞬間、その勝ち誇りは脆く崩れ去るのですが(笑



>カニエ@中尾周統さん
一言多い人。
口も軽いので、内緒話は厳禁です。
ユウジとカニエがコンビを組んだら、
たぶん噂なんて一瞬で世界中に広がる!(笑

本人は雰囲気にうまくノってるつもりのようですが、
客席から観てると会話の腰を折ってるようにしか見えない…!
ただ、本人無自覚だし周りも「いつものこと」みたい。
フサエの写真とエビスさんをキスさせたのも彼。

ただ、トイレで大騒ぎした罰として、
無関係のタノモさんがスクワットさせられるんですが、
そこで助け船出すのはカニエなんですよね。
言い忌みでも悪い意味でも、空気を読まない人間なのかも。

彼の「笑ってるからおもしろいってわけじゃない」。
なにげに考えさせる言葉だったり。



>トミイ@浅雛拓さん
軍曹さんです。
毎朝、彼がラッパ(?)を吹いて一日が始まります。
真面目な顔なんだけど、
吹いてるのが調子っぱずれな音が出る楽器で、それにムズムズ(笑
「24時間監視してますからね!」的な発言の通り、
たいていの時間は奥でカホンに座って、
兵士たちをじっと見ています。
彼らの妄想の内容まで、しっかり見ている…!

驚愕のラストシーンでしたが、
あらためてあらすじ見たら「追い込まれた9人の男たち」って。
軍曹も数に入ってるんですね…。
一回目は「教官」とか「先生」のイメージで観ていたのですが、
そのラストを観て知ってる2回目観劇は
彼らの段階を越えててきた「先輩」なのかしら、
それとも彼らにスイッチ入れられた「後輩」なのかしら…
って感じで観てました(笑

訓練兵たちにかける言葉が、
まるで小学校みたいな内容だったのも面白かったなぁ。
大人になると、案外基本的なところから忘れていくっていうか。
「戦地も社会もじゅうぶんな睡眠を許してくれない」とか、
「30すぎてこの先どうやって生きていくんですか」とか、
「いってきます」「ただいま」についてとか、
言外の意図っていうのかな。
軍人であるゆえに、直に言えない言葉を裏に感じました。

ビジュアル的には出てきた瞬間に「Σ(゚ロ゚*ノ)ノ 」となりました。
やだ鬼教官ステキ…(←実際はそんな鬼じゃなかったけど・笑)
ハバちゃんを想像したジェイが、そのまま他の仲間も想像して
フサエの「みんなも脱ぐわよ」で
服を脱ぎにかかるシーンがあるんですが、
軍曹も脱ぎにかかってたよ…!!!!!



>フサエ@西岡裕子さん
38歳主婦。
通販で買った青汁を毎日飲んで
すっきり生活送ってますっていう感想が
彼女の写真入りで雑誌に掲載されています。
約2年間の女絶ちをくらった彼らが、
その写真から自分の妄想を膨らませた女、それがフサエ。

もうね、中年太り始まってて、
胸は若干垂れてるし
腰回りのハミ肉とかもヒドいんだこれが!(笑
女優の西岡さんは、そんな体型の方ではないので、
服の下に色々仕込んであのダルダル体型を作っていたみたい。
歩き方、メイク、なにからなにまで、ブスを通しています。
それでも、彼らにとっては唯一の女。
これが『LAUGH DRAFT』の面白いところ。

誰一人、彼女の若い頃を想像しなかったのがまずウケました。
西岡さんの演技を観る限り、
多少年齢は変動しているのかもしれないのですが、
それでも見た目はほぼ雑誌と一緒。
あと、いつも手に青汁を持ってるのですが、
こぼれてる気配がしないんですが…どうなってるの?
私が見えてないだけ?
青汁を飲ますのが、彼女の愛情表現的な仕草になってて、
だんだんと、青汁がいかがわしく見えてくる…(笑
フサエと兵士の一週間(←勝手につけた)シーンの、
流れるような展開が好きでした。

フサエ写真を没収されて、
禁断症状を起こしつつ献血に臨む訓練兵たちの前に現れた、
フサエそっくりの看護士も西岡さんが演じます。
異様なアプローチを仕掛けてくる兵士たちに怯えまくり。
そりゃいきなり会って早々に「探したよ」とか
耳元でささやかれたら、逃げるわ(笑



実際に戦争が始まって、
ただの訓練だけのつもりだったのに戦地に行くことになって。
最後の夜にフサエに会う面々。
彼女の「お別れするのは、私じゃないでしょ」にね。
なんか、みんなフサエのこと愛してたんだけど
それと同時に、
その先にいる誰かを思い出してたんだろうなって。
最後の最後まで素直に「その人」を思い出さない彼らの、
ひねくれやせ我慢みたいのが、ちょっとかわいかったなぁ。
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