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ステージタイガー『MATCH』役別雑感(大阪編)

ステージタイガー『MATCH』の役別雑感です。

こちらは、大阪在住の登場人物。


↓ ネタバレ注意!

>平井平十郎@アミジロウさん
新撰組の近藤や土方の刀も研いだことがあるという、
有名な刀研ぎ師。
なのですが、ある事件をきっかけに
ぷっつりと仕事を辞めてしまいます。
家でだらだらしては、おならプープーしています。
通常の生活くらいなら、
貯蓄を切り崩してそれなりに続けられるそうで。

妻、さつきの実家の道場が閉まってしまった時、
荒れる彼女を優しく受け止めるときの言動に、
かなりグラッっときました。
うぉ、いい男すぎる。
さつきさんね、他人にも厳しいけど自分に厳しいから、
何もできなかった己を責めてしまっていて。
そんな厳しいあなたが好きなんですよ、てな感じで
彼女をまるごと抱き留めるような対応を見て、
あぁ、この平十郎って人は
自分の愛情をうまく伝えられなかっただけなんだなって。
この一件がなかったら、
平十郎は自分の想いを一生伝えられなかったのかも。
うむ、思い返すと『MATCH』って
不器用にしか生きられない男だらけだな…。

お互いに感情を伝えあって、
分かり合って本当の夫婦になったふたり。
愛する妻にイイモノ食べて欲しくって、
刀はやっぱり研げないけど、包丁なら…と、
町中駆け回ってる時の笑顔は、幸せにあふれていました。

自分が役に立てるならと、鍛えられた脚力を生かして
手紙を運ぶ密命を受けた道中で殺されてしまう平十郎。
「絶対に帰るんだ」という気迫が、
彼を斬った勇吉の肩にしみこんで、熱さが消えない(ノДT)
もう絶ったとはいえ、
人殺しの道具を研ぎ続けた過去を持つ平十郎は殺されて、
その道を捨てたとはいえ、
他人の人生を担いで走る飛脚として生きていた勇吉の肩には、
平十郎、ひいてはその妻の未来が託される。
知らずに出会った二人の男、
お互いの因果を感じてしまうシーンでした。



>平井さつき@小野愛寿香さん
江戸の剣術道場、根岸道場の娘。
その強さから「鬼小町」と名を馳せた彼女ですが、
実家の衰退を救うために、名家の平井家にお嫁に行きます。
で、夫は、アレです。

のらりくらりの平十郎にきちんと仕事をしてもらおう、
刀を持ってもらおう、男らしさを見せて欲しい…と、
さまざまな方法を試みるさつきさん、可愛い。
悪代官、忍者などと、
どんどんその方法がおかしくなっていくのも可愛い(笑
平十郎の本心を聞いて、
泣き顔見られたくなくて、面がとれないのも可愛いヽ(*゚∀゚)ノ

相手の事情を知り、想いを知り、
自分の理想を押しつけるんじゃなくて、
寄り添うことを学んださつきさん。
関西風の味付けを教わったり、
「昔の私なら怒ったかもしれませんね」など、
穏やかな笑顔は「妻」なんだなぁって。

帝王切開手術の際、
平十郎が研いでくれた刀を見ての
「美しい…」の表情に、惚れ惚れ。
生まれて初めて見た、って顔してました。
平十郎の願いとか愛とか、そういうものが、
全て含まれてます。
言葉にしてないけど、全部伝わってる。泣けます。

実際の話、
公演は何回もあるし、稽古でだって何度も見てる刀なんです。
でも、その現実を忘れさせて、
「初めて出会った美しい刀」だってこちら思わせる、それが演技。
彼女のその説得力にも、ふるえました。



>おふく@南由希恵さん
平井家に雇われているお手伝いさん。
かっぷくのいいおかみさんで、
一人のおなごとしてさつきさんにアドバイスをしてくれたりと、
面倒見もいい感じ。
年齢的には、さつきとは母親ほど離れてはいないけど、
姉というスタンスよりはもっと大人な印象。
10歳くらい年上って感じかな、と思いながら観てました。
さつきの試行錯誤に
最初はつきあわされてるって感じでしたが、
どんどんノリノリになっていくのも面白かったです。
彼女の恋愛話、もうちょっと深く聞いてみたかった(笑



>緒方長安@南田吉信さん
町医者。
平十郎の父親と仲が良かったため、
平十郎とのつきあいは長く、父親代わりの立ち位置。
さつきに、平十郎が刀研ぎをやめた理由を明かします。

血はつながってないはずなのに(作中でも、実際の役者さんも)、
なんとなく平十郎と雰囲気が似てるんですよね。
父親代わりだったから、似てきたんでしょうかね。
もしかして、アドリブ多かったのかな。
演技に安定感があったので
1回観劇ではあまり気づかなかったけど、
客席の反応とか平十郎の反応とかで、そんな感じがしました。
決めとヌキの緩急が鮮やかで、
言葉の一つ一つに説得力がありました。



>鉄之介@森大地さん
開演前にキャスト表を見て
名前から、新撰組土方の部下の子かな? と思ったら違った(笑

平十郎が、刀研ぎをやめるきっかけ。
彼が、父の敵を討ちに平十郎のもとにきたのが始まりです。
平十郎が斬った訳じゃなく、
平十郎が研いだ刀によって死んだのですが、
鉄之介にとっては、父の死に関わった全てが敵なのでしょう。
斬った相手も、その刀をつくった男も、
ともすれば、この時代そのものも。

まだ少年の鉄之介を、
自分の身を守るためとはいえ殺してしまった平十郎。
その恨みにそまった死に顔(客席からは見えない)を見て、
恨みと悲しみの連鎖をつくりたくない、と、
平十郎は戦の道具を研ぐのをやめてしまいました。
鉄之介の死に方、平十郎の表情から、
べっとりと返り血が見えたよね…

役者さんはその後も、
顔を隠して別役として殺陣などに参加してました。



>佐々木只三郎@虎本剛さん
京都見廻組。平十郎とは、なじみのようです。
彼に刀を研いでもらいたいけど、平十郎は首を縦に振らず。
なんだろう、どことなくなんですけど、
只三郎が平十郎に対して
「刀を研いで欲しいけど、
 自分で決めたことを簡単に曲げないで欲しい」と
思っているよう見えたのは私がフィルターかけたのかなぁ。
研いでくれって言って断られるところまでが、
ふたりの挨拶1セットって感じに見えました。

彼は京都見廻組なので、戦いに生きるのが常。
同じ平和を夢見ているのに、平十郎とは相容れない性質です。
でも、お互いに存在を拒否しない。
この関係性は良いなぁ。

平十郎が肌身はなさず持っていた名前候補一覧。
読んでいくうちにどんどん涙声になっていく只三郎、
暗くなっていく舞台。
だぁだぁと泣きつつ、
チケット先行予約の「あなたの名前呼ばれるかも特典」を
しっかり思いだして聞き耳たててた私です。
男名になってたけど、
ちゃんと自分の名前っぽいのありましたヽ(゚∀゚)ノ

実は、キャスト表見てたのに
カテコまで虎本さんだって実感がありませんでした。
いや、なんかチョンマゲだったししかめっ面だったし…!



>渡辺吉太郎@ザキ有馬さん
京都見廻組。只三郎の部下のようです。
身重の妻のために、手紙の運び屋をする平十郎に対して
吉太郎は「軽蔑した」てな言葉を投げかけます。
刀研ぎ師が、刀を研がずに手紙運び。
彼は 志がブレる=悪いこと と思ってるんだろうな。
その考えは間違いではないんですね。
吉太郎は血気盛んで若く、闘志に燃えています。
私も彼の立場なら、平十郎に対してそう思ったでしょう。

ただ、平十郎も、間違ってないんです。
価値観の一つなんだよなぁ。
この作品を観て、少し自分の視野が広くなった気がします。
いつか時間が経って、吉太郎の視野も広くなって、
「他人のために自分が変わっていく」ことを自覚した時、
軽蔑の言葉を浴びせられた時の平十郎と
同じ表情を浮かべるような男になるんだろうか…
などと、想像したりしました。



昨年あたり、私はステタイメンバーのことを
「叫ばずにはいられない人たち」と呼びましたが、
今回は元気はいいんだけど叫ぶって感じじゃなく、
かといって「叫ばずにいられない」のテイストは失わず。

大好きな話でした。
物語としては完結してるんだけど、
登場人物たちの人生は完結していないし、
ラストのシーンも想像の余地があるし。
たぶん、昼夜観れたとしてもDVD買っただろうなぁ(笑

そんな感じで、ステージタイガー『MATCH』役別雑感でした。
お付き合いありがとうございました。
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