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昨日の夜公演は『マイム浪漫劇場』でした

さて、無事に大阪着いたけど
身支度してぼんやりしてたら10時。
まいくろです。


さて、土曜日の夜公演は
日本マイム研究所(最寄駅:駒沢大学駅)にて
アトリエ公演『マイム浪漫劇場』でした。

7月に『レ・ミゼラブル』をパントマイムでやった団体です。
引き続き安藤繭子さんがご出演とのことで。


住宅街の中にある、稽古場での公演。
よって照明も音響も凝った作りではなく、
体の動きをメインに見せます。
「だんだん暗くなっていく劇場照明」に慣れていたので、
パッと真っ暗になった時は、
自分もまわりの気配も、一瞬ざわっとなりました(笑
小学校の体育館でやる映画上映会とかで、
暗くなるのわかってても、どこかから声が出ますよね。
あんな感じ。



内容は大きく7つのグループに分けられていて、
30秒くらいで「ある現象」を表現していくマイム集や、
15分くらいで表現する物語など。
(時計なんか見てられないので時間はあくまでも体感時間です)

特に印象的だったいくつかについて、雑感を。


↓ ネタバレ注意!


>小品集より
「熱帯魚」「薪で炊いたご飯」「とりの唐揚げ」
「柳川(ドジョウの地獄煮?)」「あさりバター」
「生ビールの泡」「昔の電気洗濯機」を各々マイムで表現。

夜公演で、こんなおいしそうな文字を並べられたら
おなかがすいてしまうがな、と、プログラムを見て思いました(笑

てっきり、そんなタイトルの人間模様を見せるのかと思ったら、
タイトルそのものをみんなマイムで演じていました。
洗濯機、昔のだから二層式なんだ…(笑

「薪で炊いたご飯」は、
炊きあがったお米が各々違う表情をしていて
一つ一つが生命なんだよな、なんて考えてみたり。
一粒のお米には7人の神様がいる…という言い伝えを
ちょっとだけ思い出してみたりしました。

この中で一番好きだったのは「あさりバター」。
バター役の子が
「あち! あちー! わー! わー! ぁー…(へたり)」
みたいにあさりの間を走り回り、溶けていく感じと、
あさりたちがそのあとパカパカふたを開けて
思い思いの顔を見せるところがね。楽しい。
やっぱり自分が体験したことがある(焼かれたんじゃないよ)事って、
「わかるわかる!」ってなるから楽しいですよね。



>夜鷹
宮沢賢治の『よだかの星』から作られたオリジナルストーリー。

お裁縫がうまくできなくて友人達にからかわれ、
ひとり落ち込む少女のもとにやってくる、帽子とマフラーの男。
彼に導かれ、少女は空に昇り、星座たちと戯れる幻想の世界へ。
心癒され、勇気づけられた彼女は、
地上から星たちに手を振り、また明日からも頑張ろうって生きていきます。

帽子と! マフラーの! 男がですね!
もう、どうみても宮沢賢治先生で!
(重たいカバンのマイムやってましたなぁ)
別の「よだかの星」「銀河鉄道の夜」モチーフの物語を
かつて観たときの感覚が戻ってきて、
今回の少女癒し物語でも泣き、
その奥でさらに「帽子の先生ぇ(TдT)」って感じで泣いてました。
(もう深海&夜鷹シック凄すぎ…)

空を飛ぶときの、片足で体重を支えてのふわふわ感、
星座たちの登場&退場の「天体の動き」がとても自然。
素知らぬ顔してるけど、あれ結構ヒザにきてますよね…!



>赤いローソクと人魚
今回は、繭子さんはこちらに出演。
食うか食われるかの殺伐とした海で娘を生かすのではなく、
あたたかく家族愛が強い人間のもとに
子供を託してみよう、きっと娘も幸せになれるはず…と決めた、
人魚の母役です。
(どうやらここでは人魚は単性生殖なんですかね)
水底で思い悩む姿、人間の絆を描いてパアっと表情が明るくなるさま、
そして娘を海岸に残す時の優しい表情としぐさ。

ちゃんと下半身も魚になってるんですよ。
成魚(?)はさすがに小道具で足ひれを見せてましたが、
娘を拾ったローソク売りの老夫婦が抱き上げたときに、
「赤ちゃんが人魚だ」って表現を手でするのです。
つーと背中からなでて、手でぴちぴちって。上手いなぁ。

人間界で生きることになった人魚娘は、
売り物のローソクに絵を描き、
そのローソクを使って、かけらを持ってると
どんな荒い海からも生還できると船乗りの間で評判に。
ここで、一人の船乗りが彼女に惚れてラブレターを渡そうとするのですが、
養母のばーさんが自分宛だと勘違いするコミカルシーンも(笑

噂を聞きつけた金持ちに大金を積まれ、
欲に目がくらんだ老夫婦は娘を売ってしまいます。
売られる直前まで絵を描いていた娘ですが、
せかされ、最後の一本は真っ赤にぬりつぶす事しかできませんでした。
娘は、檻に入れられて、ドナドナされてしまいます。

そして真夜中、
白い着物の不気味な女性が老夫婦のもとを訪れ、
真っ赤なローソクを買い求めます。
女が去り、明るいところで見てみるとお金だと思ったのは貝殻。
女を追おうとしますが、女の姿はどこにもありません。

そのころ、檻に入れられた人魚娘を乗せた船は
とてつもない嵐にみまわれます。
船は沈み、老夫婦の住んでいた村も、数年たたずに滅びてしまいました。

あのラブレターが娘のもとに届いていたら、
どうなってたんでしょうね。
ラブレターを握りつぶした養父母の気持が、
あの時点ですでに「ローソクが売れる金の卵」だったんだと思うと、
せつないですね…


ほかにも何編かありまして、原作つきのもの、オリジナルなもの等。
けっこう感覚的な表現などもありましたが、
たいがい何やってる姿なのかこちらに伝わってくるのが面白かったです。

7月の時に緊急入院されて観れなかった
佐々木博康氏のマイムが見れたのも、価値のある経験でした。
なんかね、陳腐な言い方になっちゃいますけどオーラが違うんです。
手の先爪の端にまで、一本の芯が通っているようにゆるぎない動き。

不思議な光景ですよ。
機械のような精密さで動いてるのに、そこに生命力を感じるのです。
ぴたりと止まった人間に、木の息吹を観る、とか。


最初のほうにも書きましたけど、役者さんの動きを観て
「自分のやったこと」「見たこと」
「それに似たような経験」を思い出して
「あのときと同じだ」って思うのが観劇の楽しさのひとつだと思います。
つまり、自分もそれなりにいろいろ経験してれば、
もっとたくさん「同じだ」って思えるわけです。

厚い人生を送っていこう。いろんな経験しよう。
そう思ったのでありました。


本日15時からの回もあるそうです。
私はいま大阪なので、遠くからエール!

繭子さんは11月の末週にも公演があるそうなので、
そっちもチェックです!

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