『LINX'S PRIME』ネタバレ雑感

ちょっと新しいことを始めてみようかと思っています。
観劇面でも、私生活でも。
…あ、観劇も私生活か。
まぁいいや、まいくろです。

週末は土曜・日曜と大阪に行っていました。
土曜の昼に観たのは、11月東京公演がある突劇金魚。

それはまた別記事で書くとして、
今回は土曜の夜と日曜の昼に観た演劇イベント
『LINX'S PRIME』の事を書こうかと。

演劇大好きサラリーマン、石田1967氏プロデュースの、
彼が面白いと思った団体をみんなに観せたいから
よーし、まとめて上演しちゃおう! というイベント。
今回は若手劇団に的を絞って、約20分x6団体を上演。

AバージョンとBバージョンを観劇。
バージョンによって、上演作が違う劇団もあったので、
大阪に泊まっての2バージョン観劇を決めました(笑
初日の初回のみ、
匿名劇壇、犬と串、がっかりアバターの3団体のみ上演の
「Cバージョン」がありましたがそれは観ず。
(しかしこの3つというチョイスが今思うとスゴい…)

なんば駅地下のなんばウォーク、
B20出口(水が出てない噴水の所)が最寄りのトリイホール。
初めて行く場所でしたが、
最前列と舞台との距離がほぼゼロ!
おもわず最前列に行ってしまいましたが、
ものすごいモノを観てしまいました。

何!? このそっち方向のネタの多さ(笑
若さか? 若さなのかッ?(笑
数年前の私なら、驚きで思考停止してたでしょうねぇ(笑

でも、もう恥ずかしがる歳でもないし、
思考を止めるほどピュアでもないし、ということで
ケラケラと楽しんでしまいました。


以下はネタバレ。
順番はAバージョンで書いています。


↓ ネタバレ注意!



>>KING&HEAVY
>A:『ダディ×ダディ』

男が妊娠する、というかなり突飛な設定でしたが、
作品のテーマにそった歌詞の出てくる、あの曲で
踊りまくる赤ちゃんたち、
そしてその後の妊夫(?)を見たら、
なんかスーッと受け入れられてしまいました。

女優さんめっちゃかわいいのに、
赤丸おかめほっぺ(造語)メイクで赤ちゃんっぷり。
渋い系のイケメン(引きこもり役)も、
ダンスでは赤ちゃん的な服で、ダンシン!

今回の上演作の中で唯一、感動で泣いた作品。
主人公が想像していた子供の未来(に似た人々)が、
彼に手をさしのべてくれる画が
とても希望に満ちていて、ウルウルしました。
どう育つかを心配するのも親心だけど、
まず子供にしてやれることは、
こちらの世界に呼んでやることなんだよなぁ。



>B:『愛をとりもどせ!』
タイトルを見た時の期待を裏切らず、某マンガのパロディ。

核の炎に包まれても人類は生き延びたのだけど、
「ある力」を失ってしまったという設定。
人類、先細りです。
そのなかでも「その力」を失ってない男たちがいて、
愛のために戦ってました。
「ある力」の表現がめちゃくちゃ面白くて、
なにより
原作と今回のネタとを掛け合わせたキャラ名が秀逸。
○リア役のかわいこちゃんがまじめな顔で
「○ンシロウ!」と言ってるの見て、腹筋ツラかったです(笑
オチがまさかの展開で、
「なんでそうしたの!?」という私の心の叫びは
その回MC、ゲキバカ菊池祐太くんが聞いてくれました。
…まさかの、私情!!(笑



>>劇団ちゃうかちゃわん
>『新・サムライ・仁義に散る。』

上演作は共通ですが、AとBでキャストが変化。。
どうやら、ほとんど一人二役をやってるようで。
「なんかAとBで雰囲気ちがうんじゃ?」って思ってたら、
そりゃ役者さんが違うんだもん、当然でした(笑
(公演ブログにキャスト一覧が載って、それで確認)

戦争から生きて帰ってきたおじいちゃんと、
その孫の話。
ラストシーンのせいか、祖父と孫っていうよりも
戦争帰りの二人のサムライの話に見えてしまいました。
個人的には、あの後の時間軸で
「男魂」を受け継いだ孫の姿を見たかったかな、とも。

「男の魂と書いて…」とか若返りの所とか、
初回観劇(A)では2つめの団体だったので
「あらまー!」となりましたが、
全部観終えてからの2回め観劇(Bキャスト)は
むしろマイルドに感じられてしまうから恐ろしい…!

○ンパンマン(シンナー的な意味で)の、
「暗澹(あんたん)たる散々な人生を、
 ワンパンで沈めてやるよ」
ってなセリフがいい感じに韻を踏んでてカッコいい。
一人一人のキャラ設定も役者さんの演技も好みでした。
Aの宮本たけしの、悲哀を含んだ独白は目が離せなかったなぁ。
あと、敵側3人組、イイキャラでした。
この三人組で、一本芝居が観たいくらい。
少年のセリフがゆっくりすぎて居眠りしてた…(笑



>>劇団ほどよし
>A:『aimo』

夢と希望に満ちた少女を襲う、謎の病魔。
激痛と腐敗に蝕まれていく身体、
そして彼女をかいがいしく看護しているようで
実は医師たちは「貴重なサンプル」として見ているのです。

かたや、町の平和を守る魔法少女。
ハードロックなメイクをした仲間や、
ライムを刻むのに余念がない仲間ともに、今日も敵と戦います。

ハンバーガーショップにやってきた、黒服の女。
とにかく淡々と店内の食べ物を食い尽くしていきます。
困惑する店員たち。彼女の正体とは…?

この、一見関係なさそうな景色が、
「aimoウィルスに蝕まれていく体内の攻防」
として繋がるのがわかった時、興奮しました。

aimo役の方、最初髪で顔を隠して出てきたので、
「○村河内パロディ…?」と一瞬思ったのは秘密です(笑
彼女の存在感と、照明の具合がうまく合わさって
不気味さがハンパなかったなぁ。
というか、どの役者さんも熱演。
最初のキャラのカオスっぷりにコメディなのかな、と思ったら
めちゃくちゃ、どシリアスでした。

魔法少女(こころちゃん=精神力)が
リーダーポジションで「あぁ、病は気からなんだなぁ」と。


>B:『必殺仕事犬2014』
文化祭の部活別出し物で、
演劇をやることになった家庭科部の一同。
さて、なにをやろうか…というすったもんだ。

Aを先に見てしまったからなのか…
なんとなく展開がのんびりしてて、
終わり方も「そこで終わり!?」って感じでした。
全体的なかけあいのペースはよかったのですが
タイトルの「必殺仕事犬」を期待してたのですが
「必殺仕事犬になるまで」の話だったのですね。

Aでシリアス演技をしてた役者さん達の、
別の引き出しが観れたのは良かったなぁと思います。
あと、各々の名前に数字が入っているという遊びが好き。



>>がっかりアバター
(各タイトルが色々キケンなので、公式略称で記載します)
>A:『(略称:演劇編)』
まず劇中で「アンディです」って言ってた方を、
本当に脚本・演出の坂本アンディさんだと思ってました(笑
「いやいや、『友達』のアフタートーク出てた人と
 全然別人だよ!」と途中で気づいて、
終演後に当日配布リーフレットを見て
出演者名に名前がなかったのでやはり別人だったと確信。
しかもその役やってた人がなんと女優さんだっていうね。
そして女優さんだと思ってた人が男性だったっていうね。

A回は、公演の受付時に歌詞カードが貰えたのですが、
かわいい絵に惹かれて読んでみたら、
放送禁止用語だらけーーーー!
しかも作中にキャストが高らかと歌い上げたーーー!

前々からいろいろないウワサを耳にしてた劇団でしたので、
心の準備はしていったのですが、
たしかにスゴいインパクトでした。
初体験が、リンクス(短時間)で良かったかも。
あと、出会いのタイミングが今の私で良かったなぁとも。

そんな感じなので、人を選ぶ内容だとは思いますけど、
客席に役者を潜ませていたり、オチの展開とか、
楽しめる作りになっていました。
ほめ言葉として「イカれてるなぁ…」という感じ。


>B:『(略称:祭編)』
内容はこっちの方がエログロイなぁと思いましたが、
ドラマ性があったのでこっちの方が好みでした。
正式タイトルの一部が
「○○○○カーニバル」だったので、
我慢する話なのかなと思ってたら全然違った(笑

女子役の方(←男性です)の喋り方が、
エロいっていうか、
心の変な所を刺激してくるような感じでソワソワしました。
別に変な単語を言ってるわけじゃないんですよ、Bの彼女役。
でもこっちの方が確実にゾクゾクした…(笑

先生が登場して、女子に説教をするあたりから、
かなりヤバい雰囲気になります。
これって、中学生設定だったのかなぁ…。
先生が、女子を説得するときの
「○○することで同年代の中でイニシアティブをとれる」
みたいな理論に、
女子の心理をわかってるなぁと思ったりして。
いや、そこで納得しちゃいけないんですけど、倫理的に。

このあたりのシーンは基本的に照明が暗くて、
表情を見せないようにしていたので、
役者さんの声の力や、出す音がダイレクトでした。
特に先生役のアレ…! 鳥肌が立ちました(笑
自分の想像力が刺激される、ある意味怖い作品でした。


がっかりアバターは、
以前別の芝居を見たときにチラシが入ってて、
それが、ちょっと私の中で受け付けなかったのです。
でも、公演の感想がちょいちょい目にとまることがあって、
大絶賛してる人もいるわけですよ。
もちろん「あわなかった」って人もいましたけどね。
で、『友達』アフタートークで
主宰の坂本アンディさんを生で見て、話を聞いて、
やはり百聞は一見にしかずだよなぁって。
で、観る機会をうかがっていました。

でも大阪で活動してるので、
いきなり本公演ってのはちょっとギャンブル。
こうやって、短時間モノ2パターンを観れたというのは、
初見のまいくろにとってイイ出会いの仕方だったと思います。
今のところ、私の中では、
「ちょっと人にお勧めはできないけど、
 日程的に行けそうなら、また別のも観たい」という判定。



>>匿名劇壇
ABで同じセット(多少配置は違うけど)を
使うところから、あぁ…もう始まってるなぁ…と。

>A:『ハイパーフィクション』
錯乱状態の男性の部屋に、次々と女性がやってきます。
あまりにもきいきい騒ぐので、
男性は様々な方法で女性たちを排除。
縛ってみたり、はたまた刺してみたり。

現実逃避をしてふて寝してしまう男性。
それをしりめに行われる
縛られてた女性といま縛られたばかりの女性の会話が、
緊急事態で、話してる内容も緊急性があるのに、
女子の会話によく見られる
A[「なんか怒ってませんか?」
B「別に怒ってませんよ」
A「でも」
B「怒ってませんってば!」
A「ほら、怒ってるじゃないですか!!」
みたいなノリで、
イラッとしつつも笑いがこみあげてきます(笑

「男性が異常者」と思わせた前半の流れから、
後半は一気に「女たちが異常で、男は巻き込まれてる」と見せ、
そこから「女の一人が異常で、周りはつきあってる」のように描き
さらにそこから
「巻き込まれてるという妄想持ちの劇団主宰の男性に、
 元劇団員たちがつきあってやってる」…という感じで、
フィクションに現実が重なって、
その現実がフィクションになって…と、観客を翻弄します。
これがね、楽しいのです。
もうね、どこが現実なのか、考えるのやめた!(笑

中でも、
「自分をカブトムシだと信じている女性」という設定が
あまりにも突飛で、
しかも役者さんのカブトムシ演技がかわいくって印象的。
今回のLINX'Sのチラシモデルさんですね。
彼女はゲキバカ『0号』でもダンサーとして出演してました。


>B:『夢の忘れ物』
自力で明晰夢がみれる訓練を積んだ大学院生の女の子が、
夢の中で忘れてきたUSBを探しに、
夢の中にダイブしているんだけど、
夢の中の登場人物達は「私たちは現実!」と主張してるし
夢の中でも主人公は夢を見て(さらに下の階層)いたり、
どこが現実なのか見ていて混乱する…という、
匿名劇壇の魅力
「気持ちいい気持ち悪さ」がこちらにもたっぷり。
CDケースの使い方が上手いなって思いました。
キレイにまとまった、ように見せてるけど、
たぶん深く考えるとあれも混乱スイッチなんだろうなぁ…。
(階層がどうとか、は
 某映画のオマージュっぽいのですが元ネタよく知らず)

Bチームは、最初に上演した劇団ほどよしと、
この匿名劇壇以外は全部下ネタありだったので、
MCの菊池祐太くん(ゲキバカ劇団員)が
「やっとストレート観れた」と言ったのが面白かったです。
私は、匿名劇壇は数ある劇団の中でも
結構レアなタイプだと思ってたのですが
それを「ストレート」と言わしめるほどに
他のラインナップが彼にとって変化球だったのか…(笑



>>犬と串
>『王女クリトリーナ』

地名や小道具がいろいろと18禁な感じです。
これもまぁ、タイトルからしてアレだし…(笑
てか、犬と串は「LINX'S TOKYO」で観てまして、
その時ちょっと調べて、
どういうスタイルなのかの情報は知ってました。
心の準備も、わりとできてたつもりでした。

物語はクラシカルな雰囲気。
みんな、顔を白塗り(一人だけ黒塗り)にしています。
そしてまさかの、日本語と英語の二か国語上演(笑
無声映画のように、登場人物がひとしきりが動いた後に
スクリーンにセリフが表示されます。
どんなに大暴れしてても、
セリフが出るときはキャストが一斉に
「ざっ!」と全員床にしゃがむのが面白い(笑
セリフの表示が終わって、舞台が明るくなると
ちゃんとその直前の状態に戻ってるのもスゴいですねぇ。

王家の娘が許嫁をあてがわれるんだけど、
心に決めた人がいるからと拒否。
しかし、彼女の想い人は貧しい一般人。
許嫁と結婚させられそうになって、
王女は妹にだけ本心を明かして、城を出て、
城下町に住む彼の元へ。
彼と駆け落ちしようとしますが、
彼は「身分が違いすぎる」と王女を受け入れてくれません。
傷ついた彼女は走り去りますが、
彼は友人の後押しもあって思い直し、
彼女を追いかけて、森でプロポーズします。
その愛の強さに心打たれた父王も許嫁も、
彼と王女の仲を認め、ハッピーエンドに…

-なるのかと思いきや、
祝福するはずの許嫁が、王女の顔面にケーキをおみまい。
許嫁「何でオレが、ブスにフられる役なんだよ!」
王女「ブスじゃない、女優よ!」
王女の妹「ブスはブスだよ!」というおかしな流れに。

どうやら
「クラシカルな演劇をしている劇団」の話だったようです。


そしてどたばたになって、ケラケラ笑っていたら、
なんとキャストの一人が、
おもむろにズボンを…というか下着を足首部分までダウン!
他のキャストが必死に隠しますが、その隙に別のキャストが…
という感じになって、とんでもないカオスに。

そこに「脚本・演出」の札を首から下げた男性が登場。
(本当に、脚本・演出をしている方だそうです)
みんなを正座させてお説教。
そして落ち着いたと思ったところで、
脚本・演出家もズボンのチャックに手を…!

もうだれも止められない雰囲気になる舞台上。
そこに「制作」という札を下げた男性が登場して一喝。
(本当に、制作をしている方だそうです)
ちなみに、これらのくだりも無声映画風になってます(笑


女優二人が「着替え中」と書かれた大きな布で舞台上を隠し、
オーケーサインが出たので布をはずしたら

 全 員 全 裸 。

上手下手正面へ優雅にお辞儀をする男優と、
布で必死に隠そうとする女優さんの攻防がすごかったです。
男優退場後、女優さんがため息混じりに布をたたんでたら、
また全裸で戻ってきた!!!

こんどこそ終わったー…と思ったら、
今度はバルコニーから全裸で手を振ってた!!!

なんかもう、いろいろ大変な騒ぎでした(笑
といいつつ大爆笑してしまったのですが。

犬と串がこういうことするらしい、ってのは
前述の通り知ってましたし、
私ももうそこそこの歳ですし、一応既婚者ですし、
「(ピー)のひとつやふたつ、どうってことない」と思ってました。
…さすがに、6つはどうってことあった…(笑



今回の企画プロデューサーの石田1967氏も、
ここまで各劇団が下半身ネタを取り入れてくるとは
予想してなかったとのこと。
もはや後半はこちらも「慣れ」が入ってました(笑

お約束のラストの大合唱も、楽しかったです。
合唱といいつつ、各々の劇団が自己主張、スゴくって。

次のLINX'Sは来年の5月にやるとか。
このイベント、私にいい出会いをもたらしてくれてるので、
次のも行けたらいいなぁ…

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(画像は7年前に描いたものです)