『キュン…!』ネタバレ雑感

夜バス明けのネカフェで土曜の感想書いてたら、
いつの間にやら昼過ぎててバタバタしながらの劇場入り。
基本的に開場時間には劇場にいるこの私が…不覚。
自業自得だったのは、先週日曜のまいくろです。

8月最終日の昼公演は、シアター風姿花伝。
チプコ劇場『キュン…!』を観てました。

「チープ」+「コケティッシュ」で「チプコ」らしい。
チープはなんとなくニュアンスわかるけど、
コケティッシュは、雑誌とかで使われてるけど、
正確な意味が分からないので、
自分の会話の中では使えない単語。
(字面的に鶏とポケットティッシュが浮かぶよね)

調べたら「なまめかしい」「男の気を引くさま」だそうです。
意味知ってても使う機会ないな、うん!(笑
正直、「私は私、相手にどう見られても関係ない」みたいな
本来の意味とは全く逆のニュアンスをこの言葉に感じてました…
調べるって大事ですね。


で、公演の話。
『勝式幕孝談』に出演してた役者さんが
これに出るよーって繋がりで告知がまわってきて、
他の出演者見たらめっちゃ知ってる名前がモリモリ(笑)
なかなか観れない彼とか、
ひさしぶりのあの子とか観たくって、チケット予約しました。


ー付き合って8年になる、夢子と和也。
結婚することになったけど、
なんでもかんでも夢子に任せきりの和也に、彼女はモヤモヤ。
そこへ突然キューピッドが現れて、
夢子の胸に向かって矢を一本発射!
彼女は胸がキュンキュンして意識を失ってしまいます。

病院で下された診断は、
マリッジブルーからの「キュン死症候群」。
胸キュンな妄想が脳と身体を蝕んで、
キュン0→1→2→3→4と段階を踏んで
最終的には死に至るという恐ろしい病。

和也は、
彼女を胸キュン妄想から解放して元の生活に戻れるのか!?



…てな話。
わたしが観た回が千秋楽でした。

ほめ言葉として「アホだー!」なシーンあり、
耳に痛い教訓あり、
プププと笑いながら、ちょっとあこがれてしまう景色もあり。
1時間ちょいとライトなボリュームだったので、
気楽に観るつもりだったのに、
後半はかなり真剣に感情移入してました。


↓ ネタバレ注意!





夢子ちゃん(@鈴木芳美さん)がマリッジブルーになって、
キュン死症候群にかかってしまった一因が、
彼氏の和也(@山崎真宏さん)の態度です。
靴下脱ぎっぱなしを注意すると「あとで~」、
ゲームに夢中で話しかけても生返事、
結婚するって決まったのに、諸々のことは
「結婚式は女のモノだから」「オレ仕事で忙しいし」って、
夢子ちゃんに丸投げ。

つきあいが長くなると、
基本的な言葉のやりとりがなくなってしまう。
「言わなくてもわかる距離」に甘えて、
感謝も伝えたつもりになってしまうんですね。

「空気みたいになった、というのは、転ずれば
 生きていくのになくてはならないモノになったって事だ」
って名言ぶった言葉を、どこぞで聞いたことありますが、
そんなの詭弁だーい!(笑

…と思いつつも、自分もそういう部分があるので、
彼女のほうに同情しつつも、
彼氏の気持ちも分からなくもない。
「あるあるー」と思いながら観ていました。

あっ、でも彼氏が
「愛してるとか言うのって男として負け」
って言い出したときは
「ぬわんだとコラ!」ってガチで思いました(笑
だからそのあとの展開はぶっちゃけ爽快でしたね。
「惚れたら負け」と言うけれど、そういう意味じゃなくて。
愛を伝えること、そこに上下関係はないと思うのです。


「彼女がこんなになるまで
 どうして気づけなかったの!?」
と、彼氏に対して説教をする、
真路差異子先生(@平田枝里子さん)。
マジサイコと読みます。名前からしてすごい。
でもビジュアルは、普通のお姉さん(笑
「差異」の文字が当たってたのは、
「男女の考え方の差異」っていうテーマに通じてるのかな。
助手の前頭葉子さん(@小山カナ子さん)とともに、
膝に負担のかかりそうなポーズをとってましたねぇ。


個人的に本日のお目当てだった、
新人助手役の末元順役、
(まつもとじゅん。ジャニーズの彼ではない)、
グラサン似合いすぎの原ゆうやさん。
彼が和也くんにぶつけるシャウトが、説得力ありました。
「オレの分も頑張れよ!」とか。
妄想見ながらの反応も、ちらちら確認してしまったりして。
マツジュンがモテないのは、
たぶん女性の好みがピンポイントすぎるんだろうなぁ。
エスっけの強い看護婦さんに痛めに注射されるとかなんとか。
とにかく、THE・まにあっく!(笑
夢子ちゃんの妄想世界にダイブする際など、
一人だけなんかズレてるのとか、ツボにはまりました(笑


キュン4(死)寸前のシーンのサイコ先生の発言、
「言い方次第で相手を笑顔にできるんだよ」
ってなところ、大変勉強になりました。
もちろん言い方もあるし、
なにより、相手の顔を見て、
相手の存在を認識してこそ愛だよねっていう感じ。
認識されないと存在できないんだ。

夢子ちゃんの切実な気持ち、
自分も思うことあるし、相手にも思わせてるんだろうな。
「うっさいメガネ」や「補欠」とはいえ、
和也が登場人物として認識されているあたり、
夢子ちゃんは和也に絶望しきってたわけでもないって事か。

彼女は『スモーク』で
解体屋としてのやさぐれ系の演技を観たことありましたが、
今回は女子高生から30前後の女性まで、
様々な衣装を着ての演技を観れました。
セーラー服、キュート。

夢子ちゃんが、キュン死症候群で陥る妄想。
妄想内の彼氏を
鎌田義之さんと二川剛久くんが交互に演じてるのですが、
「トレンディドラマ風味」「年下の大学生とOL」、
「売れっ子歌手とボディガード」、
「ピッチャーとマネージャー」…などと、
観てるこちらとしては
ベタすぎてこそばゆすぎて口角がプルプルしてました。
たしか彼氏が35才とかの設定だったので、
彼女も28~32歳くらいかなーって。
要するに、自分とも同年代くらいだなってところです。
BGMも色々懐かしかった(笑

「売れっ子歌手とボディガード」の妄想、
夢子ちゃんがあの格好で出てきた瞬間
「あの曲」が脳内に流れはじめました(笑
二人の喋り&動きが完全に洋画の吹き替えモードで、
格好いいんだけど、格好いいんだけど…チプコ!(笑
「背中から撃たれてましたよね」のツッコミで撃沈しました。

自分がやりたい訳じゃないけど、
好きだったシチュエーションは「年下の大学生とOL」。
妄想彼氏として登場する二川くんも、
いつにもましてピュアッピュアな演技です。
(真っ赤なリンゴをほおばってる、
 ネイビーブルーのTシャツの青年…笑)
彼は本当に年下系の一途青年が似合うなぁ。
ピンキーリングを贈っての「おとなり予約宣言」は、
もうクサすぎて大笑いしそうになりつつ、
胸がキュンキュンするという、絶妙な感覚でした。
「必死な人がパニクりながら、
 思わず出てきちゃったのがキザなセリフ」
っていうシチュエーション大好き!


妄想彼氏とともに現れる二人のキューピッド。
一ノ瀬由香利さんと水野らむねさん。
オープニングとエンディングに登場したときの、
ご祝儀袋を飾ったピンクの衣装の、
斬新なセンスにまず驚愕。
おめでたい衣装なのに、その口から飛び出すセリフが
結婚に対してのえげつない言葉ばっかりで、
そのギャップにさらに驚愕。
ただ、それは結婚するときに知っておくと
損はない知識でもあったりします。
あれだよね、言い方しだいってヤツ(笑

その後はエンジェルっぽい白い服で、
ハートの弓矢をもって登場しますが、
やっぱり基本的にえげつないキャラです。
笑い声も、以前に観た二人の演技ではやってなかった、
無邪気に邪悪なキャッキャっぷり。
個人的に好きなのは、
売れっ子歌手を殺しに来るチンピラと、
甲子園の「あぁぁーーー」ってサイレンを担うところ(笑
甲子園のシーンは、
助手さん達も世界にとけ込んでしまって、
症状としては危険なのに緊迫感がまるでなくて面白かったです。


あと、和也の言い分を発散する場所として、
行きつけの飲み屋のシーンがありまして。
そこのママと、
和也の親友、田中彼方くんは和也と同級生です。

そのバー「ささくれ」のママ(@杉田麻由香さん)、
登場時のキメセリフが毎回、薬品オチ(笑
しかもママは「間々田さん」って名字で
「ママって呼ばれたいんだもん」って
二人に強制的に呼ばせてるという事実が発覚(笑
彼女の「嫌いになりそう」が、
伏線だったのは気づかなかったよね…!

伏線といえば彼方くん(@村田貴洋さん)。
和也に相談されて「贅沢な悩みだよね」と言ったとき
「やっぱり男には理解されないのかなぁ」と思っていたら、
その発言には別の意味があったという。
「練習してみろよ」って和也にいわれたあたりで
かなりわかりやすい反応してるのですが、
まさかね、思い過ごしよね、と思ってました。
自分の邪念かと思ってたのに!(笑

夢子ちゃんと和也の結婚式後の「ささくれ」シーンは、
けっこうひっぱるなぁと思いつつ、
カナタくんにもらい泣きしました。
あの曲はハマりすぎ(ノД`)
そしてママさんに女の強さを見ました。


主催の別所美和さんは、
ソラトビヨリSt.の公演などで拝見してますが、
今回はいきなりウェディングドレス姿で登場してきて、
○クシィっぽい結婚情報誌を持ちながら
マリッジブルーな発言をハイテンションでまくしたてて、
『スモーク』のレディポイズンの面影ゼロ(笑

カーテンコールで、彼女が挨拶してる後ろで
ほかの役者さんたちが
ラインダンス(?)しながら出てくる画がかわいかったなぁ。

観たことある人の観たことない顔、たくさん観れました。
あと、お互い家を空けてばっかりだけど
顔合わせたときは家族にもっとこまめに感情を伝えよう、と思いました。

あ、私事ですが、
カナタ君が黙ってると私の家族と同系統の顔で、
しかもああいう設定の役だったので、
ちょっと気が気じゃなかったこともここで懺悔しておきます(笑
スポンサーサイト

Comment

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://maikuro96.blog90.fc2.com/tb.php/1073-e59c6edc

«  | HOME |  »

最近の記事


カテゴリー


リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索


プロフィール

まいくろ

Author:まいくろ
ついったー:maikuro9696
(画像は7年前に描いたものです)