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「『ダイアナ』ほか短編」観てきてた!

さて、今夜から数日、帰省します。
まいくろです。

さて、出発前に先週日曜(10日)の話。
夜公演は新宿へ行きました。

西武新宿駅という、
JR新宿駅と隣接してるとようでしてない感じな駅のそば、
とあるビルの4階。「シアター・ミラクル」。

この週末は、3つの劇場に行きまして、
どこもぶっちゃけ小さな劇場だったのですが、
その中でもここが一番客席数が少なかった印象です。


feblabo×シアター・ミラクルプロデュース
< a tribute >#1
「『ダイアナ』ほか短編」 を観てきました。

なんでこの作品を観に行ったかっていうと、
気になる役者さんが出演だったのです。

森尾繁弘さんという方。

ロデオ★座★ヘヴン主宰の渉さんが客演した
十七戦地『眠る羊』で
ラスト付近でものすごい表情を見せてた第二秘書の人。
そしてロデオ★座★ヘヴン本公演『1812』で
渋かっこよかった上下迷彩服のスムさんでもあります。
音野くん演じるカメラマンにカメラ向けられて、
「撮るな」ってスカーフで顔を隠してた白髪まじりの人。

特定の劇団に所属してないフリーの方なので、
いつどこで観られるか読めないのですが、
Twitterと出演告知用サイトをお持ちなので、
そこで情報をゲット。
週末の空いている1コマにぽこっとハマってくれました。


『真夜中の訪問者』(短編)
『ダイアナ』(中編)
『いつまでもここにいる』(短編)と、3作品を上演。
同じ脚本家の作品ですが、互いに関連性はないようです。
総上演時間は90分くらいだったかな。

『ダイアナ』は女優さんがWキャストだったのですが、
残念ながら1コマしか入れられなかったので
矢島さんバージョン(B)のみの観劇。
Aのほうだと『眠る羊』で共演者だった2人が観れたわけですね。

脚本は、ブラジリィー・アン・山田さんという方。
演出は、feblaboの池田智哉さん。
過去に上演されたものなので、感想やあらすじなど、
その気になれば見つけられたのかもしれませんが、
まったく調べずに身一つで臨みました。


舞台となる空間にあるのは、机と冷蔵庫、テレビのみ。
1DKアパートの一室、という雰囲気です。

客席は、入り口の奥から壁につたうように
2方向に配置されていました。
とりあえず、起点となるあたりにスタンバイ。
ここに座れば、たいていほぼ見通せるかなぁと。


当日配布のリーフレットを見て、
脚本の方が「闇芝居」の脚本かいてる方だって知りました。

「闇芝居」は短編の怪談アニメ(紙芝居風)なんですが、
一度うっかり見てしまって、エレベーターの話で。
それからしばらくエレベーターに一人で乗るのが怖かったんです。
というわけで、私の中では「闇芝居=怖い番組」。

ちょ、ちょっとまって…
つまり『真夜中の訪問者』ってそういう意味…?

ひぃぃ!!

でも、開演前にそれを知れて幸運でした。
心の準備がしてあれば、たいてい大丈夫です(笑


たぶん。



↓ ネタバレ注意!







まず思ったのは、特に短編というのは
「開始数分で客席に状況を伝えられるか」が
勝負の分かれ目なんだなぁということ。

今回の3作品は、
会話がかみあわなくての「え?」「え?」や
喰い気味に会話することで全貌をつかめさせなくしたりと、
意図的にヤキモキさせられる部分はありましたが、
最初の状況説明(登場人物の関係性など)を伝える力が
とてもスムーズだったので、
お話全体として、とても観やすかったです。


>>『真夜中の訪問者』
>カシワバラ@糸魚川慎一さん
>トモダ@楠人さん
>タザキ@フジタタイセイさん

アパートの一室。
カッシー(カシワバラくん)に呼び出されたトモダくんですが、
カッシーはなかなか本題に入ろうとしません。
ようやく口を開いた彼によると、
毎晩、夜中の2時きっかりに女がやってくるので、
今日はトモダくんに彼女を追い返してほしい、と。

2時も近づいてきたころ。
チャイムが鳴ります。
「きっかりじゃないじゃん」と言いつつ、ドキドキのトモダ。

もう、実はここでまいくろは怯えまくっています。
「旦那さんが夜勤で家にいない日の夜に、
 チャイムが鳴ったら居留守しよう…」と心に決めます。
なんせ、効果音が我が家のチャイムと同じ(笑

で、やってきたのは女ではなく、男(タザキ)。
ニコニコしつつも、
謎の押しの強さで部屋に入ってしまいます。
「警察呼んで、警察!」ってくだりで、パニクって
「ひゃくとーばーん!」とシャウトするとか、
恐怖と笑いの紙一重のやりとりなどもあったり(笑

3人の会話から、
毎夜やってくるという女は「ヨウコさん」で、
カッシーは「知らない女」と嘘をついていたけど
実は面識があって、
ヨウコさんにはDV旦那がいて、
タザキはどうやらヨウコさんの兄らしい…など、
いろいろ明かされていきます。

ホッとしたところで、
タザキの携帯にヨウコさんの死体が発見されたとの知らせ。
ヨウコさんの右手の指は全部切り落とされていたそうです。

タザキが出て行ってからラストまでの、
演出的にジリジリとさせられるのが
たまらなく怖くて、でも観応えありました。
袋をくしゃってするときの、トモダくんの表情とか。
あんなに静かなのに心がざわつく景色って、
なかなか、ないです。

ラストのタザキ、めっちゃ普通のテンションで戻ってきて、
手元を見てゾッとしました。


観終えたときは、
全部タザキのせいだタザキ怖い! と思ったんですけど、
もしかして実はやったのはカッシーで、
タザキが彼女(の一部)を持って、
カッシーの家に「お前だろ」って追求にきたの…?



>>『ダイアナ』
>西田@島田雅之さん
>立浪@森尾繁弘さん
>優子@矢島理佐さん(別バージョンは藤原薫さん)

夜の中学校で、誰かと電話をしている30代の男性、西田。
電話の相手との恋人関係を、
自分がタッちゃん(=立浪)に報告する、とのこと。
「君からは、タッちゃんになにも言わなくていいから」
という言葉で、
彼女はタッちゃんの知人なのね…とわかります。

待ち合わせていた相手、タッちゃんがやってきます。
シュッと伸びた背筋や会話の感じから、
どうやらタッちゃんはけっこう育ちもよくて、
人生順風満帆な様子。謙遜も上品です。おのれっ。
でも、実はタッちゃんの両親が離婚するとかなんとかで、
家の中はゴタついてるみたいです。


西田さんが、タッちゃんになかなか本題を伝えられないまま、
何で母校に呼び出したの? ってな話から、
初恋の話になり、そこから転じてタッちゃんが今、
婚約者を階段の下に待たせていることが判明。

出会いは居酒屋で財布を拾ってもらったとかで、
あれよあれよで、できちゃった結婚展開なんだそうです。
今日は西田さんに紹介するつもりだったんだとか。


で、呼ばれてきた彼女(優子さん)は、
なんと西田さんの元カノ。
しかも彼女は、
西田から100万円以上のお金を借りたまま
行方をくらませたという過去があります。

追求する西田ですが、
彼女は「返さなくてもいいって言った!」と主張。
もしかして彼女、タッちゃんの財産もねらってる…?


…ここまでなら、まぁ実際あるかもねって思います。


ただ、このあと
タッちゃんの口から明かされる衝撃の事実。

「聞いたよ。
 母さんの相手って…お前だったんだな」

ギャー!(笑

西田さんが告げようと決めてたのは、
親友の母親に惚れてて、恋人になってしまったって事。


西田さんの初恋の相手のくだりでね、
中学時代にイニシャルだけ明かしてくれたのだけど
それ、「T」だったんですよ。
「俺と同じだなー」ってタッちゃんが言ってて、
タッちゃんの妹説、タッちゃん自身説など想像しましたが、
まさかの、えぇ、まさかの。

「しかたねーじゃん、好きなんだから!」
「やめろよ、しわくちゃのおばさんだぞ!?」
「ねぇ、私、この人と家族になりたくない!」

修羅場×修羅場です。

もう、西田役の島田さんの必死さがすごいのなんの!
こっちに背中向けてても、背中から熱が上がってるのがわかる。
「タッちゃんを悲しませたら許さん」とかいいつつ、
西田さんあなたが一番悲しませてますからね! みたいな。

こっちはギャーと思いつつ他人事なので、
どうにもこうにも笑ってしまうという。
頭の遠くの方で、
「そういえば外国の野球選手に、
 友達が自分の母親と結婚した人いたっけなぁ」
「ニュースちゃんと見なかったけど、
 あの人、どういう気持ちだったんだろうなぁ」
などと考えながら。

夜の学校というシチュエーションで、
また怖い話なんでしょ!? と若干身構えてたのですが、
くるくるまわる登場人物たちの表情や、
視点がガツガツ切り替わるテンポの良さ、
なさそうでありそうな設定に、固まった肩がほぐれました(笑

「(彼女のこと聞かれて)かわいい」の、幸せそうな顔。
衝撃展開で冷静さを保ちつつも脳内パニクってる仕草。
人の発言テンプレートを使って愛の格言を作ったときの
「ただしイケメンに限る」みたいな決めっぷり。
親友として対峙してるつもりだけど、
義理の息子の立場も混じってきて複雑になる表情。
無言でも頬のふるえなどで、何にどう反応してるかわかる。
観たことなかった森尾さんを観ることができました。眼福。


中盤まではこんな感じで、やいのやいのとドタバタ。

終盤になって、タッちゃんの父親はガンに冒されていて、
それでも妻の幸福を思って離婚することにしたとわかります。

西田も、今は意地になっていますが、
当時は優子さんのことを心から愛していて、
寝ている彼女に
「返さなくていい」と言っていたことがわかります。

優子役の矢島さんね、
最初に登場したときの清楚な感じから、
西田と二人っきりになったときに強気な感じになったり、
無言で西田にプレッシャーかけたり、
話題が親友二人中心になってるときも、
「まぁ!」みたいにちゃんと細かく会話に反応してて。
そして終盤には、
また違う表情も見せてくれるのもポイント高い。
結果的にだましたけど、愛はあったみたいだな。
私が男だったら、絶対優子さんに翻弄されると思います。
そして、もしもだまされてたとしても一生気づかない(笑


タッちゃんの母親も、最終的に旦那さんを選びまして、
西田さんもそれに納得します。
修羅場は、収束。

恋人と別れの電話をする西田の姿を見ながら、
安堵したように、怒るように、
悲しむように、そして笑うように、涙するタッちゃん。
西田さんも、恋人を愛してた。
だから今、こうやって彼女と別れてるんです。

もう、なにも知らなかった昨日には戻れないんだよなぁ。
真実って、時に残酷。

今後、西田さんとタッちゃんどうなるんだろう…
というのが、純粋に心配です。
最初のとは違う意味で、怖い話でした(笑



>>『いつまでもここにいる』
>小川@楠人さん
>藤田@フジタタイセイさん
>石澤@糸魚川慎一さん

一番目の短編と同じ役者さん。
こちらもアパートの一室が物語の舞台ですが、
状況も登場人物も、全く違います。
衣装も変えてるけど、演じ分けですなぁ。

小川(オガちゃん)、藤田、石澤は友人同士。
3人でのウチ呑み時、泥酔したまま入浴した石澤は、
湯船で溺死してしまいます。
石澤の鞄の中には、謎の大金が。
それを見た二人は石澤の死体を埋めて、お金を山分け。

そして、
石澤の幽霊がずっとオガちゃんのそばにいるというわけ。
ということは、オガちゃんの部屋で呑んでたのね。
おそらくタイトルの効果もあるんですが、
石澤が「そう」だってのが、開始数分でわかるんですね。

それで、そこがオチじゃないってのが面白い。

石澤くんの気配を感じるオガちゃんは、
自称「霊感がある」藤田に見てもらうべく呼び出すのですが、
まぁ、自称ですからね…みごとに空回ってます。
相手に通らない、幽霊石澤の突っ込みに笑ってしまいます。
イタコのときの藤田の口調に「ニャンちゅ○?」って(笑


そうか、3編のラストは笑いで終わらせるのかぁと、
気持ちをゆるませていたらガツンとやられました。

なんと、石澤が持っていたのは大量の偽札。
しかもそれを作ったのは石澤ではなく、
作ってたやつらから盗んできたモノだったのです。

何も知らない二人に「やつら」の手は伸びてきて。
逃げろ、という石澤くんの声はもちろん届きません。

不用意にドアを開けてしまったオガちゃんの、
悲鳴にもならない「ぅあ」みたいな声が、
相手が本職の方だというのを、
こちらに知らせてくれます(((( ;゚Д゚)))

ラスト、石澤くんを視認できた藤田にかける
石澤くんの「ようこそ」とともに、
下手側にうつる、金属バットを持った男の影…!

このあとの惨状を想像してしまいます。



良作を再演、納得です。
照明も音楽も最低限で、あの小空間を
怖いけど入り込んでしまう、3つの景色に変えていました。

観劇を趣味にして6年くらいになりますが、
まだまだ知らない劇場も、知らない役者さんも、
知ってる役者さんの知らない一面も。
まだまだ知らないこと、知りたいことは、いっぱいです。

森尾さんの、今後の出演は12月。
十七戦地『花と魚』(12~14日)が確定してます。
ここはもう、
手帳に○つけて待ってる状態です(*´∀`)
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