『アウト・オブ・オーダー』観てきた!!

まいくろです。
さて3連休2日目は、ずっと池袋。
もはや通いなれたシアターグリーン。
真ん中の劇場(今年、何回ここ来ただろう…)BASE THEATER。

ファルスシアター第19回公演
『アウト・オブ・オーダー ~Out of Order~』
を昼夜観てきました。

海外コメディの戯曲だそうで、
ファルスシアターはそういうのを上演することが多いみたい。
前に観た『煙が目にしみる』は番外公演扱いでしたね、そういえば。

今回はWチーム制で、
主宰の遠藤隆之介さんが演出をする「ファルスチーム」と、
団員の白土裕也さんが演出をする「チャレンジチーム」。
(白土さんは『勝式幕孝談』で久坂の役をしてましたなぁ)

両チームに出演するキャストは一人だけ、あとは全員別の人です。


チャレンジチームに出演する濱崎元気さんが、今回のきっかけ。
劇団(ソラトビヨリst.)込みで数年観ているのですが、
いつも衝撃をくれる役者さんなのです。
劇団のブログで「7月に客演する」って話を見て、
この人twitterやめちゃってるみたいだし
早く知りたかったら自分で探すしかないなーって思って。
割と必死にこりっち等で検索して公演情報を見つけました(笑

そんでチラシを見てたら、
おや、別チームのほうには『眠る羊』で観た、十七戦地の北川義彦さんが。
もともと2チーム制なら両方なるべく観ようと思ってましたが、
知った名前があると俄然テンションがあがります。


内容は、
不倫中の議員がホテルで妻以外の女性と密会中、
ある事件に遭遇。
でもこれを警察に通報しちゃうと、不倫がバレて自分の人生お先真っ暗!
というわけで、秘書を呼びつけて隠蔽しようとしたところに、
次から次へと闖入者が現れて…という、ドタバタコメディ。

結論、どっちも甲乙つけがたく楽しめたし、
演出とキャストが違うとこんなに色が違うんだなっていう、
お芝居の面白さを実感した一日でありました。


ファルスシアターのサイトから引用しますが

「私たちは、お客さんを圧倒したり考えさせたりするのではなく
 ただ楽しんで、笑って、スッキリとした気持ちで
 帰り道を歩いてもらえるような作品をつくっていきたいなと思っています」

…とのこと。

まさにコレ、そのまま! でした。

開始から終了まで、ずっと客席が笑い声であふれてて。
「志村うしろー!」みたいにお茶の間実況するお客さんもいたのですが
役者の演技を壊すほどそんな声が大きいわけでもなく、
むしろこういうただ笑える作品には、
そういうのがあってもいいかも? って思っちゃうくらい。
客席の反応も、作品の一部でした。

ほんと、楽しかったです( ´ ▽ ` )ノ
お目当てにしてた二人が期待以上の活躍だったのも嬉しかったなぁ。



そうそう、
今日は「小劇場界の繋がりって面白いなぁ」と思った日でもありました。
ひょんなところで縁があるというか。

昨日も観た、
ロデオ★座★ヘヴンの澤口さんきっかけで観にいったのが十七戦地。
森山光治良くんが縁で観にいったソラトビヨリst.では、
そのあとロデオの音野くんが客演してましたっけねぇ。
そしてそもそもファルスシアターを初めて観るきっかけになったのは、
ガバメンツのひら凌一くんで、
彼はロデオの公演に出ていたのでありました。


そして更なる驚きが、今回の出演者さんでとても印象的だった人が、
9月にアンドエンドレスの石井寛人くんと客演先で共演するっていう縁。

絶対誰かの手の上で踊ってるよね、私。
まぁ踊る阿呆に見る阿呆、
同じアホなら踊らにゃ損々なので踊りまくってやりますとも!



↓ ネタバレ注意!





まず、2チーム制と言っても
当日配布パンフレットの体裁から既にまったく違うところに衝撃。
チームというか2劇団って考え方のほうが近いのかしら…

昼チャレンジ → 夜ファルス の順で観たのですが、
チャレンジチームは衣装姿の写真つきで、
簡単な登場人物の説明も書いてありました。
この説明の、ネタバレしないさじ加減が絶妙でしたねぇ。
特にグラディスとジャック。
あと、登場しないけど名前が出てくる人物の解説も付いてました。

ファルスチームのほうは、「役名…○○」みたいなシンプルさ。
チャレンジチームを先に観てたので、
役名だけでもどの人物かポンって浮かんだので、
この順番で観れたのは
私の記憶&理解力としてはラッキーだったな、って思いました。

もちろん作中で人物関係はわかるのですが、
とっかかりやすいのはどっちかと聞かれたら、
まいくろはチャレンジチームの当日配布パンフのほうを選びますもの。

どちらも、背表紙には稽古場写真がたっぷり載っています。
チャレンジチームは終演後に見返して思い出してウフフってなって、
ファルスチームは観劇前に目にして「これはあの場面?」って楽しんで。


ストーリーの大筋は同じなんですが、
役者の細かい動きをはじめ、
出てくる場所や名前の固有名詞がだいぶ違っていました。
(役名は大体同じだったけど、表記では削られていた部分も)
おそらく、チャレンジチームはあまり原典をいじってない感じで、
ファルスチームは、見たり聞いたりする時に身近に思えるように
いじれる部分はなるべく現代風にいじってるのかなーって。
たとえば、公園のの名前が出てくるのですが、
チャレンジは横文字の名前で覚えられませんでしたが、
ファルスは「ロンドンふれあい公園」でした(笑

2チームに共通して登場しているメイドさんも、
役者は同じなのに演出家ごとにキャラがかなり違ってて、
その違いも面白かったですねぇ。
そうそう、チケット予約のときに
返信されてきたメールに載ってた署名のが彼女のもので。
事務仕事もし
て両チームに役者として出演って…どんだけー? って驚きでした。


あと、チラシの時点で「そうだったらいいな」って思ってたことが、
観劇してみたら現実で、嬉しかったです。
それは、濱崎さんと北川さんが同じ役だったこと。

与党の議員リチャード(不倫を隠したいから事件も隠したい人)の秘書で、
最初から最後までずっと上司のでまかせの尻拭いをする羽目になる、
そこがかわいそうなくらい笑いを誘う、お疲れさんな人、ピグデン。

いちいち泣きそうになる顔とか、後半のやけっぱちになるところとか、
自分の才能を自覚しちゃうところとか、とにかく一挙一動が面白いのです。
表情がころころ変わり、舞台のあっちこっちをバタバタ駆けずり回り、
恋愛経験なんか少ないだろうに100人斬りの異名をいつの間にか付けられてて、
実際に窮地から抜け出すために
「嘘から出たマコト」になってしまうというハチャメチャっぷり。

濱崎さんも北川さんも、前に見た作品のイメージを覆す演技でした。
こういう「前に観た演技と違う!」って経験、大好き(*゚▽゚)ノ

リチャードも保身のために口からポンポンと嘘をつくのですが、
なんとなく憎めないんですよねぇ。
「エーンエーン、ちらっ」みたいな所も、なんかかわいいというか。
まぁ自分の上司だったらもちろん嫌なのですけど(笑
良くもまぁ心折れずに機転が利くもんだなって思いますが、
それは秘書のピグデンの毎回のサポートなんだろうなぁ…

この作品は状況を引っ掻き回すやからが大量に出没するのですが、
その筆頭として「ウェイター」がいます。
ここはキャラメイクからだいぶ違って、
チャレンジチームのほうは新人ゆえの馬鹿正直って感じで
今後の教育しだいで使えるウェイターになりそうでしたが、
ファルスチームのはもう、やりたい放題で後半はまるでゲリラ豪雨のよう。

特に後者、はいさい東洋ウェイター。
彼の放つ行動も言葉も、
当日のアドリブなのかアテガキで書かれたセリフなのか…
もはや判別がつきません(笑
この後者の彼、玉城さんが
何気に9月の観劇予定作『才能が無い!!』に出演っていうんだからね。
9月が、恐ろしい(笑


オープニングやエンディングの演出もだいぶ違っていて、
各々の売りどころ全開でやっていたファルスには
OPでもEDにもキャスト紹介が無くて、
単体で観たら「個性強っ」だったのに、
ファルスを観たら実は彼らの暴走なんかまだカワイイもので
キャストどうしが互いに調和してたんだな、と思わされたチャレンジには
OPでバインダー(宿泊パンフ?)を使ったキャスト紹介があった
…という違いが面白かったです。

あと、作中重要な役目を果たす建物の一部。
タイミングがいちいち秀逸でした。
何度かアドリブしてたんじゃないかな? ってくらい、
登場人物たちがイイ反応してました。
エンディングで踊りだしたのを見て、「あぁ、コメディだ、楽しいな」って。


起きることがたくさんあって、つむじ風のような作品なのに、
実は勢いででごまかしているところはなにひとつ無く
タイミングからセリフから、おそらく緻密に計算されつくしていて、
それを、観ているときは客席に感じさせない良質のコメディでした。

深いこと考えずに、ただ笑うって…なんて楽しいんだろう!
1時間40分、心から楽しみました。
なんか「楽しい」しか書いてない気がしますが、だって、楽しかったんだもの(笑
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(画像は7年前に描いたものです)