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『PRESENT』観てきた!

やっぱり、
1日1作品観劇が自分のベストペースだよなぁとつくづく。

いや、でも日程か重なるのは仕方がないし、
ハシゴ観劇を決めるのは間違いなく自分自身なので、
別に誰かを非難するわけじゃない。
まいくろです。
(そういえばひとつ前とふたつ前の記事、
 読み直してなんかおかしいなって思ったらこの名乗りがなかった)

さて、今回の3連休で3作品。ALL都内で観ます。

本日は、下北沢駅南口を出て道渡ったら階段のぼるだけ。
しばらく、下北沢といったらこの建物しか入ってないぞ私。
てなわけでOFFOFFシアターです。

劇団フライングステージ 39th『PRESENT』観てきました。
ロデオ★座★ヘヴンの澤口渉さんがご出演。
2003年11月に上演されています。

こちらの劇団は、
「ゲイの劇団である」とカミングアウトしているそうで。
過去の公演も、基本的に同性愛者の視点から書いたものが多いみたい。
ここの劇団、ほとんどの過去公演の台本を公開してますね。

自分の周りには同性愛者の方はいませんが、
(少なくともカミングアウトされてない)
マイノリティな嗜好を持つ知人がいるので、その人のことを考えたりして。
ただ「それが好き」ってだけなのに、
迫害されたり誤解されたりして難儀だよなぁ。
別に受け入れてくれなくてもいいから、
誤解しないでよ、存在は認めてよ、って思います。

しかしこの『PRESENT』では、
そういった誤解から来る差別などというエピソードは描かれません。
こういっては語弊があるかもしれないけど、
普通の、ゲイの青年がHIVウィルスに感染して、それからの話。

演は21日(月・祝)まで。
ゲイもHIVも縁遠い世界だ、と思っている人にこそ観て欲しいなって思いました。
知識を与えるとかいう上から目線じゃなく、
わかってくれなくてもいいから、隣人のことを知ろうとしてみて? みたいな感じ。



↓ ネタバレは避けてるつもりだけどほんのり有るかも




一部の「ドキュメンタリー」では
ドラマティックな展開ばかり取り上げられます。
そういうのを見ると心打たれるけど、私、それが持続しないんです。
テレビの向こうの、ごく一部の人の世界だって思っちゃう。
自分の隣の人に、周りの人に、
抱いた思いを反映させる前に霞んだりしぼんだりしてしまうんです。

この作品では、日常の中にあるドラマを丁寧に描いていました。
嘘っぽくなく、説教臭くなく、そして笑いも端々に。
あぁ、いるよね、あぁ、あるよね! って笑ってしまう場面も、いくつか。
だから、とても身近な話に感じられて、
終演後に自分に置き換えて考えられるようになります。


渉さんは、細かい表情と仕草で心の動きを丁寧に演じていました。
照明効果じゃなく、彼の目に光が帯びて表情がパァってなるシーンがあって、
「その景色」が見えてくるようでした。
夢見がちじゃない、現実的な希望の匂いってこんな感じかなーって。
あと、彼が声を荒げて言う言葉があって、それが心に刺さりました。

阪上さんは、自分がその立場だったら…と一番考えた役でした。
同じ選択肢は取らない…いや、取れないけど、多分同じことを考えるだろうな。
某シーンの彼と渉さんの会話、我が家でも似たようだなって笑いました。

石関さんは、一気に舞台上の空気を変えましたね。
この人が出てくると安心してしまいます。動きがいちいち面白い(笑
ただ、彼の与えるその安心感が後半で少し様相を変えてくるのが、
よくできてるなぁって思いました。

関根さんは、キャスト表を見たときに「!?」ってなって、
でも始まってみると違和感無さ過ぎて
開演五分前にアナウンスに出てきた時と、
この作中の姿を脳内で並べてえっ? えっ? ってなりました。
渉さんとのシーンで見える、適度な距離感と温かみが好きだったなぁ。

小浜さんは、最初出てきた時の印象を結構あとまで引きずったんですが、
エレベーターのシーンで、相手役に見えないように見せた表情が
すごく良かったなぁ。
役名が彼と対になってて、あの人が推してきたのはそれも理由だったりして。

木村さんは、視点の置き所や考え方が
「現時点では真似できないけど、いつかこうなれたらいいな」って思えた役でした。
寄り添いすぎず、でも突き放すでもなく。
彼女と渉さん&阪上さんのシーン、申し訳ないけど笑ってしまいました。

岸本さんは、迷子のくだりの表情に胸を掴まれてしまいました。
どの病にも共通して、孤独という症状がおきるんだなーって。
きっと完治はできないんだけど、和らげることはできるというのを
彼のエピソードが見せてくれました。


時間の経過、季節の移り変わりを、洋服で表現しているのが細かいなーって。
言葉の中に「○ヶ月後」とか出さなくても、時の流れって表現できるんだ。
渉さんは、特に着替えが激しかった気が。何枚の洋服を着たんだろうな。


難病患者にも、犯罪者にも、ゲイにもバイにも私にも、毎日はやってくる。
そして、確実に「死」も。
作中では、誰も死にません。でも、「死」を忘れてるわけじゃない。
でも、死にとらわれて身動き取れなくなるのってなんか違う。
でも高らかに「生きるんだ!」なんて言うのも、空々しくて寒々しい。
そこを飾りっけなくこちら側に届けた、彼のあの言葉が好きです。

「PRESENT」には、
「贈り物」以外に「(人が)居合わせる」や「現在の」という意味があるんですね。
そっか、仕事でもプレゼンとか言いますね。すっかり失念していました。
確かに両方の意味で描いてたなぁ。

だぁだぁ泣くわけじゃないけど、優しくなれる話でした。

なにげにこちらの次回公演が
『贋作・銀河鉄道の夜』とかいう惹かれるタイトル。
公演期間が12月29~30日と、ど年末なので、里帰りしなそうだったら観に行こうかな。
こちらも再演らしい。といっても、改訂はするようですが。

お隣に座ってた方がこの劇団のファンで、『贋作~』の初演も観たそうで。
「元気になれる楽しい作品だ」って教えてくださいました(´∀`*)
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