スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

月末月初の観劇ツアー 1 (匿名劇壇&大阪ゲキバカ編)

現在都内におります。
今日は有給休暇使用、これから都内で1作品観ます。
みなさまの助けによって生きています。
特に今日は、職場の同僚の。
まいくろです。

この週末は大阪にて、3団体の5作品を観劇してきました。
恐ろしいことに、行きたい劇団がことごとく2本立て仕様でして。
乗り換え調べて、タイムテーブル調べて、
道に迷う時間も考慮して(笑)の、このスケジュール。

その作品も、見逃したらきっと後悔していた5作品でした。




簡単でありますが、観てきた5作品の感想を、ざっとアウトプット。

↓ ネタバレ注意!


>匿名劇壇『二時間に及ぶ交渉の末』

主宰さんの文章と思考回路がなんか好きで、
この団体を観るのは今回2度目になります。
3月公演もあったのですが、
オール平日公演だったので泣く泣く諦め。

「これ芝居だし! 現実じゃねぇし!」的な発言を
作中の登場人物にさせてしまったり、
登場人物の名前が役者の名前だったり。
作者自身が登場したり、でもその作者は主宰曰く「俺じゃない」だし。
芝居と現実を同列化するような、不思議な手法の作品。
(どうやら「メタフィクション」というジャンルらしいけど
 よくわかってないので、この言葉を私はまだ使えない)

「暴走するパープルと、彼の暴虐止めたいレッド(戦隊モノ)」
「立てこもり犯&人質と、包囲する警官隊」
「自殺志願者と、そこに立ち会ってしまったOL」
「人類をどうにかしたい宇宙人と、滅ぼしたくない地球人」
「別れたいけど一緒に旅行は行きたい男と、彼の本心が知りたい女」
「空気清浄機を買いたい客と、店員」
「『退団しない』という約束を取り消したい劇団員と、その劇団の主宰」
といういくつかの交渉シーンが軸としてあり、
それぞれのシーンが入れ子になっている構成。

入れ子になっていますから、
同じ役者さんが急に別の人物になるわけで。
そこも鮮やかです。衣装なんてぜんぜん変わらないのに。

キャラクターとしては「パープル」が好きですね。
オープニングパーティとか動きの突き抜け感とか。
わかりやすいってのもあるんでしょうけど。
そして絶対傍にいてほしくないキャラクターですけど、パープル。
先日映像配信していた3月公演で声を聞いて、
なんか気になってた役者さんでした。


昨年11月のフラッシュフィクション公演『Jerk!!(じゃーく)』のような
独立した短編集なのかと思いきや、いやいや。
「状況が明らかになっていくスピード」と、
「なかなか見せない各々の繋がり」のバランスが絶妙です。
つながり始めた時に、確実に変わる客席の空気がたまらない。
だれもが声に出さずとも、ほんの一瞬「あ、そこが繋がるの!?」と緩んで、
また改めて続きを観るために意識が固定される、その感じ。

純粋に笑えるおかしさと、
厭世観と破壊衝動カミヒトエみたいな発言の散らばり方がいい感じ。
主宰の福谷さんからも、彼が書いた今回の作品からも、
前回感じた、薄ら暗いけど癖になっちゃいそうな魅力とはまた少し違う、
コミカルな雰囲気も感じました。
かわいい女優さん達も容赦なく乱暴な言葉遣いするシーンがあるし、
(まぁ実際の女性も普通に言うような言葉ですけど)
一歩間違えたら不快になりそうなのに、
小気味よく愛らしく聞こえてしまうのが、不思議です。


なにより、広げた風呂敷のたたみ方が見事なのです。
そしてその奥にまだ残る、
なんというか…舌を出されて「あっかんべー」されてる感じ。
それは、敵意ではなく、もちろん馬鹿にされてるのではなく。
してやられたなぁ、っていうのが気持ちいい作品でした。

当日リーフレットをあけた瞬間の「おぉう」という雰囲気も面白かったです。
後半のチラシのくだりには、ちょっとだけ同意。






>大阪ゲキバカ『ありがとう』

東京の劇団「ゲキバカ」の主宰柿ノ木さんのつくった新団体。
東京のゲキバカからや、関西演劇界からの客演も加えて、
ゲキバカの前身である「劇団コーヒー牛乳」時代の作品2本立て上演。

まず、サイコサスペンスと銘打たれていたこちらを観劇。
駅からホテルまで一人で帰れなかったらどうしようと思ってました。

最初のうちはちっともサスペンスにならなくて、
ラーメン屋の娘が
こっそり主人公の箸を舐めてるのがサイコなのかしら? …とすら。

そのうち状況が一変して、連続殺人鬼の影がちらつくようになって。
正直、犯人と教唆者が誰かってのは割とわかりやすかったです。
でも、今回のメインは謎解きじゃなくてね。
犯人役の奥田卓さんの切り替わりと壊れているさま、
そして教唆者である掃除夫@伊藤亜斗武さんの醸し出す、
邪悪を超えたどす黒さ。

指輪をはめようとするシーンの奥田さんは、
全体が見える席に座ってた私ですら
目にズーム機能がついたかのように見え、意識が吸い込まれてしまいました。
昼夜とサイコ野郎ばっかり好きになってる自分はだいぶおかしいんですかね。

亜斗武さんは最初にチラッと出てきたときのしゃべりと後姿で
確実に役の年齢を表現していて、なおかつ強烈すぎない印象を残して。
実行犯は逮捕されたけど、彼はまだ社会に残っているというシーンの
「がんばりますよ」「ありがとう」は、
客席にだけわかる底恐ろしさに戦慄しました。

そのあとに、ラーメン屋の娘の
気持ちがやわらかくなるような「ありがとう」の人間賛歌で締められて、
ラストはすったもんだで笑って終わらせてくれて。
なんだ、帰り道ぜんぜん怖くないや! ってニコニコしていたら。

終演後の帰り道に、劇場横で掃除をしている掃除夫@亜斗武さんが…!!!!!
ガチで口から「ひゃあ」と声が出ました。
とんでもない仕掛けでしたよ。誰ですか発案したの!
弁天町から大阪駅に着いても、
この人ごみの中にナイフ持ってるやつがいても
まったくおかしくないんだよなぁ…なんて考えながら帰りました。

出演役者としては、前出の二名のほかに
作中ずっと動きまくってた岸本武享さんのスタミナと度胸、
髭だるマンさんの声と筋肉と気持ち悪さ(←!)、
塩尻綾香さんの一歩踏み出しすぎちゃった(笑)ピュアさが好きでした。

あと西川さんね。うん、ズルいです。
出てきただけで舞台上の空気変わっちゃう。
あれが「華」ってやつなんですかね。
生まれ持った「資質」とか「才能」の一言で片付けたくはありませんが、
そういうのってあるのかなぁと思わされてしまう。
日々というか人生の送り方とかがにじみ出てくるんだろうか…。
スポンサーサイト

Comment

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://maikuro96.blog90.fc2.com/tb.php/1040-a108b91e

«  | HOME |  »

最近の記事


カテゴリー


リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索


プロフィール

まいくろ

Author:まいくろ
ついったー:maikuro9696
(画像は7年前に描いたものです)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。