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梅棒『ウチの親父が最強』 ネタバレ雑感2

初演を観に行くきっかけになったのは、
実は昨年6月のProud JAPAN Project『えにし』。
久々に舞台に立つ人きっかけで観に行ったところで
梅棒の櫻井さんと塩野さんを拝見。
さらに梅棒の次回公演の予定をGET。

もともと梅棒は知人の間で評判高かったし、
次回公演の日時もかなり早めに知れたので
予定を合わせてみた次第です。
(Proud JAPAN Projectの主宰さんが出演ってのも後押し)



梅棒の第3回公演は東京・大阪・福岡の3都市でやるそうです。
東京は11月21~23日に
世田谷パブリックシアターだそうなので
手帳にガッツリ書いておこうと思います。



さて、『ウチの親父が最強』引き続き曲別雑感です。


↓ ネタバレ注意!



>いつだって僕らは(いきものがかり)
あられちゃんが運命の出会いをするエピソードです。
電車内で痴漢にあったあられちゃん。
助けてくれた一文字くんに恋をして、
持ちまえの行動力でアタックして、連絡先を交換。
希望に満ちた歌詞と、
恋に浮かれてるあられちゃんがマッチしています。
なんてったって、彼女の愛読書は「白馬の王子様」(笑

見た目ちょっと怖くてぶっきらぼうだけど、
一文字くんは優しい青年なのです。
でも、彼には別の一面もあったりして。
初演の東京は梅棒メンバーの櫻井さんと
ゲキバカの菊池さんでWキャストだったのですが、
前者は、生きるのが不器用すぎて
あの道に進んでしまった感。
後者は「強くありたい」と思って
若さ故に自分であの道を選んだ感を受け取りました。
抱きつかれたときの表情とか、
Wキャストでだいぶ差があった気がします。

門限に帰ってこない娘を怒るパパと、
娘に何が起きてるのか薄々感じてる
余裕なママとのやりとりも面白ポイントでした。
あと、飼い主の気持ちを感じ取っているかのような
わんこのウキウキな表情もかわいい。

そしてこの曲は、
みんな大好き(?)変態さん登場の曲でもあります。
彼のせいで、この曲が素面で聴けなくなりました(笑
飛び蹴りのタイミングが、ぴったりなんだこれが…!

トークショーで萬田役の方が
「たくさんの役をやってるのに、
 終演後のロビーではみんな『変態、よかったです』って」
てなことを言ってた記憶が。
いやぁ、だってWキャストの二人とも
変態さんのシーンすごく楽しそうだったもんなぁ。



>めくるめく世界(梅棒)
東京AとPARCOは、
しぐれ君役の野田裕貴さんのソロバージョン。
東京Bと大阪公演では梅棒メンバー合唱バージョン。

私は基本的に
開演前の物販で大概の欲しい物は買ってしまうので、
当然このCDも初演の初見前に買いました。
で、歌詞カードを読んでパンフレットと見比べて、
「ははん、これは恋人同士で何かあるのね!」と。

そしたら、
息子が初めてエロ本と出会ったときの曲でした(笑
たしかにとても合点のいく歌詞になってる!
男はみんなエロコ(雑誌名)が大好きです。

五十嵐家のわんこの印象が決まったのも、実はこの曲。
例の本に対する表情がね、トイプーは
「みんながコレ欲しがってるみたいだから、
 自分も欲しくなっちゃった!」って感じで、
白いわんこは完全に本を読んで興奮していたので。
持ってくる際、
めっちゃ誇らしげに二足歩行してる白犬の男気(笑

例の本を河川敷に(←偏見)捨てていくコートの男は、
前の曲であられちゃんに変態行為をした人と
同じ人物なのでしょうか。
だとしたら、妹にとっては悪魔だけど兄には天使だなぁ…
いや、結果的に
一文字くんとあられちゃんが出会うきっかけになったから
悪魔とも言い切れないのかも(笑



>LA・LA・LA LOVESONG(久保田利伸with ナオミ・キャンベル)
>ラブストーリーは突然に(小田和正)
東京A、大阪公演。PARCOは回れ回れメリーゴーラウンド。
東京Bのみ、あの日あの時あの場所で。
ここの場面は、
各使用曲が主題歌だったドラマの再現シーンから始まります。
だから、彼氏の名前がWキャストで
瀬名と完治にわかれてたのですね(笑
ちゃんと瀬名くんは「ちょ、待てよ!」をやってくれます。

恋人としての階段を上っていく二人ですが、
一文字くんのケータイが鳴って、
呼び出された彼はどこかに行ってしまいます。



>ミッドナイト・シャッフル(近藤雅彦)
あられちゃんと一文字くんが
ラブラブしているのと時を同じくして、
雷蔵パパはヤクザに道でうっかりぶつかってしまい、
インネンをつけられています。

パパは若い頃にも、
似たような顔のチンピラにうっかりぶつかったことが。
その時はチンピラ、インネンつけてこなかったんですよね。
一般人とやりあうな、みたいな感じで去っていきました。
だけど今回のヤクザ「九十九組」は
一般人だろうがなんだろうが気にせず、全力でカツアゲ。
ヤクザも時代によって変化してるってことかしら。

ガオーッって感じで迫ってくる武闘派構成員のダンスと、
反対にスマートに迫りつつ、
最接近すると豹変する知性派構成員のダンスが対称的です。
脅し要員として、仲間を呼ぶ九十九組の構成員たち。
呼ばれて出てきたのは、なんと一文字くんです。
そう、彼は九十九組の準構成員だったのです。

一文字くんは相手があられちゃんの父親とは知らぬまま、
雷蔵パパを威嚇。
おびえてお辞儀を繰り返すパパですが、
無自覚に荷物や頭が反撃になっています(笑
九十九組の面々がひるんだ隙をついて、パパは自宅へ。
もちろんヤクザは追ってきます。


場面は変わって、五十嵐家。
(晴美ママと犬のアメはお出かけ中)
娘のあられちゃんを二階に避難させて、
ほかの家族に手短に事情を話していると、九十九組が乱入。
「うちのモンにこんな怪我させやがって、
 治療費払ってもらわんとなぁ!」と言わんばかりの勢いで、
あかさまな偽ギプスをつけての登場です。

ただならぬ様子に、あられちゃんもハンガーを構えて階下へ。
そこで、木刀をふりかぶった一文字くんとご対面。
人生、ホント何が起こるかわかりませんね…。
現実は何なのか、真実はどこなのか。
動揺する二人に、この歌詞がのしかかってきます。

第六感で家族の危機を察して舞い戻ったママと犬の活躍で
九十九組は撤退を余儀なくされます。
ウチのわんことおかんが最強、です。
(さらに東京Bと大阪公演では
 「ウチの親父の、女の好みが最恐」となります)

しかし、ただでは去らない九十九組。
犬が彼らにさらわれてしまうのです。

あられちゃんの視線を振り切るように扉を閉める、
一文字くんの動きと、曲のエンドが同時。
ほんと、よく計算されてるよね…って思います。


ここで、BGMなしのドラマパートが入ります。

大事な家族を失った五十嵐家。
それを遠くから望遠鏡で覗いている、懲りない九十九組。
まだまだ、
あの一家をこてんぱんにしてやらなくちゃ気が済まない様子。
ママは洗濯物を干しつつ、犬の無事を心配していますが、
視認できないはずの距離にいる九十九組の気配に気づきます。

あの母親を遠ざけなくては…ということで、
組長がある作戦を立てます。
それは、愛人の四葉さんに雷蔵パパを誘惑させ、
離婚させちゃおうという企みです。


>ムーンライト伝説(Rasmus Faber Feat Douglas Unger)
行きつけのバーで酒をあおっている雷蔵パパ。
そこに、四葉さんがやってくるところから音楽がかかります。
有名なアニメソングのアレンジバージョン、歌詞無し。

四葉さんは、初演は両方観れたのですが
PARCO版は一方しか観れず。
まいくろは、パンフでお寿司を食べてる
口元周辺の視線吸引力がヤヴァイ! な四葉さんを観ました。
高いヒールで超セクシーに踊ります。
照明も真っピンクになって、
お色気~な雰囲気バリバリです。
(なにげに四葉さんが食べてるのコンビニ寿司だったり、
 隣のページの知性派の持ってる札がALL千円札なところに
 九十九組のヤクザ界での位置がどんなのかわかる)

ポールダンスの技をこれでもかと見せつけてくれた、
性別を越えたセクシー四葉さん、
PARCOだとどうだったんだろ。
ちなみに、初演のロビーのキャストパネル写真、
私はガチであのビー○スは大柄な女性だと思ってました。
パンフ見て「あれ?」ってなって、ナマで見て「!」って。

PARCO版では、バーテンが二人になって、
千堂バーテンが東京Bの動きしてましたね。
まさかのパパ狙い。
あのすっぱーんと脱げるズボンの構造がちょっと知りたい。
ちょっとね、このシーンは、
気恥ずかしさと衝撃とが色々まじりあって、
実はあまり記憶できてないんです(゚Д゚;
初演Bの萬田バーテンが、ポールダンスしようとして
できなかった上に内もも痛くなってたのは覚えてる(笑
PARCOの萬田バーテンは、たしか東京A寄りの行動だったかと。



>サウダージ(ポルノグラフィティ)
四葉さんと雷蔵パパが抱き合ってるのを目撃した晴美ママが、
手にした買い物袋を落とすところから音楽スタート。
この曲をこのシチュエーションで使うのか…と感心。

初演の今人ママは、なんとナマ歌です。
買い物かごに入ってたネギがマイクだった(笑
あと、近所のおばちゃんん役で出てくる3人が、
めっちゃ動きまくりでした。

息子と娘の制止を振り切って、
晴美ママは、家を出てしまいます。
若き日の思い出の品を、
一瞬躊躇したけどちゃんと持って出て行くあたり、
パパがんばって…! と思ってしまいます(ノД`)



>会いたくて会いたくて(西野カナ)
五十嵐家は、崩壊寸前。
あられちゃんは、一文字くんに電話をかけてみます。
一度はコール音の後に切られてしまい、二回目からは直留守。

あられちゃんが話したいのは、
九十九組準構成員の一文字くんじゃなくて、
あられちゃんと出会った瀬名(完治)くんなんですけどね。
その思いは届くことなく。
彼女にあわせる顔がない一文字くん。
そんな二人の背中合わせのダンスは、
彼らの現状のように、見事にすれ違っています。

音楽はそのまま、
人一倍犬を好いていた雲水おじいちゃんのシーンにシフト。
なんてったって、犬と最初に出会って、
五十嵐家につれてきたのは彼なのですから。
もうね、おじいちゃん目に見えて憔悴してます。
一番楽しかった思い出に浸ってて、
なんかもうボケちゃったんじゃないかって感じ(ノД`)

でも、歌詞の「会いたくて会いたくてふるえる」が
お年寄り特有のふるえなのかなぁとか頭の隅で考えてしまって、
しかも初演B&PARCOで観たおじいちゃんは
こわれかけのロボみたいな動きになっちゃうし。
だけどあられちゃんはおじいちゃんの背後で
悲しみのどん底みたいな顔で泣いてるしで、
まくろはどんな顔して観てればいいのよぅ状態でした(T-T)



>風に吹かれて(エレファントカシマシ)
一方、そのころの九十九組の事務所。
あいかわらず犬をリンチしている構成員たちを見て、
ついに一文字くんは、
自分の意思のままの行動をとることにします。
犬を庇って、リンチをやめさせようとします。
でも、多勢に無勢で、
一文字くんも犬とともに倉庫に監禁されてしまいます。

組長と四葉さんの「はっ!」には
強いヤツが勝ちなんだよ、みたいな嘲りが見えました。



>天体観測(BUMP OF CHICKEN)
お爺ちゃんもお父さんもあられちゃんも意気消沈。
お母さんは出て行っちゃうし、五十嵐家はもう虫の息です。
でも、まだ一人希望をなくしていない人間がいます。
それは、息子のしぐれ君。

かつて火事ですべてを失った時に父がしていたように、
しぐれ君はへこたれず、必死にバイトに勤しんでいました。
そして家族一人一人にハッパをかけますが、
雷蔵パパは自暴自棄になって走り去ってしまいます。

ひとしきり走った後、
晴美ママとの思い出の品を地面にたたきつけて嘆く雷蔵。
それを拾って手渡してくれたのは、
道行く父子でした。
手渡してくれた女の子の姿に娘の面影をみた雷蔵は、
冷静になって、家に戻ってきます。


そのころ、監禁された一文字くんはなんとか縄をほどき、
犬を解放します。
一緒に行こうと言うような犬に対して、
早く行けとうながし、一文字くんは意識を失います。
わざと犬に蹴りを入れて冷たく突き放したのは、
初演Bの一文字くんだったっけなぁ…?

自由になった彼が思うのは、家族のこと。
犬は、静寂と暗闇の道を駆け抜けて五十嵐家に向かいます。



>魔弾~Der Freischütz~(T.M.Revolution)
>ココロオドル(nobodyknows+)
東京Aのみ、狭い世界で君しかいない他の名前が出てこない。
東京Bと大阪、PARCOはエンジョイ音楽は鳴り続ける。

九十九組が、五十嵐家にとどめをさしにやって来ます。
守り抜く、そして戦い抜くと決めた雷蔵たちは、
家にある武器になりそうな物を構え、受けて立ちます。

一進一退の攻防を覆すのは、やはり家族の絆。
犬の帰還で、雲水おじいちゃんのテンションがMAXに。
(初演A、気づいたらふんどし一丁でブレイクダンスしてた)
晴美ママも戻ってきてくれて、
やっぱり私はあなたを愛してるとばかりにパパにチュー。
…これって、雲水じいちゃんが電話して呼んだのかな。
PARCO版だと、
おじいちゃん端っこでコソコソなにかやってたんですよね。

最終的には、
戦隊モノばりの合体攻撃で九十九組をやっつけてました。



>REASON(ゆず)
かくして、九十九組という脅威は去りました。
でももうひとつ、解決しなければならない問題が。
一文字くんと、あられちゃんの今後です。

すっかり心を入れ替えた九十九組の面々のあとおしで、
二人は無事に再会し、
そして一文字くんはあられちゃんにプロポーズ。
プロポーズのあとは恒例の、お父さんとのご対面。
向かい風と知っていますが、一文字くんは進みます。

一文字くんは九十九組の一員として、
五十嵐家をめちゃめちゃにしました。
でも、娘が彼と結婚したいと言っているのも事実。
雷蔵パパは怒鳴って部屋を出ていってしまいます。

雷蔵パパは部屋で一人考えます。
娘が幼かったころの記憶がよみがえり、彼は決心します。

光が晴れて、
ウェディングドレスを持った雷蔵パパが見えた瞬間に、
まいくろの涙腺は完全崩壊しました。



>強い気持ち・強い愛(小沢健二)
歌い出しに「ダンスをしたいのは誰♪」とかいってるので
てっきりカーテンコール曲かと思ったらエピローグというか
新たなる五十嵐家スタートのシーンでした。

赤ちゃんができたくだり、
人数が増えても世代が変わっても
とる行動は数十年前と同じっていうのが家族だなぁって
微笑ましく見守ってしまいます。

初演では、九十九の愛人の四葉役だったダンサーさんが
ここでナース役をやることになるのですが、
PARCO再演では千堂がナースさんなので、
九十九組長と愛人四葉さんのラブいエピソードが追加。
「私もほしいー!」な彼女の願いが叶って
よかったねぇと思いつつ、
12日(土)バージョンは、ここどうなってたんだろ!?
性別の壁は超えられたのかしら…?

従業員になった九十九組の面々にお弁当を渡す晴美ママ。
四葉さんの時に一瞬間があくけどちゃんと渡すところに、
乙女心と博愛精神が同居しています。


そして作中屈指のイイ景色がここで見れます。
本編ラストシーン、
空を見上げる雷蔵パパに走り寄る娘のあられちゃん。
舞台中央にいるあられちゃんは、
成人して母になった彼女なのですが、
舞台下手の壁にうつった影のあられちゃんは、小さな子供。
長い階段をのぼり、生きる日々は続きます。
でもずっと、ずっと、
あられちゃんがパパの娘であることは変わらないんですね。



>愛があれば大丈夫(広瀬香美)
カーテンコールはこっち。
「どんなに迷っても、泣いても…」に、
今まで見てきた五十嵐家のすったもんだが思い出されます。
危機は何度も訪れたけど、
そのたびに力を合わせて乗り越えてきた。
この家族には、愛があったから。
だから何が起きても大丈夫だし、これからもきっと大丈夫。

新たな始まりの予感を感じさせる、
鮮やかなハッピーエンドです。



初演Bチームの前説がね、九十九(元)組長だったのです。
改心して堅実に工場勤めしている、九十九さん。
「昔は悪いこともしてましたよ」みたいな語り口。

初見がBチームだったし、
役者・永井悠造さんが九十九役ってのも
私の中で一致していなかったのです。
だから前説でもこのおじさんが主役だっけ? くらいで。
で、エピローグで従業員になってる姿を見て
「この人、前説の人か!」ってやっと気づきました。
それを知った瞬間、
何に心が震えたのかうまく説明できないんですけど
元々ウルウルしてたのに更にわーって涙が出てきました。

ヤクザの改心が早すぎるし安易に許しすぎとか
犬強すぎとかネギ堅すぎとか、
斜めの角度で見たら現実的ではないのかもしれないけど、
やっぱりこういう作品のラストは
全員笑顔になってる景色が良いと思うのです。

梅棒公演、楽しすぎでした。
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