『勝式幕孝談』役別雑感 1

休日だけど、異様に早起きのまいくろです。
というか、忘年会からの帰宅からの寝落ちからの起床なんです。
もうちょっと仮眠して、今日も観劇。

結局、今年の観劇は残るはこの1作。
好き役者は増える一方で、
その人が出演するというだけで
その芝居のチケットを買っても後悔しない「王子」役者は、
大阪に1人、東京に4人(笑

さて、「王子」が出演のこの作品だけはせめて
役別に書いておきたい。

ソラトビヨリst.『勝式幕孝談』の役別雑感です。



↓ ネタバレ注意!





>勝海舟@山主晃一さん
白髪まじりデコ出し+べらんめぇ喋りという
まいくろホイホイすぎる勝先生。
最初のやりとりのあたりでは
まだロデオ公演の彼を引きずってたので
「親子にしちゃあパパ若すぎじゃん?」と思ったのですが、
10分もしないうちに親子に見えてきました。

最初のうちは、娘の孝ちゃんのことを
「お嬢さん」などと、どこかからかうような感じ。
それが「勝式幕孝談」を始めてからは完全に師匠の顔。
伝えるときは、ふざけてなんかいられません。

うまく描けすぎている、孝ちゃんの描く歴史絵巻。
勝先生はそこに「痛み」を加えていきます。
書いた後の筆を流す仕草とか、渋いのです。
揺るぎない男は、やはりかっこいいものだなぁ。

で、この時の演出がものすごい好き!
「筆戦」とでもいえばいいのかな。
なるべく争わないように物語を動かしたい孝ちゃんの、
甘っちょろい文字列を、ズバンと上書きする、というか。
孝ちゃんの頭上から、
痛みを含んだ物語を降らす→瓦版に変わるのもイイ画。

「おめぇが知りてぇって言ったからだ」と、
新撰組誕生の血塗られた物語を伝えた先生。
孝ちゃんに「知る」ことを教えます。
格好いいところだけじゃなく、
辛いこと苦しいところ醜いところも見せる。
そんで「ますます惚れ直したか!?」ですよ。
突きつけてきますよねぇ。

娘の渡米を知ったときや、
「我が娘ながら可愛い」の時はちゃんと親の顔になってて、
またイイ役者見つけちゃった☆と、ウキウキ。



>お孝@関根愛さん
勝先生の次女。
想像でつくった坂本龍馬が
「なんでやねーん!」と関西弁を喋ってしまうほどに
当時の知識に疎い彼女。
(ただし、まいくろも人のこと言えない)

彼女の想像力と勝先生の記憶のコラボレーション、
そして生まれる幕末の物語、「勝式幕孝談」。

父との筆戦(←造語)のあとも、
「知る」ことを投げ出しませんでした。
自分の発言の責任を、ちゃんととれる子です。
だんだんと表情が大人びてきて、
「お嬢さん」から「生徒・弟子」の顔になっていきます。
でも、夢を見ることは忘れない。
夢を見て、その夢を叶えようとする大人になります。

西郷さんと別れるシーンで、彼女が出した結論がね。
なんというか、強いのです。
孝ちゃんがうかべたような笑顔を守るために、
あの時代の皆は戦ってたんだよなって思いました。

「なかよく、してくださーーーいっ!」からの
エンディングは、誰も彼もがキラキラしてて、好き。
物語の終わらせ方は沢山あっただろうに、
どんちゃん騒ぎにしたところに、
作り手の優しさ・希望を感じました。



>近藤勇@黒木秀一郎さん
>土方歳三@濱仲太さん

キャスト表を見たとき、「お!」と思いました。
いや、ほんと個人的なイメージなんですけど、
濱仲さんのビジュアルって近藤さんぽくないですか…?

試衛館のシーンでは、
近藤さんの幼名が「勝五郎」だというのも
その後師匠と養子縁組みして
「嶋崎勝太」と名乗ってたことも知らなかったので、
「かっちゃんって誰よ!?」状態(笑

あとほんと雑談なんですけど、
彼らが京都に旅立つシーンで流れる曲なんですが
別劇団の作品(『安穏~』)でも使用されてたので
前奏を聴いて一瞬「おおぅ」となりました。

近藤さんは、ピュアで揺るぎない、懐の広いところが、
ちょっと孝ちゃんと似ているなぁと思いました。
今作の土方は一途で少し不器用なところがあって、
そこがだんだんと濱仲さんのもつ雰囲気と融合していって、
うん、すごく似合う。
特に土方の演説シーンあたりが、
2人の性質の違いを見せつけてくれたと思います。

私が回数観てない上にメンバーの人となりを知らない、
ってのもあると思うんですけど。
ソラトビヨリst.って
「この人は大体こういう役!」っていうイメージが
固定されてないんです。
だから毎作わくわくするんですよね(ノ゚▽゚)ノ



>沖田総司@二川剛久さん
ふにゃっと笑う顔がとても可愛らしい沖田。
試衛館時代の、
龍馬のまねが地味にツボにはまりました(笑

無邪気なのかKYなのか、
時々ずれた表情や発言をしています。
そして、話が進むにつれて
総司の「欠落した部分」が明らかになります。
欠落というか、逃避かな。
お人形と同じ、みんなすぐに直せる、と
彼は「死」から目をそらし続けています。
2回目観劇の総司は、
可愛らしいと思ってたはずの笑顔に、
ぞくっとさせられました。

「僕は斬っただけ、殺してなんかいない」
のあたりから、「ごめんなさい…」は、
病床の沖田の脳内(死に際)って解釈していいのかな。
『マイセブン』の時も思ったけど、
二川さんの鼻水出てそうな泣き顔演技、好きだな~。
(えっもしやこれってHENTAI発言ですかね)



>山崎烝・松平容保@濱崎元気さん
新撰組監察方と、会津藩の藩主。
一人二役で、しかも出番が連続してあるシーンが多いです。
速着替え、大変!
これ、脚本わざとそうなるようにしてるのかな?(笑

松平容保の時は「お殿様って言うんだから…」と、
物語原案の孝ちゃんによって
「勝式幕孝談」では
ちょんまげのヅラを装備させられています。
出番終わり際にヅラをはずしてため息をつくあたりが、
登場人物として
「つきあってやってる感」ありありでややウケ。
イメージシーンの、
久坂=長州をせせら笑う顔が黒くて印象的。


さて、山崎烝です。
土方さんの声が好きなんですって。
まぁそこまでは普通ですよね。
私も濱仲さんの声好きですし、わかります。

なんか心の琴線を包み込むような声だとかいって
土方さんをほめちぎった後の、
「もしも…」から始まる山崎妄想劇場が
 と に か く ヤ バ い (笑
しかも昼公演と夜公演で内容が違う(笑
さすがに一言一句完璧ではありませんが、
あまりにもインパクトが強かったので大体覚えてます(笑
でも非常に過激なのでブログには書きません(笑
とりあえず昼はフンドシで夜は△木馬でした(笑

その後の、
土方さんとのやりとりにもバカウケしました。
・京に知り合いはいるか?
 → いません、世界中にいません
・お前、口は堅いか?
 → 話す相手がいません、故に口は堅いです
この山崎、根暗&HENTAIのハイブリッドかい!
それを採用しちゃう土方さんも(以下略

監察方としての仕事で、桂との連絡役に。
桂と稔麿が会う際、
「待て」と言われてて、下手奥側で待機してるんですね。
その待機中の後ろ姿がえらい格好良くて、
そのあと稔麿のことを
「一本気な若者ですね」とか評する静かなしゃべり方とか
池田屋での名乗りとかでゾクゾクしてしまい、
いやいやこの山崎はHENTAIだぞ、
それを思い出せクールになれまいくろ…! 状態でした。

濱崎さんは『マイセブン』でやってた役がサイコ系で
素もあんな感じなんだろうかと、
しばらく怖くて近寄れませんでした(゚∀゚;
『スモーク』の脚本で、
めちゃくちゃ人のイイ話を書かれてたので
印象が激変したところに、この山崎ですよ。
なんというか色々な意味で
衝撃的な経験をさせてくれる役者さんです。



>山南敬助@野村勇さん
去年の11月に光治良さんが出演したので観に行った
『僕らの空 ~136号線~』の
作・演出をされた方でした。(しかも出演もしてた)

穏和そうで、
初登場からもう「THE・謙虚!」って雰囲気の山南さん。
ギャグシーンでもシリアスシーンでも、
言いたいことを言わせてもらえない、彼が切ない。

同じ場所から始まったのに、
同じ方向に向かっているのに、
そんな自分たちが戦い合うことになっている…
その現状を憂いています。
池田屋襲撃時の「屯所は私一人で守る」の発言も、
古高を逃がすつもりなんだろうなぁ、と思ってしまう。
(ここで龍馬が一緒にいるよ発言することで、
 争い無く新撰組内部分裂の歯止めになるのがいい感じ)

彼が最終的に下した決断と、
その結果は回想でほんのりと描かれます。
総司が幻視する「出会えてよかった」と語る山南さん。
あれはあくまでも総司がつくった山南さんですが、
山南さん本人もそう言ったと思います。

おっきな図体してて、
芸妓の明里さんに振り回される様が
ちょっとかわいかったです。
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